2010/08/16 - 2010/08/23
20位(同エリア71件中)
温泉娘さん
旅の後半は成都を拠点に
峨眉山、武候祠、パンダ繁育研究基地などへ。
成都への飛行機到着が2時間も遅れた上
手荷物受取りで…
奥フロアーのターンテーブルに気付かず
ひたすら待ちぼうけ。
気がついたときには回転ストップ!
友達と2人、荷物探しに大焦り。
そんなこんなで
スケジュールを押したまま峨眉山へ。
-
峨眉山の麓から金頂までは
専用車からバスに乗り換え、ロープウェー、金頂へと向かいます。
写真はAra Chinaガイドの易さん。
楽しい雰囲気を作ろうと、話の糸口を探してくれます。
「好きな色は?」「好きな歌は?」
どうも歌が得意のようです。
バス(片道2時間)の中で何曲か歌ってくれました。
日本の演歌OK!なかなかの美声。最終日に歌ってくれたチベットの歌は特に感銘を受けました。
Tシャツに大きなハートマークのプリントがあったので
「新婚さん?」と聞いてみたらビンゴでした。 -
途中、バスはいくつもの停留所で止ります。
バスに乗っていた軍人さん達は、バスを降り
そこでゆで卵を3つも食べていました。
運転手さんが、「早く乗ってくれ」と言っているのに
お構いなし。
実は、この後に乗るロープウェーの
最終出発時刻が迫っており
もし乗れなかったら
歩いて山頂まで2〜3時間もかかるらしいのです。 -
バスを降りると
「ここは1本道、ゆっくり来て。」
ガイドさんはそういい残して、チケット売り場へ猛ダッシュ!
残されたわたし達は、階段を約20分くらい上がり
ようやくロープウェイ乗り場へ到着。
実はこの辺り標高3000m付近なのです。
ガイドさんは10分で登ったとか。
ロープウェイになんとか間に合いました。 -
ホテルのチェックインを済ませると
「少し散歩しましょう」ガイドさんが誘いますが
友達は筋肉痛がピークに。
お天気により、翌朝見学できない可能性もあるそうで
彼女はわたしとガイドさんに抱えられるように
なんとか階段を登りつめてゆく… -
中国のお祈りの仕方。
まず、願いごとを唱える。
(願い事は人には言ってはいけないそうです)
手を合わせて3回会釈しながら拝む。
最後に3回地べたにひれ伏すそうです。
とても真剣に教えてくれました。 -
いままでガスがかかって何も見えなかった進行方向に
ふわっと普賢菩薩が姿を現しました。
そしてまたすぐに霧の中へ…
象は菩薩様の乗り物だそうです。
菩薩様の蛾眉もまあるい三日月型で美しいですね。
翌朝、金頂でご来光を拝む予定。
晴れますように。 -
その帰り道。
薄暗くなり、徐々に水墨画の世界に…
夕飯は近くのレストランで。
翌朝も同じところ。
中国の代表的な朝ごはんは…
ゆで卵、饅頭、おかゆ、ザー菜、腐乳、トウモロコシ、パンケーキなど。 -
その晩泊るホテル。
前夜は五つ星シェラトン、本日は山荘。
ここでハップニング!車のトランクに積んだスーツケースが手元に届かないことが発覚。てっきり、別ルートでホテルまで運んでくれるのかと思っていました。
そいういえば、ガイドさん麓で
「身の回りの物、貴重品持ってゆく」と言っていました。
そういうことだったのか…
ちょっとした勘違いで、その晩は備え付けの
歯ブラシ、石鹸、タオル、くしだけで過ごすことに。
友達は「明日はすっぴんやけど、大丈夫!」
わたしもコンタクトレンズをミネラルウォーターに入れ就寝。
なんとかなるさ〜、タフな2人です。 -
普賢菩薩に供えるお光。
ご来光を待つために
朝5時起床、5時半出発
金頂へ向かいます。
まだ外は真っ暗です。 -
だんだん空が白んできました。
そして、光の中に
普賢菩薩様が現われました。 -
実は、金頂の軒下で雨宿りしています。
この日は残念ながら、小雨が…
ガイドさんに
「日の出見えるかな?」と尋ねると、微妙な表情。
日の出時刻まで待ち、暫くして諦めて戻ることに。
金頂は標高3077m。
ここから、雲海の彼方に登る朝陽を想像しつつ…
仏光(虹の輪の中に自分の影が見える現象)も見てみたかったな…
かなり大粒の雨に変わってきました。 -
お堂の前で、若い中国人カップルに呼びかけられました。
「日本人(リー ペン レン)?」と尋ねられ
写真を一緒に撮って欲しいとはしゃいでいるのです。
その勢いに乗せられ、はいチーズ!
