青＠ファビニャーナ　時々船酔い

2009/07/20 - 2009/07/20

夏に旅行したシチリア島



去年の夏に行けなかったエガディ諸島のファビニャーナ島に
今回は日帰りで足を運んでみた

エリア シチリア島(イタリア)

トラーパニの港から
ファビニャーナまでフェリーで約３０分



船に乗っている間はさほど気にならなかったものの、
窓からファビニャーナの港が見え始めた頃
船が停止した。

イタリア語で何やらアナウンスが流れる


一体何を言っているんだろう、
イヤだな、船が停止すると揺れが体に応えるのよね・・・



１０分、１５分経過・・・動かない・・・

このままではまずい、
揺れが胃に直撃して吐き気が催してきた



周囲を見渡すと皆、慣れたもので
おしゃべりに興じている

新聞を熱心に読んでいるツワモノもいる、
羨ましい・・・



２０分経過、
もう我慢できない


隣のおじさまになぜ船が動かないか尋ねる、
「あまり自信がないけど・・・」と言いながらも
フラ語を話してくれるので助かった


どうやらファビニャーナの港は、
とても小さいので船着場が少ないらしい

今は船着場が塞がっているので、
定着しているフェリーが出港してから
この船が入港するとのこと

さっきのアナウンスはこれだったのね・・・



船酔いしている私を心配して
周囲の人がスーパーのビニール袋を
渡してくれる


その親切心が嬉しいけど、
でも、ちょっとここでは吐けない（涙）

去年汚したアイスランドの海での出来事を
思い出しながら、トイレに行くべきか
悩み始めた頃、船がようやく動き出した


よかった！

外の新鮮な空気を吸いながら、
とりあえず他の乗客の後を追ってみる


町自体は小さな町だから
適当に歩いても迷う事はなさそう

船から降りれば気持ちが悪いのも治まるかと
思ったものの、当然だけどすぐに回復はしてくれない


日帰りなので、
帰りの便の事も気になる



薬局が昼休みに入る前に
船酔いの薬を買おうと薬局を探すことにした

町の中心で昼休み直前の薬局に滑り込み、
船酔いの薬を買う


フラ語話せる？話せない、あぁ、そう・・・


まぁ、それでもフラ語と知っているイタリア語を
適当に織り交ぜたら分かってくれた、
よかった


何やら一生懸命イタリア語で
服用に関しての注意を指示してくれる


困った、さっぱり分からない、


さっぱり分からないけど、
薬の箱の中に注意書があるでしょ、
聞き取りよりは理解出来そう
などと軽く考え、
「大丈夫、大丈夫」と店を出た



思えばこれが良くなかった・・・

薬を買ったら安心したのか
何となく体が軽くなった


もう少し散歩を続ければ、
かなり回復しそう


具合が良くなったら
ランチを食べつつ、その後で薬を飲もうっと

炎天下の中
当て所もなく散歩

とにかく動いてお腹を空かせるため




そう、この島に来た目的、
それは・・・

ウニパスタ！



有名な老舗のレストラン、

ウニのパスタが名物の１つらしい



一皿２０ユーロ也



シチリアに来てから何度か食べているウニパスタ、
普通のレストランで１２〜１５ユーロが相場だった

高いだけあって、ウニの量も申し分なし、
味も、もちろん美味、
潮の香りがお皿から漂ってくるのもいい





ただ・・・ただ・・・非常におこがましいのですが、
この後、市場でウニを買い、
自分で作ったパスタの方が美味しかったのデス

やっぱり自分好みの味付けになるからかな・・・
値段は３分の１でおさまるうえ、
ウニの量もたっぷり


１つ大きな違いは
私が食べたレストランでは、ほぼ全てのパスタが
オイルベースだった事

日本はウニを用いたパスタはクリームベースが
主流では？

私としてはその方が臭みも取れて
食べやすいと思うのだけど、
イタリア人はオイルベースが好きなのかしら？


まぁ、あくまでも好みの問題ということで・・・

食事を終え、薬を飲む


服用の注意書きは見事にイタリア語のみ
（何ヶ国語か書いてないか期待していたのに・・・）
悲しい事にさっぱり分からない


確か薬局の主人は２錠飲めと言っていた気がする、

でも半分と言っていた気もする、


適当に聞き流していたので、さっぱり覚えてない




しかし錠剤を半分だけ飲むなんて
物理的に不可能だから、
２錠だな、２錠、

まぁいいや、飲んじゃえ！




思えばこれが大失敗



レストランを出た頃には
カフェを除いて全ての店が昼休み

町一番の広場が静けさに満ちていた



薬局行っておいて良かった

トラーパニの観光案内所でもらった地図を出して
ゆっくり眺める

町の中心から徒歩圏内のビーチは
思いのほか少なかった


町のあちこちにレンタサイクルがあるので
しばらくホテルに滞在しながら
ゆっくり自転車であちこち足を延ばしてみるのが
この島の楽しみ方なんだろうな

町を横断するバスもあったものの、
ダイヤは１時間に１本あるかないかの
スケジュール



本当は、こちらにも何泊かしたかったのだけど
探したのがギリギリだからか
ホテルは軒並み満室だったので断念


島が小さいし、
人気もあるのかも・・・



夏の旅行の際には早めの予約が望ましそうです

マグロ漁が盛んということだけあって、
町の至る所にマグロの商品を扱うお店が





荷物にもなるし
体調もイマイチだし、
一軒も覗かなかったけれど、
カラスミとか欲しかったな


マグロの缶詰も、
レストランで食べたオイル漬けが絶品だったから、
きっと日本のシーチキンとは違って
肉厚で美味しそう

この後、徐々に薬が効いてきたのか、
猛烈な眠気が襲ってきて
更にフラフラに・・・


立っているのもやっとで
日陰のベンチを探し出し休憩する

どうやら完全に服用量を間違えたらしい





往復のチケットなんて買うんじゃなかった

もう帰りたい・・・

それにしても旅行中、
こんなに体力的に疲れた日は
今までなかったかも、
というくらいしんどくて辛かったな

こちらの薬がアジア系には強すぎるというけど、
本当に強いわ
（まぁ、その前に服用量を守らなければ・・・）



何とか夕方まで時間を潰し
復路の便に乗ってトラーパニまで戻る

心配していた船酔いは、
船に乗り込んだ瞬間から、
岸に着く直前まで爆睡状態だったため
酔っている暇すらなかったのが現状

良かった

無事トラーパニに到着


そのままホテルに直行し、
ホテルのベッドに倒れこむようにして
朝まで眠りを貪る






その夜トラーパニでは夜通し
お祭り状態だったらしいのだけれど、
そんな喧騒は全く耳に入らず・・・





結論：
船酔いしやすい方は、
日本から酔い止め持参がオススメ

日帰りではなく数泊するのがよさそうです