2010/05/08 - 2010/05/09
111位(同エリア258件中)
BO/Mさん
凭祥(ピンシャン)は、ベトナム北部国境のランソン(Lang Son)の先、友誼関(ベトナム側では、Huu Nghi)で接している。
仮に、ハノイ発で考えると、
00:00 ハノイ発
03:30 友誼関着
04:00 凭祥市内着
(実際にはそんな深夜は移動が無理だが)と、ハノイ市内から4時間程度で行く事が出来る中国となる。
また、商業ルートとしては将来性が最も期待出来ると僕は感じている。 南寧と言う経由地を経て、広東省からの原材料を通す道としては、最も効率が良いからだ。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- タクシー
-
ランソン省(Lang Son)、中国との国境に接したベトナム側の北部省のひとつ。 主要商業ルートに近い将来なるで有ろう中越回廊の、最も注目される出入り口がここにんるだろう。 中国側は広西チワン族自治区に接し、最も近い場所は凭祥(ピンシャン)市である。 辺境貿易都市として今後更に5星級ホテルも着々と着工され、物流園区、また新政府社屋も立派になり、発展を遂げて行く約束が中国中央政府からされている様に感じる。 ベトナム側は、まだ農業中心で厳しい環境ではあるが、徐々に中国からシフトされる産業移転で発展を遂げて行く事が期待される。
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ちょっとベトナム全土の地図から場所の確認をしてみると、この通り北部中国国境部分というのが分かる。
いわゆる、中越国境、中越回廊は、主要3本のルートを言う。
地図上左から右、即ち西から東で言うと、
1.ラオカイ市/河口市ルート・・・雲南省へ
2.ドンダン(ランソン)/凭祥市ルート・・・広西チワン族自治区、南寧へ通ずるルート
3.モンカイ(クアンニン省)/東興市ルート・・・広西チワン族自治区 防城港、北海、欽州に通ずるルート
となる。 今回はその2.
そして、商業ルートとして中国から物資が入る道では、これが最も期待されるルートだと考える。 南寧を通って、広東省へと通ずるルートは、元々「世界の生産拠点」中国でも様々な副資材生産拠点が結集する広東省、広州、珠海、東莞、シンセン等に繋がるからだ。
現在、「世界の生産拠点」中国が、急速に世界第二の経済大国に発展を遂げ、カネが回って来て日本を凌駕し、「一大消費地」へと沿岸部を中心として変貌する中、苦しい下請けとしての中国は沿岸部から内陸部へと政策転換、指導により押しやられ、「西部開拓」の号令に則って奥地へ、奥地へと行く時代に入った。 -
ベトナム側ランソン省(Lang Son)の外れ、中国友誼関へと通ずる道は、車でパスポートコントロール迄行けた前回から、専用駐車場が出来、そこから10,000ドンでTAXIサービスを行い、カネを徴収する様になった。 そのTAXIサービス(実際にはゴルフカートの様な簡易な乗り物)で、約5分程走ると、ベトナム側のパスポートコントロールオフィスに到着する。
途中、右側を見れば、貨物詰替場所が見える。 そこで主に中国から輸入される建築資材、重機、橋梁、トレーラーシャシー、トレーラーヘッド等々が中国側の車輌からベトナム側に引き継がれて各地にデリバリーされて行く様子を見る事が出来る。 -
画面に見えるのが新たに始まったTAXIサービスで、一般車両駐車場で降りた旅行者は、ここからTAXIサービスを受けるか、5分程度の距離を徒歩で行くか、しなければパスポートコントロールオフィスに辿り着く事が出来ない。 僕は迷わず10,000ドンでTAXIサービスを受けた。(約50円)
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ベトナム側の辺境地区は、何も無い。 ただ、舗装路が続くだけだ。 初めて徒歩で国境を越えた時は何とも言えない感慨を覚えた。 EUでは当たり前なのだろうが、飛行機で行き、イミグレを通り、入国するのに慣れている日本人としては、(また、アメリカやEUに行った事の無い者としては)こうして徒歩で他国に行くと言うのが、結構新鮮なのだ。
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そして、中国側イミグレも通過した場所に、「友誼関」が鎮座する。 元々、コレが本来の「関所」だったんだろうけれども、今は中国側に収容されたのか?
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そのうち削除するかも知れませんが、これが中国側のイミグレゲート。
ベトナム側から中国側に入って思うのは、「カネの掛け方が違う」、と言う事。
いわゆる、国力を見せ付けているのだ。 偉大なる中国、を。 ここ数年で辺境地にもカネが回ってきたのだろう、高速道路網の整備などを見ると、確かにインフラを行政の力が強い中国は先ず作る。 有無を言わせず、作り上げる。 そして、そこに回すカネも有るのだ。 国力の差、を全身で感じる瞬間だ。 -
こんな辺境の片田舎、と言ったら凭祥に失礼に当たるかも知れないが、正直、辺境貿易の町、ピンシャンですら、ハノイ市内より進んでいる。 ハノイ常駐者が言うのだから、間違いが無い筈だ。 矢張り、国力の差がここにも現れている。
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投宿したのは、「中越国際飯店」。
ピンシャン市内の、繁華街にある一般的なホテルだ。
ラックレートでは350元(x約13倍で邦貨が今の換算率だから、5,000円程度か?)だが、
実際には幾らだ、と聞くと、
138元(スタンダード部屋)
178元(インターネット接続可能)
の2種類を提示された。
僕は、178元の部屋に泊まった。 -
普通の部屋。
インターネット接続の速度は、ハノイと似たり寄ったり、あまり速くは無かったが、必要最低限のメールチェックには問題無し。
今回、TVは敢えて付けなかったが、見事に情報統制されており、CNN も BBC、FOX もナショナルジオグラフィックスも、アニマルチャネルも、トラベルチャネルも、NHKも全て無い。 但し、中国全土のチャネルが100局程も見る事が可能な衛星TVシステムが入っている。
都市部の4星、5星ホテルになると、CNN BBCあたりが入り、NHKも見る事が出来る場合が有るが、一般中国市民には、中国、と言う世界しか知る必要は与えられておらず、また娯楽のバラエティ、各民族(勿論、中国国内の)、各地の催し満載だから、それで十分なのであろう。 知る必要の無い者に、知る必要の無い情報を与えて疑問符を持たせる事は無いのだ、と言うのが根底に有るのだろう。 -
中国の凄さ。
それは何処に行っても、普通の町中のレストランで、普通に食べて、まずまず美味しい事だ。
ハノイ(いや、ベトナム)では無い、食のバラエティと味。 これは、正直中国に軍配が上がる。
日本人の口にあっているから? うーん・・・ベトナムでは選択肢が少ない、と感じるのは僕だけだろうか?
フツーにふらり、と入った食堂で、これだけの美味しい物を出されると、矢張り底力の差、を感じてしまうのだ。
常駐者として、頑張れ、ベトナム、と思った。
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