GWはスペイン！⑧ 爽やかな海の風を感じるガリシアの港湾都市 ア・コルーニャ

2010/05/01 - 2010/05/01

ガリシア北部の ア・コルーニャは魚介が美味しい港町。サンティアゴから電車で約1時間で行くことができます。

前日に訪れたコンバッロは、ガリシア南部Rias Baixas(リアスバイシャス)の町ですが、北部のア･コルーニャはRias Altas(リアスアルタス)の町と呼ばれます。
このガリシアのRiasが、リアス式海岸の由来となっています。

日本でも有名なスペインのアパレルメーカ「ＺＡＲＡ」は、ここア・コルーニャに本拠地を置きます。ちなみに「ＺＡＲＡ」は日本だとザラと読みますが、スペインではサラ。

そして、A Corun~a（ア・コルーニャ）はガリシア語表記、スペイン語(カスティジャーノ)表記だと、La Corun~a（ラ・コルーニャ）。


コルーニャのＨＰ。色んなガイドをダウンロードできます。
http://www.coruna.es/servlet/Satellite?c=Page&pagename=Turismo%2FPage%2FTurismo-Buscador&cid=1198082913001&argIdioma=en

エリア ラコルーニャ(スペイン)

• 旅行の満足度: 3.5

今日も昨日と同様、レンフェで移動。

準備に手間取ってオスタルを出るのが遅くなり、乗りたかった電車に間に合わなかった。

仕方なく駅のバルで朝食を取り、約１時間待つはめに。

どこかへ散歩しようかとも考えましたが、駅周辺は何も無さそうだし、いつ終わるのやら目途が立たなそうな工事やってました。

サンティアゴらしく、こんな所にもホタテ貝♪

今日は忘れずに、お得な往復切符を購入。
チケットに税金分も表記されていて幾ら払ったのか分からないですが、多分９ユーロ弱でした。

帰りは乗車前に窓口でチケットを提示して手続きする必要があります。その際、50ｾﾝﾄ程度払います。

ようやく、コルーニャ駅に到着。

コルーニャの旗の模様が可愛い。

ホタテ貝に囲まれたヘラクレスの塔の下には、ガイコツのマーク。

コルーニャにも、サンティアゴへの巡礼の道(EL CAMINO)が通っています。
外国からコルーニャまで、船で乗り付ける巡礼者たちもいたのです。

駅からセントロまでは遠いので、バスを利用。

停留所には既にスペイン人カップルがいたので、一緒に待っていました。ずいぶん待って、ようやく来た５番に乗ろうとしたら、運転手が「ここからじゃない、あっちの乗り場からだ」と言う。

他にアメリカ人夫婦もいたのですが、全員わけが分からず。スペイン人カップルを頼りに、指示された停留所へ移動しました。
（この駅を背中に、左手に進んで横断歩道を渡り、その向かい側にあるFARMACIA(薬局)の近くのバス停）

可愛い道路の模様は、ヘラクレスの塔とホタテ貝。

地面がこの模様の停留所から５番に乗りましょう！

バスに乗車後、アメリカ人夫婦と文句を言ってたら、それを聞きつけた運転手に「駅前から乗車すると、乗り換えの為に一旦バスを降ろされるから、二度払いすることになるんだ」とつっこまれました。
さっきと同じ運転手だったのかな？

なんだか、イマイチ納得いかなかった。

コルーニャの地図を持っていなかったので、急いで観光案内所に行き地図を貰い、ピカソ美術館へダッシュしました。
この日は祝日のため、14時で閉館します。
電車に乗り遅れ、バスに乗るのに手間取り、予定が狂った。

ようやく辿り着くと、まだ閉館まで時間があるというのにピカソの家は扉が閉まってる。

キョロキョロしていると、近くにいた女性に「今日はもう閉まったわよ」と言われた。

ガーン!!!!! (-_-；) 凹みました。

今日は、なんだかついてないなぁ。

ピカソは子供の頃、1891〜1895年の約４年間をコルーニャで過ごしました。
当時彼が暮らした家が、現在は無料で公開されています。

http://www.coruna.es/servlet/Satellite?itemID=1149055947672&argSeccion=1200626000508&itemType=Entidad&pagename=Turismo%2FPage%2FTurismo-Generica&cid=1196783631603&argIdioma=en

