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昨日熱弁を振るったホテルの親父のキャメル・ツアーへの勧誘は、今日はさらに激しさを増した。<br />インド入国当初ならば、そのしつこさに根負けした所だろうが、既にインドに首まで浸かった現在では、インド流にのらりくらりとはぐらかすぐらいの話法は習得済み。<br />俺はそれほどキャメル・ツアーに興味は無かった。<br />(ラクダは、オーストラリアの牧場暮らしで調教しもしたし、乗ってもいたし、蹴り飛ばされてもいた)<br /><br />しかし、その夜、親父が勝負に出てきた。<br />2人の娘と妻を連れてドアをノック!<br />ベッドに座った俺の左右にキラキラと目を輝かすインド美少女、正面には親父と奥さんというフォーメーションだ。<br />「でも、興味はないし・・・」<br />と、踏ん張る俺の視界に、ドアの後ろのおばあちゃんとおじいちゃんの姿が!<br /><br />この夜、俺は、ホテルの親父のショットガン・フォーメーション(総力戦)に負けた。<br />降伏宣言は、2泊3日のサム砂漠へのキャメル・サファリ申込書へのサインだったのは言うまでも無い。

気がつけば、CAMEL SAFALI(キャメル・サファリ) <ひとこぶラクダの乗り心地>

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1995/04/13 - 1995/04/15

80位(同エリア111件中)

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23

北風

北風さん

昨日熱弁を振るったホテルの親父のキャメル・ツアーへの勧誘は、今日はさらに激しさを増した。
インド入国当初ならば、そのしつこさに根負けした所だろうが、既にインドに首まで浸かった現在では、インド流にのらりくらりとはぐらかすぐらいの話法は習得済み。
俺はそれほどキャメル・ツアーに興味は無かった。
(ラクダは、オーストラリアの牧場暮らしで調教しもしたし、乗ってもいたし、蹴り飛ばされてもいた)

しかし、その夜、親父が勝負に出てきた。
2人の娘と妻を連れてドアをノック!
ベッドに座った俺の左右にキラキラと目を輝かすインド美少女、正面には親父と奥さんというフォーメーションだ。
「でも、興味はないし・・・」
と、踏ん張る俺の視界に、ドアの後ろのおばあちゃんとおじいちゃんの姿が!

この夜、俺は、ホテルの親父のショットガン・フォーメーション(総力戦)に負けた。
降伏宣言は、2泊3日のサム砂漠へのキャメル・サファリ申込書へのサインだったのは言うまでも無い。

同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス
  • とうとう、ホテルの客引きに負けて、らくだツアーに参加する事になった。<br />ツアーと言っても、客は俺一人、ガイドは地元の小僧だけなのだが・・<br /><br />ルートは、ジャイサルメールから西へ40km所にある「サム砂漠」までらしいが、2泊3日で行けるのだろうか?

    とうとう、ホテルの客引きに負けて、らくだツアーに参加する事になった。
    ツアーと言っても、客は俺一人、ガイドは地元の小僧だけなのだが・・

    ルートは、ジャイサルメールから西へ40km所にある「サム砂漠」までらしいが、2泊3日で行けるのだろうか?

  • ガイドの小僧が、らくだを連れてやって来た。<br /><br />俺のはどちらなんだろう?

    ガイドの小僧が、らくだを連れてやって来た。

    俺のはどちらなんだろう?

  • このらくだには、背中に一つこぶがあった。<br />つまり、「ひとこぶラクダ」と言う種類だ。<br /><br />俺はこのタイプを知っている。<br />オーストラリアの牧場で、さんざん世話させられた奴と同じタイプだから。<br />

    このらくだには、背中に一つこぶがあった。
    つまり、「ひとこぶラクダ」と言う種類だ。

    俺はこのタイプを知っている。
    オーストラリアの牧場で、さんざん世話させられた奴と同じタイプだから。

  • このひとこぶは、乗り心地は悪いし、意地も悪い。<br />以前、腹に思いっきり膝蹴りをもらって吹っ飛んだ思い出が蘇る。<br /><br />・・・嫌な予感がする。

    このひとこぶは、乗り心地は悪いし、意地も悪い。
    以前、腹に思いっきり膝蹴りをもらって吹っ飛んだ思い出が蘇る。

    ・・・嫌な予感がする。

  • ラクダに乗せる荷物は驚くほど多かった。<br />しかも、重い!<br /><br />そしてその中で一番重いのは、ラクダのえさだった。<br />

    ラクダに乗せる荷物は驚くほど多かった。
    しかも、重い!

