2009/03/11 - 2009/03/11
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がおちんさん
雲南旅行10日目。
今日はベトナムに近い屏辺を出発して、山越えのルートで文山州に向かいます。
昔の雲南の旅を思い出させる悪路&素晴らしい眺めに、
つい時間を忘れてしまうほどの旅となりました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス
-
2009年3月11日(水)
雲南旅行の10日目。
いよいよ旅も終盤になってきた。
明後日の夜には雲南を去らなくてはならない。
すぐそこまで日本での現実が迫っているのだ。
そう思うと時間が惜しくてたまらくなった。
ゆっくりなんて寝ていられないよー。
朝6時、屏辺の宿を出る。 -
外はまだ真っ暗。
町はひっそりとしているが、
通学路だけは学校に向かう小学生で賑わっていた。
北京時間に合わせるから、こんなことになる。
夜明けまでは、まだ1時間以上かかるだろう。
子供たちが買い食いできるように、屋台や商店は開いていた。 -
朝ごはんを買うチビッコたち。
しかし、つける唐辛子の量は半端じゃない。
真っ赤な米線を、笑って食べれるのが雲南人の証。 -
暗闇で会った、苗族の女性。
屏辺は雲南省でも唯一の苗族自治県だ。
ランプシェードのような帽子は屏辺スタイル。
スダレのデザインがカッコイイ! -
今日はどこに向かおうか?
そろそろ昆明方面に戻るルートを選ぶべきだが、都会には行きたくない。
しばし考えた末、一番早く出発する7時発の文山行きに乗ることにした。
文山には、未開放だった1990年に行って以来の再訪だ。 -
屏辺から文山までは7時間の旅。
バスが出発してほどなく空が明るくなった。
屏辺の町は海抜1360メートルの山の上にあるので、車窓からは谷を覆う雲海や棚田の眺めが素晴らしい。 -
雲海の切れ目に見えた棚田。
-
標高を下げるにつれ、霧が発生。
-
あっという間に濃霧状態に。
雲海の中に入ったのだ。 -
今日のドライバーは、冷静で寡黙な人。
こういう人は信頼できる。
彼の奥さんが車掌を務め、小さな娘も同乗。
運転手は私を一番前に座らせてくれた。
礼を言うと、「外宾优惠!」(ワイビンヨウホイ!・外国の人は優先するよ!)との返事が返ってきた。
懐かしい響きだ。 -
バスはどんどん標高を下げて行く。
谷間に光る棚田が美しい。 -
途中で乗ってきた苗族のおばさん。
-
バスは1時間ほど下り続け、白河という集落で小休止。
運転手から「眺めが良いよ」言われて裏手の高台に上ると、昆河鉄道の白鶴橋駅と白河の集落が見下ろせた。
鉄道ファンの人気撮影地になりそうなアングルだ。
ここから路面は未舗装となり、バスは再び山道を上っていく。 -
予想もしなかった、完全未舗装路をバスは走る。
昔の雲南の旅みたいだ!
遠い記憶が蘇り、少々興奮状態となった私。
おまけに太陽が霧と雲でさえぎられ、幻想的なシルエットとなる。(トップの写真もそうです)
子供の頃に読んだ冒険小説に出てくる光景のようだ。
いよいよ奥地に向かうの気分。 -
こりゃ、バスが通る街道とは思えないよー。
オフロードバイクで走りたくなるような道だ。 -
おっと、カーブで転倒している。
もうちょっとで崖だったぞ。
こんな山の中じゃ、レッカー車もすぐ来れないだろう。
ま、崖から落ちなくて良かった。
それにしても、毎日どこかで事故車を見るなー。 -
お、今度は5人も乗ったバイクリヤカーが、下り道をエンジン切ったニュートラル状態で飛ばして行くではないか。
よく見りゃ、赤ちゃんも抱いている。
危ないよー。 -
走行中にチビちゃんを撮って、
すぐPiviでプリントしてあげた。
大喜びで写真を見せるチビちゃん。
その一瞬、今度はドライバー家族3人を撮った。
そして、またもやプリントする私。
お父さんの真剣な運転ぶりがカッコイイ! -
山の中にある、ただの小さな集落だが、
それに魅力を感じてしまう私。 -
山奥で苗族の乗客がバスを下り、
さらに山奥へと歩いて行った。 -
今度はどんどん下って行く。
まわりにバナナ畑が見えてきた。 -
今、まさに雲南バナナの収穫中。
-
大型ロングトラックに積み込まれるバナナ。
この悪路、運送は大丈夫なのかなあ?
