京都旅行記(ブログ) 一覧に戻る
東京から新幹線で京都に。それから京都仏像見学の旅へ。到着早々に東寺から→広隆寺→千本釈迦堂にお参り。

京都親見仏記初日

8いいね!

2010/03/23 - 2010/03/23

27306位(同エリア46498件中)

0

4

趣味千

趣味千さん

東京から新幹線で京都に。それから京都仏像見学の旅へ。到着早々に東寺から→広隆寺→千本釈迦堂にお参り。

同行者
家族旅行
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
新幹線
  • 東京から京都までの新幹線の区間、静岡付近を通過しているときに願成就院にいつか行くだろうという漠とした予知が、ふとよぎった。<br /><br />母が「あっ」唸った。窓から富士山が見えたからだ。工場の間から覗く富士山は少し苦しそうだった。<br /><br />京都に到着すると、まずはコインロッカー探しが始まった。妹があった!と声をあげると、確かにエスカレーター横にコインロッカーの案内看板が見つかった。エスカレーターで下って、3人分をコインロッカーに預けた。一番大きなスペースに預けていても溢れんばかりだ。3人分の期待を含んだ大きさだ。<br /><br />東寺までは近鉄を使った。徒歩でも行けるが、小雨と女性の足では負担になりかねない遠さになる。20分は掛かるとみたからだ。<br />まずは御影堂にお参りした。「空海の住房であったこの御影堂の建物がもっとも好きである」知人との待ち合わせも御影堂と言った司馬遼太郎氏の感性は同意できる。<br />僕は輪袈裟と数珠を取り出して、南無大師遍照金剛と祈った。<br />そして、食堂に立ち寄る。炭化している四天王が終い弘法での失火の大変さを物語っている。食堂では毎回東寺のDVDを買いたい物欲が刺激される。売店前をうろうろしていると、妹が何食わぬ顔をして西国愛染十七霊場のご朱印帳を買っている。そのご朱印帳ではご朱印できるお寺が限られるからやめたほうがいいと提案すると「これ、かっこいいから」という訳分からない理由でマニアックな霊場のご朱印帳買っていた。旅程に西大寺を含めることが、このとき確定した。<br /><br />僕が3人分の3箇所共通券のチケットを買って待っていると、なかなか妹が売店から出てこない。10分程経っても姿を現さないので売店を覗いてみた。妹は「東寺の天部」という分厚いカタログを持ち上げたり、下ろしてみたり、かなり挙動不審な行動をしていた。妹に話しかけると、どうやら買いたいのだが、荷物になるので悩んでいるらしかった。帰りにまた寄ろうと言うとおずおずと僕の後に付いて来た。<br /><br />講堂に入るときに、マスクを取ること、敷居を踏まないことと教え、中に入ろうとすると、「あ、そこ入り口だったんだ。気づかなかった」と二人が言った。そうだ、僕もはじめはここから入っていいのか悩んだときがあった。と少し東寺初心者の気持ちに戻った。<br />入ったと同時に二人が息を呑んだのがわかった。「梵天さんは釈迦が悟りの境地に達したときに仏教を広めるように提案したんだ。梵天さんが提案しなかったら今仏像もなかったし、仏教もなかった」と教えると、二人にゆっくり拝観してもらおうと離れて一人立体曼荼羅を楽しんだ。<br />帰りにイケメン帝釈天の解説をした。「阿修羅とイケメン対決をしていた」と説明したら「どっちが勝ったの?」と訊いてきたので、連戦連勝で帝釈天と答えた。<br /><br />金堂の薬師如来、日光菩薩、月光菩薩を拝観。昔は日光菩薩のほうが好みだったが、今回は月光菩薩の魅力を感じるようになった。<br />五重塔で記念撮影をした。この間妹が10分程も撮影に時間を掛けていたのを追記しておく。<br /><br />宝物館に到着すると、僕は風信帖をしげしげと観察して、急いで2Fにあがった。久しぶりの兜跋毘沙門天との対面である。まず千手観音にやはり圧倒される。おもむろに兜跋毘沙門天と対峙して無言の会話を交わした。やはり異形である。怖い像だ。日本人の感性ではない異国の感性が迸っている。<br /><br />僕は椅子に腰掛けて2人が来るのを待った。その間、子供を連れた父親、若い女性、中年のおばさん組、色々とやってきては大声を出して各々吃驚していく。1Fを見学した後は仏典やらがある程度と高を括って2Fにやってくる。まさか2Fにこんなに大きな仏像が待機しているとは思いもしない。やはり母と妹も吃驚していた。<br />妹がやはり売店に立ち寄った。15分程物色していた。色違いの曼荼羅のハンカチ二枚を購入していた。<br /><br />観智院の奥で、3人鼎座しながら庭園を眺めた。「ここに住みたいね」と妹が言うと母が「きっと夏も冬も寒いわよ」やめといたほうがいいと駄目出しをしていた。五大虚空蔵菩薩では丁度解説をしていた。以前2回ともおじさんが解説していたが、今回はおばさんだ。隣に移って愛染明王の解説がはじまった。僕は護摩の煙を逃がす排気口を見つめていた。母が何しているの?と訊いてきたので排気口が幾つあるか探しているんだ。と言うと一緒に探した。愛染明王のいらっしゃる部屋、手前からでは見えない所にも排気口を発見した。解説しているおばさんと、解説を聞いている人たちは不思議そうに僕らを眺めていた。<br /><br />母に東寺はどうだった?と訊くと「大日如来さんがよかった」と言った。「手を合わせたら涙が出てきて、手が震えた。来てよかった」と感激していたようだった。妹にどうだった?と訊くと「ねえ、売店は?」そうだすっかり忘れていた。<br />妹にいとうせいこう氏のポジションを期待していたのだが、みうらじゅん氏(本人自らMJと称す)明らかに髪の長い人の方の行動パターンだ。

