2010/06/05 - 2010/06/05
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frau.himmelさん
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シュパイヤー、ヴォルムスと観光して、3つ目の町、ロルシュにやって来ました。
ロルシュは旅行書にもほとんど紹介されていない小さな町です。
ちょっと違うところは「修道院とアルテミュンスターで世界遺産に登録されている町」なのです。
私達も世界遺産の町ってだけで、他に何の予備知識もないまま、ネットから出力した簡単な地図を持ってこの町にやって来ました。
行けば何とかなるだろう…、って。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- 交通
- 3.5
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-
ロルシュ駅。
降りる人も少ない。
簡単な地図しか持たないでここにやってきたので、ともかく修道院に行く道順だけ知りたいが、誰もいない。
駅の機関室にいた女性に道を聞きました。 -
「この道をあの角まで行って、右に曲がったらまっすぐ行くのよ!」って。
私には何だか懐かしいような風景…、ホントに田舎の駅前って感じです。
人っ子一人通っていません。 -
角を曲がってバンホーフ通りに出ました。
ここにも誰もいません。
ホントにこの道でいいの?
世界遺産の町でしょう?
少し心配になってきました。 -
やっとニーベルンゲンホールとか、ニーベルンゲン酒場とかの標識が出てきました。
ほっとしました。 -
この角に「修道院はこちら」という標識が…。
そちらの方にいきます。 -
何だか雰囲気よさげな木組みの家が見えてきました。
それもそのはず…。 -
塔が見える木組みの家は、旧市庁舎なのです。
-
ここが、木組みの家に囲まれたマルクト広場です。
さすがにここまで来たら人影も見えてきました。 -
愉快な噴水。
噴水部分は旧式の井戸の形をしているけど、小麦袋に座った女性と子供とネコ。
後ろのほうから写しました。 -
前から見ると、猫とじゃれあっている少年と、何をしているのか知らないけど、たくましいお母さんの姿。
この噴水に見とれていて、女性の後ろに観光案内所があるのを見逃してしまいました。
地図が欲しかったのに…(泣)。 -
カフェです。
でもやっぱりのんびりしていますね。
時間がここで止まっているような感じ。 -
修道士の像。
-
ここが、この町の一番の目抜き通りなのでしょうね。
ホントのんびりしていていいですね。
あそこにお目当てのものが見えてきました。 -
近づきましょう。
ここは764年に、カロリング朝時代に修道院として造られたものです。
これはその中の「王の門」と呼ばれる凱旋門なんです。
どうして凱旋門かと?
それはカール大帝がサクソンに対して勝利したことを記念して名づけられのだとか…。 -
先程まで人影は少なかったのにさすが世界遺産、皆さん団体で来たのでしょうか?
老人クラブのツアーなのかな?
車椅子の方、杖をついた方…。
そういう不自由な方が積極的に外に出るってことは素晴らしいと思います。 -
ここにも補助車を押したお年寄りが…。
あら、門の近くにいるあのカップルは? -
またまた結婚式のカップルに遭遇してしまいました。
それにしてもこの花嫁さん、豪快なこと…(笑)。
後ろからついてきている男性はカメラマンかしら? -
門をくぐって中にはいりましょう。
カロリング朝時代に建てられたこの修道院は、当時の建築様式が現在も良好な状態で保存されている最古の建築物だとか。
アーヘンの大聖堂と並んで重要な文化遺構だそうです。
幾何学模様の壁といい、柱の上の彫刻といいそんなに古さを感じさせません。 -
屋根と鐘楼。
この修道院は、聖ナザリウスの聖遺物がロルシュにやってきたことで、ヨーロッパ各地から大勢の巡礼者が集まるようになりました。
またカール大帝の庇護を受け、フランク国随一の修道院学校として発展しました。 -
もう一度王の門を振り返ります。
後で調べているうちに解かったことですが、この修道院はドイツ語の説明つきのツアーがあったのですね。
あの人たちはきっとツアーで回っていたんでしょうね…。
簡単な地図だけで、十分な下調べをしなかったことに悔いが残りました。 -
これも、その当時の建築様式が現存する教会の一部です。
博物館にもなっているのかしら?
