2003/08/10 - 2003/08/17
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見渡す限り広がるジャングルの中には、
かつての栄華を偲ばせる石の伽藍と、累々たる無数の屍が埋まっておりました。
アンコール・ワットとポルポト時代の史跡を巡ります。
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カンボジアの旅
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2003年8月、カンボジアを旅しました。
タイのバンコクから列車で国境の町、アランやプラテートへ。
国境を越えバスでシェムリアップへと向かい、アンコール遺跡群を見学。ボートでプノンペンに行き、コンポンソムを経由して陸路でバンコクに戻りました。
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旅行記事まとめ|旅マップ・写真ギャラリー
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- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船
-
8月10日(日)
バンコク、モーチットバスターミナルで長い行列に並びチケットを購入した後、私と友人は、8時20分発のアランヤプラテート行きのバスに乗った(167B)。
アランヤプラテートはバンコクから約5時間のところにあるタイ北東部のカンボジア国境沿いの町である。
午後1時頃、バスはアランヤプラテートに到着。
国境までトゥクトゥクに乗る(50B)
国境で出入国手続きをする。
ビザもここで取得した(1400B)。
カンボジアに入国した我々は、客引きが誘うツアーバスに乗ることにした。
シェムリアプまで7ドル。4時間の行程だという。
バスはカンボジアの広々とした大平原を走って行った。
しかし、途中ぬかるみでスタック。
乗客全員降りて、ぬかるみを越える。
安心したのも束の間、バスの後部右輪がパンク。タイヤ交換をした。
そして、しばらくすると今度は前輪がパンク。
結局、別のバスに乗り換えることになった。
シェムリアプに到着したのは夜の9時だった。
宿泊した宿は、グリーンガーデンホーム(ダブル17$)。エアコンとテレビとシャワー付きのなかなか気持ちのいい宿だ。
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タイ・カンボジア国境越え|バンコクからシェムリアップへバスの旅
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8月11日(月)
早朝5時半頃、宿の前に行くと昨日契約したバイクタクシー2人組が待っていた。
契約は1日7ドル、3日間だ。
シェムリアップの町から北へ約6キロ。アンコール・ワットはある。
真っ暗な通りをバイタクは疾走してゆくと、途中にチェックポイントがあり、ここでアンコール遺跡の見学チケットを購入する。
我々は、40ドルする3日券を購入した。
チェックポイントを抜けるとバイタクは、樹々が両脇から覆い被さってくるような森の中を一直線に進み始める。
しばらくするとその突き当たりに巨大な堀が見えてきた。
アンコール・ワットだ。 -
イチオシ
我々はバイクを降り、そこから堀を渡って真東に向かって伸びる参道を進んでいった。
そのうち紫色に輝く東の空に真っ黒な尖塔が3本、そそり立っているのが見えてきた。
アンコール・ワットの尖塔である。
刻々と移り変わる明けの空の中、巨大な伽藍が徐々にその輪郭を現していく。
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池に映ったシルエットが美しい。世界遺産「アンコール・ワット」の日の出(カンボジア)
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空は既にだいぶ明るくなっていた。
波一つない穏やかな池の水面。そこに赤紫色の空と雲、黒いいくつもの尖塔を持った伽藍、椰子の木が鏡のように映っている。
そのうち伽藍の向こう側が眩しく輝きだした。
日の出である。 -
アンコール・ワットはヒンドゥー教の神、ヴィシュヌを祀った寺院である。
レリーフの題材も「ラーマーヤナ」や「マハーバーラタ」といったヒンドゥーの叙事詩が多く見られる。
第二回廊や急勾配を登った上にある第三回廊にはデバター(女神像)が描かれている。
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「アンコール・ワット」に描かれたレリーフとデバター像(カンボジア)
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【アンコール・トム 南大門】
アンコール遺跡群は広大だ。
シェムリアップの街から北に6キロほど進んだ所にあるアンコール・ワット。そこからさらに2キロ進んだ所にあるアンコール・トム。その二つの遺跡を中心として、およそ10キロ四方の地域に数多くの寺院が点在している。
写真は、南大門。
アンコール・トムの入り口である。