    そしてその中で一番重いのは、ラクダのえさだった。

  • そう、座り心地は悪くない。<br />問題は、動き出したら、つかまる所が無い事だ。<br /><br />そして、ラクダは現存する動物の中で最も乗り心地が悪い動物だった。<br /><br />・・・2コブがいいんだが・・・<br />

    そう、座り心地は悪くない。
    問題は、動き出したら、つかまる所が無い事だ。

    そして、ラクダは現存する動物の中で最も乗り心地が悪い動物だった。

    ・・・2コブがいいんだが・・・

  • 街からのびる車のわだちに沿って、ラクダが動き出した。<br /><br />風景は、あっという間に荒野へと変貌していく。<br />何処までも何処までも、乾ききった世界が広がる。

    街からのびる車のわだちに沿って、ラクダが動き出した。

    風景は、あっという間に荒野へと変貌していく。
    何処までも何処までも、乾ききった世界が広がる。

  • ラクダは、ゆっくりゆっくりと西を目指す。

    ラクダは、ゆっくりゆっくりと西を目指す。

  • 周囲の風景から、少しずつ草木が消えていく。<br />いつしか景色は砂色に変わってきていた。<br /><br />そして、俺の尻も、少しずつ赤く腫れてきた。

    周囲の風景から、少しずつ草木が消えていく。
    いつしか景色は砂色に変わってきていた。

    そして、俺の尻も、少しずつ赤く腫れてきた。

  • 旅日記<br />『水』<br /><br />あれほどじりじりと照りつけていた太陽が、気がつくとだいぶ西の空に傾いていた。<br />ラクダも疲れたらしく、足取りも重い。<br />もうそろそろ、今夜の野営地にたどり着いてもよさそうなもんだが、肝心のガイドは「まだだ」としか言わない。<br /><br />日中、このガイドの小僧が話した事は、チップの事と水が足りないと言う事だけだった。<br />確かにこのツアーは、噂通り、ガイドの質は最悪らしい。<br /><br />全くひどいガイドだった。<br />「どこそこの白人は、これだけチップをくれた」<br />「お前は日本人だから、これだけくれ」等々、、<br />金をせびる話は、とめどなく話すくせに、肝心のガイドに関しては「知らない」「まだだ」の2つの言葉しか話さない。<br />挙句の果てに「水が足りない」などと、とんでもない事を言い出した。<br />この荒野で一日分の水も用意しないでツアーに出るなんて普通では考えられない。<br />(まぁ、インド人ならありかもしれないが・・)<br /><br />太陽が地平線にダイビングする頃、ラクダが急に足早に歩き出した。<br />その方向には草木が茂っている。<br />植物が育つと言う事は、どうやら水があるらしい。<br /><br />ガイドの小僧が、久々に違う言葉を言った。<br />「あの泉で水を補給したら、もう少しでキャンプ地だ」<br /><br />・・・おい、まだ進む気か?

