ナルヴィーク旅行記(ブログ) 一覧に戻る
ノルウェー  ナルヴィック・・・ヨーロッパ最北の鉄道に乗って<br /><br />スウェーデンのド田舎・イエリバーレの町外れのスキー場ドウンドレットにオーロラ見物に来ている四日目の昼間、ヨーロッパ最北端の鉄道に乗ってノルウェーのナルビックまで日帰り旅行に出かけました。<br /><br /><br /> ★ 北緯68度26分に位置するナルビック駅とそこから始まる鉄道は、ソ連崩壊後にサンクトペテルブルク〜ムルマンスク線が登場するまでは、ユーラシア大陸最北端の駅であり鉄道でした。しかしそれでも尚、今もナルビックからキールナまでの線はヨーロッパ最北端の鉄道として君臨しています。<br />ノルウェー側の線名・オーフォート鉄道Ofotbanenは、地方名オフォーテンOfotenから来ているのですが、スウェーデン側ではその使命(キールナの鉄鉱石をナルビック港まで運搬するのが目的)そのままに鉱石鉄道マルムバーナン線Malmbananと呼ばれています。<br />  ☆ このようなうん蓄ある鉄道に乗れるのは大変嬉しいこと    で、オーロラとは又違う喜びがあります。<br /> <br />★ 僕達はイエリバーレという所に居るので、この日帰り鉄道旅行もイエリバーレからナルビックへの往復になります。<br />    ☆ 行きは イエリバーレGallivare発 08:47 → ナ    ルビックNarvik着 12:30  220クローネ(約28    60円)<br />    列車が空いていることもあり、中ほどにあるビュッフェ    へ。2階で展望車になっているので、ここでビールや<br />    コーヒーを取りながら終点のナルビックまで。席はフィ    ヨルドが見える右側席。 客はまばら。<br />  ☆ イエリバーレを発って1時間少しで鉱山の町キルナKirun    aに。ここは前日の昼にタクシーで遊びにいった所。大き    な町。今乗っているこの鉄道は、ここキルナの鉄鉱石を    ナルビック港まで運搬するために敷かれた線で、今はそ    のお陰でこのように観光を楽しめています。<br />  ☆ キルナから1時間ほど発つと右手に凄く広大なU字谷、    凍りついた湖の様なものが幾つも続きます。雪景色も素    敵です。<br />    11:40ごろ国境駅リクスグレンセンRiksgr&amp;auml;nsenに着    きました。雪覆いの中の駅。それから未だ暫らくの間、    雪覆いが断続的に続きます。そして間もなくスカンヂナ    ビア山脈の北の外れの分水嶺に掛かります。学生時代に    地理で勉強したあのスカンヂナビア山脈だよ、その分水    嶺を列車で越しているんですよ、感動以外に何も無い。    ああ感無量! 感動が無ければ旅は無意味。<br />  ☆ その分水界を通過すると、僕達を乗せた列車は坂道をす    べるように降りて行きます。そして、短い鉄橋を渡って    トンネルを抜けたところ、そこはロンバックフィヨルド    の深い谷壁の中腹です。この辺りから見るフィヨルドの    水面は一面の氷。 それも北斎の浮世絵に描かれている    あの大波のような波が、そのままの形で凍りついたよう    な荒々しい表面。 極寒の地の凍てついた細長い入江に    なっているフィヨルドの海。 もの凄い迫力! 以前、    ニュージランドのミルフォードサウンドの夏のフィヨル    ドを観光船から見たが、そこも険しく美しかったが迫力    はずっとこの極寒のフィヨルドには勝てません。<br />    本当に素晴らしい眺めでした。<br />  ☆ それから15分もしない内にフィヨルドを渡る国道E6号    線の吊り橋(ロンバーク橋Rombaksbrua)が見えてきま     す。そうするともう終点ナルビック駅まであと10分あま    りです。 ノルウェーです。最北の小さな駅です。      待合室にはリュックを担いだ日本の学生が4人。2人     組、1人、1人でグループ同士ではお互い全く話をせ     ず、かってかっての方を向いての知らん振り。何でこん    な遠い他国の最果ての地にまで来て仲良く交じり合わな    いのだろうか、今の若者は。<br />    何処に行くのかと聞くと、ユーラシア大陸の(実際はヨ    ーロッパの)最北・ノースポイントに行くのだそうだ。    ここからバスに乗って、船に乗ってとか言ってました。    素敵な旅だが僕達おじさん・おばさんにはもう無理。<br />    昔昔の学生時代に、宗谷岬の日本最北端の地に立ったこ    とを思い出して満足しておこう。<br />  ☆ ナルビックの町はイエリバーレに来てからの思いつきで    行ったので、駅前の立て看板の様な地図を見て町の方     へ。 駅は町外れの様な所にあるものだから、寒い中を    丘を越えてテクテクと。 やがてデパートの様な所に来    たので中を見学。暖か〜い。売ってある物も日本と値段    はそんなに変わらない。別に買う物は無し。 そんなこ    としている内に2時近くになったので、そこの店で聞い    て、近くのGrand Royal Hotel のレストランでランチ。<br />  ☆ 帰りは ナルビック発 15:50 → イエリバーレ    着 19:42<br />    もう窓外は真っ暗闇なので、来た時と同じビュッフェに    乗って簡単な夕食、ディナーと言えないのが癪な食事。<br />    それでも時々小さなオーロラが出て、ツキについている    日帰りの旅でした。<br />    <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />

ノルウェーの旅の思い出と感想・・・ヨーロッパ最北の駅・ナルビック

6いいね!

2002/01/09 - 2002/01/10

25位(同エリア43件中)

0

6

ヒカリノキミ

ヒカリノキミさん

ノルウェー  ナルヴィック・・・ヨーロッパ最北の鉄道に乗って

スウェーデンのド田舎・イエリバーレの町外れのスキー場ドウンドレットにオーロラ見物に来ている四日目の昼間、ヨーロッパ最北端の鉄道に乗ってノルウェーのナルビックまで日帰り旅行に出かけました。


★ 北緯68度26分に位置するナルビック駅とそこから始まる鉄道は、ソ連崩壊後にサンクトペテルブルク〜ムルマンスク線が登場するまでは、ユーラシア大陸最北端の駅であり鉄道でした。しかしそれでも尚、今もナルビックからキールナまでの線はヨーロッパ最北端の鉄道として君臨しています。
ノルウェー側の線名・オーフォート鉄道Ofotbanenは、地方名オフォーテンOfotenから来ているのですが、スウェーデン側ではその使命(キールナの鉄鉱石をナルビック港まで運搬するのが目的)そのままに鉱石鉄道マルムバーナン線Malmbananと呼ばれています。
  ☆ このようなうん蓄ある鉄道に乗れるのは大変嬉しいこと    で、オーロラとは又違う喜びがあります。
 
