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「ポカラはネパール第2の大都市」<br />そう、ガイドブックは謳っていたが・・・

POKHARA (ポカラ)からLUMBINI (ルンビニ)に寄ってネパール出国!

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1994/11/10 - 1994/11/16

438位(同エリア589件中)

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北風

北風さん

「ポカラはネパール第2の大都市」
そう、ガイドブックは謳っていたが・・・

同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス

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  • <POKHARA(ポカラ)><br /><br />カトマンズからローカルバスで7時間、大きな湖のほとりに、ネパール第二の都市「POKHARA(ポカラ)」はあった。<br /><br />

    <POKHARA(ポカラ)>

    カトマンズからローカルバスで7時間、大きな湖のほとりに、ネパール第二の都市「POKHARA(ポカラ)」はあった。

  • 静かな街中には、車も少なかった。<br />3階建て以上のビルが見当たらない。<br />これは第2の都市というより、一番大きい村ではないのだろうか?<br /><br />この町の傍に、世界最強の傭兵「グルカ兵」の故郷、グルカ村があるという。<br />ブーメランのような形をしたグルカ兵愛用のナイフ<br />「ククリ刀」が、うららかな冬の陽射しを浴びながら、みやげ物屋の軒先に吊るされていた。

    静かな街中には、車も少なかった。
    3階建て以上のビルが見当たらない。
    これは第2の都市というより、一番大きい村ではないのだろうか?

    この町の傍に、世界最強の傭兵「グルカ兵」の故郷、グルカ村があるという。
    ブーメランのような形をしたグルカ兵愛用のナイフ
    「ククリ刀」が、うららかな冬の陽射しを浴びながら、みやげ物屋の軒先に吊るされていた。

  • <LUMBINI(ルンビニ)><br /><br />あまりにも有名な、仏教の教祖「仏陀」、本名「ゴーダマ・シッダルタ」の生誕地がここにあった。<br /><br />世界三大宗教の一つ「仏教」の発祥地だけあって、豪華な観光バスが何台も列を作って停車している公園には、仏陀が生まれたとされる菩提樹が、現在も巨大な影を落としていた。

    <LUMBINI(ルンビニ)>

    あまりにも有名な、仏教の教祖「仏陀」、本名「ゴーダマ・シッダルタ」の生誕地がここにあった。

    世界三大宗教の一つ「仏教」の発祥地だけあって、豪華な観光バスが何台も列を作って停車している公園には、仏陀が生まれたとされる菩提樹が、現在も巨大な影を落としていた。

  • 周りの田園風景とはあまりにもかけ離れた、モダンな建物の背後には、仏陀生誕時の様子を示す石碑が設置されている。<br /><br />仏陀は生まれてすぐに、すっくと立ち上がり、右手で天を、左手で地を示し、「天上天下唯我独尊」と唱えたという。<br /><br />

    周りの田園風景とはあまりにもかけ離れた、モダンな建物の背後には、仏陀生誕時の様子を示す石碑が設置されている。

    仏陀は生まれてすぐに、すっくと立ち上がり、右手で天を、左手で地を示し、「天上天下唯我独尊」と唱えたという。

  • 旅日記<br />『SUNOULI(スノウリ)にて』<br /><br />1994年12月16日、ネパールとインドの国境の街「SUNOURI(スノウリ)」に到着。<br /><br />しかし、これが街と呼べるものだろうか?<br />畑の真ん中を走る、一本しかない主要道路沿いに、長さ100m程の出店が並んでいるだけだ。<br /><br />ネパール人とインド人が忙しく往来する雑踏の中、腹が減ったので食堂を探す事にした。<br />いろいろとうろつきまわった結果、一番まともな物が食えそうな店を見つけて椅子に腰をおろす。<br />とにかくメニューをくれと店員に頼むと、<br />「ちょっと待っていてくれ。塩と砂糖が切れたから、ネパールに買出しに行ってくる」<br />と返事が来た。<br /><br />・・・ネパールへ?<br /><br />飛び出そうとする店員を捕まえて、「ここはネパールだろ?」と問いかけると、「いいや、インドだ」と胸を張って答えてくれた。<br />店員より先に店を飛び出したのは、俺のほうだった。<br /><br />目を凝らすと、俺が来た方角に遮断機が見える。<br />あれが、国境のゲートなのか?<br />じゃあ、俺は現在、密入国者としてインドにいる事になるのか?<br />どうして誰にも停められなかったのだろう?<br />ネパール人とインド人にとっては、手続き不要の道かもしれないが、俺は外国人なのだが?<br /><br />・・・つまり、俺はネパール人に見られていたわけか。<br /><br />いろいろと、プライドに引っかかる事はあるが、とにかくネパール側に戻らなければ!<br /><br />1994年12月16日、俺は密入国者になっていた。<br />

