ポルトガル奮闘記　(18)　～フェスティバル終了～

2009/04/30 - 2009/05/03

楽しかったフェスティバルも間もなく終了です。
ですが私にはもう一つやらなければならない課題が。

それは、翌日のフライトが午前便なのでそれに間に合うようにリスボン空港へ戻らなければならない事。

ただでも行きに何時間もバスを乗り継いできたのだから、帰りも同じ位の時間がかかる。
けれどフェスティバルの終演予定は23時。
そんな時間に動いている交通機関はこのGouveiaの街にはありません。
かと言って朝早くになにがあるかというと･･･やはりGouveiaの街にはありません。
あるのは隣町のMangaldeに夜中と早朝にCPが通るだけ。

そう。私はそれに乗らなければなりません。

前日のうちにフロントに『この時間にMangaldeに行きたいのでタクシーを用意して欲しい』と対訳本とにらめっこしながら文章を作り、一つ一つ指をさしながら意味が通じているかを確認する。
どうやら通じたようだ。
「あなたは大丈夫よ。」そういったフロントのおねーさま。
本当に手配は出来ているでしょうか。
最後まで気を抜いてはいけません。

GRAの最終日の大トリPFM。
正直・・・眠いねむいねむい・・・
もしこれでこの後の移動が無ければこのまま『寝ても良いや』位の気持ちで最後まで見るのだろうけれど、
今日の私はシンデレラ。

0：15にかぼちゃの馬車ならぬタクシーが迎えに来てMangualde（マングラウド)を通過する電車に乗らねばならない。
にもかかわらず・・・

私は晩御飯を食べていたので開始時間には遅刻しているはず。
なのに会場前に人だかり。

何だ？何だ？
PFMの前に、そして壷井さんの教会ライブの間に何かイベントがあったのか？
と、会場入り口のインフォを見るが、何も書いていない。
『ん～？(謎)』とばかりにうなっていると
「Jast wating!」だの「待ってて！」だの「○×△(聞き取れないしわからない)」
良くわからないので

『What's Play end?』『What's act end?』と聞くも答えは「Naon」

ナオン？何でナオン？何がナオン？と思えば

『Is not start?』「Sin, naon start」

なんだよ。始まって無いンじゃん！
つか？え？押してますよ。かなり。21：15開始のはずが、もう21：45過ぎてますけど・・・
確実に遅刻だと思った私が言っているのだから間違いない。
じゃあ、この間にチェックアウトしちゃえ！と、チェックアウトを済ませる。

チェックアウトを済ませ、荷物をフロントに預けたら・・・

「早く早く！もう始まったわ！！今始まったところよ！早く～！！」
と、入り口にいるGRAのスタッフ達が私に呼びかける。

・・・いや、別にそんなに興味は・・・(こらw

でもせっかく、「急いで～！はやく～！」と言ってくれているので
『ヒャ～！！』と言いながら猛ダッシュ(の振り)をして会場に入る。
そんなわけで、日本にいるときの「国内時差ぼけ」の「眠い」と違って、普通に「正しく眠い」感じに襲われつつもPFMを見る。

時間は刻々と過ぎ、私は時間が気になって仕方が無い。
23：30．もう終わっていい時間なんですけど・・・(押して始まったしね)
23：40．まだまだこれからっていう感じ。
23：50．マジスカ？
23：55．アンコール並みの勢いですよね。つか、アンコール？これ。
この辺りでちょうどMCが入ったのでその隙を突いて会場最後列でスタンド。
(途中で２階で見ていた高円寺百景の吉田達也さんが降りてきて入り口近くでしばらく見てた。やっぱり気になるんだろうなぁ)

23：58．限界！
23：59になった所でホテルに。

フロントまで走っていって『シンデレラ,come back!』と言うも、TVを見ていたフロントの兄ちゃん空笑い(死亡
(捨て身のギャグだったのに・・・)

「何かフロントに用でしたっけ？」と言うので
『I resavation taxi, 24h comming.』で伝わったみたい。ちゃんと引継ぎされていて良かった。