    東京から京都までの新幹線の区間、静岡付近を通過しているときに願成就院にいつか行くだろうという漠とした予知が、ふとよぎった。

    母が「あっ」唸った。窓から富士山が見えたからだ。工場の間から覗く富士山は少し苦しそうだった。

    京都に到着すると、まずはコインロッカー探しが始まった。妹があった!と声をあげると、確かにエスカレーター横にコインロッカーの案内看板が見つかった。エスカレーターで下って、3人分をコインロッカーに預けた。一番大きなスペースに預けていても溢れんばかりだ。3人分の期待を含んだ大きさだ。

    東寺までは近鉄を使った。徒歩でも行けるが、小雨と女性の足では負担になりかねない遠さになる。20分は掛かるとみたからだ。
    まずは御影堂にお参りした。「空海の住房であったこの御影堂の建物がもっとも好きである」知人との待ち合わせも御影堂と言った司馬遼太郎氏の感性は同意できる。
    僕は輪袈裟と数珠を取り出して、南無大師遍照金剛と祈った。
    そして、食堂に立ち寄る。炭化している四天王が終い弘法での失火の大変さを物語っている。食堂では毎回東寺のDVDを買いたい物欲が刺激される。売店前をうろうろしていると、妹が何食わぬ顔をして西国愛染十七霊場のご朱印帳を買っている。そのご朱印帳ではご朱印できるお寺が限られるからやめたほうがいいと提案すると「これ、かっこいいから」という訳分からない理由でマニアックな霊場のご朱印帳買っていた。旅程に西大寺を含めることが、このとき確定した。

    僕が3人分の3箇所共通券のチケットを買って待っていると、なかなか妹が売店から出てこない。10分程経っても姿を現さないので売店を覗いてみた。妹は「東寺の天部」という分厚いカタログを持ち上げたり、下ろしてみたり、かなり挙動不審な行動をしていた。妹に話しかけると、どうやら買いたいのだが、荷物になるので悩んでいるらしかった。帰りにまた寄ろうと言うとおずおずと僕の後に付いて来た。

    講堂に入るときに、マスクを取ること、敷居を踏まないことと教え、中に入ろうとすると、「あ、そこ入り口だったんだ。気づかなかった」と二人が言った。そうだ、僕もはじめはここから入っていいのか悩んだときがあった。と少し東寺初心者の気持ちに戻った。
    入ったと同時に二人が息を呑んだのがわかった。「梵天さんは釈迦が悟りの境地に達したときに仏教を広めるように提案したんだ。梵天さんが提案しなかったら今仏像もなかったし、仏教もなかった」と教えると、二人にゆっくり拝観してもらおうと離れて一人立体曼荼羅を楽しんだ。
    帰りにイケメン帝釈天の解説をした。「阿修羅とイケメン対決をしていた」と説明したら「どっちが勝ったの?」と訊いてきたので、連戦連勝で帝釈天と答えた。

