2010/07/17 - 2010/07/19
751位(同エリア980件中)
まゆままさん
小豆島最終日も盛りだくさんに。
早朝の迷路のまち一人歩きにはじまり、高見山ドラゴンロードの長ーいすべり台、エンジェルロードを渡り、感動の蜜蜂の巣箱見学、そしてくさりを伝ってしか登れないという険しい笠が瀧寺へお参り。
その後、手延べそうめんのなかぶ庵工場見学&体験にやまろく醤油の迫力の醤油蔵見学、そして醤油スィーツに舌づつみ。
最後には醤の郷の観光案内所で小豆島の歴史や特産物についての話をいろいろと聞かせていただくことができ、楽しい三日間の旅を無事終えた。
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自家用車
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小豆島二日目の朝は早起きして、朝食までの間一人で町歩きを楽しんだ。
土庄町の「迷路のまち」は南北朝時代に攻防戦に備え、複雑に入り組んだ迷路のような路地になっている。 -
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立派な石塀のあるこの屋敷は大坂城築城の採石奉行の陣屋だったそう。
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西光寺の五重の塔
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迷路のまちから出てきて・・
世界一狭い海峡、土渕海峡のすぐそばにはこんな飾りのついた倉庫?が建っていた。 -
昭和8年建設の旧東洋紡績淵崎工場事務所。
第二次世界大戦末期には旧陸軍に接収され、小型船舶による特攻の訓練基地として使用されたそう。 -
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こんな洋風の意匠をもつ家も。
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こちらは明治時代からの医院、三木医院跡だそう。
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ごま油の角屋製油の本家。
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朝の散歩を終え、宿に戻ってでみんなで朝食を食べた後、
高見山ドラゴンロードというところに97mの長いすべり台があると知り、やってきた。
見晴らしのいい高台にすべり台が見えた。 -
長過ぎてすべり口が見えない〜
ここから更に上りが続く。
子どもたちだけで行ってきて〜と送りだす・・ -
ローラーすべり台になっていて、スピードも結構出ておもしろかったみたい。
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その後にやってきたのはエンジェルロード。
潮の満ち引きで島がつながったり、離れたりする不思議スポットで
潮が引いたら真ん中で手をつないで渡ると幸せになると言われてる。
せっかくなんで家族で手をつないで渡ろう〜と呼びかけたが・・
子どもたちにも旦那にも逃げられた。
幸せになりたくないんかい!? -
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島にはハートの絵馬がたくさんぶら下がってた。
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エンジェルロードを後にし、日本蜜蜂の巣箱見学ができるという所を見つけていたので事前に問い合わせし、やって来た。
蜜蜂なのになぜか「石井サイクル」という自転車&バイク屋さんで見せてくれるのだ。
日本蜜蜂の飼育は趣味でされているとか。 -
お店の裏に巣箱が一つ。
蜜蜂の飼育は花のあるところがいいそうなので、近くの山で本格的にされていて
こちらのお店には見学用に一つだけ巣箱を置いているという。
巣箱の中には蜜蜂が約二万匹。
今の時期はあまり花がないので蜂の活動はあまり盛んでないらしいが
巣箱から何匹かの蜂が行ったり来たりしている。
一応刺されては危ないので頭からネット付きの帽子をかぶらせてもらって観察。
足に黄色い花粉を付けて戻ってくる蜂なども見える。 -
巣の出入り口には門番の蜂が敵が入ってこないかを見張っている。
帰ってから図鑑で調べたところによると、この門番の蜂はまだ若いはたらき蜂で
触角でにおいをかぎ、おなじ巣の仲間なら通し、よそ者は武器の毒針で攻撃するという。
こちらで奥さんにいろいろと説明を受けながら巣箱を見せてもらっていると、
なんとタイミングよく、山で採蜜を終えたばかりの御主人が帰って来られた。 -
その採れたての蜂蜜を試食させていただけることに〜〜!
車の中に積まれた箱の中には巣板ごとはちみつがぎっしり・・
すごい!
御主人からにはこんなタイミングの良いお客さんは初めてだ!と言われつつ蜜を試食。 -
おいしい〜〜!