すると数分もしないうちにタクシー到着。

そう言えば昨日フロントがタクシー会社に電話していた時、
「明日セニョリータが一人Mangaldeまで行きたいの。」と言っていたはずなのに・・・

タクシーの運ちゃん「俺はどこへ連れてったら良いんだい？」
フロントボーイ「？」

おいおい。コラコラ。

私『マングラウド　エスタシオ　CP！』

良かった・・・。さっきPFMのライブ中に「駅」って何て言うんだっけ・・・？と予習しておいて。
自分でちゃんと行き先くらいは言えるようにしないとだめね。
そうしてタクシーは走り出しました。

エリア その他の都市(ポルトガル)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー
• 航空会社: スイスインターナショナルエアラインズ

出会ってしまった！便座の無いトイレ！！
どうやってするんだろう･･･。
それともママとボク用？

Mangualde駅前に到着。

ふと気がつくと財布が無い！
顔は真っ青。慌てて荷物をひっくり返してバタバタ。
運転手さんの顔が怒っているようにも見えてくる。
ひえ〜！

･･･と探し回る事数分。

思いがけない所から出てきました。(ホッ)
「何かあったらホテルに電話してやるからよぉ」と運ちゃん。
その言葉、もうちょっと先に欲しかったんだけど。。。

さて、無事1：26にマングラウドを出る列車に乗れました。
夜行列車の(しかもど田舎の)一人旅。
怖い〜・・・と思っていたら、ポルトガル観光協会の案内の通り、
普通に、いかにも「山から下ります」的な大荷物の人たちがわらわらいる。
車内もクリーンで(ライトが）明るくて、しかも新しいっぽくてきれい。
深夜の、それもど田舎の夜行列車、女一人旅にものすごい不安を感じていたけれど、
なんだ。
油断はできないけれど、これは思っていたよりかなり安心！

車掌さんがやってきた。
私は切符かってあるもんね〜！
はい。きっぷ。

車掌「・・・」

なに？その沈黙。

車掌「Naon」

ん？何でよ？『What's?』

しかしどうも車掌さんあまり英語がわからないようだ。
そして私もボキャブラリーが非常に貧困だ。
『It's naon?』
「Naon.」

え！？私リスボンの動物園駅で買ったのよ！と言いたいが、駅の名前がとっさに出てこない。
「世界の歩き方」で駅の名前を探そうと、
『I・・・リスボン・・・』
「Liosbon？」
『Lisbon（の〜・・・動物園駅・・・)』
と、車掌さん、聞き取れた「リスボン」だけで車内きっぷ販売用ハンディを打とうとする。
まてまてまて！私が行きたいのは

『Oriente！』
「Oriente?」
『Sin,Oriente.』

しぶしぶそこでまたあらかじめ調べていた値段と同じ値段を取られた。
うぬぬぬ・・・悔しい。

『It's Onli one day ticket？』
「○×△・・・」(聞き取れない。けど、指定日1日だけではないらしい)

うぬぬぬ・・・

次の駅でまた人が乗ってきた。
車掌さん次々にきっぷ販売。
私の隣の席に乗ってきた親子らしき二人組みの所にも料金回収に来た。

『Excuseme, sar?』

このときの呼び名が「サー」で良いのかは不明だが、車掌さんを呼び止めてみた。
そう。こういう時の為にレシート取って置いてよかった！ホテルで捨てなくて良かった！！
(いや、本当は帰国後にいくらかかったかまとめてみようと思っただけだが)

『That ticket is・・・, buy the this CP station？』と動物園駅の名前を書いた旅程表を見せながら言う。
すると車掌さん「Change,〜(失念)change.」
あ。払い戻しに応じてくれるの？本当？
もしかしてこのチケットじゃなくてあのレシートマシーンじゃないとこの列車は乗れないって事！？
でもま、これ払い戻し可能ならいいや。
とりあえず納得することにして、コインブラじゃ多分間に合わないからオリエンテで戦うか。
・・・って。オリエンテで戦うような時間はあるのか？？？(謎)

朝8時までに空港に行けば良いからそれまでには受付開くか？

も〜！！！納得いかないわ！！(怒)
動物園のオッサンも使えないなら使えないって言ってよ！
時刻表まで見せて『これに乗りたいの！ここでそのチケット買えるの？』ってあれほどしつこく聞いたのに・・・

オリエンテに着くまでにまた『払い戻ししたいんだけど！』って言う言い方を調べなきゃ！！

意外とキレイな座席。

Coinbra-Bで乗換です。

貨物列車が来たので写真を撮ったら
「危ないからフラッシュたいて写真を撮るな！」と怒られた(シュン)。。。