南アフリカ危険情報

2009/08 - 2009/08

ワールドカップを前にして南アフリカの危険情報を入手しました。

この国は黒人貧困層による窃盗事件が常態化していますが、現地の人達がどうやって難から逃れているのかをお知らせしたいと思います。

①　要塞のような住宅防衛システム
②　二重・三重に防備された車両盗難システム
についてお伝えします。

エリア 南アフリカ共和国

黒人貧困層の家はブリキやトタン板を張り付けた状態です。大きな集落としてはソエト周辺あたりがあります。
（Ｗ杯の決勝会場がこの辺りですね。）

とあるところに行ったら、拳銃、麻薬持ち込み禁止のマークが。。。

ちなみに南アでは2009年の法改正で、拳銃の不法所持者を見たら警官は問答無用で射殺できることになりました。正当防衛などの理由を待っていると警官の命が危ないためだそうです。

住宅街に行くと、塀の上には10万ボルトの高圧電流が流れています。もちろんドロボウ除けです。ちょっと触っただけで瞬間的に気絶するくらいの電圧だそうです。（電流が少ないので死亡するには至りません。）

こういうところの住人はまるでジュラシックパークの中に住んでいる気分になるそうです。

しかしながら、高圧電流線があってもドロボウは絶縁体をうまく使ってフェンスを簡単に乗り越えてしまいます。

だから四重・五重の防衛システムを稼働させている家が多いそうです。

塀の内側には赤外線ビームが仕掛けられているそうですが、プロのドロボウならそれも抜けてしまいます。

家の窓には鉄格子がハマっているので安心？
いやいや、クルマのジャッキを使って簡単にこじ開けられるそうです。

なので異変を察知してもらうために犬を飼っている家も多いです。
だとしてもプロは犬をうまく手なずけて毒エサを与えて殺してしまうんだそうです。

まるで映画のワンシーンのような話ですが、これは現実の世界です。

そういう場合に備えて、家の中にはパニックボタンがあるそうです。ボタンを押して5分で警備員が駆けつけてくる仕組みです。

人によってはベッドルームのドアを鋼鉄製に変えている人もいるそうで、さらに枕もとに拳銃を置いておくんだそうです。

ジョディフォスター主演の映画「パニックルーム」を連想してしまいますね。。。

さて、サイドミラーに映っているのは南アの現金輸送車。
まるで装甲車並みです。内部には武装警備員が乗り込んでいて不審者が襲ってきたら応戦できる体制にあるそうです。

ちなみに南アは車の窃盗も頻発しているから、通常の警報器やエンジンロック以外にGPSまで装備している人も多いです。GPS装置は車1台ごとに仕掛けられている場所が違っていて、持ち主ですらどこに仕掛けられているかわからないようになっています。
通常は車ドロボーは盗んだ車を2日間程度路上に放置しておいて、それでも持ち主が取りに来なければGPSがないと判断して実際に使うんだとか。。。

いよいよワールドカップが始まりますが、どういう事件が起こるのか心配です。

ちなみに空港内でも盗難は多発しています。預け荷物は極力避けるのがこの国の一般常識だそうです。

南アに行かれる方は是非気をつけてご旅行を。

この旅行記へのコメント （9）

• Gruss Gott さん 2011/12/15 00:30:05

  ありがとうございます

  roku-chanさん、僕の質問にお答えいただき、ありがとうございました。
  しかも、掲示板にもお書きいただいて。
  
  ビクトリアフォールズは3泊にしようかな・・・
  まだまだ、その他のコースが決められません。
  ケープタウンからドライブでぐるっと反時計回りにヨハネまでを5泊程度として決定として、ナミビアにもいきたいな・・・
  いろいろ(ゆっくりと)まよっています。
  
  
  あつかましいですが、どうかこれからもよきアドバイスをいただけましたらうれしいです。
  
  

  roku-chanさん からの返信 2011/12/15 00:41:28

  RE: ありがとうございます

  ご質問あれば何なりとどうぞ。

• tuviajeroさん 2011/05/09 11:15:47

  魅力ある国ですが

  >南アに行かれる方は是非気をつけてご旅行を。
  
  って・・・余程の事情が無いと二の足を踏んじゃいますよね（＾＾；
  日本人は自分の環境に感謝すべきですね。でも無菌室に生まれ育つと何も判らないかもしれませんね。

• tuviajeroさん 2011/05/09 11:03:22

  まるで“第９地区”ですね

  tuviajeroです
  
  凄いですね。良くこんな写真取れましたね。怖かったでしょう。私だったら慎重なところが有るので近寄れないと思います。肌の色だけで余所者って判っちゃいますものね。
  “第９地区”を子供が借りてきたレンタルＤＶＤで観ているので臨場感が凄いです。

