ABU SIMBEL （アブシンベル宮殿）で知るラムセス2世のナルシスト観

1995/11/21 - 1995/11/21

はるばるカイロから列車とバスで２０時間！
あと少しで、隣の国スーダンとの国境というロケーションのナセル湖のほとりに、エジプト観光名所がたたずんでいた。

この地に来なくても国境や空港で両替すれば、その紙幣で既に目にしている巨像群「アブシンベル宮殿」

ガイドブックでは、オリジナルではないレプリカ？らしいが、その真実は・・・

エリア アブ・シンベル(エジプト)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス

アスワンを出発したツアー・バスは、快調にナセル湖のほとりをとばしていた。

目的地は「アブシンベル神殿」、手元の紙幣にプリントされている行儀よく座っている髭面のおっちゃん達まであと30分ぐらい・・・？

バスから降ろされナセル湖のほとりをトコトコ歩いていると、昔懐かしいアニメ「ライディーン」そっくりの巨像が見えてきた。

この距離からあの大きさに見えると言う事は、実物はかなりの大きさだろう。

知らず知らずに歩みが速まる。

ガイドが説明する。
「アスワン・ハイ・ダムによって造られたナセル湖の為に、オリジナルの宮殿は水の底に沈んでしまう事がわかったので、より高地の現在の場所に移動されました」

・・・つまり、レプリカではなく、引越し？

アブシンベル宮殿は小高い岩山を彫って建てられていた。
そして、この岩山の裏は、なんとコンクリートブロックによる半ドーム状態！

・・・つまり、レプリカでなく、ハリボテ？

向かって左から２番目のお方は何処へ？

タバコでも買いに行ったのか？
それとも、スフィンクス同様、イギリス軍の大砲にやられたのか？

手前の小さなハト？みたいな像でも、俺よりデカイ！

壁面のあらゆる所に古代エジプト文字が彫りこまれている。

像もでかけりゃ、文字もでかい！
これなら、お年寄りでも眼鏡をかけずに読める。

＜アブシンベル神殿内部＞

神殿内部は正面の立像のサイズから考えると、意外と狭かった。

びっしりと並んだラムセス2世が人口過密？

大量生産されているにもかかわらず、意外と大きいラムセス２世。

相変わらず、壁面にはびっしりと古代エジプト文字が・・・

聖所の最深部にて

＜アブシンベル小神殿＞

実は、大神殿の横に小神殿まで並んでいた。
小神殿だが、大きさはそれほど変わらない。

王妃ネフェルタリが2体と、ラムセス2世が4体立って迎えてくれた。

・・・ラムセスさん、そんなにクローンを作らずとも、もう充分目立ったってますが・・・

巨大な古代エジプト文字。