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1995年7月4日、ハンガリーの首都「BUDAPEST(ブダペスト)」到着!<br /><br />ここは都会だった。<br />他の東欧とは違い人に活気があるのは、この国だけが東欧諸国の中でアジア系民族の血筋だからだろうか?<br /><br />HUNGARYは古来、アジア系遊牧民族「HUN族(マジャール人)」が起こした街との事。<br /><br />なんと、社会科の教科書で習ったブダペストの街名は、ドナウ川を挟んだBUDA地区とPEST地区が一つにまとまった名前だと言う。<br />・・・知らなかった・・・

HUNGARY/BUDAPEST(ハンガリー・ブダペスト)のどことなく陽気なアジアの香り

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1995/07/07 - 1995/07/08

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北風

北風さん

1995年7月4日、ハンガリーの首都「BUDAPEST(ブダペスト)」到着!

ここは都会だった。
他の東欧とは違い人に活気があるのは、この国だけが東欧諸国の中でアジア系民族の血筋だからだろうか?

HUNGARYは古来、アジア系遊牧民族「HUN族(マジャール人)」が起こした街との事。

なんと、社会科の教科書で習ったブダペストの街名は、ドナウ川を挟んだBUDA地区とPEST地区が一つにまとまった名前だと言う。
・・・知らなかった・・・

同行者
一人旅
交通手段
鉄道

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  • 1995年7月4日、ハンガリーの首都「BUDAPEST(ブダペスト)」到着!<br /><br />「蒼きドナウ」と歌われた大河を挟んで、BUDA地区とPEST地区のヨーロッパの街並みが広がっていた。<br /><br />川のほとりには18世紀に建てられたという、国会議事堂が城のような外観を川面に映していた。

    1995年7月4日、ハンガリーの首都「BUDAPEST(ブダペスト)」到着!

    「蒼きドナウ」と歌われた大河を挟んで、BUDA地区とPEST地区のヨーロッパの街並みが広がっていた。

    川のほとりには18世紀に建てられたという、国会議事堂が城のような外観を川面に映していた。

  • 街には、あちこちに石造りの重々しい建築物が並んでいた。<br /><br />駅と同じく外観は歴史を感じさせる石造りに見えるが、内装は近代的でエアコンがガンガン効いていた。<br /><br />本当に東欧だろうか?

    街には、あちこちに石造りの重々しい建築物が並んでいた。

    駅と同じく外観は歴史を感じさせる石造りに見えるが、内装は近代的でエアコンがガンガン効いていた。

    本当に東欧だろうか?

  • 普通のアパートらしきビルの門構えも、そこら辺の美術館顔負けのレリーフが施されていた。

    普通のアパートらしきビルの門構えも、そこら辺の美術館顔負けのレリーフが施されていた。

  • 「英雄広場」にて

    「英雄広場」にて

  • 「漁夫の砦」にて

    「漁夫の砦」にて

  • 「マーチャーシュ教会」

    「マーチャーシュ教会」

  • ブダ地区とペスト地区を最初に結んだ「くさり橋」にて

    ブダ地区とペスト地区を最初に結んだ「くさり橋」にて

  • 夜になるとライトアップされるくさり橋とブダ王宮。<br /><br />なんてロマンティックな光景だろう!<br />ここには、映画で観たヨーロッパがある!

    夜になるとライトアップされるくさり橋とブダ王宮。

    なんてロマンティックな光景だろう!
    ここには、映画で観たヨーロッパがある!

  • 旅日記<br />「ブダ王宮にてジャッキー・チェンになった日」<br /><br />くさり橋を見下ろすブダ地区のシンボル「ブダ王宮」に行った所、妙に子供達の視線が背中に突き刺さった。<br /><br />王宮の前で一息ついている俺の前に、地元の女子中学生らしき女の子がタッタッタッと小走りに近寄ってきた。<br /><br />以前ルーマニアでは、「おじちゃん、中国人だろ?空をバサバサッて飛んでみて!」とガキにおねだりされた事を思い出す。<br /><br />まさか、またキョンシー映画ファンの子なのか?<br />ワイヤーがなければ人は飛べないのだが・・・<br /><br />青い目でプラチナブロンドのフランス人形みたいな女の子が問いかける。<br />「アーユー ジャッキー・チェン?」<br />「サイン プリーズ」<br /><br />・・・ん?<br />ジャッキーって、あの香港映画の?<br /><br />なるほど、ヨーロピアンにとって東洋人は皆同じに見えるのは知っていたが、俺とジャッキーの類似点は長髪以外に思いつかないのだが・・・<br /><br />俺は、にっこり笑って、ノートにでっかく漢字で本名を書き込んだ。

    旅日記
    「ブダ王宮にてジャッキー・チェンになった日」

    くさり橋を見下ろすブダ地区のシンボル「ブダ王宮」に行った所、妙に子供達の視線が背中に突き刺さった。

    王宮の前で一息ついている俺の前に、地元の女子中学生らしき女の子がタッタッタッと小走りに近寄ってきた。

    以前ルーマニアでは、「おじちゃん、中国人だろ?空をバサバサッて飛んでみて!」とガキにおねだりされた事を思い出す。

    まさか、またキョンシー映画ファンの子なのか?
    ワイヤーがなければ人は飛べないのだが・・・

    青い目でプラチナブロンドのフランス人形みたいな女の子が問いかける。
    「アーユー ジャッキー・チェン?」
    「サイン プリーズ」

    ・・・ん?
    ジャッキーって、あの香港映画の?