★ 僕達はイエリバーレという所に居るので、この日帰り鉄道旅行もイエリバーレからナルビックへの往復になります。
☆ 行きは イエリバーレGallivare発 08:47 → ナ    ルビックNarvik着 12:30  220クローネ(約28    60円)
    列車が空いていることもあり、中ほどにあるビュッフェ    へ。2階で展望車になっているので、ここでビールや
    コーヒーを取りながら終点のナルビックまで。席はフィ    ヨルドが見える右側席。 客はまばら。
  ☆ イエリバーレを発って1時間少しで鉱山の町キルナKirun    aに。ここは前日の昼にタクシーで遊びにいった所。大き    な町。今乗っているこの鉄道は、ここキルナの鉄鉱石を    ナルビック港まで運搬するために敷かれた線で、今はそ    のお陰でこのように観光を楽しめています。
  ☆ キルナから1時間ほど発つと右手に凄く広大なU字谷、    凍りついた湖の様なものが幾つも続きます。雪景色も素    敵です。
    11:40ごろ国境駅リクスグレンセンRiksgr&auml;nsenに着    きました。雪覆いの中の駅。それから未だ暫らくの間、    雪覆いが断続的に続きます。そして間もなくスカンヂナ    ビア山脈の北の外れの分水嶺に掛かります。学生時代に    地理で勉強したあのスカンヂナビア山脈だよ、その分水    嶺を列車で越しているんですよ、感動以外に何も無い。    ああ感無量! 感動が無ければ旅は無意味。
  ☆ その分水界を通過すると、僕達を乗せた列車は坂道をす    べるように降りて行きます。そして、短い鉄橋を渡って    トンネルを抜けたところ、そこはロンバックフィヨルド    の深い谷壁の中腹です。この辺りから見るフィヨルドの    水面は一面の氷。 それも北斎の浮世絵に描かれている    あの大波のような波が、そのままの形で凍りついたよう    な荒々しい表面。 極寒の地の凍てついた細長い入江に    なっているフィヨルドの海。 もの凄い迫力! 以前、    ニュージランドのミルフォードサウンドの夏のフィヨル    ドを観光船から見たが、そこも険しく美しかったが迫力    はずっとこの極寒のフィヨルドには勝てません。
    本当に素晴らしい眺めでした。
  ☆ それから15分もしない内にフィヨルドを渡る国道E6号    線の吊り橋(ロンバーク橋Rombaksbrua)が見えてきま     す。そうするともう終点ナルビック駅まであと10分あま    りです。 ノルウェーです。最北の小さな駅です。      待合室にはリュックを担いだ日本の学生が4人。2人     組、1人、1人でグループ同士ではお互い全く話をせ     ず、かってかっての方を向いての知らん振り。何でこん    な遠い他国の最果ての地にまで来て仲良く交じり合わな    いのだろうか、今の若者は。
    何処に行くのかと聞くと、ユーラシア大陸の(実際はヨ    ーロッパの)最北・ノースポイントに行くのだそうだ。    ここからバスに乗って、船に乗ってとか言ってました。    素敵な旅だが僕達おじさん・おばさんにはもう無理。
    昔昔の学生時代に、宗谷岬の日本最北端の地に立ったこ    とを思い出して満足しておこう。
  ☆ ナルビックの町はイエリバーレに来てからの思いつきで    行ったので、駅前の立て看板の様な地図を見て町の方     へ。 駅は町外れの様な所にあるものだから、寒い中を    丘を越えてテクテクと。 やがてデパートの様な所に来    たので中を見学。暖か〜い。売ってある物も日本と値段    はそんなに変わらない。別に買う物は無し。 そんなこ    としている内に2時近くになったので、そこの店で聞い    て、近くのGrand Royal Hotel のレストランでランチ。
  ☆ 帰りは ナルビック発 15:50 → イエリバーレ    着 19:42
    もう窓外は真っ暗闇なので、来た時と同じビュッフェに    乗って簡単な夕食、ディナーと言えないのが癪な食事。
    それでも時々小さなオーロラが出て、ツキについている    日帰りの旅でした。
    







旅行の満足度
4.5
交通
4.5
同行者
カップル・夫婦
交通手段
鉄道
航空会社
スカンジナビア航空
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行なし)
  • イエリバーレ(スェーデン)からナルヴィック(ノルウェー)への日帰り旅行の地図<br />

    イエリバーレ(スェーデン)からナルヴィック(ノルウェー)への日帰り旅行の地図

  • 朝のイエリバーレの駅は雪景色

    朝のイエリバーレの駅は雪景色

  • これも駅

    これも駅

  • 車窓の景色

    車窓の景色

  • これがナルビックの駅。 向うからこちらに歩いてきて、後ろの方に行くと駅舎です。

    これがナルビックの駅。 向うからこちらに歩いてきて、後ろの方に行くと駅舎です。

  • ナルビック → イエリバーレ の切符

    ナルビック → イエリバーレ の切符

この旅行記のタグ

6いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

ノルウェーで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ノルウェー最安 478円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

ノルウェーの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP