2009/03/07 - 2009/03/07
216位(同エリア1019件中)
がおちんさん
雲南旅行6日目の続き。
理由も無く「行き先」に決めた江城。
そこに向かうため、景洪からルートを思茅経由に変えることに。
昔なら考えられない当日中の長距離移動も、
飛躍的に進化した交通網と道路整備のお陰で実現可能となりました。
それが良いのか悪いのか。
複雑な気持ちになりつつも、徐々に現実を受け入れていく私。
そして思茅からは茶畑が続く、眺めの良い田舎道クルーズとなりました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス
-
景洪を脱出すべく、バスに乗り込む。
そういえば、今回の旅で乗るのは小型バスばかりだ。
これは中国製のフォード。
昔のように雲南製のバスでギシギシ、ワイワイと乗りたいのだが、もう走っていないのかなあ。 -
思茅行きのバスはバンバン出ている。
ほとんど待たされずに出発となった。
あれっ、いつの間にか思茅から普洱(プーアール)に名前が変わってら。
勝手な都合で改名を続ける最近の雲南省。
何をやってんだか。 -
コンピューター発券となるも、
きっちり手作業で確認を取ってから出発。
乗り遅れは無視するが、勝手に乗り込む奴は許さない。
それがチャイナスタイル。 -
メコン河を渡ると、版納から離れるという気持ちになる。
昔は感傷的になったが、今回は複雑な思いで渡る。 -
さすが雲南の大動脈となった高速道路だけあり、
道幅は広く、乗り心地も快適。
中国製フォードのバスはグイグイ飛ばす。
かつては景洪から思茅まで5時間かかったが、今回は2時間半で着いてしまった。正に革命的な交通発展に勝利したわけであるが、旅人にとってはちとつまらない。
景洪−思茅間といえば、延々と続く山道を旧型バスがあえぎながら上るといった印象が強いが、今回は真っ直ぐなハイウエイを走るだけ。車に酔いやすい中国人が誰ひとりゲロを吐くこともなく、あっという間に思茅に着いた。
険しい山道を越えて行くからこそ雲南のバス旅行は面白いわけで、高速でサーッと移動しては勿体無い。雄大な風景はもちろん、数々の集落を過ぎるとき、そこに暮らす人々が乗り込んできたりするのが楽しいのだ。
バスは出会いの場でもある。知らない者同士が気軽に話せるのも雲南バス旅行の大きな魅力なんだよなー。 -
思茅の大きなバスターミナルに到着。
すぐに切符売り場に回って、江城行きのバスがあるか尋ねた。
すると係の小姐、「江城行きのバスは4km離れたローカル駅から出ます。15分しかないから急いでタクシーに乗って!」と発券だけしてくれた。
えっ、なんという近代化!
昔ならありえない話だが、感動してる時間も無いので
タクシーに乗ることに。 -
タクシーでローカル駅に向かう。
なんだか見たことも無い街並みが続いているぞ。 -
ロータリーには三国志の名軍師だった諸葛亮の像が立っていた。
「孔明が思茅に来たときに茶の技術を伝えたのだ」と、タクシー運転手。
「なわけないだろーッ!」と俺。
いつの間にか思茅は「三国志ゆかりの地」になっていたのだ。ちょっと前までは誰もそんなこと言わなかったのに、恐るべし雲南省。 -
タクシーは旧市街へ。
これは私の知っている風景だ。
10分足らずでローカル駅(昔の思茅バス駅)に着いた。 -
写真はバスを待つハニ族の人たち。
うん、この駅は確かに見覚えがある。
造りは少々変わっているが、建物自体は同じだ。
昔、この待合室は夜になるとダンスホールに変身したんだよな。 -
1989年当時、このバス駅の敷地内に床屋があった。
散髪しに入ったら、女主人に「あなたの顔にはパーマが似合う」と半ば強引にパーマをかけられた。
見た目はまあまあだったが、服はビショ濡れ。おまけにパーマ液が強くて夜まで頭皮がヒリヒリして眠れない。
苦い思い出だ。
しかし、今はそれもが懐かしい。
※写真のハニ族には、パーマの件で笑われたわけじゃありません。 -