    金堂の薬師如来、日光菩薩、月光菩薩を拝観。昔は日光菩薩のほうが好みだったが、今回は月光菩薩の魅力を感じるようになった。
    五重塔で記念撮影をした。この間妹が10分程も撮影に時間を掛けていたのを追記しておく。

    宝物館に到着すると、僕は風信帖をしげしげと観察して、急いで2Fにあがった。久しぶりの兜跋毘沙門天との対面である。まず千手観音にやはり圧倒される。おもむろに兜跋毘沙門天と対峙して無言の会話を交わした。やはり異形である。怖い像だ。日本人の感性ではない異国の感性が迸っている。

    僕は椅子に腰掛けて2人が来るのを待った。その間、子供を連れた父親、若い女性、中年のおばさん組、色々とやってきては大声を出して各々吃驚していく。1Fを見学した後は仏典やらがある程度と高を括って2Fにやってくる。まさか2Fにこんなに大きな仏像が待機しているとは思いもしない。やはり母と妹も吃驚していた。
    妹がやはり売店に立ち寄った。15分程物色していた。色違いの曼荼羅のハンカチ二枚を購入していた。

    観智院の奥で、3人鼎座しながら庭園を眺めた。「ここに住みたいね」と妹が言うと母が「きっと夏も冬も寒いわよ」やめといたほうがいいと駄目出しをしていた。五大虚空蔵菩薩では丁度解説をしていた。以前2回ともおじさんが解説していたが、今回はおばさんだ。隣に移って愛染明王の解説がはじまった。僕は護摩の煙を逃がす排気口を見つめていた。母が何しているの?と訊いてきたので排気口が幾つあるか探しているんだ。と言うと一緒に探した。愛染明王のいらっしゃる部屋、手前からでは見えない所にも排気口を発見した。解説しているおばさんと、解説を聞いている人たちは不思議そうに僕らを眺めていた。

    母に東寺はどうだった?と訊くと「大日如来さんがよかった」と言った。「手を合わせたら涙が出てきて、手が震えた。来てよかった」と感激していたようだった。妹にどうだった?と訊くと「ねえ、売店は?」そうだすっかり忘れていた。
    妹にいとうせいこう氏のポジションを期待していたのだが、みうらじゅん氏(本人自らMJと称す)明らかに髪の長い人の方の行動パターンだ。

  • 東寺で3時間滞在していたので、予定の醍醐寺には行けなかった。母が桜と言っていたので醍醐寺を予定に組んでいたのだが、個人的には仏像棟が昨日で閉まってしまった間の悪さから、醍醐寺は少し乗り気ではなかった。<br />醍醐寺では昼食を雨月茶屋と考えていた。予定を変更したので、急遽京都駅ビル内の雨月茶屋支店にした。1450円程のさくら弁当を食べた。美味しかったので3杯ご飯をおかわりした。

    東寺で3時間滞在していたので、予定の醍醐寺には行けなかった。母が桜と言っていたので醍醐寺を予定に組んでいたのだが、個人的には仏像棟が昨日で閉まってしまった間の悪さから、醍醐寺は少し乗り気ではなかった。
    醍醐寺では昼食を雨月茶屋と考えていた。予定を変更したので、急遽京都駅ビル内の雨月茶屋支店にした。1450円程のさくら弁当を食べた。美味しかったので3杯ご飯をおかわりした。

  • 写真は広隆寺霊宝殿から講堂に向かって撮影した。<br />ご朱印をお願いしますと言うと、預けられないので書くまで待っていてくれと言われる。時間がケツカッチンだったので断念。<br />母が何やら拝観券を持ってお金を受付に渡したり、「○○だから、これはいいんですよ」とやり取りしている。やり取りが終わって拝観券を持って、霊宝殿に向かった。理由を聞くとどうやら受付が1000円ほど多く寄こしたので返したのだという。<br />庭は苔が綺麗に生えていて美しい。<br />霊宝殿に入ると、十二神将が目に入る。十二神将を見仏していると、ふと視線の端に何やら大きな影が映りこむ。大きな十一面千手観音立像、丈六千手観音坐像、不空羂索観音が居並ぶ。やはり何人かが吃驚しているようだった。母と妹は東寺で慣れていたようで特に反応しない。<br />そして弥勒菩薩半跏思惟像。「この像こそ世界で最も清らかで最も美しい像だ」ヤスパース。中宮寺にもお参りするので母と妹には覚えていて欲しい。<br />「吉祥天像が多いのはよっぽどこのお寺が吉祥を欲していた」のだろうと、妹のなんちゃって学者気取りで広隆寺での拝観は終わった。

