2010/01 - 2010/01
2位(同エリア2件中)
あまざけさん
チュニジアはとっても良いところです。
でも油断なりません。
まずは、これから旅行に行こうと思っている方へ注意喚起をしたいと思い、一連の流れを旅行記に記載します。
これを読んで対策を考えて、防犯していただければ幸いです。
今でも、メモリーカードがひょんなところから戻ってくるのではないかと思っています。カメラはどーでもいい。
写真は返して欲しい。
アラーの神様が返してくれると信じています(泣
この写真はル・ケフのカスバ(城)下の警察の署長さん?の部屋です。
署長さんには大変お世話になりました。
日本の警察と比べてどうだ?と聞かれて、ほめたつもりで同じくらいと答えたけど、私のチープなカメラのために制服でない刑事さん?を常に3〜4人同行させて、犯人探し・ホテル送迎していただいてすごく感謝しています。
ありがとう〜〜!!!!
このお部屋のお世話になる日本人が、二人目は発生しないことを祈ります。
◆事件に関する詳細を追加しました。
-
盗難といっても、カメラのひったくりです。
ルケフのカスバ下から子供達(通学帰りのこぎれいな)がついてきて、最終的には「写真を撮ってくれ」と言われ、一人がポーズ、一人が私のそばにいて、カメラを覗いた時にカメラをひったくられました。
2台カメラを持参し、買ったばかりのカメラを盗られました。
カスバの下では、ガイドはいらんか?という大人もいたので、無視したのに、こぎれいな子供ということで油断しました。
ニキビのある方は白人の子供(12〜14歳くらい?)、眼鏡の方はマグレブの浅黒い肌の子供。 -
この写真は、犯人がここいらからついてきた・・・という場所です。左が城、右が博物館行きの道です(翌日の写真)。
◆ル・ケフ
バスで到着。
バスターミナルからお城のある場所まで地図もないのに、繁華街っぽい方向を目指して歩く。
約1時間くらい歩いた。
途中、長い坂でかなりつらい。
アジア人はめずらしいようで「ニーハオ・ハロー・コンニチワ」と通行人の半分くらいの人から話しかけられた。女子学生の集団からもデカイ声で「ニーハオ」と背中に向かって叫ばれた。
自分が女性なので、女性集団からこんな声かけをされるのは初めてかも。
単純にめずらしい人がいる!というパンダ状態だと思い込む。
城の下に来た時にガイドはいらんかね?という20〜30代の太目のマグレブっぽい若者がしつこくついてきた。
最初は無視していたけど、あまりしつこいからノーサンキューと言って、走って逃げる。ここまでは用心していた・・・。
次に向かいから小学生みたいな子供がどんどんやってくる。
カワイイ女の子がじっと見つめるから、笑いながら「ハロー」と言って手を振ったら、大喜びして私の後ろを少しついてきた。(ここで警戒が少し解けてしまったのかも)
しばらくそんなことが続いて、例の二人組がやってきた。
一度すれ違って、後ろからコンニチワと言いながらついてきた。
どこに行くのか?というので城、というと案内してくれると。断るも先導して歩く。
白人のニキビがたくさんある少年が私の肩に手を置いて、ホッペにチューしようとするので
ノーサンキューと言いながら断る。ここでも自分はパンダだと思っていた。
写真を撮ってくれと言われ、二人の写真を撮る。見せてくれと言われ見せる。
メールアドレスあれば送ってあげると私が言うと、じゃあ送ってという(ここでアドレスを聞いておくべきだった)
城についたら、5時を過ぎていたので入れないようだった。
壁ぞいに歩くと城の敷地に入れる入口があった。
中で写真を撮る。子供達にみつからないように入ったのでマケたと思っていた。
壁から出たら、戻ってきていて待っていた。
写真を撮ってくれと言われ、いいよと。二人で並んでと言うと、自分はいいよ・・・と
ニキビの方がイヤイヤをする。私のそばにいた。
マグレブの少年を撮った。その瞬間見ていたカメラの画像が揺れ、悪魔のような顔になったニキビがカメラを持って走りだした。
ドロボーと叫びながら走るけど、もう無理。路地に入っていってしまった・・・。
(つづく) -
この写真はホテルVenus。ヒーターが壊れていてシャワーも水のみ。
夜ごはんも食べてなくて寒くて凍えて激怒りの時の写真。
◆警察で・・・
盗難にあった際、犯人を追いかけて坂道を下った。
たくさん人に聞きながら走ったけれども5分近く追い、あきらめた。
住人の人がたむろっていたので警察はどこか?と聞いたらみんなが指を指して方向を教えてくれた。近いらしい。
その中の一番年寄りのおじいさんが案内してくれると。チップをせびられるのかと思い、どんどんおいて速足で歩く。
