1997/06/02 - 1997/06/02
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北風さん
メキシコの民芸品の質の高さは有名だった。
普段お土産など関心がない俺も、旅の行く先々で目にする手の込んだ芸術性の高い工芸品を見ていると、つい財布の紐が緩んでしまう事も度々。
特にバーゲン会場最前列のおばちゃんよろしく民芸品を各地で買い漁っているイギリス人と一緒に行動していると、なおさら購買欲をかき立てられた。
「シウダデラ市場」
その場所は、民芸品ハンター ニックが国立人類学博物館より先に行きたがっている場所でもあった。
「広大なメキシコに散らばる多種多様の民族工芸品が集まっているんだぜ!絶対面白いぜ!」
と、いつものナレーションが入るが今回は俺もまんざらではない。
地図を片手にいそいそと出かけた先には、街角の1ブロック全部をフェンスで囲んで、その中にぎっしり小さな露天商が軒を連ねている市場があった。
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 高速・路線バス
-
多分、メキシコ中の民芸品は、ここで全部そろうのではないだろうか?
これでもかと言うほど品物が並んでいた。
特に、小物、インテリアの類は質が高い。
メキシコ独特の顔の付いた太陽などは、あたり一面で微笑んでいる。
ここに欠けている物といえば、売る側のやる気だけじゃないだろうか? -
メキシコと言えば、「ポンチョ」「ソンブレロ」
考えうる限りのデザインが売られている。 -
原色の民族衣装に身を包んだオアハカ州から来たというおばあちゃんは、その場で民芸品を作っていた。
インディヘナ独特の色使いと、パターン。
おばあちゃん、民族衣装はかわいいが値引きは渋かった。 -
メキシコは、マヤ、アステカ、スペイン文化が複雑に溶け合っていた。
それぞれの文化に根付く儀式には欠かせない仮面も、数千種類におよぶらしい。
メキシコ民芸品の中でも群を抜いた仕上がりを見せるのは「粘土細工」だった。
ほとんどが儀式に関わる形を取っているらしい。
俺の旅した国の中ではベスト3にはいるほどの出来だ。
特に、人の一生を表す3面マスクは、面白い! -
シウダデラ市場で見かけてから、どうしようもない衝動に駆られて、とうとう買ってしまった「ウイチョール・マスク」。(US$45)
世界民芸品コンクールで表彰されたほどの、その原色鮮やかなデザインはウイチョール人が幻覚サボテンでトリップしながら見た幻覚をビーズで仮面に貼り付けているらしい。
どことなく、プロレスラーのマスクに似ている。
いや、この国はプロレスの本場だから、あのマスクのデザインはこの仮面から来ているのか? -
旅日記
『メキシコからの郵便』
1997年6月10日、今日、世界最大の人口を抱えるメキシコ・シティ中央郵便局にて、とても素敵な事を告げられた。
ボー然と立ち尽くす東洋人とイギリス人、未だに2人の瞳孔は完全に開いたままになっている。
これは世界50ヶ国を旅した2人が初めて出会う事態だった。
ニックが「あのセニョリータは、胸がでかすぎる!きっと、脳みそまで栄養が回ってないに違いない。もっと偉そうなセニョールに聞こう!」とのたまう。
最初、グランドキャニオン顔負けの胸の谷間見たさに、一目散にこの窓口に飛んできた最低野郎2人組の方針が180度転回した。
ニックが執念で、英語が話せるというこの国では現存するアンモナイト以上に希少価値を持ったおじちゃんを見つけてきた。
おじちゃん、たどたどしい英語だが、はっきりと言い放った。
「この国じゃ、1991年に船便は廃止されたんじゃ」
・・・なんと、船便があった時代、コンテナごと消えるような盗難が相次いだ為に、船便が廃止に追い込まれたらしい。
この事実は、2倍以上の値段を払って、航空便を利用せねばならない事を意味した。
ちなみに俺の土産物は、2kg、5000円だそうだ。
ニックの土産物は、既にゴルフバッグ3個分以上のサイズに肥大している。
ふざけているのか?この国は!
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