足場が組んであり、大掛かりな修復の真っ最中でした。 -
中をちょっと覗くと、古代ローマ時代の遺跡がありました。
修道院のHPで少しだけ調べてみました。ドイツ語なので良く理解できませんでしたが…。
今でもクロスター(修道院)の敷地を発掘しているようですね。
何でも1000のパーツが発掘されており、今ジグソーパズルのように組み合わせている最中だとか。
ロマンですね。 -
庭の方から見た教会跡です。
-
アルテンミュンスターの案内板。
昔はこの敷地内に広い修道院がありましたが、三十年戦争、普仏戦争、それに1次、2次大戦で殆ど壊されてしまったようです。
で、残っているのが王の門とあの教会の一部だけだと。 -
今はほとんどがこのような広いグリーンの野原になっています。
-
-
グリーンの原っぱの中に十字架がありました。
-
庭にあった墓所。
これは修道院創設1200年を記念して造られたものだとか。
この墓石にはルートヴィッヒ2世と3世の名前が刻まれています。
カロリング王朝のこの二人の王が葬られているという事で、この修道院は政治的にも金銭的にも高い地位を保っていたそうです。 -
もう少し奥に進みましょう。
とてもモダンな水道の形をした泉の先には…。 -
コレも絵になるでしょう?
764ー1964とあります。ということは、これも1200年記念碑ですね。
この先に薬草園がありますが、1200周年を記念して、薬草園に寄贈されたものだとか。
決して、誰かがベンチの上にジョーロを忘れたわけではありませんよ。 -
これが薬草園。修道院には必ずハーブ園はつき物なのだそうです。
-
グリーンの野原ののどかな散策を終えて…。
-
王の門の前にある雰囲気のいいカフェにやって来ました。
先程の老人クラブの皆さんもおくつろぎです。 -
夫はいつもの大のビール、私もビールと言いたいんですが、今日は何だか甘いものを飲みたいので、「ラードラー」をいただきました。
ラードラーはビールとレモネードを割ったものです。
疲れているときには美味しいですよ。 -
飲み物タイムが終わったら、さっきから気になっていたニーベルンゲンホールの方に行ってみることに…。
ロルシュもヴォルムスで見た「ニーベルンゲンの歌」に大いに関係があるのです。
この修道院にはジークフリートの棺おけが残っているそうです。
ガイドツアーで見ることが出来たとか、残念です、見れなくて。 -
その他、「ロマンティック街道」と同じように、「ニーベルンゲン街道」というのもあります。
これはヴォルムスよりロルシュを経由してヴュルトハイムにいたる約110キロメートルの街道だそうです。 -
ニーベルンゲンホールって標識があります。
-
ニーベルンゲンホールってここのこと?
市民センターか何かでしょうか? -
何だか考えていたものとちょっと違ったよう…。
ちょっとガッカリ?
いいえ、知らないところをあれやこれやと想像しながら歩くのも、旅の楽しみの一つだと思います。 -
これは、ニーベルンゲン酒場かしら?
雰囲気良さそうですね。 -
いつの間にか駅前通りに出ました。
-
ロルシュ駅に着いてから、この黄色い発着案内表でフランクフルト行きを調べたけど、見当たらない。
今日は土曜日で、調べてきた時刻と違っているんです。
焦りました。 -
機関室では女性が一人この機械を操作していました。線路の切り替えか、信号の切り替え?
私は男性の仕事だと思っていたので、すごい!
土曜日で間引き運転されていて、どれに乗っていいか解からない。
駅員がもういません。
そこでこの女性が奥から時刻表を持ってきて、いろいろアドバイスしてくれました。有難うございました。 -
結局、またヴォルムスに戻り、マンハイムまで行き、乗り換えてフランクフルトに帰るという複雑な電車しかありませんでした。
時間もすごくかかります。 -
マンハイム駅で1時間くらいの待ち時間。
またまたビールタイムです。
夫はお腹すいたからって、このチーズパンも…。 -
フランクフルト行き列車は19:38分。
結局フランクフルトには9時近くに着きました。
疲れたけど、大変実りある一日でした。
明日は「赤頭巾ちゃん祭り」に出かけます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- とんちゃん健康一番さん 2010/08/20 10:00:24
- はじめまして。
- frau.himmelさんへ
お邪魔します。
ロルシュという街、素敵ですねぇ。
思わず、『ここに行きたいぃ〜♪』っと思いました。
市庁舎の尖った部分や王の門を実際に見てみたいです。
また、お邪魔させて頂きます☆
- frau.himmelさん からの返信 2010/08/20 22:09:17
- RE: はじめまして。
- とんちゃん健康一番さん はじめまして!
な〜んて、本当は古〜い知り合いのような気がしてます。
ここに登録する前からとんちゃんさんの旅行記を拝見させていただいていましたのでね…。
なぜか私の行きたい所、行った所にとんちゃんさんが行っていらっしゃって、いろいろ参考にさせていただいていました。
今後もお邪魔させていただきます。よろしくお願いいたします♪
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