  roku-chanさん からの返信 2011/05/10 23:35:24

  RE: まるで“第９地区”ですね

  ご連絡ありがとうございます。
  
  実際には南アに住んでるイギリス人の友人にクルマで連れていってもらったので（というよりこういう景色はヨハネスではよくあるので）、あまり怖い感じはしませんでした。
  
  それよりもコワいのはブラジルだと思います。サンパウロ市内で写真を撮るのは避けろとさんざん言われたので、ずっと手ぶらでした。

  tuviajeroさん からの返信 2011/05/11 00:15:57

  RE: RE: まるで“第９地区”ですね

  >
  > それよりもコワいのはブラジルだと思います。サンパウロ市内で写真を撮るのは避けろとさんざん言われたので、ずっと手ぶらでした。
  
  そうですか、私は１９７５年に３ヶ月ぐらいブラジル各地を彷徨った事が有るのですが・・・自作キャンパーでラテンアメリカを縦走した時の最後の国がブラジルでした・・・その時のサン・パウロは平和でしたネェ。ラテンアメリカ各地と比較しても都市として整っていて治安も相当に良い方でした。何処でも夜でも安心してフラつけましたし、日系人も滞在邦人も何の心配も無く生活してました。当時のブラジルでは寧ろリオ・デ・ジャネイロの方が物騒でした。一番物騒だったのは政治的に不安定で直ぐにトケ・デ・ケダ（戒厳令）も布かれたりするブエノス・アイレスやアジェンデ政権が武力で倒された直後のサン・ティアゴだったでしょうか。ただ両国とも自国通貨の価値がなくなっていたので＄１０もあるとワイン付きで上等なディナーを食べられました。普通の治安上の意味では未だ左翼ゲリラが活動していなかった、コロンビアの大都市と山賊の出る山中が危なかったかもしれません。まだ麻薬組織もそれ程ではなかったのでメデジンやカリの治安が特に悪いと云う事はありませんでしたが国全体的に強盗や物取りが多かったですね。あと物取りが多かったのはメキシコ全般とベリーズのベリーズ・シティーなども小さい町ですが何か雑然とした治安の悪さが有りました。

  roku-chanさん からの返信 2011/05/11 00:32:12

  RE: まるで“第９地区”ですね

  いまのサンパウロはヨハネスの比ではないですよ。
  
  そもそも迎えにきたクルマが防弾車だったので、私は大統領になったような気分でした。
  南アは危ない場所を避ければ平和に暮らせると思いますが、ブラジルの都市部は平和な場所がないのが現実です。
  知人もJAPANESE RESTAURANTで襲われたし。

  tuviajeroさん からの返信 2011/05/11 07:41:16

  RE: RE: まるで“第９地区”ですね

  >
  > そもそも迎えにきたクルマが防弾車だったので、私は大統領になったような気分でした。
  > 南アは危ない場所を避ければ平和に暮らせると思いますが、ブラジルの都市部は平和な場所がないのが現実です。
  >
  
  それはそれは・・・外で話を聞いていると破竹の勢いの経済ばかり聞えてきますが実情はそんなものですか・・・ブラジルに限らず、新興経済大国は皆一様に経済は良くても社会的或いは政治的危機の“芽”を内包していますね。そこが、安定してからある程度年季の入った（危機を乗り越えて安定した社会的枠組みを作ることに成功した）所謂“先進国”と違う所ですね。インドや中国のような世界有数の古い文化でも本当に安定した時期があるのかなと思います。ま、インドも中国も周辺地域を併合したりして“国そのもの”として安定した事が無いかもしれませんが。

  roku-chanさん からの返信 2011/05/14 13:57:50

  RE: まるで“第９地区”ですね

  ブラジルでは警察よりもマフィアの方が力が強いと聞いています。
  そもそもピストル対機関銃だったらどちらが勝つか一目瞭然ですよね。
  
  そんな国でワールドカップやオリンピックをやっても大丈夫なのかなと疑問には思っていますが。。。
  
  ちなみに南アフリカでは私は空港で預けた荷物の盗難にあいました。