無事に江城行きのバスに乗り込むが、空腹であることに気がつく。そういえば朝から何も食べてない。
運転手に時間の余裕を確認し、包子でも買うかと門を出ようとした私。
すると、駅の女性係員が大声出して追っかけてきた。
外には出れないという。食べ物を買うなら駅の売店にしろと、連れて行かれる。 -
ここが連れてこられた売店。
中国製ビスケットはちょっとなー。
瓜子もいまいちだしなー。
すると私を連れてきた女性係員、「缶入り小豆粥にしなさい」と。
その確固たる自信を持った発言に押されて、つい買ってしまった俺。
売り子の姉さんも笑ってうなずく。 -
この人が、大声で追っかけてきた、実は親切な服務員の女性。
ブルースリーのようなポーズで私を威嚇しているのではなく、「缶入り小豆粥は5元よ」と教えてくれたのだった。
さらにフタをはずして、スプーンで食べるとこまで説明してくれた。
中国にはこういう親切な人もいる。 -
食料を調達してバスに戻ると車内改札が始まっていた。
さっきの大声係員とは違い、いたってクール。
このギャップの大きさが中国の楽しさでもある。
それにしても、バス駅で荷物検査(X線)を行うのは構わないが、途中から乗ってきた乗客が危険物を持ってたらどうするんだろう?
大声出されて追っかけられた私はそう思うのだった。 -
モンフンを朝出て、モンハイでバスを乗り換え、景洪で用事を済まし、そして思茅から江城へと向かうという、以前なら3日はかかった行程が当日中に叶ってしまう事に改めて驚く。
しかし、出発15分前に発券したのに座席番号が3とは、乗客が少なすぎるんじゃないだろうか。
人んちの国だが、経営は大丈夫なのかちょっと気になった。 -
バスは定時より15分送れて出発。
乗客が少ないので、少し待っていたような雰囲気でもあった。 -
悪名高き、UBC上島珈琲。
こんな冗談みたいな会社でも、思茅まで進出しているという事実。
日本で金聚徳とか北翔饅頭店とか出したら、そりゃ怒るよ中国は。
しかし、自分達がやることは何でもオッケーなのである。 -
バスは郊外へ出たところで停まってしまった。
そうか、加水か!
山道の多い雲南省。性能の悪い中国製バスは、非力なエンジンを回し続けなくてはならない。熱を持ちすぎたエンジンは冷却用のラジエーターの水まで蒸発させるため、たえず給水が必要になるのである。長距離を走るバスは屋根か運転席の後ろに予備タンクを持ってることが多い。それでも間に合わないと川の水を入れる運転手もいたものだ。
2009年になっても、まだこんな事やってるんだ。
バカにしてるのではなく、そんなとこが好きな私。 -
山道に入った。いよいよ田舎道ドライブの始まりだ。
このルート、車窓には茶畑や棚田が広がり、どこか懐かしい風景に心が落ち着く良い道だ。
バスの運転手はハニ族、乗客も多くがハニ族。
なんだか楽しくなってきたなー。 -
カーブを曲がると茶畑が見えてきた。
-
茶畑、山、茶畑。
雲南ならではの風景が広がる。 -
2時間走ったところでトイレ休憩。
ここで軽食を購入する乗客もいる。 -
缶入り小豆お粥だけでは足りないので、私も紫米を買うことにする。
-
ハニ族の酸菜売り。
高温多湿という気候のせいか、ハニ族は酸っぱくて辛い食べ物が大好きだ。
酸っぱいのはまだしも、その辛さは強烈すぎて、今の私にはちょっと無理だ。
ところが半年も雲南にいると、辛さがないと物足りなくなってくる。 -
酸菜はいろいろあるが、どれもシャープな辛さだ。
-
隣の席になったハニ族姉さんから、とうもろこしと酸菜をもらう。
ハニ族はこのように糯米に酸菜をのせて食べる。
一口食べても火が出るような辛さだ。
「酸辣(すっぱくて辛い)味じゃないと満足できない」と彼女は言うが、食べ過ぎると皮膚に悪いそうだ。
そりゃそうだろう。 -
休憩が終わると、バスは再び山あいの道を走る。
棚田にはまだ水が張られていないようだ。 -
