2006/12/27 - 2006/12/29
55位(同エリア84件中)
ひらしまさん
目が覚めた時は郊外。国道1号線を時速100キロくらいでひた走っている。国道といっても合わせて2車線しかないので、追い越しは対向車線に出るしかない。荷車も含め様々な速度の車が走っていて追い越しは頻繁にあり、なかなか恐い。
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ガソリンスタンド兼売店でトイレ休憩したあと、ドラゴンフルーツの直売所風のところへ寄った。外見は赤いが身は白く、胡麻のような黒く小さな種がある。案外淡泊な甘さだった。
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5時過ぎにムイネーに着いた。海岸沿いに続くホテルの一つ、ムイネー・セイリングクラブにチェックインする。緑の庭の小道を進み、点在するバンガローの一つが我々の宿だ。玄関前には竹が生い茂り、屋根は椰子の葉で葺かれている。
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中にはいると薄暗く、落ち着く感じだ。素朴な木製の調度品が好ましい。ベッドの白い蚊帳が美しく、天井にはファンが静かに回る。トイレはドアがなくカーテンだけという開放的な構造。シャワー室の壁には時々ヤモリが遊びに来ていた。
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夕食はホテルのレストランへ。洋梨のサラダ、魚のソテー、チーズケーキ。テーブルのランプが、とても雰囲気はよかったが、臭いはやはり食卓向きではない。36.5万ドンと高めの値段
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12月28日(木)
朝食はメインディッシュを選ぶスタイルで、僕はオムレツ、妻はフォー。フルーツとジュースがふんだんにある。海が見える席に座ったのは失敗で、朝日をまともに浴びて暑かった。雰囲気と実用性はしばしば相反する。 -
食後、妻はテラスで読書。僕は散歩。まず道路沿いの食堂をチェックしてから海岸に出る。ムイネーの海は波が荒く、泳いでいる人は少ない。
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バンガローに戻り、妻にならってテラスの長いすに身を横たえると、これがなかなかいい。青い空を背景に椰子などの緑に包まれ、極楽気分。
海に面した部屋は日本でいくらでもあるけれど、美しい緑の中のテラスでくつろぐ時間はなかなか得難い。ビーチサイド・バンガローは満室でとれなかったが、ガーデンビューで大満足。 -
テラスと、庭の小道を通る人は、木々の葉で微妙に隔てられ、見えるけど気にはならない。ほどよい狭さは親密感も生み、小道ですれ違う客同士の挨拶も自然に出る。「クラブ」だからね。
妻は、隣室のドイツから来たという女性が咳で苦しんでいるのを聞き、トローチとうがい薬を差し上げていた。
客は9割が欧州系、1割が東アジア系。家族連れ、若いカップル、老年カップルと組み合わせはいろいろ。 -
昼近く再び海に出ると、人がふえてにぎやかだ。カイトという凧を使ったサーフィンが人気で、色鮮やかな三日月型の凧がいくつも青空に舞っていた。波打ち際には白い貝殻が無数に散らばっている。
昼食はThuong Thao へ。庶民的だが英語メニューがある。生春巻きと揚春巻き、マンゴシェイクとパパイアシェイク。
午後、ホテルの東屋でボディマッサージを受ける。白く薄いカーテンが風にそよぐ開放感が心地よい。妻はアロマテラピー、僕はフルボディマッサージで、75分は短く感じた。
マッサージ自体は控え目でとくに快感というわけでもないが、雰囲気に満足してチップもはずみ合計60ドル。でも、チップだけで昼食代より高いなんて、どうもドン建てとドル建てとで金銭感覚が全く違ってしまうから不思議だ。
部屋に戻ったあと、残念だったのは、週1回の蚊とハエに対する薬の散布にあたってしまったこと。閉め切っていても臭いが入ってきた。ヤモリもいるから、そう薬漬けの環境ではないだろうけれど。
旅も実質あと1日になったので、手持ちの現金を並べ、クレジットとドルとドンでそれぞれ何を払うかの予定を立てた。その成果があって、翌日ドンはきれいに使い切ってベトナムを発つことになる。リエルも同様だったから、現地通貨の使い方は大成功だった。