    旅日記
    『水』

    あれほどじりじりと照りつけていた太陽が、気がつくとだいぶ西の空に傾いていた。
    ラクダも疲れたらしく、足取りも重い。
    もうそろそろ、今夜の野営地にたどり着いてもよさそうなもんだが、肝心のガイドは「まだだ」としか言わない。

    日中、このガイドの小僧が話した事は、チップの事と水が足りないと言う事だけだった。
    確かにこのツアーは、噂通り、ガイドの質は最悪らしい。

    全くひどいガイドだった。
    「どこそこの白人は、これだけチップをくれた」
    「お前は日本人だから、これだけくれ」等々、、
    金をせびる話は、とめどなく話すくせに、肝心のガイドに関しては「知らない」「まだだ」の2つの言葉しか話さない。
    挙句の果てに「水が足りない」などと、とんでもない事を言い出した。
    この荒野で一日分の水も用意しないでツアーに出るなんて普通では考えられない。
    (まぁ、インド人ならありかもしれないが・・)

    太陽が地平線にダイビングする頃、ラクダが急に足早に歩き出した。
    その方向には草木が茂っている。
    植物が育つと言う事は、どうやら水があるらしい。

    ガイドの小僧が、久々に違う言葉を言った。
    「あの泉で水を補給したら、もう少しでキャンプ地だ」

    ・・・おい、まだ進む気か?

  • 泉で水のタンクに茶色く濁った水をぎりぎりまで詰め込む間、ラクダ達も背中のタンクにガブガブ水を溜め込んだ。<br />これでどうにか水の心配はなくなった。<br /><br />その後、なんか一回り大きくなった様なコブに揺られ、太陽が沈む頃、やっとガイドが「あそこで寝よう」と言い出した。<br /><br />指差す先にあるのは、どう見てもただの砂山だ。<br />あれなら、ここまで来る間、いくらでも似たような場所があったはずなのだが・・・<br />まぁ、とにかく夜になる前にキャンプできるのはありがたい。<br />ここは何も言わないでおこう。<br /><br />チップと水の事しか知らないと思っていたガイドの小僧が、思いの他素早く夕食の用意を始めた。<br />砂の上に、簡単なかまどを作り、器用に火を起こすと、フライパンでカレーを炒めだす。<br />あっという間に飯の時間がきた。<br /><br />あれほど食いなれたカレーでも、たとえ砂が混じっていようとも、これほどのオープンスペースで食うのは美味い!<br />

    泉で水のタンクに茶色く濁った水をぎりぎりまで詰め込む間、ラクダ達も背中のタンクにガブガブ水を溜め込んだ。
    これでどうにか水の心配はなくなった。

    その後、なんか一回り大きくなった様なコブに揺られ、太陽が沈む頃、やっとガイドが「あそこで寝よう」と言い出した。

    指差す先にあるのは、どう見てもただの砂山だ。
    あれなら、ここまで来る間、いくらでも似たような場所があったはずなのだが・・・
    まぁ、とにかく夜になる前にキャンプできるのはありがたい。
    ここは何も言わないでおこう。

    チップと水の事しか知らないと思っていたガイドの小僧が、思いの他素早く夕食の用意を始めた。
    砂の上に、簡単なかまどを作り、器用に火を起こすと、フライパンでカレーを炒めだす。
    あっという間に飯の時間がきた。

    あれほど食いなれたカレーでも、たとえ砂が混じっていようとも、これほどのオープンスペースで食うのは美味い!

  • 噛み千切ったチャパテイの穴の向こうで、太陽が砂の地平線に消えようとしていた。<br />

    噛み千切ったチャパテイの穴の向こうで、太陽が砂の地平線に消えようとしていた。

  • 旅日記<br />『砂の世界の夜』<br /><br />昨夜、食事が終わると、ガイドの小僧はそそくさと寝袋にくるまってしまった。<br />(どうやら、チップの話をしても無駄だとわかったらしい)<br /><br />日が沈むと、気温は一気に下がり始めた。<br />砂漠を渡る風が、昼間に溜め込んだ熱気を、いとも簡単に引っぺがしていく。<br />片足を縛られて遠くに行けないようにした、ラクダの不器用な足音以外、聞こえるのは砂が流れるサラサラという音だけだ。<br /><br />砂漠に夜が訪れた。<br />砂の上に寝袋を敷いて、その中で見上げる空には、数え切れないぐらいの星が輝いている。<br /><br />息を呑む瞬間。<br /><br />久しぶりに星がどれほど美しいかを思い出していると、意識は深い眠りの中に引きずり込まれていった。

