2009/10/18 - 2009/10/18
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世界攻略者さん
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パキスタン・ゴジャール地方のフサニ村。トレッキングの出口ポイントとして、物見遊山のスポットとして、人々はこの場所を訪れる。この川沿いの集落には、キラリと光る何かがある。
**情報は2009年10月のもの。1ルピー=1.1円で計算。
==シリーズ一覧==
フンザ心の旅① ハイダー爺と魔法の青い樽 (フンザの水)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10442688/
フンザ心の旅② 長谷川メモリアル学校 - 魂の文化祭 その1
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10443973/
フンザ心の旅③ 長谷川メモリアル学校 - 魂の文化祭 その2
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10444125/
フンザ心の旅④ グルミット - 美人村の学園祭
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10441914/
フンザ心の旅⑤ フサニ村 - 吊橋と温泉のある風景 <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10443768/
フンザ心の旅⑥ パスー - 村の伝統結婚式
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10444518/
フンザ心の旅⑦ カラコルムハイウェイ - デコトラ街道の男たち
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10444759/
フンザ心の旅⑧ チャプルソン谷 - その伝説の何もなさ (ズードホン)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10575819/
フンザ心の旅⑨ ババグンディ - アフガンへと続く道 (パミール)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10575824/
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[目次]
フサニ村
2つの危険な吊橋
フサニの温泉
まとめ
[フサニ村]
フサニ村(写真)はグルミットとパスーの間、それぞれ車で15分くらいのところにあります。旅行者には温泉と危険な吊橋のある村として知られています。カリマバード、グルミット、フサニ、パスーと駅伝のように繋がるフンザの村々で、フサニだけは宿泊施設がありません。旅人はちょっとだけ村に立寄り帰っていく、フサニはそんな「一見さん」スポットなのです。 -
グルミットから氷河を横断して村に到着した時には、すでに日が暮れかけていました。注目の「危険な吊橋」は村の端、グルミット寄りの集落を川に下りた先にあります。
[2つの危険な吊橋]
この橋と、パスー村近くにある別のつり橋は「危険な吊橋」としてガイドブックにも紹介されています。吊橋を渡って対岸の村を訪れ、もう一方の吊橋から抜ける「吊橋トレック」は人気コースの一つです。
**写真のように、フサニの吊り橋は二本あり、右側の橋は壊れたまま放置されています。 -
このつり橋、数本のワイヤーの間に曲がった木の棒を交互に挿して足場としています。木片の間隔はさまざまで、1メートル以上は離れている所もあります。ちょっと不安ですが、ここまで来たら対岸まで渡るしかないでしょう。
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両端の手すりワイヤーを握って、恐る恐る歩を進めます。木片がない場所は丈夫なワイヤーの上を歩きます。私は高いところが苦手なので、手すり頼みなところがあります。常に握りやすい位置にあればいいのですが、そうは問屋が卸しません。橋の中心が近づくにつれ、ワイヤーたるんで腰の高さぐらいまで落ちてきます。対岸が近づくと、今度は肩より高くなって両方同時に握れません。それでも、なんとか頑張って橋を渡りきりました。時間は計っていませんが、片道10分くらいでしょうか。
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この橋、もっと足場の木片を増やしたほうがいい気がしますが、「安全対策」が施される気配は全くありません。そもそもこの橋を渡るのは、対岸の小さな集落の住民と物好きなトラベラーだけです。一日10人もいないんじゃないでしょうか。
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フサニ側に戻ると子供達が遠めに私をマークしています。キャンディやチョコレートが目当てです。たまたま持っていた飴を1人にあげると、急に元気になり数人につきまとわれました。これが観光地の性です。
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[フサニの温泉]
何日か経った後、再びフサニ村を訪れました。今度は、パスー村からボリット湖を経由しての到着です。時刻は午後5時。フサニ温泉をひと目見るため、疲れた足で現場に向かいます。温泉は村の中心の道をずっと下った先にあります。「どこに行くの?」 すれ違う子供たちが親しげに話しかけてきます。温泉目当てで来る旅行者が少ないのか、こちら側の子供は素直で擦れていません。途中、何度か温泉への道を尋ねましたが、この村の人たちはみな親切です。 -
村の集落を抜けると、開けた場所(写真)に出ます。そこから川の方を眺めると、紅葉した森の先、川幅の狭い所にあの吊橋がうっすらと見えます。吊橋は村の中心から結構離れているのです。この広場から崖の道を3,40mほど下り、少し歩いたところに目的の温泉があります。
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温泉場に着くと、子供と若い男性が入浴していました。やはり、「日中は洗濯、夕方は温泉」という住み分けがあるようで、この時間帯に来たのは正解でした。
この少年達は仲良しグループらしく、わいわい楽しくやっています。彼らは一応ブリーフをはいているのですが、すでにゴムが緩んでいて中の物が半分くらい見えています。そういう子が一人や二人でないところを見ると、ここでは普通のことのようです。 -
ここの温泉はそれほど大きくありません。崖の岩間からちょろちょろ流れ出るお湯が源泉で、湯船の大きさは直径3-4メートル、深さ30cmくらいと小ぶりです。すぐ横を流れる川との水位差は5cmほど。ひょっとして雨季には湯船が移動するのでしょうか。
肝心の湯加減はちょっと熱めです。足湯をしていると、浸かっていた部分がすぐに真っ赤になってしまいました。それでも現地の人は平気なようで、石鹸で体を洗ったり、頭を洗ったりと普通に入浴しています。
しばらくすると、大人の男性が二人やってきて湯船に寝転がり始めました。底が浅いので肩まで浸かるにはこうするしかありません。男性は寝湯をしながら、近くの若者に何か偉そうに話しかけています。ここは、村の共有銭湯みたいな場所なので、世代を超えて交流せざるを得ません。この夕暮れサークル、村民のコミュニケーションを密にする一方、上下関係とかもありそうです。 -
[まとめ]
すでに遅い時間なので村に戻ります。帰る途中、温泉に向かう人たちと何人かすれ違いました。彼らもやはりフレンドリーで、ただの旅行者にも興味を示してくれます。他の町とは違った、何か体温の高さのようなものを感じます。
ふだん温泉でさっぱりしていることに加え、日々の裸のつきあいが、フサニ村の人々を明るく社交的にしているのかもしれません。もしゴジャールを訪れる機会があれば、ぜひフサニ村での一期一会を楽しんでみてください。 -
[リンク集]
==パキスタン旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?view_mode=&dmos=os&level1=1&level2=798&level3=&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
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