2009/11/21 - 2009/11/22
20位(同エリア66件中)
Mikaさん
第5日目 エジプト アレキサンドリア(Alexandria)
入港 7:00am
みんなには さんざん「ピラミッドを見に行くんでしょ?」って言われたけれど、今回はあえて ちょっとマイナーだけど、すごく意味のある場所、エル・アラメイン(El Aramein)に行ってきました。
エルアラメンは第二次世界大戦の時に 枢軸国軍と連合国軍が戦いを繰り広げた場所で、ここで多くの兵士たちが命を落しました。メモリアルとして 建てられた慰霊碑、お墓なんかを巡ってきました。
まず 最初は オーストラリアのメモリアル。それから 英国、南アフリカ、カナダ、パキスタンなど、数々のお墓、無名戦士のメモリアルに立ち寄ります。見渡す限り続くお墓の数。真ん中には大きな十字架が建てられていました。みんなで 黙とうをして 冥福をお祈りします。本当にこれだけ多くの人間が 尊い命を失ったのかと思うと、戦争の惨さをつくづく感じます。ガイドさんによれば、今でも 遺族がこの地にやってきて、骨の埋まっていないお墓の前でオンオンと泣いている姿を よく目にするそう。
それから 戦争、武器博物館を訪れました。私自身 エジプトのこの場所で こんなに過激な戦争が行われていたなんて 今まで知らなかったんだけど、それが 分かりやすく説明されていて、当時の服や生活品なんかが展示されていました。広島の平和記念資料館みたいな感じで、小さいながらも 見る価値のある博物館だと思います。
ドイツ、イタリアはそれぞれに 大きなメモリアルをつくっていて、スタイルは違うけれど たくさんの無名戦士のためにも ちゃんと立派なメモリアルがありました。
この記念碑のすぐ近くには 青い青いブルーの海が広がっていて、悲しい過去を持つこの土地とは すごくアンバランスな感じがします。
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 観光バス 船
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まったく読めませんが、「アレキサンドリア」と書いてあります。
バスに乗って 出発。 -
バスの中から 通りすがりの子供たちに 手を振ってみたら みんな こちらにも手を振ってくれました。
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アレキサンドリアの新しいエリア。
サッカースタジアム -
お引っ越し?
高速道路では ジプシーや 家具(と人)を大量にのせたトラックを よく見かけました。
人が荷台に乗ってるのに けっこう スピード出して走ってたりします。 -
アレキサンドリアの街並みが 遠くなってきました。
エル・アラメインまでは 約100キロ(1時間半)の道のり。
浅いけど、大きな湖があって、海水なのか 塩がとれるそうです。 -
ファロスの灯台は 縮尺再現されて アレキサンドリアの入り口にあります。
ファロスの灯台は 世界の七不思議の1つで、紀元前 280年頃にアレキサンドリア沖のファロス塔に建てられました。高さが約130mもあり、この灯台の光は 50キロ先からでも見えたという。
残念なことに14世紀の大地震で崩壊してしまった。
土台の1番下は四角柱、真ん中は 八角柱、1番上は円柱になっている。 -
アレキサンドリアから そんなに離れていない場所に ビーチリゾート用のホテルや コンドミニアムが 建っている。
建築中のものも多い。
ガイドさん曰く、このあたりがエジプトで1番高い物件で、購入するのは ほとんどが 外国人か、定年した スーパーお金持ちの人たちだそう。約1000万円ぐらいするらしい。 -
海が青い!
エジプトで1番キレイな海がこのあたりだそうだ。 -
「エル・アラメインの戦いの墓地」
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ここをくぐると commonwealth(イギリスをはじめとした連合加盟国軍)のお墓がある。
たくさんの無名戦士がここにまつられている -
イギリス、南アフリカ、カナダ、ニュージーランド、インド、パキスタンの戦士たちのお墓。
ちなみにアメリカ兵の慰霊碑はチュニジアにあるんだそう。
この地で何万という人が亡くなりました。
ただっぴろい場所に ものすごい数の墓地が並んでいて、戦争の残酷さをあらためて痛感しました。
実際の戦場は、ここではなくて、もっと砂漠のほうへ 何キロか行った場所であったそうです。 -
大きな十字架が みんなを見守っている。
R.I.P. -
こちらは オーストラリア兵の慰霊碑
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エル・アラメイン軍事(武器)博物館
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まず最初に 立体地図を使って 分かりやすく 戦争の流れを説明してもらいました。
正直 北アフリカでの第二次世界大戦のことについては まったく知らなかったので、いろいろ勉強になりました。 -
蝋人形で その当時の様子を再現してありました。
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当時使っていた銃。
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当時はこんな感じだったのでしょうか?