    なるほど、ヨーロピアンにとって東洋人は皆同じに見えるのは知っていたが、俺とジャッキーの類似点は長髪以外に思いつかないのだが・・・

    俺は、にっこり笑って、ノートにでっかく漢字で本名を書き込んだ。

  • 王宮の横には博物館が!<br />

    王宮の横には博物館が!

  • 旅日記<br />『ブダペストの地下鉄』<br /><br />「POLICE!POLICE!」<br />と、甲高い声が薄汚れた地下道に響き渡る。<br /><br />驚くべき事にこの国には地下鉄が存在していた。<br />しかも複数の路線まであり、俺はその乗り継ぎでうろちょろしている最中だった。<br /><br />歴史あると言えば聞こえはいいが、黄ばんだタイルを張り詰めた連絡通路は、お世辞にも快適な空間とは言いがたい。<br />狭い半円形の天井、まるで日本のラッシュ時のような人ごみ、立ち止まる事さえ許されず、ただ人の流れに押し流されていると、背後からまた先程の叫び声が聞こえた。<br />「POLICE!」と、今度は、誰かが俺の肩に手をかけて叫んでいる。<br /><br />・・つまり、俺に向かって叫んでいたのか?<br />びっくりして振り返ると、チャーリーチャップリン様にちょび髭を生やした小男が、必死に背伸びしながら俺の肩に手をかけていた。<br /><br />チャップリンいわく、「お前は無賃乗車だから、罰金を払え!」との事。<br />ふざけるな!と、切符を振りかざす俺に、チャップリンはたたみかける。<br />「これは、あちらの路線の切符で、あのゲートをくぐった時点で、こちらの路線用の切符を持ってなければならない」<br /><br />・・そんな事ツーリストの俺にわかるわけなかった。何処となく胡散臭いこのチャップリンに従うつもりもなく、そのまま無視して足を進めようとすると、チャップリンが抱きついてきた。<br /><br />あっという間に人だかりができる。<br />現在の俺の状態は、背中に「POLICE」と「罰金」を交互に叫ぶ、おんぶお化けを背負った売れないコメディアンみたいだった。<br />振りほどこうにも背中に張り付いているようで離れない。<br />インドの乞食ばりの執念だ。<br /><br />アジアでは、びくともしなかった俺の羞恥心が、久しぶりにこの都会で記憶の底から浮かび上がってきた。<br />俺は、500円の罰金を無視して逃亡しようとしている東洋人として、この街でデビューしているらしい。<br /><br />この状況下、俺は罰金500円を払う決断をした。<br />

    旅日記
    『ブダペストの地下鉄』

    「POLICE!POLICE!」
    と、甲高い声が薄汚れた地下道に響き渡る。

    驚くべき事にこの国には地下鉄が存在していた。
    しかも複数の路線まであり、俺はその乗り継ぎでうろちょろしている最中だった。

    歴史あると言えば聞こえはいいが、黄ばんだタイルを張り詰めた連絡通路は、お世辞にも快適な空間とは言いがたい。
    狭い半円形の天井、まるで日本のラッシュ時のような人ごみ、立ち止まる事さえ許されず、ただ人の流れに押し流されていると、背後からまた先程の叫び声が聞こえた。
    「POLICE!」と、今度は、誰かが俺の肩に手をかけて叫んでいる。

    ・・つまり、俺に向かって叫んでいたのか?
    びっくりして振り返ると、チャーリーチャップリン様にちょび髭を生やした小男が、必死に背伸びしながら俺の肩に手をかけていた。

    チャップリンいわく、「お前は無賃乗車だから、罰金を払え!」との事。
    ふざけるな!と、切符を振りかざす俺に、チャップリンはたたみかける。
    「これは、あちらの路線の切符で、あのゲートをくぐった時点で、こちらの路線用の切符を持ってなければならない」

    ・・そんな事ツーリストの俺にわかるわけなかった。何処となく胡散臭いこのチャップリンに従うつもりもなく、そのまま無視して足を進めようとすると、チャップリンが抱きついてきた。

    あっという間に人だかりができる。
    現在の俺の状態は、背中に「POLICE」と「罰金」を交互に叫ぶ、おんぶお化けを背負った売れないコメディアンみたいだった。
    振りほどこうにも背中に張り付いているようで離れない。
    インドの乞食ばりの執念だ。

    アジアでは、びくともしなかった俺の羞恥心が、久しぶりにこの都会で記憶の底から浮かび上がってきた。
    俺は、500円の罰金を無視して逃亡しようとしている東洋人として、この街でデビューしているらしい。

    この状況下、俺は罰金500円を払う決断をした。

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