おっと、水牛が向かってきたのでブレーキ。
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雲南では珍しい、濁っていない川。
-
堂々とリヤカーを駆るおばさん。
「誰説女子不如男」。
こういう光景が好き。 -
おっと、事故だ。カーブでもないし、単独のようなので居眠りでもしたか。
山道の多い雲南では昔から事故が多い。崖から落ちてペシャンコになっているバスやトラックをよく見たものだ。病院も救急車も無いのでまず助からないし、ニュースにすらならない。
当時、雲南で行方不明になった外国人旅行者は案外多く、ホテルの掲示板に人探しのビラが貼られていたが、それらの多くが移動中の事故によるものだったと考えられる。
ある意味、昔の雲南旅行は命がけだったわけだ。 -
江城の手前、ぐんぐん標高を上げてバスは走る。
-
18時48分、江城に到着。
思茅からは約4時間、朝出たモンフンからは11時間が過ぎていた。
あまり疲れを感じないのは、道も車も良くなったからだろう。20年前の移動に比べたら何でもない。
むしろ、雲南の旅には体がバラバラになるような疲労感がないと物足りない気もするのである。
ダートの荒れた道を旧型のバス「雲南号」でガタガタ走った頃の旅が懐かしい。 -
すぐにバス駅の宿に部屋を取り、顔だけ洗って散歩に出かける。
19時になっても外はまだ明るい。 -
江城は人が少なくて静かな街だ。
-
おっと、前からカッコイイ一団が歩いてきたぞ。
-
緑春県のベトナム国境に近い村からやって来た、ハニ族の人たちだった。
明日の3月8日国際婦人デーを祝いに来たそうだ。
ならば記念に写真をプレゼントしましょうと申し出る。 -
「じゃ、この娘から撮ってよ」とご婦人たち。
照れて真っ赤になった娘さん。 -
江城のモニュメントに移動して記念撮影。
やっぱ民族衣装はいいなー。 -
良い記念になったと喜んでもらえた。
こっちも嬉しいよ。
こういう時にPiviフィルムと携帯プリンターが役に立った。その場でプリントしてあげられるからね。
しかし、そうこうしている間に空が暗くなってしまった。 -
続いて一人づつ撮りました。
やっぱカッコイイなー。 -
大姐、笑顔が素敵です!
-
その服で東京を歩いてほしいよー。
-
夕暮れの江城に立つ、ハニ族小姐。
そのかっこよさに、しばし見とれる。
袖の長さもキュート。 -
なんとか全員撮り終えると、「一緒に街を歩きましょう」と誘われた。
しばし彼女たちと夜の江城をそぞろ歩きする。
途中で仲間を乗せたバスとすれ違った際、全員が大きな声で「ホホーイ!」と叫んだのでビックリ。
どういう意味か聞くと、「喜びを表す時に発する声」だそうだ。異国情緒を感じる瞬間である。皆さん婦人節を心から楽しんでいるのだろう。それはとても魅力的な光景だった。
次回はぜひ村に遊びに来いと言われ、彼女たちと別れた。 -
気分がいいので一杯やりたいところだが、
体調を考えて酒は控えよう。
場末感たっぷりの食堂でミーカンを注文する。
そういえば、昨日までは少数民族の友人たちの世話になっていたから、この旅では初めての食堂だ。
裸電球にオープンスペースの店。大雑把で気取らない雰囲気。やはり中国の小吃は味があるなー。 -
一杯3元のミーカン。
長い1日が終わった。
この調子なら、多少無理な移動でも大丈夫そうだ。
豊富なバスの便、舗装された道、お湯のシャワーが出る宿。何もかも快適に旅が出来る。
けど、ちょっと物足りない。
雲南の旅はキツイからこそ楽しかったんじゃないかな。
ミーカンを食べながらふと思った。
さて、明日はどこに向かおうか。
【雲南省旅行記 2009】Vol.8 曲水の定期市でハプニング に続く
http://4travel.jp/travelogue/10403639
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