1997/10/15 - 1997/10/15
238位(同エリア343件中)
北風さん
アフリカの子供が日本は知らなくてもSONYは知っているように、ペルーは知らなくても「ナスカの地上絵」は知っていた。
砂色のパン・アメリカン・ハイウェイの彼方には、世界的に有名な観光地が!
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
-
旅日記
『ナスカは遠い』
バスでたった7時間。
長期旅行者の俺には、なんて事は無い距離だった。
遥か遠くに感じるのは、危険区域にあるペンションと更に危険地帯にあるバスターミナルの移動だった。
世界でも治安の悪さでは折り紙つきのこの国の首都の中で更に危険と言う事は、もしかして世界で最も危ない地域にバスターミナルがある事を意味しているのか?
手に汗を握りながらどうにかバスに飛び乗ったのが1時間前、バスは近代的なリマの中心地を駆け抜け、台風の後のような貧民街を忍び足で通り過ぎた。
風景が変わる。貧富の差を具体化した人工的な物が消え、代わりに広大な地平線が開けてきた。
右手には海が、左手には砂漠が、
パン・アメリカン・ハイウェイだ!
ペルーの奥地、アンデスの彼方では、熱帯雨林のジャングルが全てだったのに、ここではフンボルト寒流の影響で砂漠化が進んでいるらしい。
バスは草木一本生えていない砂色の海を南に向かってひた走る。 -
荒野に沈む夕陽が、フロントガラス越しに砂漠に浮かんだ街を赤く染めていた。
ナスカに到着!
バスが着くやいなや、ものすごい数の客引きが集まってきた。
さすが、世界的観光名所、ホテルの客引きも気合が入っている。
あまりの押し売りのすごさに白人観光客のおばちゃんが悲鳴を上げる! -
世界的観光名所とはいっても、そこはペルー、オーストラリアの田舎町と街並みはそう変わらなかった。
普通のペルーの都市と異なる事は、安食堂の看板娘も英語を話す事ぐらいだろうか?(まぁ、非常に珍しい事ではあるが)
ラテン系特有の好奇心丸出しの濃い顔が、薄汚れた東洋人に注がれる。
まぁ、リマのようにどこから見ても危ない方々に凝視されるより、こちらの3人娘に注目される方が数倍マシだが。
セニョリータ達が、この街の観光名所は地上絵だけでない事を教えてくれた。
どうやら、ここは遺跡の宝庫らしい。 -
とりあえず郊外に出てみる事にした。
-
<パレドネス遺跡と水路>
街外れには、巨大な井戸があった。
いくら修復されているとはいえ、見事な石積みの水路だ。
これが本当にトンネルとなって、遠くの山々まで続いているのだろうか? -
じっと見ていると、目が回りそうなほどの形だった。
渦を巻きながら深く地中へと続いている。
確かにこのカラカラに干からびそうな暑さじゃ、地中深くまで掘らなければ水分はあっと言う間に蒸発するのかもしれない。
しかし、この建築技術は相当な物だ。
「ナスカ文明」恐るべし! -
<パラカスとタンボ・コロラードの遺跡>
ナスカの隠れた名所を巡るツアー・バスは、砂の地平線が続く荒野のど真ん中でブレーキを踏んだ。
何にもない荒野に一所だけ石が積まれている。
その先の四角い穴は何だろう? -
旅日記
『砂漠のミイラ』
四角い井戸のような穴には、空高く登りつめた太陽の日差しが俺より先に入り込んでいた。
見下ろす俺を、髪の毛を生やしたミイラが見返してくれる。
・・・ミイラ?
そう、きれいに着飾ったミイラがいた!
しかも、まるで路上で物売りをしている商売人の様に、周りにはお友達?の骸骨やら、髪の毛やらまで並べている。 -
いくら2500年以上もの前とはいえ、発掘された土器と共に展示されるにしては、あまりにも罰当たりな行為ではないのか?
俺がミイラなら、眠っていたところをわざわざ掘り起こされ、こんな所で野ざらしで見世物にされるぐらいなら化けて出てやる。 -
-
360度見渡せる砂の荒野に、ポツンと建てられた公衆便所。
この環境下で、必要な物なのか男の俺にはわからない
が、これと同様の風景を俺はどこかで見た気がする。
・・そう、シリアの砂漠で、砂色一色の風景に思いっきり浮いていた日干し煉瓦の小屋、あれもトイレだった。
あの時と同じ様に、観光客の為だとは思うが何となくばかげていて笑ってしまった。
文明とはこういうものなのかもしれないなぁ。
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