王都であるアンコール・トムは5つの門に囲まれており、この南大門はそのうちのひとつだ。
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「アンコール・トム」と宇宙の中心「バイヨン寺院」の微笑みの四面仏(カンボジア)
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【バイヨン寺院】
アンコール王朝第二十代の国王ジャヤヴァルマン7世(1130年?1218年)は、チャンパ王国によって奪われた王都を奪還したクメール最大の王。
ジャヤヴァルマン7世が都城として築いたのがアンコール・トム。その中心に位置する寺院が「バイヨン(バヨン)」である。
「バ」は美しい、「ヨン」は塔という意味だそうだ。
「バイヨンの微笑」と呼ばれるこの観世音菩薩の四面塔は全部で49ある。
中央祠堂には50面を超える四面仏があり、訪れる者は無数の微笑に囲まれてしまう。
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「アンコール・トム」と宇宙の中心「バイヨン寺院」の微笑みの四面仏(カンボジア)
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バイヨン寺院と王宮の遺跡群を回った我々は、バイタクに乗り、アンコール・トムを後にした。
バイタクは、アンコール・トム周辺の寺院遺跡群をひとつひとつ訪れる。
トマノン、タケウ、タ・プローム、スラ・スラン、バンテアイ・クディ、プラサット・クラヴァン。
どれも個性的で魅力溢れる寺院だったが、やはり、写真のタ・プロームが一番印象に残った。
巨大な榕樹(スポアン)に絡みつかれているのが特徴の寺院で、自然の偉大な力を示すという理由で、この遺跡は修復されずそのままの状態で保存されているのだとのこと。
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カンボジアの世界遺産「アンコール遺跡」|14の寺院をバイクタクシーで巡る
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イチオシ
アンコールでは、遺跡を巡っていると様々な地元の人に出会う。
物売りの子供たちやお参りに来た老人、袈裟を纏った僧侶など、彼らとの出会いは大きな楽しみのひとつ。
夕方は、プノン・バケンという丘に登り夕陽を見ようとしたが、この日は曇っていて見ることができなかった。 -
8月12日(火)
朝、5時半にバイタクでアンコール・ワットへ。
昨日と同じように日の出を拝んだ後、ワットの上に登って涼んだ。
早朝にもかかわらず、夏のカンボジアは暑い。
朝、塔の上には観光客の姿はほとんどない。
私たちは誰もいない吹き抜けの回廊の、四角い柱が並ぶテラスの上に横になる。
いつものお決まりの場所だ。
石造りの伽藍はひんやりとしており、壁に穿たれた格子窓からは爽やかな風が入ってくる。
鳥や虫の鳴き声以外何も聴こえない、この極上の静寂。
我々はそれをいたく気に入っていた。 -
アンコール・ワットを後にした我々は、バイタクでロリュオス遺跡群へと向かった。
写真は、ロリュオス遺跡群のバコン寺院。
この辺りは、旅行者の数も少ない。
その後、プリア・カン、バンテアイ・プレイ、ニャック・ポアン、タ・ソム、東メボン、プレ・ループといった遺跡を訪れる。
バイタクで走っているといきなり空が暗くなり、スコールが降り出した。
我々は、近くにあった寺院「プレ・ループ」に避難。
屋根のある寺院の祠堂の脇にある石段に座り、そこで雨宿りをすることにした。
寺院から見渡せる地平線の果てまで広がっているカンボジアの原風景。
壮大な樹海の木々を叩きつけるように猛烈なスコールが揺らしている。
我々の座る灰色の石積みはいつの間にか雨に濡れ、テカテカと黒光りをし始める。
友人と私はひんやりとした寺院の壁にもたれかかりながら、雄大で清涼感あふれるその光景に圧倒され続けていた。
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カンボジアの世界遺産「アンコール遺跡」|14の寺院をバイクタクシーで巡る
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午後は雨の中、シェムリアプの町をうろつき回った。
オールドマーケットで土産物を購入。
熱気溢れる生鮮食品市場を見物。
市場では、部屋で食べるためにドラゴンフルーツやリュウガン、マンゴスチンなどを買った。
夕食は、バイタクの兄ちゃんと4人でカンボジア鍋を食べた(7500リヤル 1$=4000R)。
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カンボジア、シェムリアップにある賑やかな市場「オールド・マーケット」
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8月13日(水)
朝、いつものようにアンコール・ワットで日の出を見て、塔の上で涼んだ後、我々はバイタクでトンレサップ湖へと向かった。
トンレサップ湖は「伸縮する湖」として知られている。