私は見たことがないのですが、「砂漠の戦場 エル・アラメイン」など、この戦いは 多くの映画になっているそう。 -
こんな格好で突撃していたんでしょうか?すごく無防備に感じます。
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エルアラメンの戦いには参戦していないけど、日本も 第二次世界大戦 参戦国です。
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博物館の庭には 戦車や飛行機が ならべなれています。
この博物館のすぐ後ろは 海が広がっています。 -
エル・アラメインの戦いのあった古戦場に続く砂漠
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中世の要塞のスタイルで建てられているのは ドイツ軍の軍事墓。
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泣いている人、お祈りをしている人、表情がすごくよくあらわれています。
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4200人のドイツ兵の納骨堂でもあります。
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エーゲ海が見渡せる すごく景色のいい場所に建てられています。
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この建物は 上まで上れるようになっていて、屋上に出て、一緒のツアーに参加していたアメリカ人の女の子たちと 「うわー。きれいだねー」なんて のんびり写真撮影をしていたら、このおじさんに 怒られてしまいました・・・。
どうやら上ってはいけなかったらしい。
なら、ちゃんと 屋上へ上る階段のドア、閉めておいてよ。。。 -
イタリア兵の慰霊碑とお墓を訪れます。
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長い1本道を 歩いて建物まで。
11月だというのに いいお天気で 暑いぐらい。
イタリアの記念碑は 背が高い。 -
「IGNOTO」と書かれているのは 異国の地で名を残すことなく果てた、無名戦士のお墓。
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砂漠の黒ラクダ発見。
このラクダたちの持ち主のおじさんは ラクダのミルクをペットボールに入れて 持っていました。
このミルクを売って 生活しているようです。 -
戦争は絶対にあってはいけないことなのに、常に世界のどこかで紛争や戦争が起きていて 罪のない人が 理由もないまま亡くなっていく。
エジプトにも まだたくさんの地雷が残っているそうです。
絶対忘れてはいけない、戦争。
「平和」という言葉は口にするのは 簡単だけど、現実に なるのは 本当に難しいことなのだ。 -
ツアーの帰りに お土産物屋さんにストップ。
そこではパピルス紙を販売、どうやって作るのかをデモストレーションしていた。
パピルスは 植物の名前で、古代エジプトでは この植物から 丈夫な紙代わりに使われていた。
「紙」を意味する英語のpaperやフランス語のpapierは このパピルス(Papyrus)に由来している。
この植物から こんな丈夫な紙ができるのは 本当に不思議。脱水する時間によって 色も変わる。
すごくいい作品もたくさんあるんだけれど、いいお値段(エジプトにしてみたら ものすごい大金)だったので 購入は断念。。。 -
アレキサンドリアの観光地ではなく、市民が生活しているエリアをバスは走行して港まで戻る。
これが現実なのか、と思うと考えさせられる。
ちなみに私たちのツアーバスには ちゃんと セキュリティーのおじさんが乗っていた。観光地としても 人気のある国、エジプトだけど まだまだ 治安のいい国、とは言えなさそうだ。 -
この日 船に戻ると、船内は クリスマスのデコレーションとツリーが飾ってありました。
いっきにクリスマスムード☆ -
日没が早い、冬のアレキサンドリア。
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デックから 眺める夕焼け空は たまらない贅沢
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ちなみに エジプトに着くまでは 丸1日終日航海日でした。
第4日目
ゆっくり寝たいところだったけれど 朝の9時から キッチンのギャリーツアーのため、しぶしぶ早起き。副料理長と共に40人 1グループを連れて 3ラウンド。
お客様も 色々質問したり、喜んでくれたみたいだし、疲れたけど やりがいがありました。
1時間時差調整があって 正午が1時に。パスポートを返却したり、カクテルパーティーがあったりと 午後も忙しかったんだけれど ようやく きちんと座って夕食。
カクテルパーティーでは 元上司をはじめ、各部署のトップが(頼んでないのに)続々と顔を見せてくれました。お客さんも 満足顔☆
今回はクルーメンバーが すごく協力してくれて 頼むこと以上のものを提供してくれます。持つべきものは友達です。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 哈桑湖さん 2011/06/24 00:13:07
- エル・アラメインが、こんなに近いとは
- Mika様
かつてロンメル将軍の率いる、ドイツ・アフリカ軍団が、エル・アラメインに向かっていたときに、アレクサンドリアのホテルのボーイが、イギリス人紳士に対して「パシャ・ロンメルが来ないうちに、お早くコーヒーを召し上がりください」と、嫌味たっぷりに言ったという話があります。
100キロで1時間で着けるとは、初めて知りました。
「砂漠の戦場エルアラメン」は、イタリア映画で、ロンメルを冷酷に描いています。ロンメルは、同盟国のイタリア軍を、いつも馬鹿にしていました。それゆえイタリア人は、ロンメルを好きではありません。
一方、イギリス映画「砂漠の鬼将軍」では、ロンメルを実物以上に描いています。ロンメルの率いるドイツ軍は、北アフリカの地で、イギリス人捕虜を正しく扱い、ジュネーブ協定を、完全に守ったからです。あのチャーチルですらロンメルを、偉大な将軍と呼んでいます。
あともうひとつドイツ映画で「撃墜王アフリカの星」という映画があります。ハンス・ヨアヒム・マルセイユ大尉という、戦闘機乗りの映画です。マルセイユは、ドイツ中の若いフロイライン(未婚女性)を、とりこにしました。
またロンメル将軍は、ドイツ・アフリカ軍団の進撃には、マルセイユの活躍があってこそだと、絶賛したくらいです。この映画のテーマ曲は有名で、ホテルのロビーに流れています。
地中海は、あまり綺麗でないというイメージがありましたが、綺麗そうですね。ぜひ行きたいです。
綺麗なお写真、有難うございました。
- Mikaさん からの返信 2011/06/24 05:30:43
- RE: エル・アラメインが、こんなに近いとは
- 浦潮斯徳様
ためになるお話を教えていただいてありがとうございます!
浦潮斯徳さんは 映画や歴史にお詳しいんですね。
「砂漠の戦場エルアラメン」はタイトルぐらいしか知らなかったんですけど、他にもドイツ、イギリスで 関連している映画が つくられていたんですね。
今度 レンタルショップで探してみます。
砂漠のイメージだったのに、海とすぐ隣り合わせて とても綺麗なところでした。私自身も また行ってみたいと思います。
Mika
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