2009/10/11 - 2009/10/12
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世界攻略者さん
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フンザ・カリマバードにある長谷川メモリアルスクール。登山家、長谷川恒男さんの遺志によって建てられたこの学校は、今もなお、その強靭な精神が受け継がれていた。
**情報は2009年10月のもの。1ルピー=1.1円で計算。
==シリーズ一覧==
フンザ心の旅① ハイダー爺と魔法の青い樽 (フンザの水)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10442688/
フンザ心の旅② 長谷川メモリアル学校 - 魂の文化祭 その1 <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10443973/
フンザ心の旅③ 長谷川メモリアル学校 - 魂の文化祭 その2
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10444125/
フンザ心の旅④ グルミット - 美人村の学園祭
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10441914/
フンザ心の旅⑤ フサニ村 - 吊橋と温泉のある風景
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10443768/
フンザ心の旅⑥ パスー - 村の伝統結婚式
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10444518/
フンザ心の旅⑦ カラコルムハイウェイ - デコトラ街道の男たち
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10444759/
フンザ心の旅⑧ チャプルソン谷 - その伝説の何もなさ (ズードホン)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10575819/
フンザ心の旅⑨ ババグンディ - アフガンへと続く道 (パミール)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10575824/
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[目次]
パート1
長谷川ハイスクール
学校を創った日本人たち
ハセガワ・メモリアル
学校見学
会場
パート2
開始
プログラム
出し物
ドレスショー
食事会
ドネーション -
[長谷川ハイスクール]
歩き方にも載っているハセガワ・メモリアル・パブリック・スクール(H.M.P.S)。直訳すると、長谷川記念公立学校。ウルタル?で雪崩に巻き込まれ死亡した登山家、長谷川恒男さんの遺志を継ぎ、妻や友人、支援者たちの尽力によって建てられた学校です。村の背後にそびえるウルタルの雪山、そのベースキャンプにほど近い墓地で長谷川さんは安らかに眠っています。
村の人はこの場所を、親しみを込めて「ハセガワ」と呼びます。学校はちょうどカリマバードの中心にあるため、ちょっとしたランドマークでもあるのです。
パキスタンの学校では毎年、保護者を集めて「両親の日」(Parents' Day)という催しが開かれます。今日は、この長谷川メモリアル学校の両親の日をレポートしてみたいと思います。 -
[学校を創った日本人たち]
最初に少しだけ、学校の記念碑についてお話します。校門を入るとすぐ、校舎の壁に埋め込まれた記念プレートが目に入ります。これには、長谷川学校の成り立ちが詳しく書かれています。記念プレートは3つのセクションからなり、最初に長谷川夫妻の紹介、次に日本人への感謝のメッセージ、そして最後に寄付者の一覧となっています。
最初の夫妻紹介では、昌美夫人が恒男氏の登山スクールに入門したところから始ります。結婚後、エベレスト登山隊、そしてウルタル登頂隊にも参加したことが記されています。普通の女性ではなく、登山家としても経験豊富なのです。
二番目の部分では、学校創立に関わった人達や日本政府への感謝のメッセージが書かれています。さらに次のような誓いの言葉があります。「この学校から、長谷川さんのような勇気あるすばらしい人間が輩出されることを心から願う。」
三番目の部分では、1994-1998の間に寄付をした人や企業の名前が、300-400人ほど彫られています。よく見ると職人のミスで、「I」が「L」になっているところがあり、石井さんは、すべてLSHIIになっています。 -
次に、記念プレートの上にある校章を見てみましょう。クロスした二本のペンの先にパキスタンと日本の国旗、その上に「MEET THE CHALLENGE」と挑戦的なモットー、一番下にフンザの風景というデザインになっています。他の一般的な公立校とは違う強烈な個性が感じられます。
実は、このイベントについて知ったのは前日の夕方でした。散歩のついでに学校に寄ると、実行委員の生徒が会場の準備をしているに気づきました。 Parents' Dayの垂れ幕について聞いてみると、明日(月曜)の11時から5時まで校庭のステージで生徒による出し物が披露されるとのこと。両親の日というのは、授業参観ではなく、文化祭のようなものなのです。「日本人大歓迎だ。ぜひ来てくれ」という彼らに礼をいい、学校を後にしました。 -
[ハセガワ・メモリアル]
翌朝、11時に行くと、校庭を囲むように並べられた観客席はガラガラで、当分始まる様子はありません。せっかくなので、学校の中を見せてもらうことにしました。授業参観はありませんが、教室を自由に見学することはできるのです。念のため、校門にいた職員に確認すると、
「どうぞどうぞ。この学校はあなたたち日本人が建てたのです。」
と寄付したわけでもない私を、来賓のように扱ってくれました。 -
右の入口から校舎に入ると、校長室の隣に長谷川さんの写真が飾られています。写真の下には
「The great benefactor TSUNEO HASEGAWA」
(最大の恩人であるハセガワ・ツネオさん 1947-1991)
と敬意あるタイトルがつけられています。
職員室の隣には、過去のイベントの写真が展示されてあり、その中にはゲストとして招かれた昌美夫人の姿も見えます。さらに廊下を進むと、ウルドゥ語と英語で書かれた長谷川さんへのメッセージが、壁に貼られています。タイトルは「ハセガワさん、あなたは永遠に生き続ける」。この学校の礎を築いた氏への感謝の気持ちが、ポエムのような文章で表現されています。なかなかの傑作なので、次に全文を載せます。 -
「あなたは永遠に生き続ける」
by 長谷川メモリアル学校生徒
長谷川さん、あなたは今も生きています。永遠の命とともに。あなたは立派な学校を建ててくれた。私たちに教育と未来を与えてくれた。あなたは永遠に生き続けます。私たちの心の中で。
長谷川さん、あなたは山の頂にいるのですね。あなたの名前は永遠に語り継がれ、私たちは一生忘れません。あなたはずっと生き続けるのです。
長谷川さん、あなたが造った果樹園は、豊かな果実を与えてくれます。あなはもうここにはいませんが、今でもそばにいるようです。
長谷川さん、あなたの偉業に世界は驚きました。あなたは日本の誇りです。あなたが築いた友好の礎は私たちの藩主も感謝しております。長谷川さん、あなたは永遠に生き続けるのです。これからもずっと。
**少々意訳してます。
開校から10年以上経った今でも、単に「学校の名前」としてではなく、ハセガワさんへの尊敬の念は薄まることなく受け継がれているのです。 -
[学校見学]
それでは、学校の中を詳しく見ていきましょう。校舎は二階建てで、一階に職員室や幼稚園児と低学年のクラス。二階に高学年のクラスとコンピューター・ラボ、たかつきたけし記念図書室などがあります。各教室の入口には、ギリシャ数字でクラスの等級が書かれ、一学年2クラス以上ある場合は、Blue, Redなどと組分けされています。
この学校は10学年に加え、幼稚園(Prep)と託児クラス(Nursery)まであり、生徒数500人の大所帯です。最年長の10thグレードは高校一年に相当しますが、大人びているため大学生くらいに見える生徒もいます。 -
廊下や教室の中では、まだ校庭に出ていない生徒がたむろしています。出し物用の衣装を着た生徒がほとんどで、お嬢様風のコスチュームや、民族衣装風、お化けのような格好をした生徒までいます。
どのクラスを覗いてみても、子供が元気に集まってきます。今日はいつもと違う晴れ舞台の日。みんな心がわくわくしているのでしょう。 -
教室の中は意外に狭く、使い古された黒板と木製の机が数列並ぶだけです。公立学校の施設がボロイのはどこの国も同じです。長谷川学校も、校名に個人名がついていますが、パブリックスクールなので公立です。もちろん、個人が設立や運営に関わっているという点では、純粋な公立校ではありません。
公立校には政府の援助があり、先生の給与も政府から支給されます。ただし、土地や建物などは各地域で用意する必要があります。長谷川学校の場合、土地や建設費の大半は長谷川さんの友人や支持者の寄付でまかなわれたと思われます。 -
ハセガワは、地方としては質の高い教育を行う学校として知られています。学校のホームページを見てみると、授業料は一ヶ月200-400ルピー(200-400円)と格安です。門戸は広く開かれており、中身で勝負なのです。
とはいえ、地方の小中学校に過ぎないため、ここに通うのは地元カリマバードの子供が中心です。中には地元の学校に9-10学年がないため、アルティットなど隣村から通う生徒もいます。
**写真は一階の幼稚園クラス。左側にある変なものは、出し物に使うセットです。 -
廊下をうろうろしていると、一人の女生徒が自分のクラスを案内してくれました。6年の生徒で、みんなリンゴの首飾りをしておかしな格好をしています。このクラスのステージに注目です。
黒板横に張られた時間割を見てみると、実にシンプルな構成になっています。6年生の午前中の授業は、一時間目は英語、二時間目はウルドゥー語、三時間目は数学、四時間目は科学と、一週間毎日同じスケジュールです。午後の授業はもう少しバラエティがありますが、これはいかがなものでしょう。宿題は毎日一時間分出されるようで、どの国の生徒も大変です。
彼女らにあれこれ質問していると、先生がやってきました。「そろそろ校庭に出ろ」と生徒を追い出しに来たのです。もうすぐイベントが始まるようで、私も彼女らに続いて校庭に向かいました。 -
[会場]
校庭に出てみると、いつの間にか満席になっていました。席の割り当ては、ステージ正面が低学年の児童。それを囲むように来校者の観客席があります。エリアは男女別になっていて、両サイドの女性席は、ショールを被った母親で埋まっています。席取りをしていなかったため、会場の端の席になってしまいました。 -
高学年の生徒は場所がないため、校舎側で横から後ろからステージを眺めます。会場には緑の制服を着た生徒がいますが、彼ら彼女らは他校の生徒です。兄弟や友達の応援に来たのでしょう。ハセガワの制服は、男女、学年関係なく茶色・クリーム系の色(写真)です。
-
観客席の上には、日よけのテントが張ってあります。これは有難いのですが、午後の西日が強いため、場所の選択を間違えるとほとんど役に立ちません。よく見ると塀の上にまで人が座っています。このように開始前から大盛況なのですが、基本的にローカルイベントのため、観光客の姿はあまり見かけません。私を含めた物好きな日本人が何人かいるだけです。
いよいよ「両親の日」のイベントが始まります。
続きはパート2で。
パート2
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10444125/ -
[リンク集]
==パキスタン旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?view_mode=&dmos=os&level1=1&level2=798&level3=&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
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