1997/06/03 - 1997/06/03
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北風さん
地下鉄でメキシコ・シティ最大の市場に行ってみた。
さすが、砂漠から熱帯まで分布する広大な国だけあって、集まってくる食材も多種多様、色とりどり!
そして、今まで非常に身近にあるものの観るだけだったサボテンもここでは・・・
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 鉄道
-
メキシコ・シティ最大の市場は、人と、野菜と、果物と、とにかくありとあらゆるものでごった返していた。
市場に入ると、ビックリするほどの原色の洪水と、考えうる限りの匂いに包まれる。 -
メキシカンの主食は、「トルティージャ」と呼ばれる限りなく薄く、具が何も入ってないお好み焼きの様なものだった。
正確にはとうもろこしの粉を水に溶いて焼き上げたものだが、インドで主食のチャパティと外観はそっくり。
とにかく、朝、昼、晩、何を言わずとも登場してくる、このトルティージャ、味らしい味もしないくせに、かなりの高カロリーらしく、まめに食べていると意外と太ってくる。
「米を食わせろ!」と、何度叫びたくなった事か!
が、しかし、このトルティージャがメキシコの主食になったのには理由があった。
乾燥しきった大地で育つ野菜には限りがあり、とうもろこしが一番適していたらしい。
そう言えば、昔見た「ペペロの冒険」というアニメで、ペペロが黄金の国エル・ドラドでもらった黄金に値する物が、このとうもろこしの種だったような。
(アニメは奥が深い) -
カメラを向けると、肉屋の家族は陽気に笑ってくれた。
-
振り返ると、吊り下げられた豚も笑っていた。
豚は、ごった煮の食材として広く使われている。
おばあちゃんは、この状態のままかごにぶち込み地下鉄に乗り込んで行った。 -
交通が発達した現在、メキシコ中のフルーツがこの市場に集まってくるらしい。
市場の片隅にあった生ジュース屋には、選びきれないぐらいのフルーツが積まれていた。 -
ピーナッツは、食卓に並ぶと言うより、茹でておやつに出される事が多かった。
それにしても、これだけあれば、どれだけビールのつまみとして食えるんだろう? -
チリ、チリ、チリ!
一口齧っただけで口から火を吹くチリが、文字通り山積みされていた。
どうやら、チリといってもかなりの種類があるらしい。
さすが、チリの原産地中南米だけある。 -
妙に柔らかそうなせんべいを積み上げた店があった。
店の裏では、ちょび髭セニョールがシャカシャカと緑色のせんべいの上で包丁を動かしている。
・・・サボテンだった。
セニョールは、サボテンの棘をとっているらしい。
・・・ここは確か食料品コーナーだったはず。と、いう事は、これは食い物なのか? -
旅日記
『メキシコの一日』
メキシコ最大のメリカド(市場)は原色の嵐だった。
白、黒、青、何百種類の野菜、フルーツ、肉、民芸品、そしてサボテン。
薄暗い市場の片隅で、親父が目にも止まらぬ速さでサボテンの棘を切り落としていた。
魚屋でいうと、うろこを落としている姿に似ている。
じっと見ていると「食べてみるか?」と、一枚差し出された。
・・・これは、なんて言うか、すごい歯ごたえと味覚だ。
例えて言うなら、青汁に漬けた生ゴムとでも言おうか?
帰り道の地下鉄じゃ、うっかりすると逆噴射してきそうな生サボテンと胃の粘膜が格闘しているのを見守るので精一杯だった。
人が青い顔をしてつり革にぶら下がっていると、彼らがやってきた。
一駅ごとに手を換え、品を換え、ライブショーを繰り広げる方々だ。
あるおばちゃんは、一説演説をぶった後、盲目のおじちゃんはいきなり歌を歌った後、皆に共通する事は、片手にコインの入った空き缶を握っている事と、やたらにうるさい事だ。
沈黙という言葉はスペイン語にはないんだろうか?
すごいおっちゃんが乗り込んできた。
開口一番、「ギャー」と叫ぶ。
手にした空き缶をジャラジャラ鳴らして、また「ギャー」と叫ぶ。
・・・これも芸なのだろうか?
ニックが耳元で「ワンダフル・ジョブ(素晴らしい仕事だ)」とつぶやいた。
目的地まであと8駅。
段々、芸の質が落ちてきている。
ライブショーは、どこまで奇人変人ショーに近づく事だろう? -
旅日記
『メキシコの地下鉄』
平日の東京のラッシュアワーを思い出させるこの国の地下鉄も、日曜の今夜は結構空いていた。
2駅目で降りるつもりでドアの側に立っていると、おっちゃんが「ドン!」とぶつかってきた。
確かにこの国の地下鉄は運転が荒い。
急ブレーキ、急発進は、この地下鉄の最も得意とする所だ。
しかし、このおっちゃん、何故どうしてどこにもつかまっていないんだろう?
この国で乗り物に乗る時は、どこかにつかまっている事が常識だと思っていたのだが・・・
「ガクン!」とまた揺れが来た。
おっちゃん、「ドドン!」とまたぶつかってきた。
・・・おかしい!
おっちゃんなにげに俺の斜め後方に張り付いている。
それほど混んでいないこの車両で、、
親切なおばちゃんが、目で合図をくれた。
「スリよ!」
・・やはり・・・
しかし、俺は今日、バッグの中に入れているのはトイレットペーパーのみ。
何を盗られても惜しくはない。
が、しかし、別の怒りがこみ上げてきた。
俺はそんなにスキだらけに見えるのだろうか?
俺の目の前に全身スキだらけのイギリス人がいるじゃないか!
次の揺れで、案の定、おっちゃんが飛んできた。
今度は飛んできた身体を受け止めて、そのまま車両のコーナーポストへ投げつける。
おまけに軽くヘッド・パッド。
おっちゃんは、あっけなくうずくまってしまった。
何事かとざわめく乗客に、親切なおばちゃんが説明してくれていた。
さすが、善良なメキシカンは優しい。
しかし、おばちゃん、その指差し方じゃ、俺か、おっちゃんか、どちらが犯人かわからない。
おかげで、隣の学生、俺の腕を捕まえやがった。
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