1997/04/12 - 1997/04/18
417位(同エリア966件中)
北風さん
恥ずかしい告白として、あの有名な「ナイアガラの滝」の正確な場所を知ったのは、アラスカから丸2日かけて南下したバスの車内で、あまりの退屈さにガイドブックを熟読した時だった。
結果、カナダを横断してナイアガラを目指す事になった。
観光シーズンなぞ考えてもいなかった。
毎年ホームレスの凍死者が多数報告されるニューヨークまでそう遠くない地ならば、冬場の水辺に人が集まろうはずは無いと予想はしていたが・・
それが正解だった!
厳しいシーズンしか見れない、白いナイアガラ!
一見の価値あり!
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
-
1997年4月12日、やっと、どうにか、ナイアガラ着!
名前だけは知っていたが、アラスカを旅立つまで、世界的に有名なその滝がどこにあるのか知らなかった。
まぁ、それでも、いつものようにたどり着いたが。
青く澄み切った空に、もうもうと水煙を上げるナイアガラのポスターの向こうで、現在の光景は、灰色に凍結した川を打ち砕く勢いで、水のカーテンが突き刺さっていた。
ん、この滝壺からこんもりと盛り上がっている白い塊は? -
ナイアガラに滝が2つあるという事を、俺の人生の中で誰も教えてくれなかった。
上流を流れる大河が、滝に差し掛かる前に左右に分れ、アメリカ側と、カナダ側の2つの滝へと流れ落ちるらしい。 -
「アメリカ・ナイアガラ」
アメリカ・ナイアガラは、カナダ側に比べて小さい。
滝の形もU字型ではなく、夏に来たならば、いまいち迫力に欠けていたかもしれない。
しかし、現在は、急激に凍結した氷の圧力に耐え切れず、突き出した巨大な氷柱が滝へ迫っている、ものすごい光景になっていた。 -
初めて目にした時、これが一体何なのか理解できなかった。
白いタールをぶちまけたような凍結した川の向こう、迫り来る巨大な氷山を押しのけようと戦い続ける水のカーテンは、とても自然が作った景色には見えない。 -
川を隔てたこちら側まで、氷の割れる振動、氷柱が砕け散る音が聞こえてくる。
この迫力は言葉じゃ伝えられない。 -
「カナダ・ナイアガラ」
アメリカ側の滝を凌ぐカナダ・ナイアガラは、特徴ある馬蹄形(U字型)をしていた。
実は、この滝も昔はアメリカ滝の様に、一直線だったらしい。
轟々と流れる水の牙が、年月とともに滝の中央を侵食していったとの事。
このまま侵食が進めば、将来滝はなくなってしまうらしい。 -
テレビでも、雑誌でも、ナイアガラと言えば、この光景だった。
世界的に珍しいと言われる、U字型の大瀑布がものすごい迫力で目の前に。 -
カナダ・ナイアガラは、滝まで数mの所まで行けるという。
滝壺から20m手前で、ツーリストはずぶ濡れになるのでレインコートは必需品らしい。
実際、滝壺に近づくにつれ、すごい音としぶきが襲いかかる。
一番先端に行ってみた。
すごい!足元のフェンスから水際まで、50cmも離れていない。 -
目の前を小山ほどもある氷の塊(ほとんど氷山に近い)が、すごい速さで押し流され、あっという間に滝壺へと吸い込まれていった。
ものすごい量の雪解け水が滝壺へと吸い込まれていく。
「この迫力は、このシーズンだけ観れるのよ!」と、背後から先ほど滝壺へ消えていった氷山ぐらいの大きさのおばちゃんが話してくれた。 -
旅日記
小春日和のナイアガラ
3年前インドからトルコへの移動中、日本人の旅行者と一緒になった。
「僕はミーハーだから、観光地で写真を撮るのが仕事なんです」
と、のたまう彼を、「日本人だなぁ」と笑った事を覚えている。
そして現在、2時間前詰め替えたばかりの36枚フィルムを、新しく入れ替えている俺がいる。
ここは、「ナイアガラ」。
到着した2日前は雨だった。
昨日は雪まで降ってきた。
いそいそとユースから30分かけて見に来た滝は、見事に凍っていた。
砕氷船かと思っていたのは、あれほど楽しみにしていた観光船の成れの果てだった。
いい加減あきらめて旅立とうと決めた今日、ナイアガラはきれいに快晴!
シャッターボタンに乗せた指は、アル中のおっちゃん顔負けに静止する時がなくなった。
俺はナイアガラ鉛筆立てを買ってしまいそうになるほど、浮き足立っていた。 -
旅日記
ちょっと、アメリカへ
アメリカ行きのグレイハウンドの出発は、夜の11時だった。
ナイアガラでいくら写真に浸っても、まだ9時間以上もある。
俺には暇つぶしが必要だった。
聞けば、アメリカ側にファクトリー・アウトレットなる店があるという。
直ちに俺の足は、トコトコとナイアガラに架かる橋をアメリカへと渡っていた。
ファクトリー・アウトレットは確かに安かった。
気がつくと、両手にブーツとコートを持っていた。
俺は自分を観光客と勘違いしていたらしい。
俺の旅に必要かどうかは、バッグに入りきれなくなった荷物を目にして、自覚してきた。
さて、日も暮れてきたし、カナダ側のユースへむかうバスも来た。
しかし、小銭がなかった為、もう一時間待たねばならなくなった。
1時間後、バスが来た。
今度は買ったばかりのブーツの靴底がないのに気がついた。
・・・泣きたくなってきた。
結局俺が、カナダ行きのバスに乗れたのは、4時間後の事だった。
まだ、これからグレイはウンドに乗らなければならない。
きつい一日だ。 -
バスで橋にたどり着き、寒風吹きすさぶ橋の上をトコトコ歩き、どうにかカナダ側へと帰ってきた。
ところが、ユースホステルへ行くバスが、既に無かった。
吐く息が白くなる凍結した道路を、40分かけてユースにもどった時は、半分死んでいた。
ユースで荷物を受け取り、再びバス停へ。
しかしたどり着いたバス停は、閉まっていた!
嘘だろ?日が暮れると氷点下になるこの街で、時刻表にきちんと夜行バスを載せておきながら、客を締め出すわけか?
現在夜1時、氷点下の星空の下、客を閉め出すグレイハウンドへの怒りだけが、身体の中で熱を発している。
一時間経過、その熱も冷め始め、ふっと眠くなる。
これは疲れからか?それとも、凍死前なのか?
まさか、世界的な観光地で凍死の危機に直面するなんて!
今日はとことんついていないらしい。
カナダを出発し、ニューヨークへ行くはずが、「ニューヨークへ行きたかった」という修飾語を伴って3面記事を飾りそうな午前12時40分。
・・・バスは来ない。アメリカは遠い。
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