後で知るところによると、スプーン一杯の蜂蜜を作るには20gの花の蜜が必要で
蜜蜂が10万個を超す花を訪れなければ集まらないもの。
スプーン一杯の蜂蜜は一匹の蜜蜂が一生かかって集める量なのだそう。
そう考えるとなんと貴重なものなのだろうか・・ -
しばらくするとサイクル店の近所の方々もやって来られ、
皆でわいわいと蜂蜜を取り囲んだ。
その御近所の方が大胆にも巣板ごと割って私に差し出してくれたので
私は手から蜜をしたたらせながら巣ごと丸かじり・・
なんと贅沢な〜〜
口の中に残った巣?は熱すると蜜ろうとして使えるという。 -
これは以前飼っておられた蜜蜂に逃げられた後の巣板。
きれいに揃った六角形の巣室が並ぶ。
蜜蜂たちはこの六角形の部屋が並んだ巣板を一日から一日半で完成させるという。
巣板は三つの領域に分けられていて、中央は幼虫が育つ育児圏、その外側に幼虫の養分になる花粉の貯蔵室、その外側に蜜の貯蔵庫があるのだそう。 -
これはその巣室から作った蜜ろう。
以前蜜ろうのキャンドルを買って灯したことがあるが、甘い香りがしたのを思い出した。
蜜ろうは他にも口紅やクレヨンなどにも利用されている。 -
蜂というのはデリケートな生き物だそうで、
以前見学用に、しょっちゅう人に見せていたら、蜂たちが居心地が悪くなって逃げ出してしまったという巣の跡。 -
そうこうしていると御主人が蜜蜂に指を刺された!と。
またまたタイミングがいいなぁ〜と言われ、指に刺さった針を写真に撮るよう
差し出してくれたが、写真はブレブレ;
こちらは指に刺さった針をドイツ製の拡大鏡付きの専用の毛抜きで抜いているところ。 -
針を抜いた後はこの毒吸いだし器で毒を吸い出す。
刺した蜂の方は間もなく死んでしまうという。
毒針で刺すと蜂は死んでしまうと分かっているので、めったなことでは刺したりはしないそうだが。
興奮冷めやらぬはちみつ体験だったが、こちらの石井サイクルでは趣味で蜂蜜作りをされているとのことで
何とこれらの見学は無償でさせていただくことができたのだ。 -
興奮の蜜蜂見学の後は・・・
小豆島の中の四国霊場を巡る、小豆島八十八カ所というのがあり、その中の第72番、瀧湖寺の奥之院へやってきた。
ここは本堂にたどり着くのに鎖を伝ってしか登れないという険しい寺なのだ。
夕方は岩場が危険であるので登鎖は8時から2時までとの但し書がされている。
どんなにすごいところなんだろう〜と想像を掻き立てられながらも登り口へ・・ -
自然石を積んだ険しい石段の真ん中に鎖が
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一瞬ひるんでしまったが、ここは皆でがんばって登りきろう〜
と登り始めた。 -
最初の石段を登りきったところには石灯籠がずらりと並ぶ。
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そしてまた目の前には険しい石段が立ちはだかる。
お寺詣りがだんだんとアスレチックのようになってきた。 -
そして最大の難所?!
ええっ!ここをよじ登るの〜?
ってそんなわけはないか・・
ここは鎖は架けてあるものの傾斜度90度の絶壁
さすがに登禁止になっていて・・ -
横の洞窟から堂内へ入る。
ここから先の堂内は撮影禁止。
この中も暗闇の洞窟探検風になっていて
「幸せくぐり」という普通の大人じゃ途中で詰まってしまいそうなくらいの本堂へ続く細い穴があったりと
ちょっとしたアトラクション風?! -
本堂へたどり着くと、さすがに険しい岩を登ってきただけあって、窓からの眺めは最高!
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それにしても、このルートだと年寄りや足の悪い人は決して登れないようなところなので、どこかに裏道でもあるんだろうか〜と尋ねてみると、
ここへたどり着くには、今我々が通って来た道、ただ一つとのこと。
ここに勤められてる方も毎朝、鎖を伝って登って来られるという。 -
なので帰りももちろん、コースは同じ;
みんながんばったので多少の御利益はあるかな?! -
お寺詣での後にやって来たのは近くにある「宝生院のシンパク」と言われる巨木。
国指定の天然記念物になっていて、樹齢は1500年以上あり、根元の周囲が16.6mもあるというびっくりするような大きな木。 -
パワースポットだそうなので皆で木に巻き付いてエネルギーを分けてもらおう、と思ってたのに
木の周りにはフェンスが張り巡らされていて立ち入ることができなく残念・・まあ当たり前か;
しかし1500年以上も生きてきた木というのは見てるだけで、もうすごい迫力があって
それだけで力を与えられたように感じた。。 -
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更に予約していた工場見学とそうめん作りの体験ができるという「なかぶ庵」へやってきた。
こちらではまずは小豆島のそうめんの歴史や作り方などを工場の中の機械なども見せて頂きながらお話を聞かせていただいた。(工場内は撮影禁止)
小豆島にそうめんが伝わったのは400年前の江戸時代のことで奈良県の三輪から技術が持ち込まれたとのこと。