    旅日記
    『砂の世界の夜』

    昨夜、食事が終わると、ガイドの小僧はそそくさと寝袋にくるまってしまった。
    (どうやら、チップの話をしても無駄だとわかったらしい)

    日が沈むと、気温は一気に下がり始めた。
    砂漠を渡る風が、昼間に溜め込んだ熱気を、いとも簡単に引っぺがしていく。
    片足を縛られて遠くに行けないようにした、ラクダの不器用な足音以外、聞こえるのは砂が流れるサラサラという音だけだ。

    砂漠に夜が訪れた。
    砂の上に寝袋を敷いて、その中で見上げる空には、数え切れないぐらいの星が輝いている。

    息を呑む瞬間。

    久しぶりに星がどれほど美しいかを思い出していると、意識は深い眠りの中に引きずり込まれていった。

  • ごそごそと、動き回る足音に目が覚めた。<br />音のする方向に首を廻すと、5m程向こうで、ラクダが朝飯をあさっている。<br />そして、その向こうの地平線に陽が昇り始めていた。<br /><br />すごい朝焼けと共に、砂漠の朝が始まっていた。<br />さて、今日の俺のサファリも始まろうとしている。<br /><br />ガイドの小僧は、もう飯を作っているのだろうか?<br />見回すと、ガイドの小僧が寝返りを打っているのが目に入ってきた。<br /><br />・・・うーん、どこまでもワンダフルなガイドだ!

    ごそごそと、動き回る足音に目が覚めた。
    音のする方向に首を廻すと、5m程向こうで、ラクダが朝飯をあさっている。
    そして、その向こうの地平線に陽が昇り始めていた。

    すごい朝焼けと共に、砂漠の朝が始まっていた。
    さて、今日の俺のサファリも始まろうとしている。

    ガイドの小僧は、もう飯を作っているのだろうか?
    見回すと、ガイドの小僧が寝返りを打っているのが目に入ってきた。

    ・・・うーん、どこまでもワンダフルなガイドだ!

  • 旅日記<br />『らくだレース』<br /><br />俺のラクダの名前は、「ボア」と言った。<br />現在ボアは、口から泡を飛ばしながら、荒野を突っ走っている。<br /><br />まるで、テレビで観たロデオだった。<br />上下左右に激しく視界が揺さぶられる!<br />身体の方は、ふっと宙に浮きあがったかと思えば、次の瞬間、腰骨が砕けそうな勢いで鞍の上に叩きつけられる!<br />5分で胃下垂になってしまいそうな気がする。<br />ふたコブなら、前方にしがみつくこぶがあるのだが、ボアの奴はけちって、ひとコブしか背負ってない。<br />しかも、このひとコブが、背後から俺の背中にぶち当たる!<br /><br />世界中で一番乗り心地の悪い車は、戦車だと言うが、一番乗り心地の悪い動物は、走るラクダじゃないだろうか?<br />せめて馬のような軽やかなストロークで走ってくれれば、少しは振動も収まる気がするのだが、このラクダと言う動物は、前足と後ろ足を交互に「ハの字」に広げて走る。<br />前から見たら、ずいぶん間抜けな走り方だ。<br /><br />しかし、この状態でこの高さから振り落とされ、蹴りこまれたら生存できる気がしない。<br />嫌だ!<br />あんな間抜けなストロークで踏み潰されるのだけは嫌だ!<br /><br />ブレーキのはずのたずなを引き絞る。<br />が、しかし、前方を疾走するガイドのラクダを追いかけるのに忙しいらしく、全く止まろうとしない。<br /><br />あのくそったれのガイドが、あまりにもチップの話しかしないので、「うるさい!」と叫んでから、このレースは開始された。<br />あのガイドは意地悪のつもりでやっているんだろうが、こんな事ぐらいでチップなんか払うつもりはもうとうない!<br />こんなに荒れた地面を走っていれば、ラクダの方で疲れて止まるだろう。<br /><br />小高い丘を越えると、砂地が地平線の彼方まで続いていた。<br />・・・嫌な予感がする。<br /><br />案の定、ボアはさらにスピードを上げやがった。

