スペイン・ポルトガルの旅⑦　「天正少年使節と支倉常長一行の足跡」-3 トレド

2010/07/08 - 2010/07/08

天正少年使節は、エヴォラから約400kmの道程を2週間かかって「トレド」に到着し、「大聖堂」を訪れました。
たまたま一行の一人が天然痘にかかったため治療で20日間ほど滞在し、ローマからの帰路にも9日間滞在しています。
トレドは、画家の「エル・グレコ」が40年間過ごした街で有名ですが、エル・グレコに最初に出会った日本人はこの少年たちであったと思われます。
マドリッドに首都が移るまでは、一時的な首都であったトレドは、丘と川に囲まれた要塞にぴったりの地形ゆえに、ローマ時代から1500年以上も重要な拠点として歴史を積み重ねていて、まさに「古都」という名がピッタリの街です。
まずは、街を一望できる展望台に行くと、グレコの絵に描かれている「トレド景観と地図」がそっくりそのまま見ることが出来ます。ちょっと日本では見られないこの景色を少年たちも感動して見たかもしれません。
迷路のような旧市街を歩いて、少年たちが立ち寄ったゴシック建築の「大聖堂」へ行くと、グレコの絵画などまるで美術館、博物館です。
さらに、近くのサント・トメ教会には、グレコが2年かけて描いたという傑作の「オルガス伯の埋葬」があります。すぐ近くにエル・グレコの住んだ家もあって、グレコづくしという感じです。
パラドールにでも泊まって、美術館にあるグレコの「聖母被昇天図」など、1日じっくり周ってみたい街です。

エリア トレド(スペイン)

サント・トメ教会

エル・グレコ家

博物館

サン・マルティン橋