コルーニャでも、プラダ ア トペ のバルを見つけた！

ビエルソのカネドという村で、このオーナーが経営する美しいレストラン Palacio de Canedoに行ったので、何だか嬉しい。

かなり個性的そうなオーナー。

祝日(メーデー)のせいか、残念ながら閉まっていました。
開いてたら飲みに入ったのに。。。

日本でも有名なＺＡＲＡの姉妹店、Bershuka(ベルシュカ)やPull and bearが入る巨大店。

さすがＺＡＲＡの本拠地、大きな店を構えています。

服飾関係の仕事をしている在マドリードの友人が、ＺＡＲＡと打合わせの時は、コルーニャに出掛けると言っていました。

ベルシュカの店舗の向かいで見つけた、モデルニズモ建築。

ここは旧市街(Casco Viejo)の、ルゴ広場。

ＺＡＲＡの大きな建物が登場する前は、どんな広場だったのかしら？

同じ通りの角にあった教会

邪魔しないように、教会の奥には進まなかった。

教会の通りを海側に曲がると現れたビルの玄関。

ひときわ美しい壁の装飾でした。

スイレンやアイリスをあしらった壁。

イタリアで生まれた塗装方法、スタッコ仕上げ。

マリア ピタ広場(Plaza de Maria Pita）

マリア・ピタは、女性ながらイギリス海兵隊がコルーニャを襲撃に乗り込んできた際に、勝利に導いた英雄。

広場中央には、彼女の像が市庁舎に向かって立っています。

コルーニャの市庁舎

可愛い紋章の柄、見えるでしょうか？

広場近くでランチした店、La barra El huertoのトイレ。ガラスタイルがポップで好きだった。

今風の洗練された店内、注文したタコとエビの料理も美味しかった♪しかし、この時悩んでいた事が･････。

旅行中は、毎日適量のお金を財布に移して観光するのですが、ふと財布をみると、やたら少ない。カードも持ってきてなかった。一体、どんな計算してたんだろ？
無事に観光してサンティアゴに帰れるのか不安になって、料理を楽しむどころじゃなかった。憂鬱で写真撮る気にもなれなかった。
レンフェの駅から、タクシー使わずバス移動にしておいて本当に良かった。

かなり暗い顔して食べてたと思うのですよ。「お金が足りないかも･･･」と話す私に、きっと店員さんは「この日本人、何言ってるんだ？」と奇妙に思っていたでしょう。

とにかく、無事に食事と観光ができて良かった。

ランチを済ました後は、マリーナ大通りへ来ました。

マリアピタ広場から、海に向かって歩いてすぐ。

ガラスの街(La Ciudad de Cristal)として有名な、この大通りはコルーニャの顔と言えます。

ガラスに覆われたガレリアは雨風に強く、暑い夏でも涼しげ。

あいにく、この日はうす曇り空でしたが、太陽に照らされたガレリアはピカピカと美しいだろうな。

部屋の中まで見えてしまう。

マリーナ通りは、ア･コルーニャ湾に面しています。

ここから、ヘラクレスの塔まで路面電車に乗りたかったのですが、乗り場が分からなかったので、しばらく海沿いに歩いてみた。

途中見つけた、ミリタリー美術館。

このままヘラクレスの塔まで海沿いに歩くと遠いので、町の中へ入るように適当に歩き進んだ。

すると、再びマリア･ピタ広場に戻ってきてしまった。
(-_-;)

