世界遺産旅行記【９６】ポポカテペトル山麓の１６世紀初頭の修道院群

2007/11 - 2007/11

　登録されている１４の修道院のうち１１か所を制覇した記録です。

　１つ１つを公共交通機関で巡るのは骨が折れるため、ここは車を使って巡る事にしました。
　

エリア その他の観光地(メキシコ)

　登録名にも入っているポポカテペトル山。
登山も可能なようでプエブラから麓の町までバスで行けるそうです。

ウエホツィンゴの修道院。

地球の歩き方にも載っている３カ所の修道院の１つでプエブラからバスが出ています。

が、よく確認しないとバスが町を通過して行ってしまいます。
実際、町のはずれ辺りで気づき歩いて引き返す羽目に・・。

カルパンの修道院。

ウエホツィンゴから車で２０分ほどの小さな村にあります。
１枚目のポポカテペトル山の写真はその道中で撮ったもの。道程の景色はとてもよいです。

ウエホツィンゴ、カルパン共にプエブラ州に属し観光拠点はプエブラになります。

プエブラ州にはもう１つ、ザクァルパンという町にも修道院があり、同様にプエブラからバスで行けるようですが日程の関係上諦めました。

旅行者が最も訪れやすいクエルナバカの大聖堂。

ここからはモレロス州に属する修道院群です。

修道院が所属する町としては最も大きく、拠点としやすい場所です。
修道院の規模も大聖堂の名の如く大きい方で、この修道院だけで満足という方も多いようです。

ただ、ここに来たからには他の修道院も見てみることをお勧めします。

クエルナバカの修道院には日本の豊臣秀吉によるキリタン弾圧の場面を描いた壁画が残っています。

日本よりはるかに離れた異国にそんな物語が刻まれているとは何とも感慨深いものがあります。

ここからは車を使って見れるだけの修道院を訪問していきました。

テテラ・デル・ボルカンの修道院。
プエブラ、クエルナバカ両方からバスで行ける立地でちょうど中間地点にあたります。

この辺りは標高も高く、防寒装備をしっかりしていかないと危険です。

実際、自分はTシャツ１枚で行ってしまったため、この後高熱を出してしまうのでした・・。

ウエジャパンの修道院。

先ほどのテテラと同様の標高でかなり寒い場所にあります。

庭の、あ、説明が遅れましたがこれらの修道院は各修道院が持つ前庭が大きく評価の対象となっています。
広大な前庭を開放し集会所、ミサの会場とすることでキリスト教布教をやりやすくするという効果があったようです。

で、その庭ですが・・・長年の放置のためか草ボウボウで歩いて横切るのに苦労するほどでした。

オクィトゥコの修道院。

修道院の前庭はどこも広大です。

世界遺産登録記念プレート。

プエブラ州の修道院では見なかったものですが、モレロス州では各修道院ごとにあります。

クエルナバカのものは大聖堂の入り口に向かって壁伝いに右に２０ｍほどのところ、その他は修道院の敷地入り口から修道院入り口への道の中間にあります。

オクィトゥコ修道院の内部です。

幾つかの修道院(自分の知る中ではウエホツィンゴ、テポストラン、オアステペック、トトラパンの修道院)は博物館となっていますが、その他は未だに教会として多くの信者を集めています。

ジェカピクストラの修道院。

内部装飾が最も立派な修道院です。
前庭も最も広大です。

見た目ももゴシック風かつ要塞風で他の修道院と一線を画しており、かなり見応えがあります。

ジェカピクストラの修道院の内部。

色使い等々、中々派手目に作ってあります。

アトラトラウアカンの修道院。

先ほどのジェカピクストラの修道院同様、建築様式的に見応えがあります。

前庭に規則正しく配された樹木が清冽さを添えます。

見た目的には最早お城みたいです。

修道院内部。

修道院によっては富を見せ付けるかのごとく純金製の祭壇があります。

山奥の教会にいきなり純金の祭壇・・・、どれだけ信仰を集めていたかが分かります。

地元発祥の独特な幾何学文様の装飾が描かれていることも修道院の大きな特徴です。

トトラパンの修道院。

こういった地方の教会群に多い特徴としてミサ時以外は立ち入り禁止とされている場所がかなり多いのですが、自分が訪れた時は全ての修道院に入る事が出来ました。

ただ、博物館として開放されている修道院は閉館時間を考慮しないといけません。

トラヤカパンの修道院。

ピラミッドに白い壁をくっ付けてみました・・といったファサードです。

この修道院は一部が博物館になっています。
撮影は禁止です。

前庭です。

オアステペックの修道院。

この修道院も博物館となっています。
この辺りに来るとクエルナバカからも近く町も大きなものになってきます。

既に博物館は閉まっていたのですが、幸運なことにドライバーさんの知り合いが務めているということで特別に時間外ながら見学する事が出来ました。

毎度の事ですが、自分は教会群の世界遺産では必ず１回はこういった事が起こります。

再びクエルナバカより、夜の修道院です。

運よく大聖堂そばの宿をとる事が出来たため訪れる機会を得る事が出来ました。

最後に、この遺産を訪問してる時に思った事を・・。

登録名にポポカテペトル山って入ってますけど山から思いっきり離れた場所も多く含まれてるんですが・・・・・・。