    旅日記
    『SUNOULI(スノウリ)にて』

    1994年12月16日、ネパールとインドの国境の街「SUNOURI(スノウリ)」に到着。

    しかし、これが街と呼べるものだろうか?
    畑の真ん中を走る、一本しかない主要道路沿いに、長さ100m程の出店が並んでいるだけだ。

    ネパール人とインド人が忙しく往来する雑踏の中、腹が減ったので食堂を探す事にした。
    いろいろとうろつきまわった結果、一番まともな物が食えそうな店を見つけて椅子に腰をおろす。
    とにかくメニューをくれと店員に頼むと、
    「ちょっと待っていてくれ。塩と砂糖が切れたから、ネパールに買出しに行ってくる」
    と返事が来た。

    ・・・ネパールへ?

    飛び出そうとする店員を捕まえて、「ここはネパールだろ?」と問いかけると、「いいや、インドだ」と胸を張って答えてくれた。
    店員より先に店を飛び出したのは、俺のほうだった。

    目を凝らすと、俺が来た方角に遮断機が見える。
    あれが、国境のゲートなのか?
    じゃあ、俺は現在、密入国者としてインドにいる事になるのか?
    どうして誰にも停められなかったのだろう?
    ネパール人とインド人にとっては、手続き不要の道かもしれないが、俺は外国人なのだが?

    ・・・つまり、俺はネパール人に見られていたわけか。

    いろいろと、プライドに引っかかる事はあるが、とにかくネパール側に戻らなければ!

    1994年12月16日、俺は密入国者になっていた。

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この旅行記へのコメント (1)

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  • サウスピーチさん 2011/11/11 08:20:10
    疲れたぁ・・・(笑)
    北風さん、はじめまして。

    「南極物語」編を拝見して、とても面白かったので、他の旅行記を・・・と思い、
    とりあえず今回はネパールに行ってみよう!と読み始めましたが、結果、
    これがこんなに精神的に疲れるとは思いませんでした・・・(苦笑)。

    もう次から次へと迫り来る過酷な状況(高山病に始まり、バスでの移動など)にドキドキ・ハラハラ。 
    今までこんな思いをして読んだ旅行記はありませんでした。 それにしても、高山病、本当に危なかったですねー。 
    普通は徐々に体を慣らしていくところを、10時間で一気に3000メートルは、正に「無謀」でしたね・・・(^^; 
    ただ、それを乗り越えられたわけですから、北風さんの体と運の良さに感謝ですね♪ 
    運の良さと言えば、色々な場面でピンチや危ない目に追い込まれながらも、結局は無事に帰ってこれたわけで、
    強運を感じました。 (もしこれが私だったら、多分最初の高山病のところで既に
    エベレストに自分の足で登らずともその上を飛ぶことになっていたと思います。 笑) 
    所々の説明で、プッと噴出してしまうような面白さもあり(表現がすごく巧いのと、
    文章に惹きつける魅力があると思いました!)、一気に吸い込まれてしまいました。

    それにしても、道無き道のバスでの移動、チベット密教のお坊さんの贅沢な装い(これが本当の姿なのか?)、
    ネパールへの移動中に見た氷水の中での女性の髪洗い、などなどに驚き、「鳥葬」の説明では
    真摯な気持ちになり、やっと国境へ着いたと思ったら国境越えの厳しい状況。 
    しかも、エベレストの入り口まで飛行機に乗らず、徒歩(登山)。

    ホッとしたのもつかの間、何度(えーっ! また問題!?)と思ったことか・・・ (^^;

    エベレストのトレッキングのページは、あまりの過酷な旅・・・というより「冒険」いや、
    「無謀な挑戦」すぎて、途中から旅行記を読んでいるんだか、フィクションの小説を読んでいるんだか、
    分からなくなってきました・・・。 やっと帰りは飛行機に乗れる!とまるで自分のことのように安心したとたん、
    所持金がなく、また徒歩・・・。 何なんですかぁー!!!(怒) 
    しかも、バスは極寒の中、屋根の上に乗る羽目に・・・。 
    はぁ、このページの一番最後まで読み終えた時には、私まで(精神的に)ぐったりしてましたョ・・・。(苦笑)

    とにかく、疲れましたが(苦笑)、その分、自分もいっしょに冒険(無謀な!)させて頂きましたし、
    こんな凄い人がいるんだ!と・・・。 
    行く先々での美しい風景や山々の絶景も見せて頂き、どうもありがとうございました。

    また、疲れを癒した後(笑)に、その他の旅行記、楽しませて頂きます。

    それでは、また!

    サウスピーチ :)

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