夕食は、昼と同じThuong Thao へ。店の前に小さな女の子が立って客引きしていた。皿を運んでくれるのは少し大きな女の子。一家総出で働いている。昼は学校だったのだろう。
サイゴンビール、焼きそば、海老の塩焼き、ご飯で9万ドン。ご飯分はサービスしてくれた。ちょっとうれしい。 -
12月29日(金)
現地最終日。朝5時半に起きて南シナ海から上る太陽を見ようと思ったが、雲は厚くかなわなかった。朝食は僕はサーモン、妻はグラノーラとフルーツ、ヨーグルト。 -
10時にPさんが迎えに来てくれ、ムイネー村方面にドライブ。彼の話では数年前には何もないところだったそうだが、道路に沿ってホテルがずっと並んでいる。建築中のホテルもある。みんな外国資本だそうだ。
客もヨーロッパ系がほとんどだ。ベトナム人はこんな高いところには泊まらないそうだ。昔の軽井沢なんかもこういう感じだったのかも知れない。もっともベトナム人の所得水準が上がっても、彼らがこういうリゾートに価値を見いだすかどうかは分からない。 -
漁船がぎっしり浮かぶムイネーの漁港を見たあと、砂丘に案内されたが、あまり興味がなく歩くのが大変そうなので車を降りずに引き返した。
本当は漁村の様子をもう少し見たかったのだけれど、せっかくの専用車を生かせてない。ガイドや車を上手に利用することも今後の課題だなあ。
東寄りの誰もいない海岸で海を眺めて車に戻ろうとした時、遠くから走ってくる小さな女の子がいた。
かなり遠かったので我々には関係ないだろうと思って車に乗ったが、妻は裸足で懸命に走ってくるその子が手に絵葉書らしいものを持っていることに気づいて待ったようだ。
就学前と思われるその子の絵葉書は2万ドンでお釣りはないという。じゃあ1ドルでと値切ろうかと思ったが子ども相手に言えず、Pさんが立て替えてくれた。
一旦ホテルに戻り、テラスからの眺めに名残を惜しんだあと、正午にチェックアウト。
昼食にPさんが連れて行ってくれたのがCay Bang 。ベトゴーで評判が高いが、英語が通じないというのであきらめていた店だ。
店の奥にいくつもの水槽があり、そこから食べたいものを網ですくって重さを量り、壁に書かれた単価を掛けて値段が決まるシステムだ。
妻は海老を選び塩焼きに、僕は生牡蠣を頼んだ。ベトナムで牡蠣を食べようとは思わなかったが、大きくてうまい。水を含めて全部で13万ドン(約千円)。評判通りのいい店だった。また行きたいものだ。 -
午後はチャンパ王国の遺跡、チャム塔へ。チャンパ王国はベトナム中部に海上交易で栄えたチャム民族の国で、17世紀までにベトナム人に滅ぼされている。アンコール遺跡でもライバルとして登場していた。
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宗教施設らしい塔はどっしりとした煉瓦造りで、ファンティエットの港を見下ろして建っていたが、滅亡した王国の悲哀を感じる。地元の青少年らしき数人がいただけで、静かだった。
車がホーチミンに近づくと大渋滞になった。ようやくタンソンニャット空港に着き、荷物を一時預け、カウンターで再リコンファームし、街へ買い物に戻った。本当はおいしい大衆食堂のベトナム料理も味わいたかったが、時間がなくなって断念。
国営百貨店の前に降ろしてくれてPさんとはさよなら。安全運転とは言えなかったが、日本語が通じるという安心感は大きかった。
国営百貨店では売り場をいろいろと見たが今ひとつピンと来なくて、結局その中の食品スーパーのようなところで食料品を買ってお土産にした。
外に出ると、客待ちのタクシーが並んでいる。AIRPORTタクシーにメーター走行を確認した上で空港までいくらと聞くと、7ドルという答だったので断る。とすぐに隣の車の運転手が寄ってきて、5ドルで手を打った。
空港に着いて支払う時に、1ドル札を1枚ずつワン、ツー、スリーと数えながら渡したら、運ちゃん苦笑いしていた。帰国してからも、お店で買い物して釣り札をしっかり数えている自分に苦笑いした。
アジアでは初めての個人旅行。経済格差を反映して、ホテルも食事もガイドも車も安い。その代わり、吹っかけ、ぼったくりが当然で身の危険を感じることもある。経済格差のある国での旅行の難しさを感じながら、無事帰国したのだった。
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