18きっぷ日帰りの旅　身延線に乗ってみよう　前編

2010/07 - 2010/07

毎年恒例の青春18きっぷ日帰りの旅。

今年は、18きっぷ東京発日帰りルートでは
定番と言われている「身延線」沿線の旅に！

鉄道ファンを魅了する身延線の魅力を
鉄道に全然詳しくない目線で楽しんできました☆

今回の旅の目的は大きく３つ。

１.「身延山久遠寺」観光
２.昼ごはん「富士宮焼そば」
３.夜ごはん「ほうとう」

まずは身延線の途中、静岡県は富士宮駅までの道のりです。
富士宮では焼そばと浅間神社に行ってきました。

※表紙のスタンプ白糸の滝には行ってません。

エリア 富士宮(静岡)

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル

6時50分　東京駅出発

今日の目的「身延線」は
山梨県・甲府駅と
静岡県・富士駅を南北に結ぶ路線。

東京からのルートはざっくり言うなら
新宿から中央線経由で甲府へ向かうのと
東京から東海道線経由で富士へ向かう
２種類のルートがあります。

今回はお昼に「富士宮焼そば」を
そして夜に「ほうとう」を食べたいという
たっての私のわがままを聞き入れてもらい
身延線を北上するルートを選びました。

電車は小田原駅を通過したところ。

小田原を越えたあたりで
いつも目に飛び込んでくる
この白い観音様のお姿。

よーく見ると
持っているかごに何か入ってる。

その前にカゴを持ってることが珍しい！

調べてみると「厄よけ魚籃観音様」で
漁業や海を司る仏様とのこと。

最寄り駅はJR早川駅らしいので
次回の18きっぷの旅でぜひ行ってみよう。
と、夢はどんどん広がります。

8時40分　熱海駅着

朝ごはんに海の幸でも食べたい♪

熱海か沼津あたりで、と
目星をつけていた。

沼津は下調べによると
朝食営業のお店が駅から約2kmとやや遠い。

ということで、熱海で降りてみることに。

熱海駅 駅

熱海駅を降りて目の前にある
平和通り商店街で
干物かお刺身をいただけるお店を
一通り探してみたものの
まず食べ物屋さんが開いてない。

やっぱり下調べって重要…と
若干打ちのめされつつも
とりあえず小腹を満たそうということで
商店街のパン屋さん「パン樹　久遠」で購入。

滞在時間約15分で熱海を後にします。

向かいのホームには「黒船」と
書かれた黒い車体のかっこいい電車が。

え〜。あれ乗りた〜い。

あとから調べたところ
伊豆急行のリゾート電車とのこと。

リゾート電車

ぜひ乗ってみたい素敵な響き！

熱海のパン屋さんで買ってきた
クリームパンをさっそく。

お・い・し〜い☆

さすが人気No.１と書かれていただけある！

あー。もっと買えば良かったな、と
思いつつも、小腹が満たされ一息。

改めまして、目指すは沼津で海の幸！

9時30分　沼津駅着

この後の予定を考えると
10時15分には駅に戻ってきたいので
約2km離れた港に行くには
少々きついスケジュール。

駅前で何か食べられないかと
うろうろしたものの
この時間で開いていたのは
大手コーヒー店かお弁当屋さんのみ。

沼津らしいものが食べられないなら、と
未練を残しつつ出発することに。

沼津駅 駅

10時15分　富士駅着

ここから今日の目的
身延線に乗り換え！

朝ごはんを食べ損なったので
予定よりも巻きのスケジュール。

静岡駅で安倍川餅かおでん、
浜松で浜松餃子も食べられたらいいな
なんて食い意地を張った想像をかき消して
富士宮焼そば一本に的を絞ります。

身延線は本数が極端に少ない区間が
あるので、時刻表を確認しつつ進みます。

富士駅 駅

10時40分　富士宮駅着

暑い！！！！
今日の予想最高気温は東京35度
静岡・山梨36度！

やばい！暑い方に来ちゃった！

と、駅を出て早々に心が折れそうになりつつも
あまりの空腹にまずは腹ごしらえ！

夏休みだから、富士宮焼そばを食べに行く人が
ごっそり降りるかもなんて心配をよそに
私たち以外に数人のみの下車。

駅前も人影がほぼ見られず、不安な旅立ち。

富士宮駅 駅

るるぶの富士宮焼そばMAPなるものによると
鉄板系・一般食事処系・持帰り系の
３つの種類に分かれるとのこと。

はじめに気になった鉄板系のお店に行き
開店をしばし待ってみたものの
店内がとても暑そうだったので
鉄板系は回避することに決定。

富士宮焼そばを扱うお店は
オレンジ色のノボリが店前にはためくので
とっても探しやすい。

結局、マリリンモンローの顔抜きに
ややひっかかりつつも、このお店に決定。

ん？！マリリン「メ」ンロー！？
もちろんＡちゃんがなりきってくれました。
そのセクシーな表情をお見せできなくて残念。笑

マリリンメンローの正体は
マリリン「麺」ロー。笑
どうやらミルクで仕上げたラーメン？らしい。
しかも、美乳と巨乳のサイズ違いあり。大笑

富士宮焼そばも石鍋や目玉焼き添えなど
アレンジメニューが何種類か。

そして、このお店。後から知ったのですが
富士宮のニジマスをいただけるお店として
有名だそうで。。。

腹ぺこに暑さでやられた私たちには
そんな情報が頭に入ってくるはずもなく。
くー。せっかく行ったのにくやしいなー。

注文したのはノーマル・トッピングなしの
