1997/05/22 - 1997/05/24
68位(同エリア184件中)
北風さん
チワワから一路、メキシコ・シティを目指すはずだったのだけど・・・
クリールで知り合ったイギリス人のニックの甘い言葉「絶対面白い所なんだ!」の一言でかなりの方向転換。
メキシコに入国してから、知らない人について行ってハズレは無かったのだが、ニックの言う「リアル・デ・カトセ」なる所は俺のガイドブックには1行も載っていない。
しかも、地図で見る限りなんと600km以上も彼方にあるのではないだろうか?
中東ヨルダンでオーストラリアンのティムについて行った時の思い出がよみがえる。(詳細はヨルダンのKINGS HIWAY編を参照)
2日以上もバスを乗り継ぐ間、疲労と共にニックの自信が揺らいでいく。
初日、「絶対面白いから」
2日目、「絶対面白いと思う」
3日目、「何事も経験じゃないかな」
・・・さて本当に旅は道連れなのか?道ズレではないのか?
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
-
メキシコのバスは意外と高い!
その理由は、値段別に1等と2等があったらしいのだが、現在長距離バスはほとんどが1等しか動いていないからだった。
高いだけあってアメリカのグレイハウンドなどとは比べようもない程快適!
クリールからの旅の道づれニックと2人、バスに乗って最初につぶやいた言葉は「Amazing!」だった。 -
旅日記
『SOLTELLEにて』
朝4:30、しわの減ってきた俺の脳みそはまだ眠っていた。
雨季に入ったメキシコの冷たい雨が肩を叩いている。
ふと疑問がよぎる。
「何故、俺はここにいるんだろう?」
その答えが、俺の1歩先を「Fuck,Fuck」とつぶやきながら歩いていた。
事の起こりは、チワワで出会ったイギリス人ニックと意気投合した事から始まっていた。
なんと俺同様、こいつも50ヶ国以上も旅をしており、偶然ながら俺同様、パキスタンのクエッタのカーペット屋のじいちゃんと写真を撮っていた。(写真のおじちゃん)
チワワから一路、メキシコ・シティを目指していた俺だが、「2人で旅したほうが安上がりだ」とのニックの言葉に乗せられ行動を共にする事になったのだが・・・
この後、「絶対おもしろい所があるから」とのニックの言葉に説得され、南に向かうはずが東に向かってしまった。
俺の意思は、朽ち果てたサボテンよりももろいかもしれない。
その結果が朝4時にバスから降ろされ、わけもわからん街の郊外を、36歳のイギリス人の親父とさまよう事になろうとは!
メキシコに入って初めて知らない人についていった事を後悔していた。
ズブ濡れになって1時間後、夜はまだ明けない。
口数も少なくなりお互い相手の殺気が体温と反比例してきている事がひしひしと感じられる。
その時、行く手にホテルのネオンがキラキラと舞い降りてきた。
途端に冗談を言い合う現金なバックパッカー2人組。
ニコニコと笑顔を浮かべて案内された部屋は・・・
点滅する裸電球、割れた鏡、ひびの入った壁、そして極めつけは、ベッドから漂う鼻がもげてアラスカまで飛んで行ってしまいそうなほどのアンモニア臭。
2人の口数が再び少なくなったのはドアを閉めてきっかり60秒後だった。 -
旅日記
『SALTILLEにて Part 2』
意外と大きな近代都市だ。
しかし、昼間の太陽のがんばりは、人里離れたクリールと何ら変わる事がない。
水分が留まる事を一瞬たりとも許さない焼き尽くされた石畳は、陽炎さえも立ち昇ることを拒んでいる。
この時刻、開いている店は皆無に等しい。
スペインの伝家の宝刀「シェスタ」が始まっていた。
旅人にとって迷惑以外の何者でもないこの習慣は、まっ昼間に腹をすかして街をうろつく結果を生む。
「もう4時だから、そろそろ店が開いてもいいはずだ」と、昨日15ペソ(200円)で買った腕時計を覗き込んでニックがのたまう。
同じ場所でカメラを取り出し、同じような安ホテル、安レストランを好み、ホテルに着いたらすぐに洗濯を始める2人の意見がこの時食い違った。
メイド・イン・ジャパンの俺の時計は、「3時」を示していたからだ。
さすが、メイド・イン・メキシコのデジタルウオッチ!
時計もシェスタを取っていたらしい。
買ったからわずか2日後に正確な時を告げることを放棄した時計を前に、ニックの目は丸く見開かれていた。
「いいんだよ、安いんだから。何処で取られても平気だろ」と強がるニックに、「ニック、時計とリストバンドの違いを知っているか?」と問いかけたくて、俺は今、うずうずしている。 -
この街の教会も見事なものだった。
特に入り口の木製のドアの大きさ、そしてその表面に施された芸術的なレリーフはすごい! -
重厚な木製の扉を飾る、緻密なレリーフ。
あえて、漆のようなコーティングをしていないこの素朴さがまた味がある。
これはすごい! -
しかも、扉には人が入れる程のドアが隠されていた。
「ドアの中のドア」しかも、それがレリーフに見事に溶け込んでいる。
まるで忍者屋敷だ。
手が込んでいるなぁ。 -
あっけにとられて見とれている俺達の後に地元のおっちゃんが近づいて、「この扉、俺が造ったんだ」とのたまった。
-
次の日の目的地は「MATEHUALA」。
ゴージャスバスが滑り込んだこんな田舎町「MATEHUALA」のバスターミナルさえ、周りはサボテンの林に囲まれていた。
つまり兎にも角にも、メキシコのバスターミナルは街から遠い!
もう街まで行って、宿探しをあきらめた。
このまま、ニックお勧めのゴーストタウン「Real De Catorce」へ向かってやる。
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