    旅日記
    『らくだレース』

    俺のラクダの名前は、「ボア」と言った。
    現在ボアは、口から泡を飛ばしながら、荒野を突っ走っている。

    まるで、テレビで観たロデオだった。
    上下左右に激しく視界が揺さぶられる!
    身体の方は、ふっと宙に浮きあがったかと思えば、次の瞬間、腰骨が砕けそうな勢いで鞍の上に叩きつけられる!
    5分で胃下垂になってしまいそうな気がする。
    ふたコブなら、前方にしがみつくこぶがあるのだが、ボアの奴はけちって、ひとコブしか背負ってない。
    しかも、このひとコブが、背後から俺の背中にぶち当たる!

    世界中で一番乗り心地の悪い車は、戦車だと言うが、一番乗り心地の悪い動物は、走るラクダじゃないだろうか?
    せめて馬のような軽やかなストロークで走ってくれれば、少しは振動も収まる気がするのだが、このラクダと言う動物は、前足と後ろ足を交互に「ハの字」に広げて走る。
    前から見たら、ずいぶん間抜けな走り方だ。

    しかし、この状態でこの高さから振り落とされ、蹴りこまれたら生存できる気がしない。
    嫌だ!
    あんな間抜けなストロークで踏み潰されるのだけは嫌だ!

    ブレーキのはずのたずなを引き絞る。
    が、しかし、前方を疾走するガイドのラクダを追いかけるのに忙しいらしく、全く止まろうとしない。

    あのくそったれのガイドが、あまりにもチップの話しかしないので、「うるさい!」と叫んでから、このレースは開始された。
    あのガイドは意地悪のつもりでやっているんだろうが、こんな事ぐらいでチップなんか払うつもりはもうとうない!
    こんなに荒れた地面を走っていれば、ラクダの方で疲れて止まるだろう。

    小高い丘を越えると、砂地が地平線の彼方まで続いていた。
    ・・・嫌な予感がする。

    案の定、ボアはさらにスピードを上げやがった。

  • 前方に牛の残骸が出現した。<br />ガイドの小僧が、「村が近い」とつぶやく。<br /><br />そんなこと言わなくても、遠くに見えているのだが・・

    前方に牛の残骸が出現した。
    ガイドの小僧が、「村が近い」とつぶやく。

    そんなこと言わなくても、遠くに見えているのだが・・

  • 村に入ると、何処からともなく子供たちが集まってきた。<br /><br />

    村に入ると、何処からともなく子供たちが集まってきた。

  • 世界中のどんな辺境でも、子供の笑顔は変わらない。<br /><br />「グッド・モーニング」と声をかけると、<br />「ハロー、10ルピ!」と手を差し出された。<br /><br />インドでは、どんな辺境でも子供のあいさつは変わらない。

    世界中のどんな辺境でも、子供の笑顔は変わらない。

    「グッド・モーニング」と声をかけると、
    「ハロー、10ルピ!」と手を差し出された。

    インドでは、どんな辺境でも子供のあいさつは変わらない。

  • 苦みばしったインド人のおやじは、おもむろにボトルの水を差し出し、定価の3倍の値段から懐を探ってきた。<br /><br />うーん、この環境で考えるならば、良心的なほうかもしれない。

    苦みばしったインド人のおやじは、おもむろにボトルの水を差し出し、定価の3倍の値段から懐を探ってきた。

    うーん、この環境で考えるならば、良心的なほうかもしれない。

  • らくだが、砂の風紋に足跡を残す。

    らくだが、砂の風紋に足跡を残す。

  • 急激に地面がもろくなってきた。<br /><br />とうとう「サム砂漠」に到着!

    急激に地面がもろくなってきた。

    とうとう「サム砂漠」に到着!

  • 感無量!

    感無量!

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