あれは一体、何だったのでしょうか?
とはいえ、いい思い出になりました。 -
相思豆(シャン スー トー)。
峨眉山を下山中、参道の乾物屋に、糸で数珠のように通しているものを発見しました。日本語でおしどり豆というそうです。
何に使うか尋ねると、思う人に告白するときプレゼントするそうです。ちなみに、ガイドさんも経験あるのか尋ねると
照れくさそうにYES。
中国の古い伝統だそうです。
それなら、日本にいる独身族に「誰かにあげなさい」と土産として持ち帰ろうと思っていたのに…
ついつい買いそびれてしまいました。ごめんなさい。 -
友達は階段を登ってゆくとき、この乗り物に乗ろうか
本気で考えたそうです。
筋肉痛はだいぶやわらいだとか。
良かったね。 -
世界遺産の碑。
峨眉山は山の形が女性の眉(蛾眉)に似ていることから名づけられたそうです。
1996年世界文化自然複合遺産に登録され
中国の四大仏教の山(普陀山、九華山、五台山)の一つ。
ガイドさんが、ひとつひとつ丁寧に教えてくれました。
いい仕事しているな…と感心します。 -
報国寺。
このお寺は峨眉山の麓にあります。
雨がかなり激しく降りだし、着ていたウィンドブレーカーの中まで水が浸透してきました。布靴は内側までびっしょり。 -
報国寺境内。
ここでガイドさんに教わったように
中国式祈りを捧げました。
わたしの祈りは後で友達に知られてしまいました。
願いが叶わなかったらどうしよう?
彼女の祈りは、さて、何だったのでしょう? -
楽山眠仏。
対岸から、大仏が寝ている姿がかろうじて分かりました。
楽山大仏坐像は、大仏の足元付近でうごめいている観光客は分かりましたが、雨が激しくてそのお姿までは不明。
雨天のため、楽山遊覧船は欠航。
「峨眉山とここはもう一度来よう!」と友達と約束。
すぐ近くのレストランへ。
実は、地元のちょっとしたご馳走を兼ねてよりガイドさんにリクエストし、楽山の名物料理を用意してもらいました。
楽山で有名なのは、豆腐と淡水魚の料理だそうです。淡水魚はピリ辛の味付け。そのほか、アヒルの肉、スープ、野菜の炒め物が並びました。
易さんの味覚は日本人に近いらしく
それで日本人好みのお店を紹介することができるとか。
「ヘン ハオ チー」
楽山のお昼をあっさり味で堪能することができました。 -
漢昭烈廟。
昭烈とは劉備玄徳の贈り名。蜀漢の劉備玄徳皇帝の陵という意味だそうです。
蜀とは成都をさし
この地を拠点に劉備が国を作ったということ。
ちなみに天府とは四川省のことをいい、それは豊かなところを意味するそうです。 -
明良千古(扁額)
明は劉備の賢明さ、良は諸葛孔明の忠誠心を表し
千古は後世まで広く伝わるという意味だそうです。
これもガイドさんに教わりました。 -
唐碑。
諸葛孔明を褒め称えた唐代の石碑。
三絶碑と言われ、文章、彫刻、筆跡がとても素晴らしいという意味だそうです。
その下の亀。
昔、この辺りの川(岷江)で悪さをし、度々洪水を起こした亀を閉じ込めて暴れないようにしているそうです。ガイドさんが亀の真似をしています。 -
三国志については、むか〜しNHKで放映された人形劇を見たことがある程度で、内容もおぼろげ。
「桃園に宴して豪傑三たり義を結ぶ」エピソードをはじめ
ガイドの内容は三国志入門編。
ここには劉備、諸葛亮、関羽、張飛、五虎大将など三国志の登場人物が勢ぞろいしています。もう少し知識を広げて訪れてみたいと思いました(千里の道も一歩から。費い) -
武候祠。
武候とは、孔明の贈り名で、忠武候をまつるところ。
上の漢昭烈廟を見たあと、今度は
この扁額を潜って諸葛亮を見学します。
明代に劉備と諸葛亮を一緒に祀るようになったとか。
劉備と諸葛亮とは身分の違いにより、建物に高低をつけたり、それぞれの像を比較すると、服装や冠などに違いがあります。でも、やっぱり孔明のほうが人気あるみたい。
ここでトラブル発生!