冬場の農家の副業として最適だったのと、気候風土がそうめん作りに適していたため小豆島でそうめん作りが広がったのだそう。
見学の後はいよいよそうめん作り体験。
このうどん状の太さの50cmほどの麺を引きのばしてそうめんに仕上げるのだ。 -
まずはそうめんを二段階くらいに分けて引っ張り延ばす。
こんなに引っ張って切れはしないのだろうか〜と不安になってしまうがそれは全く大丈夫なようで、ぐんぐん延びて細くなるそうめん。
グルテンの作用だけでこんなに延びるとは〜すごい! -
延ばしたそうめんを今度は箸を使ってくっついているところを離す作業。
麺を仕込む段階ではそうめんがくっつかないように小豆島ではごま油を使っているそうだが、
このごま油も小豆島では生産量が日本一なのだ。(おなじみのかどや製油)
ごま油は酸化しにくいので品質を保つのに最適で、ちなみににおいなどは残らないのだそう。 -
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そして出来上がったそうめん。
これを天日に干して乾かせば完成。
手延べそうめんを天日に干す場合はそうめん同士の影が当たらないように日に何度も太陽に対して角度を調整するという、なかなか手間のかかる作業でもあるが、
機械で乾燥させるよりもやはり天日干しのものは味わいが違うそう。
私たちが作ったそうめんは乾かした後は自宅へ送ってくださるとか。 -
体験の後はこちらでそうめんのお昼ご飯を。
先ほど作った天日干しのそうめんとは又違う新開発された生そうめん。
のどごしが良い上にもっちりとした食感の美味しい麺だった〜 -
小豆島の醤油は四百年の歴史があり日本四大産地のひとつで明治の最盛期には約四百軒の醤油醸造所があったとか。
今でも二十軒以上の醤油蔵やつくだ煮工場が軒を連ねていて、醤(ひしお)の郷には醤油蔵など約90軒の登録有形文化財と12軒の近代化産業遺産が集まっているのだそう。
こんな小さな島に今も20軒以上も醤油屋さんがあるとは驚き・・
その醤の郷の中のヤマロク醤油へやってきた。 -
ここのもろみ蔵が大迫力ですごかった〜
100年ほど前の明治初期に建てられたという登録有形文化財となっているもろみ蔵は木造の平屋建て、壁は土壁でできていて、大きな杉樽がずらりと並び壮観〜
独特な醤油のにおいが鼻をつく。
土壁や杉樽には数百種類の醤油菌が住みついているのだそう。 -
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乳酸菌や酵母菌などが暮らしている杉樽の表面は
見た目、腐って?て今にも朽ち果てそうな感じなのだけど、まだ後100年はもつ、と言われてるそう。
この杉の大樽を造れる職人はもう日本にはたった一人、大阪の堺にしかいないとか。 -
はしご階段を上って樽を上から見せていただいた。
微妙に色合いが違う樽の中、醸造期間が長いものほど黒くなっている。 -
2年ほど寝かせた醤油の色合い。
まだ少し茶色味を帯びている。二年ものは香りが良く、四年醸造のものは味にコクがあるという。
こちらではその二種類をミックスさせてそれぞれのよいところを引き出す醤油造りをされているそう。 -
醤油蔵を見学させていただいた後は、ここの醤油を使った醤油スィーツを食べてみることに。
醤油アイスと醤油冷凍プリン。
醤油アイスにはこちらの四年醸造の鶴醤というコクのある醤油をかけて食べるとキャラメル?のような味わいに。 -
私はおすすめと言われた醤油ワッフルを。
こちらの醤油を練り込んだ生地を使ったワッフルを七輪で香ばしく焼いて、黒豆のシロップをかけて頂いた。 -
そして最後にやって来たのは馬木散策路。
自分的にはもっともっと歩いて散策したかったのだけど、
子どもたちが暑い中興味のないところを歩くのは無理っぽかった;
とりあえず散策路案内所へ行くとヤマサン醤油の方がおられ、ガイドをされてるとのこと。
小豆島のことをいろいろと語り聞かせてくれるというので、旅の最後にお話を聞かせていただくことにした。 -
ヤマサン醤油の登録有形文化財となっている醤油蔵。
ヤマサン醤油の方には小豆島の歴史から特産物の塩、醤油、つくだ煮、手延べそうめん、オリーブオイル、ごま油の話を伺った。
そもそも塩しか採れない島なのにどうしてこんなにいろいろな特産物があるんだろう?と疑問に思っていたのだが話を聞いているうちになるほど〜と。
気候や風土の条件などが適していたというのもあるが、
小豆島の人々の進取的な島民性によるところが大きいのかな?と。
こちらのヤマサン醤油でも醤油造りを続けながらも試行錯誤しながらオリーブの栽培もされているという。
まだまだおじさんの話は尽きない感じだったのだが、
岡山行きのフェリーの時間が危なくなってきた〜
そろそろおいとますることに。 -
帰りは土庄港から岡山へ行きのフェリーに乗った。
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二泊三日の淡路島・高松・小豆島の旅も終りに。
三日間、親子共々さまざまな体験ができて、いろいろと新たに知ることができ、今回も実りの多い旅路だった〜
E家のみなさま今回もご協力ありがとう〜
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