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この土曜日だけシエールの宿を明け渡す必要があり、一泊分の荷物を背負って一泊二日の旅に出ました。<br /><br />山中の小さなミー(Miex)の集落までバスで達した後、さらに1時間強(標高差400M)歩いてようやく到達する静かで美しい自然の湖であるタネ湖は、レマン湖から南に向かうロング・コースの途中に位置し、山小屋風の公共宿泊施設も3軒あって、フランス語圏スイスの人々には広く知られた素朴な保養地であるようです。<br /><br />計画では、初日にタネ湖から北のグラモン(Le Grammont 2,172M)までの往復をやった後、二日目は西に向かってダン・デュ・ヴェラン(Dent du Velan 2,059M)に登り、国境沿いのトレイルをレマン湖に向かって下りサン・ジャンゴルフ(St. Gingolph)に達するというものでした。<br /><br />しかし、基地となるタネ湖に着いてみると、目指すグラモンは深い雲に包まれており、時折、雨も落ちています。<br />止む無く、この日は、湖を一周するだけとし、翌日は、ダン・デュ・ヴェランを諦め、グラモンからクロワ峠(Col de la Croix)を経てサン・ジャンゴルフに下る計画に変更しました。<br /><br />時間を持て余し、食堂にてアペリティフ・ワインを飲み干すべくチビチビやっていると、同じようにグラモンを諦めたというスイス人グループの一人がやって来て、飲みながら話す内、思いもかけず、彼らの宿でのチーズ・フォンデュ・パーティに招待されました。酒好きの方、殊に食後酒まで嗜む方には、うってつけのチーズ・フォンデュの食べ方を教わり、大いに楽しみました。 しかし、天気予報は、翌日も芳しくないので自分の宿に帰ってからも食べ直し、飲み直しの夜更かしでした。<br /><br />淡い期待を持った翌朝も、深い雲が山を隠しており、しかも樹林帯の1,600M位まで新雪が被っています。結局、二日間、山には登れず、ミーからのバス便も昼まで無いので、ローヌの谷のヴーヴリ(Vouvry)まで歩いて下りました。<br />次にスイスを訪れる際には、晴天が期待できる日を見定めて前述の両山に登りたいと思っています。<br />

61 タネ湖 Lac de Taney 1,408M

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2010/06/19 - 2010/06/20

78位(同エリア522件中)

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いぶれす

いぶれすさん

この土曜日だけシエールの宿を明け渡す必要があり、一泊分の荷物を背負って一泊二日の旅に出ました。

山中の小さなミー(Miex)の集落までバスで達した後、さらに1時間強(標高差400M)歩いてようやく到達する静かで美しい自然の湖であるタネ湖は、レマン湖から南に向かうロング・コースの途中に位置し、山小屋風の公共宿泊施設も3軒あって、フランス語圏スイスの人々には広く知られた素朴な保養地であるようです。

計画では、初日にタネ湖から北のグラモン(Le Grammont 2,172M)までの往復をやった後、二日目は西に向かってダン・デュ・ヴェラン(Dent du Velan 2,059M)に登り、国境沿いのトレイルをレマン湖に向かって下りサン・ジャンゴルフ(St. Gingolph)に達するというものでした。

しかし、基地となるタネ湖に着いてみると、目指すグラモンは深い雲に包まれており、時折、雨も落ちています。
止む無く、この日は、湖を一周するだけとし、翌日は、ダン・デュ・ヴェランを諦め、グラモンからクロワ峠(Col de la Croix)を経てサン・ジャンゴルフに下る計画に変更しました。

時間を持て余し、食堂にてアペリティフ・ワインを飲み干すべくチビチビやっていると、同じようにグラモンを諦めたというスイス人グループの一人がやって来て、飲みながら話す内、思いもかけず、彼らの宿でのチーズ・フォンデュ・パーティに招待されました。酒好きの方、殊に食後酒まで嗜む方には、うってつけのチーズ・フォンデュの食べ方を教わり、大いに楽しみました。 しかし、天気予報は、翌日も芳しくないので自分の宿に帰ってからも食べ直し、飲み直しの夜更かしでした。

淡い期待を持った翌朝も、深い雲が山を隠しており、しかも樹林帯の1,600M位まで新雪が被っています。結局、二日間、山には登れず、ミーからのバス便も昼まで無いので、ローヌの谷のヴーヴリ(Vouvry)まで歩いて下りました。
次にスイスを訪れる際には、晴天が期待できる日を見定めて前述の両山に登りたいと思っています。

  • 日帰りでグラモンを登るとなると、コース・タイムがミーからの往復で約6時間弱であるのに対して、バス便での行動時間は6時間半、及び7時間半となりますので、充分可能ではありますが、日帰りは、ちょっともったいない気がします。

    日帰りでグラモンを登るとなると、コース・タイムがミーからの往復で約6時間弱であるのに対して、バス便での行動時間は6時間半、及び7時間半となりますので、充分可能ではありますが、日帰りは、ちょっともったいない気がします。

  • ミーから歩くと一番手前にあり、著名な女性アルピニストが経営していたという宿La Petite Auberge。 雰囲気の良いおじさんが、宿帳をチェックしてくれましたが、部屋は満室とのことでした。 夜にはスイス・グループの接待を受け、ここの食堂に戻ってきましたが。 

    ミーから歩くと一番手前にあり、著名な女性アルピニストが経営していたという宿La Petite Auberge。 雰囲気の良いおじさんが、宿帳をチェックしてくれましたが、部屋は満室とのことでした。 夜にはスイス・グループの接待を受け、ここの食堂に戻ってきましたが。 

