2009/12/19 - 2009/12/19
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百代の過客さん
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香港・ホンハム(紅[石勘])から鉄道(Ktt)に乗ること2時間。発展めざましい中国・広州を、日帰り観光してきました。下調べなしに出かけたのですが、行きあたりばったりの旅もまた新鮮でした。
広州市の主な観光スポット(西漢南越王墓博物館、中山紀念堂、北京路、六榕寺、陳氏書院)と、街歩き(迷子?)を楽しみました。
次回訪ねるときのメモ代わりに、広州東駅行き列車の乗り方を記録しておきます。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道 タクシー
- 航空会社
- JAL
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-
2009年12月19日土曜日、広州へ日帰り旅行に出発! 切符購入と中国元への両替は、前日、香港市内ですませておきました。
上の切符は、香港ホンハム駅窓口で購入。
右が行きの切符、左が帰りの切符で往復190HKD×2=380HKD。往復割引は無いらしい。香港のエアポートエクスプレスが片道90〜100HKDなので、移動時間で比較すると、わりとお手頃? 日本円で四千円台後半です。
切符の購入は、ホンハム駅窓口の中で広州東駅行き電車のホームがある窓口で行いました。
Kttのチケットは、オンライン購入する方法もあるようです。”香港直通列車”で検索するとMTRの該当ページが見つかるはずです。
下は、上記窓口で係員さんにもらったタイムテーブルです。乗車時刻前に尋ねたところ、電車は早い時刻/遅い時刻に手数料なしで変更が可能だそうです。なお、座席の指定はできないとか。
高速軟席直通特快客車の一等席、車両は行きも帰りも1号車と書かれています。特記されていませんが、Ktt(九廣通)の列車です。ホンハム(九龍)/起点と廣州東駅/終点を直通で結ぶので乗換の面倒がなく、初めて広州に旅行する(しかも方向音痴の)身には楽でした。
中国元への両替は、重慶マンション1Fの両替店で12月18日金曜日昼間のレートが日本円に対し0.0753。7000円両替して、527.1元でした。RMBへの両替はホンハム駅内でも可能ですが、レートはチョンキンのほうが断然いいです。
ホンハムの駅は広く、食事や買い物もできます。
出国審査を受けてから電車を待つ場所にも、買い物をする場所とトイレがあります。 -
このガラス張りの建物が広州(東駅)行き列車の出発駅です。場所は、MTRホンハム駅からだと一度外にでて歩きます(少々分かりにくい)。
チムサーチョイ周辺に宿泊している場合、ここへはバスが一番便利です。The Imperial Hotel前のホンハム駅行バス停から乗ると、5-10分でこの建物の目の前に到着します。
当日はパスポート、筆記用具(列車内で書類を記入)、チケット、その他カメラなど必要品を携え乗車時刻の40分前頃、ゲート前に並びました。1時間前には、まだゲートが開いていませんでした。
チケット窓口では「5分前には来てね」と言われ、出国手続きがあるのにそれで間に合うの? と戸惑い。実際はというと、出国審査はほぼノーチェック。確かにあっという間でした。 -
Ktt(九廣通)の列車です。二等の列車はこのような車両でした。
そういえば、近い将来、香港と広州は特急列車45分で結ばれるようになるとか。そうなったらもっと旅行しやすくなるなあ。 -
上と接続されている一等の列車です。
黄色のスカーフを身に着けた女性乗務員さんに「写真を撮らせてください」とお願いしたのですが、逃げられてしまいました・・・ガックリ。
この車両は2階建て。乗ったのは2階席です。 -
車内は日本の新幹線をコンパクトにした感じ? 清潔で、快適でした。イスは座り心地良く、2階席なので見晴らしも抜群。もちろん禁煙です。トイレは1F部分にあります。前の方のディスプレイでは、旅行の案内などが流れていました。
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列車のトイレです。見たのは1カ所だけですが、充分使用に耐える清潔さでした。トイレットベーパーも完備。