他人事ながら心配になっちゃうよー。 -
水牛に跨って行く子供。
いつまで、こういう光景が見れるのだろう? -
またもや標高を上げて走るバス。
山道ならではの、環境の変化が楽しい。
涼しくなったり、暑くなったり・・・。 -
気がつきゃ、また雲海の上に出ていた。
素晴らしい眺めだ。 -
「え、こんな所で?」という山奥でも、乗客が存在するのが雲南省。
写真は、雲海の中から現れた2人組。 -
またもや、ガスに煙る棚田。
気候が変化しすぎだよー。 -
馬関県の山が連なって見える。
高速道路で昆明から景洪まで8時間で行ける時代に、こっちは7時間もかけて隣の県まで行くのである。
実は、これこそが贅沢な旅かもしれない。 -
過酷な道を走るドライバーと家族。
彼らは毎日このルートを走っている。
きつい仕事だとは思うが、
雄大な自然の中を走れて、ちょっと羨ましい。 -
これが、3時間近くの山岳ルートを走ったバス。
貴州省の「万達汽車」製である。
昔なら悪路で体がガタガタになっていたところだが、
さすが新車は乗り心地もよくて快適だった。
ま、そこがちょっと物足りないのだけど・・・。
それにしても、雲南省製のバスはどーなっているんだ。
もう、雲南号の再来はないのか?
観光化ばかりやってないで、バスも頑張れ、雲南省! -
山を下りると、のどかな山村風景が続く。
気分最高。 -
11時45分、八寨に到着。
ここで30分の休憩となる。
車道を堂々と歩く子供たちにビックリ。
のどかな町だけど、やっぱり車は危ないよな。 -
ほとんどの乗客は米線で昼食を済ませる。
もちろん私もそうする。
田舎の米線はどんぶりがでかい。 -
香菜と高菜とわけぎがたくさん載った、米線。
これで3元だ。
よく見るとわかるが、
実は米線とミーカンのハーフ&ハーフにしてもらっている。
別にどうってことはないけど、俺のこだわり。 -
八寨のバス駅で見かけた、苗族のおばあさん。
本当に民族衣装がキマッテル。
刺繍の入ったかばんもイイ! -
八寨から文山に至る道は牧歌的な風景が広がる。
-
腹が充分満たされると、ほどなく眠気がやって来る。
ポカポカ陽気と相まって、現実なのか幻なのか、夢うつつのドライブとなってしまった。 -
いつの間にか、カルスト地形特有の眺めになっていた。
眠気に負けそうになるが、なんとかシャッターを切る。 -
広西省や貴州省とよく似た風景の中を走る。
このルートは本当に変化に富んだ、楽しいドライブだ。 -
14時05分、文山に到着。
あちゃーっと声が出るほど都会になっていた。
これは私が知っている文山ではない。
時間もまだ早いし、こんな都会にいてもつまらない。
さっさと移動してしまおう。
「北に向かうバスは?站(文山北橋駅)から出るよ」と車掌役の奥さんに教えてもらい、笑顔でバスを下りた。
【雲南省旅行記 2009】Vol.13 のどかな普者黒で彝族と飲む! に続く
http://4travel.jp/travelogue/10407503
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 福の海さん 2010/02/09 11:06:41
- 中国の田舎
- はじめまして
がおちんさんの旅行記、
一緒に旅行している気分になりました。
自然や人との出会い、旅の醍醐味ですね。
また訪問させて頂きます。
雲南省行ってみたくなりました。
- がおちんさん からの返信 2010/02/09 12:56:49
- RE: 中国の田舎
- 福の海さん
はじめまして、感想をありがとうございます。
昨年の雲南旅行は本当に久しぶりだったので、まるで子供の頃に遠足に行ったようなワクワク感がありました。
福の海さんのブログは、大変貴重な存在だと思います。
いつも美味しそうな料理の写真を拝見しています(笑)。
福建省は一度しか行ったことがありませんが、どこで食べても料理が美味しかった記憶があります。あっさりしてて日本人の好みに合うのでしょうか。
これからもよろしくお願いします。
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