  • この通りの突き当たりの宿La Vouivreで泊まることになりました。案内してくれたのが、若くてチャーミオングな女性でなかったなら、断っていたと思います。食事は、まあまあでしたが、部屋が酷すぎます。 右奥に見えるのが3軒目の宿Le Grammont。ここが一番規模が大きそうです。 

    この通りの突き当たりの宿La Vouivreで泊まることになりました。案内してくれたのが、若くてチャーミオングな女性でなかったなら、断っていたと思います。食事は、まあまあでしたが、部屋が酷すぎます。 右奥に見えるのが3軒目の宿Le Grammont。ここが一番規模が大きそうです。 

  • これまでスイスに滞在した中で最も粗末な部屋。テーブルどころか椅子さえありません。落胆の表情を察してか、1/3の料金のドミトリーを勧めてくれましたが、鼾の問題を抱えているので、この部屋で我慢することにしました。 尤も、音は筒抜けでしたが。

    これまでスイスに滞在した中で最も粗末な部屋。テーブルどころか椅子さえありません。落胆の表情を察してか、1/3の料金のドミトリーを勧めてくれましたが、鼾の問題を抱えているので、この部屋で我慢することにしました。 尤も、音は筒抜けでしたが。

  • 余分な荷物を置いて、湖畔の散歩に出ました。 宿の近く、湖に突き出した半島の先端にて。

    余分な荷物を置いて、湖畔の散歩に出ました。 宿の近く、湖に突き出した半島の先端にて。

  • タネの宿が湖の西端にあるのに対してここは、東の端。しかし、この湖から流れ出る川はありません。

    タネの宿が湖の西端にあるのに対してここは、東の端。しかし、この湖から流れ出る川はありません。

  • 湖の東端から西端方向

    湖の東端から西端方向

  • 少し、西に向かって歩いてみましたが、こんな天気なので、引き返しました。

    少し、西に向かって歩いてみましたが、こんな天気なので、引き返しました。

  • 泊まった宿La Vouivreの食堂にて。ヴィリアミーヌのグラスを二つ持って話しかけてきた青年と一緒に。 

    泊まった宿La Vouivreの食堂にて。ヴィリアミーヌのグラスを二つ持って話しかけてきた青年と一緒に。 

  • 彼らのグループに加わって飲み直し。

    彼らのグループに加わって飲み直し。

  • 何度も熱心に誘われて、彼らの宿La Petite Aubergeにて一緒にフォンデュ。イケメンの二人。 

    何度も熱心に誘われて、彼らの宿La Petite Aubergeにて一緒にフォンデュ。イケメンの二人。 

  • 普通の二人。

    普通の二人。

  • で、チーズ・フォンデュの美味しい食べ方とは、パンを蒸留酒ヴィリアミーヌにたっぷりと浸してからフォンデュ鍋に入れるというもの。初めからこれをやっていると酔っ払いそうですが。

    で、チーズ・フォンデュの美味しい食べ方とは、パンを蒸留酒ヴィリアミーヌにたっぷりと浸してからフォンデュ鍋に入れるというもの。初めからこれをやっていると酔っ払いそうですが。

  • 翌朝。雲の切れる辺りには、うっすらと雪が

    翌朝。雲の切れる辺りには、うっすらと雪が

  • ローヌ谷。 手前がミーの集落

    ローヌ谷。 手前がミーの集落

  • ミーの集落より西側ヴェルヌ峠(Col de Verne)方面

    ミーの集落より西側ヴェルヌ峠(Col de Verne)方面

  • ローヌ谷。 山は雲に覆われています。 尤も、標高3,000M以上なら晴れている可能性もありますが、この時期でも危険無く歩けそうな場所は思い当たりません。

    ローヌ谷。 山は雲に覆われています。 尤も、標高3,000M以上なら晴れている可能性もありますが、この時期でも危険無く歩けそうな場所は思い当たりません。

  • 道端の花Aruncus dioicus  線路脇がこの花で覆われていることもあります。

    道端の花Aruncus dioicus  線路脇がこの花で覆われていることもあります。

  • ようやくヴーヴリ(Vouvry)近くまで下ってきました。

    ようやくヴーヴリ(Vouvry)近くまで下ってきました。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • スイス大好きさん 2010/08/21 16:10:18
    今年の旅行記拝見しました
    いぶれす様
    以前、メールにてお話しさせていただいた者です。
    本やネットに載っているような所しか行けない私共は、どなたかが掲示板でおっしゃっておられました「しぶい所」にスイスイと行かれる、いぶれす様を羨ましく思います。
    このような所は私共は思いつくことも出来ません。
    貴旅行記を拝見しながら、地図を丹念に見て調べると、素晴らしい所が沢山有る事が分かりました。
    日本に帰って来て、余りの暑さと、今回はスイスで問題がおき(私共の不注意)その解決やショックでボーと過ごし、今年のスイスは全く更新が出来ていません。
    出来ましたら、ご連絡させていただきますので、ご覧頂けたら嬉しく存じます。

    いぶれす

    いぶれすさん からの返信 2010/08/22 11:57:44
    旅行記、楽しみです
    スイス大好きさま
     
    マイナーな場所ばかりの私のページを沢山ご覧いただき、ありがとうございました。

    以前、メールを戴いたとのことですが、ベルニナ鉄道の予約の件でご連絡いただいた方でしたでしょうか。 それともスイス大好きさまは、ひょっとしてハイジさんでしょうか。
    何れにしても、スイスの旅行記を読むのは大好きですので、是非ご連絡下さい。

    ご旅行中にトラブルに見舞われたとのこと、もう解決されましたのでしょうか。

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