乾季の湖の面積は2700平方kmで水深は1mしかないが、雨季になるとメコン川の水が湖に逆流してきて、面積1万6000平方km、水深9mにもなってしまうのだという。
湖には住居がたくさんあった。
また、住居だけでなく、学校や商店、ボート用のガソリンスタンドなどが浮かんでいる。
水上だけで生活ができてしまうのだ。
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カンボジア最大の湖「トンレサップ湖」のボートクルーズと「プノン・クロム遺跡」
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湖を見た後は、プノン・クロムという丘に登った。
暑い中、広大な風景を眺める。
しかし、この美しい大地の下には、まだ無数の地雷が埋まっているのだという。
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カンボジア最大の湖「トンレサップ湖」のボートクルーズと「プノン・クロム遺跡」
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明日は、シェムリアプを発つ。
夕方、最後のサンセットを観に、アンコール・ワットへと向かったが、あいにくの雨模様。
けれども、雨のワットの姿もなかなか乙なものだった。
我々はアンコールに最後のお別れをした。
バイタクの2人ともお別れ。
夕食は、ジャスミンアンコールレストラン。
アプサラダンスを観賞しながらリッチなビュッフェを食べた。 -
8月14日(木)
早朝、ピックアップトラックでトンレサップ湖畔にある港へ。
ボートに乗り、プノンペンへと向かう(33$)。
プノンペンへは約5時間。
プノンペンの港では、シェムリアプのバイタクが紹介してくれた男がプラカードを持って待っていた。
彼のバイタクに乗り宿へと向かう。
宿は、ロイヤル・ハイネス(ツイン 10ドル)
エアコン、テレビ付きのなかなか快適な宿。
午後はセントラル・マーケットをうろつき、新しくできたデパートにも行ってみた。
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巨大なドームのあるプノンペン最大の市場「セントラル・マーケット」(カンボジア)
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8月15日(金)
この日、私と友人はバイタクの兄ちゃんの案内でプノンペン市内や周辺にあるポル・ポト時代の遺構を見て周ることにした。
始めに向かったのは市の南にあるトゥール・スレン博物館だ。
ここはポル・ポト時代当時、反革命分子と見なされた人々を収容する刑務所だった場所である。
展示はシンプルだった。
手前にある棟は尋問室だそうだ。鉄骨のベッドや足枷がそのままの状態で残されている。
そして、壁にはベトナム軍がここを解放した当時、放置されていたという遺体の写真が掲げられていた。
次にバイタクの兄ちゃんは、市の南西12キロのところにあるキリング・フィールドに連れて行ってくれた。
のどかな田園地帯を進んでゆくとそれはあった。
真っ青な空と白い雲の下、緑の木々と芝生に囲まれた慰霊塔、そして共同墓地がある。
慰霊塔のガラスケースには夥しい遺骨が安置されていた。8985人分の遺骨であるという。
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カンボジアの首都「プノンペン」街歩き|「トゥール・スレン博物館」とポルポトの大虐殺
http://search-ethnic.com/travel/phnompenh -
8月16日(土)
プノンペンからコンポンソムへは、ピックアップトラックで行った(5000リヤル)。
トラックの荷台は硬く、荷物も人も多く窮屈で、しかも、とちゅうから雨が降ってきて大変だった。
4時間ほどでコンポンソム到着。
宿はOrchidee Guesthouse(ツイン10ドル)。
この町には海がある。
我々はさっそく海に出掛け、泳ぎ、日光浴を楽しんだ。
【写真は、コンポンソムのバナナマーケット】
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カンボジアの海沿いの町「シアヌークビル(コンポンソム)」とタイへの国境越え
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8月17日(日)
朝、早起きして6:30分発のピックアップミニバス(5000R)に乗り込む。
ピックアップは途中ミニバスごと筏に乗り、川を4回も渡るなどアドベンチャーな行程。
午後1時過ぎ、タイ国境を越えた。
タイで別のミニバスに乗り(20B)、トラートへ。
トラートからエアコン付きのデラックスバスで約5時間(197B)。
バンコクに着いたのは、夜の9時過ぎのことだった。
友人とは、パッポンにあるサリカステーキで打ち上げをした(ステーキ 190B)。
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カンボジアの海沿いの町「シアヌークビル(コンポンソム)」とタイへの国境越え
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