トイレと関係ありませんが、車内では水のボトル(330ml)と入国用記入書類(新型インフルエンザ関連)を渡されました。
2時間の移動はあっという間ですが、お菓子や読む物など事前に用意しておくといいかんじ。 -
広州東駅に到着。これは駅出口の写真です。
この手前、ホームから下りてくる階段の踊り場に『Travel info』と看板を下げたカウンターがあります。もし、地図を持っていないなら、ここで購入。
ホテルの斡旋(これは駅出口の先に沢山案内所あり)や両替も行っていました。 -
そこで購入した広州市地図です。2010年の最新版で、地下鉄地図とバス路線の案内も付いています。値段は20元でした。オールカラー。
見どころがほぼ網羅されている(らしい)のと、道の名称が書いてあるので、それをたどれば私のような方向音痴でも迷わず目的地に辿りつけます。
購入時、この手の地図は無料が普通じゃない? とも感じましたが、事前準備をほとんどしていなかった私の場合、市内ではこれに頼りっぱなしでした。
買ってよかったです。 -
写真は地下鉄広州東駅構内。
日本を出るときは、広州を訪れるか決めかねていたこともあり、予備知識のないまま広州に着いてしまいました。行きあたりばったりですが、とりあえず広州というと名前の出てくる「西漢南越王墓博物館」へ向かいます。
地図を見ると、地下鉄2号線の越秀公園駅近くらしい(らしい、ばっかり)。広州東駅から地下道を通り、地下鉄に乗りました。料金は4元。
切符ではなくトークン(プラスチックのコイン様)を購入して乗車します。券売機は、香港のMTRのとほぼ同一。東京の地下鉄券売機より相当分かりやすいです。
お札も使えます。
トークンは、乗車時の改札はsuicaのように読み取らせ、改札を出るときはお金をいれるような穴に投入します。 -
地下鉄出口の案内も分かりやすい表示でした。
案内にあるとおり、E出口を出ます。 -
E出口から徒歩数分で到着。途中に案内板もあり分かりやすかったです。
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博物館の入場料は12元。館内は写真撮影OKです。
入館すると、三星堆の臨時展示が! 日本での催しを見逃したのでラッキーでした。
三星堆の人物像や仮面を見ると、水樹和佳子氏の作品『イティハーサ』(のキャラクターである神々)を思い浮かべてしまいます。あの作品をご存知の方、いかがでしょう? -
南越王の墓。
これを見て初めて、この博物館の名称(王墓博物館)の由来を知りました。王墓そのものを囲むように建てられた博物館だったんですねー。
お墓そのものの遺跡を訪れるのはエジプトの王家の墓以来です。これは上から見た写真ですが、墓の内部にも入れます。
1983年に発見された墓ということもあるのでしょうが、王家の墓の一部のような無理やりこじ開けた感のない、丁寧に発掘された様子が伺えます。
葬られていた場所に、副葬品が一緒に置かれて見学する展示の仕方は珍しい。
こちらの展示物、すべて一級品ばかりですが、英語の説明が少ないのがつらかったです。ツアーで訪れるなら、または中国語が分かる方ならいいでしょうが、そうでなければ事前に参考文献を読んでおいたほうが、より楽しめるはずです。 -
翡翠の板で覆われている(絲縷玉衣)。
翡翠に詳しくないので良く分からないけれど、翡翠=緑色ではない? これほど白っぽいものでも価値があるものなのか。
展示の説明によると、南越という王朝は百年も続かなかったらしい。それにしては膨大な量の、すばらしい副葬品の数々が展示です。
短い間に5回も王様が替わったらしい(どこかの国の首相のようですね)ので、南越国の職人は代々副葬品作りに忙殺されたのではないでしょうか。 -
博物館を出て、次はとりあえず近くの中山紀念堂を目指しました。
途中、小腹が空いたところに焼き栗の屋台を発見(この時昼過ぎ)。たくさんはいらないけれど、少しだけ食べたいな。
で、こういうときいつもやる方法。お金(2元)を見せて「この分だけください」。すると、苦笑しながら袋に4つ入れてくれました。ほくほくしておいしい栗でした。
他にも、パン屋でエッグタルトを購入。こちらは一個0.7元でした。物価が安い! いいなあ!!