広場から再スタート。ここからは地図を見ながら確実に進みました。

途中見つけた音楽学校。
ただし、歩いていてあまり気分の良い通りではなかった。

早足で２０分ほど歩いたでしょうか。
ようやくヘラクレスの塔(Torre de Hercules)が見えてきました。

伝説では、ギリシャ神話ゼウスの息子ヘラクレスが、巨体の悪者ゲリオン(Gerion)を三日がかりでやっつけ、その亡骸の上にこの塔を建てたとされています。

コルーニャの旗、ヘラクレスの塔の下に骸骨があるのは、もしかしてゲリオン？

この像が英雄へラクレスかと思っていましたが、調べたら違いました。ブレオガン(Breogan)という、また別の英雄みたい。

この不気味な方が、悪者のゲリオン(Gerion)かと思うのですが、まだ確認できず。

路面電車に乗れず、てくてく歩いてきたので既に疲れているんだけど、さらに塔のてっぺんまで登らないといけない。

う〜ん、ちょっとしんどい。

でも、塔の周辺は絶景。疲れを癒してくれる。

坂道を登ってる最中。

周辺を散歩している人は多かったけれど、塔を見学するのは、その半数以下のようでした。

もしかして、この人がヘラクレス？

ヘラクレスの塔は世界最古・現役の灯台です。

塔の中の階段、ひたすら登ります。

塔の入場料は2.5ユーロ

塔のてっぺんに到着！タイミングが良かったのか、他には誰も居なかった。

サッカー場で流れている音楽が、塔の上まで届いていました。

オルサン海岸

良い眺め〜♪

塔を降りてきました。

ここでも、セグウェイツアーやってるみたい。

再び、マリアピタ広場付近。

ガリシアでよく見かけたクルス像が、ここにも。

クルスの前に建ってた教会

もう少しコルーニャ観光を続けても良かったのですが、歩き疲れてしまった。

そろそろサンティアゴに帰ろうと、バス乗り場があるポンテベドラ広場へきました。
広場付近で見つけた、モデルニズモ建築。

正直言うと、こうして老朽化してる建物が目立ったのですが、仕方ないですね。

王冠のようなビルのてっぺん。

これぞ「クリスタルの街」の名にふさわしい風格。
見事でした。

この旅行記へのコメント （4）

• 夏への扉さん 2010/07/24 15:26:56

  ア･コルーニャ、結構いいじゃないですか！

  Mirabellaさん、こんにちはー
  
  あ！ア・コルーニャの旅行記、とっくに出来ていたんですね。
  私のスペイン行きも近づいてきたのでMirabellaさんの旅行記、
  メモしながら再読しています。
  Mirabellaさんの写真がいいのか、ア･コルーニャ結構いいではないですか！
  ALSAで14:00に到着するので、荷物をロッカーに入れられたら見て回りたいです。
  ちょうど昼食時なのでガリシア料理も食べたい！　
  （Mirabellaさんレストランでは楽しめなかったのが残念ですね。）
  
  ところで、今日、【それでも恋するバルセロナ】見ました。
  「オビエドでは彼が選んだホテルに宿泊した」とナレーション。
  このホテルは、レコンキスタ？　と思ったらやっぱりそうでした。
  私もちょっと高いので悩んだんですが、ここに泊まります！
  バルセロナのシーンでは、グエル公園のトカゲの前で2人がバッタリ会ってしばらく会話。
  その間、だれもトカゲの横で写真撮ってないなんて、実際ありえない！
  と突っ込み入れたくなりました。
  
  そうそう、最新旅行記のブラシの花、昔、オーストラリアで見ました。
  咲き始めの形、面白いですね。これは見たことないです。
  
  なつ

  Mirabellaさん からの返信 2010/07/24 23:13:16

  RE: ア･コルーニャ、結構いいじゃないですか！

  夏への扉さん、こんばんは。
  
  毎日、猛暑が続きますね (-_-;)
  
  > あ！ア・コルーニャの旅行記、とっくに出来ていたんですね。
  > 私のスペイン行きも近づいてきたのでMirabellaさんの旅行記、
  > メモしながら再読しています。
  >
  >スペイン旅行記は完成してたんですよ♪なんか旅行記書くのに力を使いきったと言うか、最近４traは夏休み状態に入ってます(笑)
  メモって頂けるようなコメントあったでしょうか、再読してもらえるなんて嬉しい限りです。
  
  
  Mirabellaさんの写真がいいのか、ア･コルーニャ結構いいではないですか！
  > ALSAで14:00に到着するので、荷物をロッカーに入れられたら見て回りたいです。
  >
  ポンフェラーダからサンティアゴに向かった際、コルーニャ経由だったのでバスターミナルとターミナル周辺は見ました！でも、それだけ (^^ゞ
  天気は晴れてたのですが、空の色がイマイチ青くなかった。８月に旅行されるなら、もっと綺麗な写真が撮れるのではないでしょうか。
  コルーニャのサイトでRuta de Modernismoを見てたのですが、私が行った日は祝日だったため見れない所が多かったです。もっと建築やアートを楽しめるのかも知れません。
  
  
  ちょうど昼食時なのでガリシア料理も食べたい！　
  > （Mirabellaさんレストランでは楽しめなかったのが残念ですね。）
  >
  >やはり魚介、タコですかね〜♪コルーニャのレストランにいた時は、旅行中で一番沈んでましたね。かなり憂鬱でした。なんで、あんなギリギリのお金しか財布に入れてなかったのか不思議で仕方なかった。
  
  
  ところで、今日、【それでも恋するバルセロナ】見ました。
  > 「オビエドでは彼が選んだホテルに宿泊した」とナレーション。
  > このホテルは、レコンキスタ？　と思ったらやっぱりそうでした。
  > 私もちょっと高いので悩んだんですが、ここに泊まります！
  >
  >確かに、映画のホテル素敵でしたね。帰りの飛行機の乗継ぎが間に合わなかった時に知り合った女性がオビエド経験者で、オビエドにはホテルが少ないと言っておられました。現地に着いてから宿を探すつもりでいたら、すごく高いホテルしか無かったそうなんですが、もしかしてレコンキスタだったのかしら？
  前にも書込みしたかも知れないけど、個人的にはオビエドの旅行記を楽しみにしています。情報の少ない町ですよね。
  