おじいさんは、待ってくれーみたいなことを言い、ハァハァいいながらついてきた。
警察の中で、事情をさらっと説明してくた。
チップも請求せず、そっと立ち去った良い人でした。
ごめんね。ありがとうございました。
フランス語が話せないということも伝わると、署長さんみたいな人が「心配ない、まかせろ自分は英語がわかるぞ」的なことを言ってくれた(イタリアン系のような背は小さいけど黒髪のカッコイイ白人系のおっさんでした)
→その後英語のレベルは私とあまり変わらないことが判明。
ここからは長いので箇条書きで簡単にまとめます
・フランス語がわからないと調書が作れないと言われ困惑
・ホテルはどこか?と聞かれ、チュニスに戻るというと、今夜はル・ケフに泊れという・・・。→まだ6時にもなっていないのに。
・チュニスまでの最終バスは夜9時らしい。
・ポリスレポートを作成してくれている間に盗まれた近所に行き、私が聞き込みをするというと「一緒に行くから待て」と言われた。
・似顔絵を描いた。服装や特徴を聞かれる。
・警察の一般車両で盗難の付近と、少し離れた町中の商店に行く。似顔絵をおっさんに見せると「知っている」らしい反応。
・盗難の付近の家に行き、家の中から子供を呼び出し。犯人かと聞かれて違うと行ったのに一緒の車に乗せて警察に連行。
・警察に戻るともうひとり犯人に間違えられた少年。この子も違うと言ったのに、取り調べ(汗
・車に乗って街の中央にある本署?に行く。入口に警備の制服さんが二人いる。
中に入ってはいけないと私だけ止められる。待っていたら署長さんがオイデオイデと呼ぶので中に入れてもらう。
・よく映画で見るような、自分の名前のプレートを持った犯罪人の正面・横写真の一覧を見せられる。
ノーと言うとページをめくってくれる。ル・ケフの犯罪人は全部みたかな? 約200人くらい。うち女性は10人程度。
中にはアメリカンなさわやかでかわいらしい金髪白人の犯罪人も。少しショック。
・いろんなところで警察の人が寄ってくるけど、一緒に行動している警官が「300ディナールのカメラの盗難」的な話をすると
みんな大笑いを抑える顔をする。確かに大げさだ・・・。
殺人犯人探しくらい?の勢いで調査してくれてる。
最終的には、調書?を作成する際は、若いフランス語と現地の言葉しかわからない兄さんと
身振り手振りで話をしながら説明した。
年齢を聞かれて、メモに書いたら驚いていた。どうやら20代だと思われていたらしい・・。
調書作成後、そのコピーをくれるのかと思いきや、ポリスレポートは別物らしい。
さっきの本署に電話をして、一人呼び出し。
署長さんがその人にパソコンで入力させる。
調書はB5にみっちり状況をタイプライターで入力したのに、ポリスレポートは4行くらい。
それにスタンプと署長さんがサインをしてくれた。
これこれ、6時にくれてればチュニスに帰れたのに(泣
→チュニスのホテルは代金払済
一緒に行動してた署長さん、刑事さん?3人くらいは、みんな晩御飯食べてなかったの。
ごめんね。私もお腹すいたけど、ごっつい男の人がごはん食べないのは、もっと辛かったろうに・・・。
警察が予約してくれたホテルVenusはシャワーも水、ヒーターも壊れていて寒い。
部屋を変えてくれと言っても開いていないとのことで夜11時くらいから他のホテルを探せと言ってフロントの子に探させた。
ホテルに行く時に送ってくれた刑事さん?がまた迎えにきて、レ・パンに送ってくれた。
忙しいだろうに、刑事さん2人に送らせてしまってゴメンなさい・・・。
最終的にはレ・パンになってアツアツのお風呂と効きすぎくらいのヒーターのある部屋で2時くらいに就寝。
次の日、滞在が短いからと言って値切るが、ダメと言われ、定価で支払い・・。
(つづく) -
この写真はル・ケフで一番高級と言われているホテルのレ・パンのお風呂。お湯はアツアツだけど狭いお風呂。
中に滑り止めがあるけど浴槽の内側が座れるような段差になっていて、すべり止めのビニールで滑って転びそうになったという、危険なお風呂。
◆旅行保険
盗難にあったのが夕方5時すぎで、フランス・パリの保険会社事務所に電話をしたのが5時半くらい。話し中になっていてつながらない。
家族に電話をして、旅行会社の日本の連絡先を聞く。
日本の保険屋さんの連絡先に連絡すると「フランス・パリは5時で営業は終わりです」とのこと。
保険請求に何が必要か聞くと「ポリス・レポート」が必要と。ここで電話を切る。
警察の方に言うと「言葉が通じないと作れない」という。
また日本の保険屋さんに電話をすると「通訳業務はパリでできるが営業が終わっているので対応できない」という。
営業が終わった後、通常はどこで対応するのかと聞くと今私が電話をしている日本の事務所だと。
