2010/04/03 - 2010/04/03
322位(同エリア198件中)
もろずみさん
神田川は決して景観の良い川ではありません。
しかし、桜の時期だけはどこにも負けない名所に変貌します。
井の頭公園の源流から柳橋で隅田川に注ぐまでの全長26kmのうち、中流域の10km弱が桜の名所。
どこから歩きはじめても川面を覆うような桜のトンネルを味わえます。
一番おいしい所をチョイスして歩いてみました。
- 交通手段
- 私鉄
-
スタート地点は淀橋。
新宿副都心の摩天楼を背にして、いきなり桜の下を歩き出します。
空はあいにくの花曇り。途中で晴れることを期待しましょう。 -
神田川は中野区と新宿区の境を流れています。
最初のうちは新宿区側の右岸にだけ桜が植えられています。
花は房になって咲き誇って、これこそが満開状態! -
末広橋の袂に「神田川」の歌碑があります。
『あなたはもうわすれたかしら
赤い手拭いマフラーにして♪』
しみったれた詞がなぜか哀愁を誘います。
って、リアルであの時代を過ごした者しかわからないかな? -
喜多条忠作詞・南こうせつ作曲・木田高介編曲、1973年(昭和48年)9月20日発売の昭和の名曲。
当時は、一日中ラジオから繰り返し流れてくるほどの流行ぶりでした。
木田高介はその後、若くして亡くなりましたね。 -
神田川を一躍有名にした歌であったことは事実。
あの歌がなければとっくに暗渠になって、この桜は見られなかったかも。 -
今では汚れていた川も綺麗になって、遊歩道も整備されました。
タイル張りの歩道にも桜が・・・。 -
だんだん人も増えてきました。
新宿区側の神田上水公園に入ると、お花見が始まっています。
晴れてくると良いね。 -
念ずれば通ずで、小滝橋まで来ると陽が射してきました。
-
橋という橋には人が集まって桜を眺めています。
せっかくの川歩きなので橋めぐりも兼ねて、と思っていたけど、桜に気をとられて橋の写真を忘れました。
また今度で良いか・・・(^^; -
やはり日射しがあると違いますね!
花の状態がベストなのは3、4日ですから、天気を選んでいられないのが泣き所。
一瞬でも日射しがあるだけで嬉しいです。 -
中野区と新宿区で張り合っているのか、遊歩道の雰囲気も微妙に違います。
どちらかというと中野は散歩派、新宿は宴会派が多いような。(^^)
こっちが中野区。 -
あっちが新宿区。
どちらも下流に行くほど桜の密集度が増してきました。 -
落合に入ると両岸とも新宿区になります。
ここで落合中央公園に寄り道。
歩道橋の上から真っ直ぐ伸びる川を眺めると桜の帯ですね。
今歩いてきた上流側です。 -
この公園は下水処理場の上に作られた運動公園です。
すっかり青空になって気持ちよい花風景が広がっています。 -
今日は歩いていても休んでいても桜、桜、桜。
ここまでで3kmほど続いてます。 -
まだ3kmとはペースが遅いなぁ。
陽が傾く前にゴールしたいので先を急ぎましょう。
カーブミラーの中も桜並木。 -
ますます桜が立派になってきた下流側です。
これから再び桜のトンネルに突入していきます。 -
と思ったけど、隣のせせらぎの里にも寄り道。
こちらも宴会が始まってますね。 -
小さいながらもチューリップ畑があったりします。
桜三昧の日にチューリップを見ちゃうのは目に毒だなぁ。(^^; -
ずっと染井吉野ばかりだったので、咲き始めの八重紅枝垂が新鮮。
この先の薬王院の枝垂もそろそろ咲き始めだろうか?