  
  > そうそう、最新旅行記のブラシの花、昔、オーストラリアで見ました。
  > 咲き始めの形、面白いですね。これは見たことないです。
  >
  >こっちも見ていただけたのですね(^^♪ これ作成したのは最新じゃないんですけど、貴船に行ったのがGWの後なので常に「次の旅行記」に表示されてたせいか、GW旅行記のついでに読んで下さった方が多かったように思います。
  
  ブラシの花はオーストラリアが原産地らしいですね。でも日本国内にもあちこちで咲いていて、白い花もあるそう。スペインで咲いてたら写真に残してきて下さいね〜。
  
  旅行まで、もうすぐですね。９月のchurrosひらたさんより一足早いスペイン。MILFLORESさんのオフ会も増えそうだ(^^)
  私はクチコミを書こうと思いながらアルコス辺りで止まっているので、そろそろ書いてしまわないと！
  
  投票もありがとうございました。
  
  みらべえ
  
  

• ホーミンさん 2010/06/06 14:35:43

  ミラさん、頑張りました！

  ミラさま
  
  こんにちは。
  
  この日はバスでトラブったり、ピカソの家が閉まっていたり、お財布の中身が心細かったり、道に迷ったり、足が疲れたり・・・。
  ちょっと元気がでない日でしたか？
  
  トイレがあれだけ素敵なら、お店全体もオシャレだったんでしょうね〜。
  写真をとる気にもならなかったなんて、辛かったですね。
  でも足りてよかった♪
  
  こういうちょっと沈む日は、諦めずに頑張るのがいいですね。
  ミラさんも頑張ってヘラクレスの塔まで登ったおかげで、絶景が見られましたー♪
  黄色く見えるのは、花なのでしょうね。
  景色はいいし貸し切りだし、今までの沈みがちな気持ちも、ここでいっぺんに晴れやかになったのでは？
  
  太い像や細い像、面白いですね。
  

  Mirabellaさん からの返信 2010/06/06 23:38:34

  RE: ミラさん、頑張りました！

  ホーミンさん、こんばんは〜。
  
  投票にコメント、ありがとうございます。
  
  > この日はバスでトラブったり、ピカソの家が閉まっていたり、お財布の中身が心細かったり、道に迷ったり、足が疲れたり・・・。
  > ちょっと元気がでない日でしたか？
  >
  あの日は、スタートからツイてなかったです。電車に乗り遅れ１時間待ち、続いてバス待ちでしたから。
  でも、うっかりタクシーに乗らなくて良かった！途中でお金が足りなくなっていたかも知れません。
  
  塔に登った後はバスでセントロまで戻るつもりだったのが、ボーっと待ってるのが嫌で再び歩いて戻ったので、さすがに疲れて予定より早く観光を切り上げてしまいました。
  
  > トイレがあれだけ素敵なら、お店全体もオシャレだったんでしょうね〜。
  > 写真をとる気にもならなかったなんて、辛かったですね。
  > でも足りてよかった♪
  >
  一応は金額確認して注文してるから大丈夫と思いつつも、「もしも万が一」って悪い妄想が広がっていました。(^^ゞ
  雰囲気良い店だったから、記念に写真ＵＰしたかったんですけどね〜。
  
  
  > こういうちょっと沈む日は、諦めずに頑張るのがいいですね。
  > ミラさんも頑張ってヘラクレスの塔まで登ったおかげで、絶景が見られましたー♪
  > 黄色く見えるのは、花なのでしょうね。
  > 景色はいいし貸し切りだし、今までの沈みがちな気持ちも、ここでいっぺんに晴れやかになったのでは？
  >
  うす曇りの天気だったのが、塔に登ったら、ちょうど陽が差していたんです。海も見れたし、それだけで来てよかったと気分が晴れました。
  
  塔の周辺は黄色やらピンクやら花が咲いていて、写真も幾つかあるんですけど、写りが鮮やかじゃなかったのと、旅行記の枚数を増やしたくなくて全てボツにしました。
  曇りの日って、どうやったら上手く撮れるのか知りたいです。
  
  > 太い像や細い像、面白いですね。
  >
  誰なのか分からない像たちですね(笑)判明したら書足したいと思ってます！
  
  Mirabella