1997/04/25 - 1997/04/25
848位(同エリア1619件中)
北風さん
「宇宙から見える地球上の唯一の地形」と、ガイドブックには書いてあった。
テレビの特番でも映画の舞台でもよく目にした大峡谷だが、こうやって自分の足でその谷を見下ろすと・・・
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス
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グランド・キャニオンへのツアー当日、フラッグ・スタッフの街は大雪だった。
タイヤに嵌めたチェーンのノイズを響かせ、ツアーバスは渓谷を目指す。
ただし、このバス、一直線に向かってくれるわけではなかった。
何度目かの寄り道の後、グランド・キャニオン行きのSL乗り場にたどり着いた。
いつしかびっくりするほどの快晴の中、ガイドがおなじみの前台詞を口にする。
「ここがグランド・キャニオン、の・・・・」
「の」はいいっちゅうに!
俺たちが望んでいるのは「・・です」だけなのだが。 -
とうとうガイドが、「ここがグランド・キャニオンです」と言ってくれた!
なんと、ここにはグランド・キャニオンという街まで存在するらしい。
病院や学校まであるとの事。 -
そして街の反対側は、
・・・反対側の空間に地面は無かった。
正確には、霞んで見える遥か下に存在しているみたいだが、どうも現実味が無い。
なんて広さだ!
これ程、広大な谷を見るなんて初めてだ。 -
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グランド・キャニオンを前に物思いにふけるのは、何も人間だけではないらしい。
リスも、カラスもじっと目の前の空間を見つめていた。 -
旅日記
『宇宙から見える地形』
リスがいた。
もう一歩踏み出せば、ムササビに進化するしか生き残れない垂直に切り立った断崖ぎりぎりの所にいた。
まわりの観光客のざわめきなど意に介す様子もなく、ひたすらその空間を見つめている。
リスの視線の先には、広大な空間が広がっている。
旅行中、様々な谷と呼ばれる景観に出会った。
中東ヨルダンでは、つぶれたバームクーヘンの様な色とりどりの地層が谷を何処までも覆っていた。
オーストラリアでは、対岸までわずか50m程の空間に計り知れない深さの峡谷があった。
アフリカでは地球の裂け目と言われる大地溝帯を目にした。
そして、このグランドキャニオンは、今まで見たこともないような壮大なスケールを見せてくれている。
ここまででかいとまるで遠近感が湧かない。
まるで、とてつもなく大きいスクリーンに映し出された絵を見ている気がしてくる。
複雑な地形とは聞いていたが、これほどのスケールがあるとは!
リスは微動だにしない。
俺もその後で身動きができなかった。
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