「じゃあフランス語の通訳ができる人を出してください」というと、この事務所にはいないと。
じゃあ、通訳はどう手配すればよいのかと聞くと、フランス・パリの営業時間に電話しろと。
日本最大の旅行会社が出資している保険会社なのに、これかよ。
保険会社は現地では何も頼りにならないことが判明した。
(つづく) -
この写真は、次の日に犯人探しをして学校の付近をフラフラし、その後諦めて城観光をした時のもの。
◆反省
2日間小さなツアーで行動を共にした運転手さんが「日本のカメラは良いし欲しいが、チュニジアには売っていない。日本に帰ったら送ってくれ」と言っていた。そのことを念頭に置けばよかった。
日本の子供だって、手に入らないものを見せられたら「欲しい」と思うはずだ。
チュニジアで普通の子供だったら、同じ宗教の同じ町の人から泥棒はしないだろう。
言葉も通じない異教徒だから何しても良い、という発想はよく聞く。
どこの国に行っても「返してもらえないリスク」を考え、他人にカメラを渡して写真を撮ることは極力しなかった。
それぐらい用心していたのに、普通の子供ということで油断してしまった。
カメラとベルト通しをつなぐ、簡単なチェーンを持参していたのに使用しなかった。
これをつけていれば、盗られなかったかもしれない。
あとで家族に注意されたけど、犯人を追ってはいけないと。確かに危険かもしれない。
警察に必要以上にお世話になってしまった。
防犯すれば迷惑をおかけしなかったのに。
【補足】
いつもの旅行では、万が一盗難にあったら・・・という事前の対策として、日本円と現地通貨と旅行会社の連絡先メモを衣類内にしまっていた。
(注)あまり人に言えないところに入れてます(笑)
今回は、それをしなかったので携帯電話に登録されていた前回の旅行で契約した旅行会社の電話番号だけしかわからなかった。
その電話にかけたら、快く私の契約している保険会社の電話番号を教えてくださった。
すばらしくいい人です。また今度こちらの保険も利用します!
(つづく) -
この写真は学校のそば。
犯人の対象年齢の学校はここでは無いみたい。小学校と高校が並んで建ってた。
犯人は中学生くらいかな。
でも、私がフラフラしていることによって、犯人がそのことに気づきドキドキすれば、最小限、復讐はできたかな・・・と思いこむことにした。
宗教上、犯人だったら大変なのかも。
ムチうちとか?近所の人も庇うはずだよね・・。
◆次回の旅行にむけて
盗難にあってしまったことは、自分に原因はない。
でも、周りの人を「ムラムラ」させるような行動は慎むべきだ。
日本では安物に分類されるチャチなものであっても、カメラなどは国によっては手の届かない高価なもの。
相手がどう思うか、ということを考えながら行動するべき。
・ケチらずに知らないところはタクシーを使う
・次回から保険は、大手じゃなくて現地24時間照会が可能なものにするつもり。
・カメラ盗難リスクを回避するには「メモリーカードの分割」と「カメラとの別保管」が必要と痛感。
・カメラとズボンをチェーンで結束。必要の無い時はすぐにポケットにしまうこと。なるべく内ポケットね。
・チュニジアの地球の歩き方にはフランス語のページは少ししかなくて、警察では何の役にも立たなかった。パリ編の後ろの盗難時のフランス語を必ずコピーして持参すべし
→もちろん、旅行先で通じる言葉のものが必要ということ ! ちにみにポリスリポート(盗難証明)という英語もまったく通じなかった。
フランス語ではPreuve du vol と言うらしい。
・手のひらには、とっさに叫べるように現地語の「ドロボー捕まえて」を書いておくべし。
◆帰国後の保険請求
現地から日本の保険事務所に電話をした際「録音します」というテープが流れていたので 帰国後に再度電話をした際には、スムーズに補足的な説明を受け、無事保険請求できました。
請求を出してから3日くらいで、自宅留守番電話に「支払いが確定しました」との電話。
詳細は手紙を送りますとの伝言。手紙は2通届いて、どちらも自分の記入した額の満額が指定した口座に振り込みされるとのこと。
買ったばかりの防塵・防水のカメラだったので、保険が満額出たのが不幸中の幸い。撮影した写真と心のキズだけが損害となりました。
(おわり)
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この旅行記へのコメント (7)
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- みつひとさん 2010/02/15 21:14:49
- Viva ! あまざけさん!