富士宮焼そば　600円也と

地鶏の卵を2つ使った
とろーり焼そば　800円也。

お店こだわりの麺はもっちもち。
初めての食感！

んまい〜。　両方大正解☆

「涼しそう」を基準に選んだ
こちらのお店「ままん」さん。
店内はもちろん涼しくて、新しくて、奇麗！

駅から歩いて約10分。
いくつものノボリをスルーしてきた
甲斐があった！このお店で良かった！

富士宮駅には約2時間の滞在予定。
なぜなら目的地までの電車がないから。

ということで、徒歩圏内で観光を。

富士山本宮浅間大社。

焼そばのお店は駅からここに
向かいながら探したところ
10数件見かけました。

駅から徒歩約10分です。

富士山本宮浅間大社 寺・神社・教会

ん〜。ちょっとだけ涼しい。

参道の両脇を水が流れている。

鳥居の手前は大きな駐車場で
観光バスがたくさん止まれるようになっていた。

この日は人もまばらでちょうどいい感じ。

ここ浅間大社は806年に坂上田村麻呂によって
建立された神社で全国にある浅間神社の総本山。

だそうです。歴女にほど遠い私ですが、
この場所の格式の高さが
ひしひしと伝わってきました。

とにかく良い気が満ちているというか、
鳥居をくぐり本殿に近づくほどに
空気がガラリと変わっていくことに驚きました。

パワースポットと呼ばれるのも納得です。

静かで気持ちの良い境内。

本殿は徳川家康が建立し、
国の重要文化財に指定されてるそうです。

駅でもらったパンフレットの写真は
桜の季節でライトアップされていて
すばらしく幻想的な雰囲気。

ぜひその季節にも訪れたい！
と、今回の旅の無事とともに再訪を
お祈りしてきました。

浅間大社のもうひとつの見どころ。

富士山の雪解け水が
毎秒3.6キロリットルも湧き出す
湧玉池（わくたまいけ）。

昔は富士山を登山する人は
この池で身を清めてから
旅立ったそうです。

国の特別天然記念物に指定されています。

池のすぐ横に雪解け水が噴出する給水所が。

水温13度と書かれているだけあり
とても冷たくて、さらしつづけると
手がかじかんできちゃうくらい。

平成の名水百選ということなので
一口飲んでみた。

すっきりしておいしい！
内から清められる感覚。

（注：生水なので煮沸してから
　お飲み下さい、との表示あり）

タンクで汲みにきている姿もちらほら。

モネの睡蓮の池を
彷佛させる美しさ。

暑さも忘れてしばし佇む。

この池を見て、平安朝の歌人平兼盛が

つかうべきかずにをとらん浅間なる
御手洗川のそこにわく玉

と詠じたそうです。

意味は分かりませんが（勉強します！）
ありがたみと歴史は感じました！

豊富な水量のおかげか
とにかく水がきれい。

水が澄んでいるので
池底までくっきり見えました。

たくさんの魚の姿や
鴨？の親子の優雅な姿も。

水辺は涼まりますなー。

池の周りの林には
なぜか鶏が数匹。

放し飼い？
野良鶏？

暇つぶし半分で訪れたこの神社。

予想以上に楽しめました。
来て良かった！

平成の名水百選の碑。
「湧玉池・神田川」

現地ではこの神田川をずっと

♪あなたはもう忘れたかしら〜　で

有名な東京の神田川だと勘違い。

え〜、でも方向的にも変だよね〜、なんて
不思議がりながらも、
実はつながってるのかも、という可能性も
捨てきれずにいました。恥

あの神田川とは全然違う神田川、だそう。

神社の隣は親水公園。

神田川で遊べるように階段やデッキがあり
親子連れや小学生が水遊びしていたり
水に足を浸して、お弁当をたべていたり
とっても気持ちよさそうでした。

ちょっと深そうなところでは
男子中学生が水着で泳いでいて
夏を満喫していました。

いいな〜☆
近所にあったら私も通う！
時間があったら水遊びしたかった〜。

13時　富士宮駅出発。

アイスがあっという間に溶ける暑さの中
再び、身延線で身延駅に向かいます。

富士宮から身延への電車は
くる時に乗った電車を降りてしまうと
この時間まで電車がない。

これを逃すと次は15時だ。

18きっぷの旅は時刻表必須。

18きっぷで定番といわれる
この身延線の旅。

連なる山ときらきらと光る川面が楽しめる
車窓もきっと人気の由縁なんだろう。

私のイメージする夏の電車旅の景色そのまま。
どこか懐かしくなぜかわくわくする風景。

これに本当なら富士山も臨めるのだから
この線に乗りたがる気持ちも分かるかも。

井出駅通過中

山岳線である身延線。
富士宮駅を出ると急勾配をあがり、
箱根の登山列車を彷佛させます。

本当なら富士山が右側に見えたり
左側に見えたりと楽しめるそうなのに
この日はまったく臨めずでした。
日ごろの行いが悪いのかしら…

身延線が沿って走る富士川を挟んで
向こう側には道路が。
この道ならドライブも楽しいだろうな。

山の間を走り抜ける身延線は
各駅に見どころがいっぱい。

いくつもの渓谷や温泉が連なり
季節ごとに楽しめるビューポイントも満載です。

ただ、どこも駅からそれなりの距離があるため
18きっぷの旅ではたくさん回るのは難しそう。

14時　身延駅着

本日のビッグイベントのひとつ。
身延山久遠寺の最寄り駅、身延駅に到着！

滞在予定時間は約4時間です。

さてさて、どうなることやら。

後編に続きます。