    写真は広隆寺霊宝殿から講堂に向かって撮影した。
    ご朱印をお願いしますと言うと、預けられないので書くまで待っていてくれと言われる。時間がケツカッチンだったので断念。
    母が何やら拝観券を持ってお金を受付に渡したり、「○○だから、これはいいんですよ」とやり取りしている。やり取りが終わって拝観券を持って、霊宝殿に向かった。理由を聞くとどうやら受付が1000円ほど多く寄こしたので返したのだという。
    庭は苔が綺麗に生えていて美しい。
    霊宝殿に入ると、十二神将が目に入る。十二神将を見仏していると、ふと視線の端に何やら大きな影が映りこむ。大きな十一面千手観音立像、丈六千手観音坐像、不空羂索観音が居並ぶ。やはり何人かが吃驚しているようだった。母と妹は東寺で慣れていたようで特に反応しない。
    そして弥勒菩薩半跏思惟像。「この像こそ世界で最も清らかで最も美しい像だ」ヤスパース。中宮寺にもお参りするので母と妹には覚えていて欲しい。
    「吉祥天像が多いのはよっぽどこのお寺が吉祥を欲していた」のだろうと、妹のなんちゃって学者気取りで広隆寺での拝観は終わった。

  • 千本釈迦堂は枝垂れ桜が美しかった。<br />週間朝日百科国宝の美を広げ、お堂の内部を観察する。斗であったり、挙鼻、根肘木。網目の折上小組格天井、組入天井。厨子を守る四天王の絵が描いてある四天王柱。内陣と外陣との境界に内外陣境、格子戸、菱欄間、中敷居。<br />奥でおかめさんの展示があって入ろうとしたところ、人形がたくさん居て、妹とお互い怖くて見ることはできなかった。母だけがおかめさんの展示を見ていた。母がここでのおかめさんの由来を滔々と語った。<br />収蔵庫の中はひんやりとしていた。MJが賞賛するだけあって仏像マニアには堪らない空間だ。<br />自分の好きな仏像を見つけ、じっと観る。僕は如意輪観音が気に入った。<br />妹が十大弟子を怖いと言っていた。リアリズムゆえだろう。<br />帰り際、受付でご朱印帳を返して貰う折、受付のおじさんが「仏像の勉強熱心ですね」と訊かれたので「仏像を観るのが好きなだけですから」と答えた。誰もいなかったのでMJのように寝転んで仏像を観たり、座り込んで観たりしていたのをカメラで見ていたのだろうか?<br /><br />時間になったので今日はここまでとした。予定ではここから仁和寺を考えていた。醍醐寺と仁和寺の桜見学は行けなくなったことになる。<br />

    千本釈迦堂は枝垂れ桜が美しかった。
    週間朝日百科国宝の美を広げ、お堂の内部を観察する。斗であったり、挙鼻、根肘木。網目の折上小組格天井、組入天井。厨子を守る四天王の絵が描いてある四天王柱。内陣と外陣との境界に内外陣境、格子戸、菱欄間、中敷居。
    奥でおかめさんの展示があって入ろうとしたところ、人形がたくさん居て、妹とお互い怖くて見ることはできなかった。母だけがおかめさんの展示を見ていた。母がここでのおかめさんの由来を滔々と語った。
    収蔵庫の中はひんやりとしていた。MJが賞賛するだけあって仏像マニアには堪らない空間だ。
    自分の好きな仏像を見つけ、じっと観る。僕は如意輪観音が気に入った。
    妹が十大弟子を怖いと言っていた。リアリズムゆえだろう。
    帰り際、受付でご朱印帳を返して貰う折、受付のおじさんが「仏像の勉強熱心ですね」と訊かれたので「仏像を観るのが好きなだけですから」と答えた。誰もいなかったのでMJのように寝転んで仏像を観たり、座り込んで観たりしていたのをカメラで見ていたのだろうか?

    時間になったので今日はここまでとした。予定ではここから仁和寺を考えていた。醍醐寺と仁和寺の桜見学は行けなくなったことになる。

この旅行記のタグ

8いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

価格.com旅行・トラベルホテル・旅館を比較

PAGE TOP