メキシコシティでデフォルトを体験する。

2009/09 - 2009/09

　メキシコシティは、混沌とした、とてもエキサイティングな都市です。その中でも最も強烈な体験は、キャッシュディスペンサーから出てきた紙幣が使えなかったことです。2000ぺソ、500ペソ（計18000円）札が、どの店でもホテルでも拒否されるのです。空港の両替所、トランジットのサンフランシスコ空港の両替所でも拒否されました。
　さすが、メキシコ。何度もデフォルト（債務不履行）を起こした国です。紙幣は、いつでも紙切れになる可能性があることを大いに学びました。近々起こるかもしれない、世界金融恐慌時の予習をさせてもらったようなものです。安い授業料で。
　でもいまだにあきらめずに換金の方法を模索し続けています。表紙の写真がその紙幣です。換金の方法、ご存知な方、教えてください。
　

エリア メキシコシティ(メキシコ)

• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー

メキシコシティは高度2000m以上。カバンに入っていたソイジョイを取り出したら、風船のよう。

歴史保存地区、ソカロの傾いた教会。メキシコシティは湖を埋め立ててできた街なので地盤沈下が激しい。特にスペイン統治時代の建物が多いソカロ地区の建物は、多くが傾いている。天井から吊られたシャンデリアと柱を比べると大きく傾いているのがわかる。

市場の食堂

良い店の見分け方は、お袋の味を受け継ぐおばちゃんがいるかどうかだと、ガイドさんに教わる。コレは世界基準。このおばあちゃんは合格。

確かに、おいしい。化学調味料に頼っていない。特に右側の煮込み料理は絶品。

国立人類学博物館は必見。これはアステカ時代のメキシコシティ。湖に浮かぶ都市というイメージがよくわかる。

ジオラマが特に秀逸。アステカ時代の市場のジオラマ

先史時代のゾウ猟のジオラマ。リアルすぎ。

ホームスティした家の娘とおじさん。

紀元後４世紀頃のテオティワカン巨大ピラミッド。小さな溶岩をコンクリートでつなげて作っているため、保存性が高い。

テオティワカンのピラミッドは溶岩石をコンクリートで繋げている。ローマ帝国の少し後の時代で、ローマも使っていたコンクリート。ローマのノウハウが伝わったのか？たぶん、そうではなく、火山地帯の人間にとってコンクリートで石やレンガを繋げることは必然的な発明だと思う。火山国日本でコンクリートが使われなかったのは、それよりもっと効率的な建設資材の巨木が豊富にあったからだと思う。

テオティワカンへのバス内は、物売り天国。運転手と結託して、物売りがどんどん乗ってくる。

真ん中の人は、高速バスの中で、ギター流し。よろけずに歌い続けた。

国立自治大学図書館の壁画。４面でメキシコの歴史を現す。

ソカロの中央省庁内にある壁画。スペイン入植初期を表す。メキシコの壁画作成運動は民族独立運動に起源を発するらしい。

生贄になった人の肉が市場で売られていたとのこと。生贄になるのは名誉なことで、その肉を食べることも正しい行為だった。

メキシコ・ウォルマートの主力業態、ボディガ・アウレラ。

この、１ヶ売りのトイレットペーパーのネットを使った大量陳列が、同店の象徴売り場。

金がかかり、地盤沈下を促進する地下鉄の建設をやめ、ブラジル・クリチバに習った、メトロバスを導入。建設費は地下鉄の１００分の１レベル。

クリチバの象徴、三連結バスも１２台投入。バスはクリチバと同じボルボ。ボルボがバスだけでなく、システム一式納めているのかも。

クリチバでは、ゲート係員がいたが、ここでは自動改札機。現金は使えず、プリペイドカード。持っていないわれわれに、地元の親切な人々が自分のカードで二人分いつも払ってくれた。ムーチャス・グラッシアス、メヒカーノ。

いまだ換金できず。

この旅行記へのコメント （3）

• MARIELさん 2010/06/05 13:35:52

  リクエストに応えていただけるなんて感激です☆

  delmarさん、
  
  こんにちは☆
  早速お邪魔しています！
  
  メキシコシティやっぱりイイ♪
  ホームステイしたなんて凄いです。お友達がいらっしゃるのかしら。
  
  お菓子の袋、2000mでもあれだけ膨らんでしまうのですね。
  私は軽く高山病になって呼吸が苦しくなりましたが、周りの人たちは何ともなかったのでビックリです。
  
  コンクリートに関する考察が面白かったです！
  delmarさんは色んな物事に対する観察眼や考察力が素晴らしい方ですね☆
  
  テオティワカンのお写真はご本人ですか？
  
  Mareil

  delmarさん からの返信 2010/06/05 14:42:46

  RE: リクエストに応えていただけるなんて感激です☆

  Marielさん、こんにちは。
  
  > テオティワカンのお写真はご本人ですか？
  
  違います。息子でした。
  
  嗜好が似ているのでたまに一緒に行きます。
  
  息子も軽い高山病に罹っていました。
  
  1日ガイドを頼んだ旅行社に、「ラウル君のうちに泊まろう」みたいな
  ツアーがあり、面白そうなので申し込みました。
  
  ラウル君は、その旅行者の社員でした。
  
  ラウル君の家の3階の部屋はソカロの教会のように傾いていました。
  
  その理由は、入居後屋上に増築したからのようです。
  
  最高に面白かったです。
  
  
  > delmarさんは色んな物事に対する観察眼や考察力が素晴らしい方ですね☆
  
  Marielさんの行動力にはとてもかないません。
  
  また、いろいろ教えてください。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　Delmar
  
  
  

  MARIELさん からの返信 2010/06/05 15:13:58

  RE: RE: リクエストに応えていただけるなんて感激です☆

  delmarさん、
  
  お返事ありがとうございます。
  親子で旅をされるなんて素敵ですね♪羨ましい！
  私の親も1年の3分の1は海外で過ごす旅人ですが、嗜好が全く合わないのでめったに一緒には行きません。
  
  > 1日ガイドを頼んだ旅行社に、「ラウル君のうちに泊まろう」みたいな
  > ツアーがあり、面白そうなので申し込みました。
  
  そんなツアーがあったとは！
  ラウルって誰??って思ったら社員の方だったんですね。
  でも、その方がメキシコの一般家庭そのものってカンジでいいかも☆
  旅先で出会った方のお宅にお邪魔することが結構ありますが、その国の文化に触れるまたとない機会だし、観光地で写真パチパチ撮っているよりずっと心に残ります。
  面白いツアーに出会えてよかったですね♪
  
  delmarさんは、相当世界を旅していらっしゃる方とお見受けします。
  お時間がおありになる時にでも少しずつupしてもらえたら嬉しいです。
  
  Mariel