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 日本の大動脈、東海道本線。その大動脈の中の超重要な大動脈こそがこの「丹那トンネル」と言っても過言ではないでしょう。<br /><br /> 掘削に当初の7年の予定を大幅に遅らせること16年。軟弱な地質が故に崩落や湧水、さらには地震による断層の横ずれなどで工事は難を極めました。多くの方も殉職されました。<br /><br /> そんな苦労があってこそ現代の日本のトンネル掘削における技術は世界で評価され、ユーロスターが走るドーバー海峡トンネルや、バンコクの地下鉄のトンネル掘削は日本の技術が大活躍したものです。<br /><br /> もちろん日本の物流もこの丹那トンネルがあるからこそ当たり前のように速く運べるのです。<br /><br /><br /> このトンネルに、そしてトンネル掘削に関わった方々に、そして今でもこのトンネルを保守される方々に感謝です。<br /><br /><br /> 丹那トンネルの熱海側は、近くに有名な熱海梅園があり、マンションや商店などもあり道路も整備され比較的訪れやすいのですが、反対の函南側はまるで無関心でした。<br /><br /><br /> 今回、丹那トンネルの函南側はどんな風になっているのだろうか確かめに足を運んでまいりました。<br /><br />

丹那トンネル函南側の慰霊碑

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2010/02/18 - 2010/02/18

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2

5

カンベ

カンベさん

 日本の大動脈、東海道本線。その大動脈の中の超重要な大動脈こそがこの「丹那トンネル」と言っても過言ではないでしょう。

 掘削に当初の7年の予定を大幅に遅らせること16年。軟弱な地質が故に崩落や湧水、さらには地震による断層の横ずれなどで工事は難を極めました。多くの方も殉職されました。

 そんな苦労があってこそ現代の日本のトンネル掘削における技術は世界で評価され、ユーロスターが走るドーバー海峡トンネルや、バンコクの地下鉄のトンネル掘削は日本の技術が大活躍したものです。

 もちろん日本の物流もこの丹那トンネルがあるからこそ当たり前のように速く運べるのです。


 このトンネルに、そしてトンネル掘削に関わった方々に、そして今でもこのトンネルを保守される方々に感謝です。


 丹那トンネルの熱海側は、近くに有名な熱海梅園があり、マンションや商店などもあり道路も整備され比較的訪れやすいのですが、反対の函南側はまるで無関心でした。


 今回、丹那トンネルの函南側はどんな風になっているのだろうか確かめに足を運んでまいりました。

同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
JRローカル 徒歩

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  •  JR函南駅を出て熱海側に線路沿いを歩いて行くと、一見立ち入り禁止のような場所に辿り着きました。<br /><br /><br /> 写真右下に写っている看板には、、、

     JR函南駅を出て熱海側に線路沿いを歩いて行くと、一見立ち入り禁止のような場所に辿り着きました。


     写真右下に写っている看板には、、、

  •  丁寧に「工事殉職者慰霊碑」に参拝される方〜、と書いてありました。<br /><br /><br /> どうやら立ち入っても良さそうです。

     丁寧に「工事殉職者慰霊碑」に参拝される方〜、と書いてありました。


     どうやら立ち入っても良さそうです。

  •  通路をまっすぐ歩き、左側の線路わきに出たところで、線路とは反対側の山の斜面にいかにも歴史の古そうな階段と慰霊碑が荘厳たる装いでありました。<br /><br /> そこは西日が当たって何とも穏やかな空気でした。<br /><br /><br /> 

     通路をまっすぐ歩き、左側の線路わきに出たところで、線路とは反対側の山の斜面にいかにも歴史の古そうな階段と慰霊碑が荘厳たる装いでありました。

     そこは西日が当たって何とも穏やかな空気でした。


     

  •  熱海側のトンネル真上にある「殉職碑」とは対照的で、こちらはいかにも「墓」といった感じです。<br /><br /><br /> 手を合わせ苦労をねぎらい、今こうして便利に移動できることに心から感謝しました。

     熱海側のトンネル真上にある「殉職碑」とは対照的で、こちらはいかにも「墓」といった感じです。


     手を合わせ苦労をねぎらい、今こうして便利に移動できることに心から感謝しました。

  •  丹那トンネルを抜けてきた静岡行普通列車。<br /><br /><br /> 今でこそ当たり前のこの風景の元は、多く方々の苦労と歴史があってこそ。<br /><br /><br /> 函南側にある殉職者慰霊碑は、毎日当たり前に行き交う列車と人々を穏やかに見守っているようでした。

     丹那トンネルを抜けてきた静岡行普通列車。


     今でこそ当たり前のこの風景の元は、多く方々の苦労と歴史があってこそ。


     函南側にある殉職者慰霊碑は、毎日当たり前に行き交う列車と人々を穏やかに見守っているようでした。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • 横浜臨海公園さん 2010/03/08 08:21:03
    丹那隧道函南口慰霊碑
    カンベさま、おはようございます。


    丹那隧道函南口慰霊碑の旅行記を拝見させて頂きました。
    元々、此の慰霊碑は丹那隧道函南口上に存在したそうですが、昭和31年(1956年)に函南口付近の崖崩落が著しく当時の大幹線たる東海道本線を止める訳にもいかず、25メートル弱出口を延長した際に現在位置に移転したものです。
    また、その際に抗門も新抗体の中に隠れてしまい変額も失われてしまい現在はその姿を目にする事は叶わなくなりました。



    横浜臨海公園

    カンベ

    カンベさん からの返信 2010/03/17 20:00:01
    先生ありがとうございます!
     丹那トンネル函南口は崩落があって今の姿なんですね!

     両脇の裾がまっすぐで途中からアーチを描く不思議な形をした入口に幼い頃から漠然と「丹那トンネルは他のトンネルと比べて入口の形が違う!やっぱ丹那トンネルは他のトンネルとは違うんだ!」と思っておりました。

     以前から函南側は何かしら延長したような造りになっているのが気になっておりましたが先生の調査で謎が解けました。本当にありがとうございます!!

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