でも、今日は時間的に寄れそうもないです。 -
下落合の手前で妙正寺川と合流します。
遊歩道は一旦途切れて神田川ともしばしお別れ。 -
「神田川」の歌碑は上流にありましたが、喜多條忠は高田の辺りに住んでいたと言います。
『ふたりで行った横丁の風呂屋♪』
の風呂屋は西早稲田にあった「安兵衛湯」だとか。
中野区が先に歌碑を建てちゃったのかな?(^^; -
さかえ通りを抜けるのでしばらく桜が途切れます。
と思ったら、ここに「桜」があった! -
高田馬場駅前から高戸橋で明治通りを越えると再び桜。
ここからがクライマックス。ゾーンです! -
人気スポットの面影橋です。
及川恒平の昭和46年(1971年)「面影橋から」の舞台はどうもここではないようです。
『面影橋から天満橋 天満橋から日影橋♪』
だって面影橋の上流は曙橋だし、下流は三島橋ですもの・・・。(^^; -
では、NSPの昭和54年(1979年)「面影橋」はどうでしょう?
『黄昏せまる面影橋に 見送るつもりで来たが
帰したくなくなって さよならいえない♪』
場所の特定は難しいけど神田川ってことにしましょう。
しかし、昭和の名曲が多い川ですね。(^^) -
もっと歴史を遡ると太田道灌の山吹伝説があります。
『七重八重 花は咲けども 山吹の
実の(簑)ひとつだに なきぞかなしき』
の「山吹の里」はここだという石碑です。 -
全国各地に山吹の里を称する地があるようで、これも特定できません。
申し訳程度ですが、咲き始めの山吹と桜のツーショット。 -
面影橋周辺は伝説に満ちています。
そういえば、NSPの天野滋も数年前に亡くなりましたね。
山吹の里は川の左岸で豊島区高田、右岸は新宿区西早稲田とここも区境。
早稲田側は遊歩道が狭いです。 -
そろそろ16:00頃。陽が当たらなくなって来ました。
新江戸川公園にも桜がありますが、どうもここは満開に巡り会えません。
川沿いの陽当たりの良いところとの時差でしょうかね。 -
胸突坂を過ぎると左岸は文京区関口になります。
芭蕉庵、椿山荘と連なり風情がある一画です。
こうしてみると区によって雰囲気が違うように思いますが、気のせい? -
椿山荘にも桜はありますが、染井吉野が少ないので神田川の豪勢な雰囲気とは違います。
庭園には園芸種の方が似合いますからね。
ピンクの濃い横浜緋桜です。 -
そろそろ最終ステージが近づいてきました。
夜の部が始まる時間のようです。
というか、花見は夜の宴会の方が本番なんですけど・・・。(^^; -
江戸川公園はすでにできあがっている人も多く、早くから場所取りしたグループに占拠されています。
提灯に灯りも入ってお祭りムード。 -
食べ物の露店もフル稼動になってました。
ビール片手にゴールに向かいます。 -
ということで江戸川橋にゴール。
久しぶりに歩いたお花見コースで桜を堪能しました。
『若かったあの頃 何も怖くなかった♪』
気温も下がりつつあるし、もう若くないので夜の部は屋内で。
それが通の花見スタイル。神楽坂も近いしね・・・。(^^)v
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この旅行記へのコメント (2)
-
- アイガーさん 2011/03/27 22:02:55
- 全く同じ日に私も行きました
- もろずみさん、はじめまして。
去年の4月3日、全く同じ日に私も面影橋付近の神田川沿いを歩いて桜巡りをしました。桜の時期に神田川に行ったのは初めてです(かつて祖父母が早稲田に住んでいましたので、子供の頃はよく神田川付近を歩きました)。神田川沿いがこれほどの桜並木があるとは思いませんでしたので、行ってみて感動しました。隠れた桜の名所ですね。
- もろずみさん からの返信 2011/03/27 23:17:55
- RE: 全く同じ日に私も行きました
- アイガーさん、はじめまして。
> 去年の4月3日、全く同じ日に私も面影橋付近の神田川沿いを歩いて桜巡りをしました。
おや、面影橋辺りですれ違ったかも知れませんね。
アイガーさんの旅行記も拝見しました。
あの日はちょうどピークの週末で見応えありましたね。
また桜の季節がやってきます。
> 隠れた桜の名所ですね。
いや、向島、目黒川、石神井川とともに都内では超有名スポットですよ。
今年はもう少し上流から歩かれることをお勧めします。
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