せっかくの”食在広州”ですが、観光に時間を割きたかったので今回は食事抜き。小食のみでした。 -
先の博物館から歩いて30分ほどで到着した中山紀念堂です。中国革命の父、孫文の記念館。
天候に恵まれて、12月中旬なのにうららかなお日和でした。西洋風に奇麗に作りこまれた庭をゆったり眺めていたかったけれど、気持ちだけ、建物内部をさっと見て次の目的地に向かいました。
ここの入場料は、庭から建物を見るだけなら無料。建物の中に入るなら10元。特に孫文氏に思い入れがない人間としては、はっきり言って、外側だけで十分と感じました。
中は広いホールになっていて、この日も午後から催しが予定されていました。中国革命の経緯を説明する記録や当時の報道の様子なども展示されています。 -
中山記念堂の次は、地図上で近いという理由から「千年古道遺跡」というところへ。この遺跡の場所は、北京路という道の中央に印がつけられていました。きっと印刷がずれているのね・・・。
向かう途中、どんどん人が増えてきて、北京路についたと思ったらすごい人だかり。・・・知らずに来ましたが、広州市でもメインの繁華街だそうです。ジョルダーノ(上階にアウトレットあり)とかユニクロとか、大きな書店もありました。
で、目的の遺跡はいずこ、ときょろきょろしていると・・・ -
なんと、足元に遺跡が! ガラス張りの露天展示です。まさに北京路の真ん中です。地図の印刷が間違っているのね、と思い込んでいた私。大変失礼いたしました!
宋の時代と明の時代の古道(石畳)を見ることができます。宋の石畳が下で、明代の敷石がその上に設置されているのが分かります。
宋代の道は、横から見たミルフィーユのように石を重ねていて、明代のものより耐久性がありそうな構造でした。一方、明代の石の敷き方は現代と同じ、平面へ並べただけのようです。
当時の人も、この道を観光やウィンドーショッピングをしながら歩いたのかもしれませんね。 -
次は花塔で有名な六榕寺へ向かいます。
街並みを楽しみつつ、地図も確認せずてくてく歩いていたら、どうも反対方向に歩いていたようです。ちなみに、私にとってこういうことはよくあることです。
遅まきながら道路標識を確認。恵福西路?(目的地の真逆?)。
そこで、なにやら気になる入口のようなものが。どれどれ、入ってみましょう。 -
なんと、巨大な阿弥陀様が3体もいらっしゃる大きなお寺でした。こんな小道の奥にあるとは思えない、とても由緒ありげな寺院。土曜のためか、参拝客も多数。
お寺の説明書きによると、広州でも有数の古刹らしいのに、地図上は無印。
広州には、観光客に知られない名所がきっと沢山あるんだろうなあと想像しました。 -
はっと気付くともう3時。急がないとこの後の見学先が閉館時間になってしまう!!
こんどこそ確実に六榕寺に着くべく、ここからタクシーに乗りました。初乗り7元、到着して7元のまま変わらず。安い。安すぎる! 日本円にして150円ほどです。
タクシーを降りると、物乞いの皆さんがわらわらといらっしゃいました。執拗に粘るようすがなく、あっさりした態度にかえって驚かされました。
表紙のとおり、六榕寺は本当に清々しい、美しいお寺でした。本堂には、また巨大な仏様が3体並んでいました。前の大佛古寺といい、3体というのは何かのお約束なのでしょうか?
塔に登れるのかな、と期待していたのですが、しばらく前から登れなくなっているようです。ここの入場料は5元でした。 -
こんな不可思議な彫刻もありました。
お坊さんがお茶を飲んでいるようにしか見えないのですが・・・この意味が分かる方、教えてくださーい。 -
門の仁王像。左右ではなく2体並んで立っています。小鬼を踏んでもいません。
敷地は広く、どこももうもうたる線香の煙が立ち上っています。 -
六榕寺をでて、周囲の地元系料理店をあれこれ見て歩きました。食事する時間はないけれど、また今度来た時のために下調べ。各店とも混んでいて、おいしそうなメニューが並んでいました。
香港ではおなじみメニューの麺、粥が4元、腸粉が2元でした。香港の3分の1以下のお値段。繰り返しになるけれど、物価安いなあ。素晴らしい!
