満州国旅愁１

2008/09 - 2008/10

子供のころから気になっていた旧満州国を訪れました。

エリア 長春(中国)

現在の長春（旧新京）には大学が多く集まっている。
最初に泊まった、東北師範大学の経営するホテル。

部屋から見えた大学の構内。

近所の商店街を散歩

商店街の一角に市場があった

住宅街を散歩していると、広い空き地があり、塀の間から覗いたら動物園でもないのにラクダがいた。

散歩の途中でこんな食堂も見かけた。

偽満州国博物院。
旧満州国皇帝溥儀の宮殿。
この旅で一番行きたかった場所。

本やテレビなどで、旧満州国のことは知ってるつもりになっていたが、この博物館に一歩足を踏み入れてみて、日本が中国に対して行った侵略行為をより感じることが出来た。

満州国政府に協力した中国人を並べて
裏切り者として糾弾している。

中国が日本を侵略者として非難しているのは知っていたが、傀儡政府の下で働いた中国人をこのように
今でもさらし者扱いしているのにはショックを受けた。

溥儀の皇后、媛容の寝室

執務室

媛容は第一夫人でありながら、溥儀に会えず、アヘンに溺れたようだ。

その様子を蝋人形で見せている。

関東軍と溥儀

応接室

当時のポスター

満州事変を始め、日本が中国に対して何をしたか？

日本人にとっては大変重苦しい博物館ではあったが、
なかなか日本では知らされる、報道されることのない当時のものを見ることが出来、とても勉強になった。

館内を巡っていて、
多くの日本人が一度見るべきだと思った。

高校の修学旅行に是非お薦めしたい。

町を歩いていると、撮影隊に出会った。

長春（新京）は満州国の首都で、日本がその当時の技術の粋を集めて大掛かりな都市作りをした。
土地が広いので、日本には無いスケールの大きな
建造物が今も残っている。

当時の最高検察庁、現在は病院。

わずかだがこういう風景も残っている

偽満州国交通局。
現在は吉林大学。

日本の城を思わす、今みると異様な建物。

当時の関東軍司令部。
現在でも中国共産党吉林省委員会として威容を誇示している。
カメラを向けるとすぐに門番が飛んで来るので、これしか撮れなかった。

住宅街を散歩していたら・・・

小銭を賭けてゲームをしていた。

大学構内を散歩していたら、マルクス主義研究院があった。

神舟七号の発射成功に続き、宇宙遊泳を全国に生中継。
さまざまな地域の国民が固唾を飲んでテレビ画面に食い入り、成功を喜ぶ様子も映し出される。
緊張と興奮と歓喜。

テレビ画面を見ながら、
日本人は、このような日本人としての誇らしさを
国民的に味わったことがないなぁ、と考えていた。

宇宙船の乗組員とライブで話し合う胡錦濤国家主席。


つい一ヶ月ほど前に大成功裏に終わったオリンピックの中国選手の活躍も、毎日何度も再放送されていた。

中国の国旗を持って船外に出る

研究開発チームの労をねぎらう主席。

100人以上いただろうか。
その一人一人と握手をしていた。

後半で泊まった春誼賓館（旧ヤマトホテル）

そのロビー

旧日本人街

ねぎを干していた

デパートか何かの宣伝か？

中国では、
客寄せのためにこのような舞台を作って催し物をしているところによく出くわした。

建国記念日の前後だったので、ホテルの前の通りに
このようなものが飾られていた。

米線

米で作った麺がもちもちしていて、とても美味しい。

この旅行記へのコメント （2）

• ゆみナーラさん 2010/01/01 21:30:07

  今年もよろしくお願い致します。

  luguさん、明けましておめでとうございます。
  
  長春とハルピン、私の中では中国らしい中国というとこの辺りがいつも思い浮かびます。
  満州についてはまだまだ勉強不足ではありますが、やはり日本の中であれこれ教えられること以上に、そちら側からの目線に立ってみると、色々と伝えられていない事実も見えてくるのでしょうね。
  街並みがとてもレトロで、昔の浅草や銀座界隈を何となく彷彿させるような写真に思わず見とれてしまいました。
  
  今年はさっそく念願だったラオス、また１年半ぶりのタイに行く予定です。
  改めてluguさんのラオス旅行記を見て予習したいと思います。
  
  今年もよろしくお願いいたします＾＾
  

  luguさん からの返信 2010/01/02 12:28:35

  RE: 今年もよろしくお願い致します。

  ゆみナーラさん、明けましておめでとうございます。
  
  僕はまた日本の寒さを逃れてタイに来ています。
  今年はまずカンチャナブリ方面に行きました。
  その先のサンクラブリーも良かったです。
  
  今はタラートにいます。ここで新年を迎えました。
  明日から東に移動、ゆみナーラさんも書いていらっしゃった
  鉄道のネット予約でウボンまでのeTicketを購入しましたよ。
  
  その後ラオスに入り、パクセーからシーパンドーンに行きます。
  これは１年前と同じコースです。
  コーン島の風景と風情が忘れられません。
  
  ２月には初ミャンマーに行きます。
  僕の中では、ひょっとしたらラオスより面白いのではないか、
  という思いが募ってきて、行ってみることにしました。
  
  １年前ゆみナーラさんに背中を押されて旅行記を作る楽しさを知りました。
  今年もぼつぼつやっていきたいと思っています。
  こちらこそ今年もよろしくお願いいたします。
  lugu