- 元気出してください〜
せっかくたくさん写真撮ったのに残念です。
カメラよりメモリーカードを返してほしいお気持ち、わかります。
ここは前向きに考えて
?盗難に対してたくさんの教訓を得た!
?現地の優しい人に出会えた!
?保険会社と初の折衝!
僕も盗られた時は、ガッカリしてフネ寝しましたが、
開き直って今も旅を続けてます。
元気出してくださいね
みつひと
> はーい。
> チュニジアでは初の盗難に遭遇し、旅行のテンション下がっています。
> 盗難リポートだけアップしました。
>
> 写真は約半分が無くなってしまい、300枚くらいしか残っていません(十分!?)
- あまざけさん からの返信 2010/02/16 01:40:57
- RE: Viva ! あまざけさん!
- > 元気出してください〜
ありがとうございます!
> カメラよりメモリーカードを返してほしいお気持ち、わかります。
ですよね・・・。
後でよくよく考えて、300ディナールあげるから返して!
と叫んでもよかったかなと後悔してみました。
お金で解決できるなら、多少の出費は惜しみません・・・。
> ここは前向きに考えて
> ?盗難に対してたくさんの教訓を得た!
> ?現地の優しい人に出会えた!
> ?保険会社と初の折衝!
そうですね。
エジプトとかモロッコなんかの金の亡者だらけの人達で考えたら、ほんっとチュニジアの人は純粋。行きずりの私のように旅行者に、とっても親切にしてくれる。たまたま悪い子に会ってしまっただけだと思います。
あとは、命や財布・パスポートに被害がなくて良かったと思うことにします。
> 僕も盗られた時は、ガッカリしてフネ寝しましたが、
> 開き直って今も旅を続けてます。
>
> 元気出してくださいね
みつひとさんも経験者とは!
なんだか心強いです(笑)
暖かいお言葉、ありがとうございます。
この経験が他の旅行者の方の防犯に役立てば、安いもんです(泣
実は、たまったマイレージで近場のアジアに行く予定もありまーす♪
次はガチガチに固めて、何も盗られないように用心します!!
- みつひとさん からの返信 2010/02/18 01:08:59
- RE: Viva ! あまざけさん!
- 我が旅行人生に悔いなし!
この僕の旅行人生とは
カメラを盗まれたことも
もちろん含めてです!
僕は45カ国、あまざけさんは62カ国
も旅しながらこれまで命を獲られず
カメラだけで済んでることだけで
幸せ!
さらに今後の糧に!
Oh What a happy life we are !
Mitsuhito
- あまざけさん からの返信 2010/03/08 00:51:50
- RE: Viva ! あまざけさん!
- 確かに。
確かにそうですよね。
自分で決めて、自分で選んだ旅行の、自分で進んだ道ですもんね。
いつも旅先で死んでも困らないように準備してたのに、今回は忘れてました。
旅行はいつも「修行」って気持ちを忘れちゃいかんですね!
- みつひとさん からの返信 2010/03/09 20:34:50
- RE: RE: Viva ! あまざけさん!
- 「旅行は修行」
いい言葉です。
みつひと
-
- forest21さん 2010/01/24 19:27:34
- ご訪問ありがとうございます
- チュニジアはどこから入ったのですか?
食べ物はおいしいのですか
タジン鍋てよく聞くのですがどんなですか!
- あまざけさん からの返信 2010/02/16 01:30:36
- RE: ご訪問ありがとうございます
- > チュニジアはどこから入ったのですか?
> 食べ物はおいしいのですか
> タジン鍋てよく聞くのですがどんなですか!
こんばんは。
お返事遅くなりました。
エールフランスのパリ経由で行きました。
他にはアリタリアも候補にあがっていましたが、ネットの中での評価が悪かったので(実はエコノミーはどちらも評価低い)エールフランスにしました。
思ったより悪くなかったです。
マルタ島やシチリアからフェリーでも行かれるみたいですね。
以前マルタ島から行こうと思いましたが、日程が合わず止めちゃいました。
食べ物は、揚げ物系のファーストフードとかパンを食べてました。
あとクスクス(笑)
タジン鍋は食べなかったので、わかりません。
ガイドブックに食事は日本人に合うと書いてあったので、あまり心配ないと思います。
他にもチェーン店のスパゲッティーを食べましたが、なぜか唐辛子系の辛いソース。それが以外においしくてハマりそうでした。
→はじめからタバスコが入っていると考えれば違和感なし。
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