気づけばもう日が傾き始めました。
また急いでタクシーを捕まえ、写真の陳氏書院に向かいます。ところが中山六路、七路で渋滞に巻き込まれ、まったく動かなくなりました。タクシーの運転手、舌打ちしきり。
ようやく陳氏書院に到着。・・請求額はまたもや7元。あのー、メーター壊れてません?
ジェスチャーで8元ほしいと説明するので、ここは8元渡しました。お仕事御苦労さまです。 -
広州の陳姓の人々の寄進により、先祖をまつるために建てられた陳氏書院(陳家祠)。入館料は10元でした。
ここはすごいです。特に彫刻に関心のあるかたは、是非! 見る価値大です。
建物内部の構造も大小の部屋が対象に配置された南方様式で興味深いのですが、この異様なほどにこってりと盛られた彫刻の数々は見ていて飽きません。
香港でもあちこちにある天后廟の装飾に似ていますが、宗教施設というより書院な感じ?(笑)
現状は工芸博物館というポジションらしく、祭壇はあるけれど抹香臭いところは一切ありません。陳姓の方々はそれで納得しているのかな? と疑問ですが。
あちこちに「おらが先祖はすごかったんだぞー」という強力な主張が垣間見れるのも、そうなんだあ、なるほどーとひたすら感心。いいなあ、そういうの。 -
一本の木を掘ってつくったというエビカニ漁(?)の彫刻。これを見ているだけで30分は楽しめます。
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建物内部。
どこを歩いているのか分からなくなるという問題もありましたが、雰囲気は素敵でした。
各部屋ごとに工芸品の展示やおみやげ売場があります。印鑑、切り絵、アクセサリー、絵画など価格も手ごろでいい記念になりそうでした。
ガラス窓や窓枠にも精緻な意匠が施されているものもあり、細部を追っていくといくら時間があっても足りなさそうです。こういう建物、本当に好き。 -
夕焼け色に染まっています。結局、この日の閉館時間5時半まで滞在しました。私が建物を出るときにも、まだたくさんの観光客が残っていました。
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帰りの列車は20:15発。余裕を持って、45分前にゲートに着くとすると、広州市街の滞在時間は残り2時間。
この時間をどう使おうかな。ふと財布の中身を確認すると、440元(+αの小銭)が残っていました。食事もしていないので、結局90元ほどしか使わなかった計算です。ここまででは、地図が一番大きな出費でした。
中国元を使い切ってしまおう。
そう思ったのがこの旅行の一番の失敗。
広州東駅ひとつ手前の体育中心、天河城”Tee mall”のイオンで買い物したのですが、食品は安くて、残金を使い切る前に荷物が増えすぎました。
衣料品なら、と行ってみると、複写伝票を渡された客がレジで清算、売り場に戻って商品を受け取るという方式。その手間のかかること。
なにより英語がまったく通じないのには閉口でした。単語すら伝わらないのでいちいちメモに書いて説明しなければなりません。タイムリミットを気にしながら、かなりストレスでした。
なんとか10元を残して使い切り、写真の入口を通ってエスカレーターで2階に上がり、45分前にはゲート前に到着しました。
香港とは違い、広州側の出国審査は厳しく、なにを怪しまれたのか(たぶん買い物が多すぎた)個別のボディチェックまで受けました。
また、待合所前の扉には”発車時間10分前にゲートを閉めます”との表示がありました。余裕を持って到着しておくのがベターなようです。
◎広州日帰り旅行のまとめ。
☆持っていって良かったもの:メモ帳
タクシーに乗る時も行き先を書いて見せられる
☆行ってよかったところ
断然、陳氏書院
☆次に訪ねたいところ
・市内あちこちにある遺跡を歩いて見て回りたい
・陳氏書院ももう一度!
☆反省点
・食は広州に在り、を体験できなかった。次こそは
・両替しすぎて余った。次回は予算も計画に組み込む
全体として、眼福なよい旅でした。また行きたいと思います。
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