一眼レフのバッテリー切れ。
孔明像撮影できず…
これから携帯画像にチェンジ。 -
錦里古街。
武候祠のお隣にあります。
民芸品、菓子、長い棒に刺したイカ焼きのようなもの
餅をトン、ト、トンとリズミカルに投げる様子。
なんとなく日本でいう縁日の屋台が揃ったような雰囲気。
珍しかったのは、吹糖人。
飴にガラス細工のように空気を入れて細工します。
糖画。
平べったい飴に絵を描きます。ルーレットで絵を選ぶようです。
この街の一角に茶館があり
そこで暫く休憩することにしました。 -
この茶器は中国では新型だそうで
伝統的なお茶は、やっぱり、小さい湯呑(盃位の大きさ)で
ちびちびいくみたいです。
カップの隣に魔法瓶がドカン!と置かれ
何倍でもご自由にどうぞいった具合です。
「二杯目、三杯目が美味しい」と言うので
ついつい、ガバガバと。
これから、陳さんの麻婆豆腐を食べに行くのに…
あ、別腹でした。
夕食後、川劇(変面)を観賞。
吐火、二胡、影映、滾燈(こんとう)…
とりは、やはり川劇でした。
最後に舞台から飛び出してきた役者さんと
握手することができました。
VIP席だったみたい。
いい思い出になりました。 -
大熊猫。(タ シュン マオ)
パンダ繁育研究基地へは朝一番に行くのがおススメ。
それはパンダは朝、一番活動しているからだそうです。
それに観光客が少ないから。
ちなみにパンダ園を一周し
もう一度同じ場所へ行くと、もう人の山。
一人で遊んでいるパンダ
三人で遊んでいるパンダ
それぞれに個性があるみたい。
パンダを抱っこすることができました。
生後2〜3年の子どもパンダでも体重が
20〜30?あるとか。
ずっしりとした重みでした。
わりに毛は剛毛。
さらに生後6日の赤ちゃんパンダは保育器の中に。
肌がピンクで白い産毛が生えていました。
7〜9月にしか見られないそうです。
パンダグッズを買い込みました。 -
小熊猫。(シャオ シュン マオ)
レッサーパンダは、ジャイアントパンダに比べ
動きが早く、撮影に手間取りました。
携帯のシャッター時間、かかり過ぎ。
どのレッサーパンダも
日本の風太君のように二本足で立ってました。
そういえば
風太君には双子ちゃんがいましたね。
レッサーパンダ、それぞれに
わりと見分けがつきます。
双子ちゃんでも分かるかな?
日本の動物園でレッサーパンダを見ますが
ここの小熊猫はのびのびと走り周って
幸せそうだな… -
杜甫草堂。
詩聖杜甫(712〜770)の庭園。写真は唐の都、長安から戦乱を逃れ、成都へたどり着いたときの姿だそうです。その後、だいぶふくよかになった杜甫像がこの先に。杜甫は1200首の詩を作りましたが、そのうちの240首はこの地で作ったそうです。
園内に『春望』の詩を記した石版があり、ガイドさんに中国語で読んで貰いました。いい響き。むかし教科書に載っていた詩の筈なのですが、内容をすっかり忘れてしまい
もう一度日本語で教えてもらいました。
そして、復習。
国破れて山河在り 城春にして草木深し
時に感じては花にも涙を潅ぎ
別れを恨んで鳥にも心を驚かす
烽火 三月に連なり 家書 万金に抵る
白頭掻けば更に短く 渾て簪に勝えざらんと欲す
上海を経由し、無事帰国。
易さん、お世話になりました。
いつか日本へいらっしゃいね。
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