2009/10/29 - 2009/10/29
484位(同エリア929件中)
もろずみさん
毛越寺は「もうつうじ」と読みます。山号は医王山。
嘉祥3年(850年)に慈覚大師開創の天台宗別格本山。
のちに大火で荒廃した寺は、奥州藤原氏2代基衡および3代秀衡によって壮大な伽藍が建立され再興しました。
その規模は中尊寺を凌ぐほどだったと言います。
鎌倉時代を経て天正元年(1573年)兵火に遭って焼失し、わずかに礎石が残るだけの状態になっていました。
秀衡が目指した浄土思想を具現化した庭園はまさに名庭。
紅葉もそろそろ色づき始めて一層美しさが増していました。
- 交通手段
- 自家用車
-
朝、仙台を立って一路北へ。岩手県に足を踏み入れました。
まずは厳美渓で紅葉の進み具合をチェック。
あれ?ちょっと早かったかなぁ。 -
その割には観光バスで大勢の観光客が来ていました。
平日でこれですから、紅葉のピークの週末は大変かも。 -
一関には紅葉の綺麗な渓谷が2ヶ所あります。
ここ厳美渓(げんびけい)と少し離れた猊鼻渓(げいびけい)です。
こちらの紅葉が良かったら猊鼻渓にも行ってみようと思っていたけど、この程度では同じですね。 -
少し散策してみます。
磐井川の下流、一関市内方面はゆったりとした流れ。
大雨が降ると暴れ川になるなんて信じられませんね。 -
厳美渓に来るのは10年ぶりくらいですが、こんな吊り橋は以前からあったかな?
短いけど程良い散策コースができていました。 -
厳美渓名物の「郭公だんご」です。
先ほど人が集まっていた岩の上と対岸の店がロープで繋がっていて、手動でカゴが行き来します。
お金と注文を入れてカゴを送ると、団子が下りてくる仕組み。
これは見るだけで、人に勧められた別の団子屋で食べました。
そっちの方がお茶が出るしね。(^^)v -
もう少し上流の方が紅葉も良いかなと思って行ってみます。
山が錦になっていればずんずん奥に行くところですが、まだみたい。
この先の秋田県境付近は先日の地震で大きな被害があった所です。 -
厳美渓から平泉に向かう途中の達谷窟に寄ってみます。
達谷窟は「たっこくのいわや」と読みます。
3つの鳥居の脇の紅葉はなかなか良い感じです。 -
岩をくり抜いた所にお堂を嵌め込んだような造り。
これが毘沙門堂です。
以前は荒れて寂しい風情の場所でしたが、雰囲気は明るくなったような気がします。 -
昔、坂上田村麻呂が蝦夷の首領・悪路王を成敗した折に鞍馬寺から毘沙門天を勧請して造ったと言われてます。
できてからすでに1200年。
もちろん建物は昭和36年(1961年)に再建されたもので、50年しか経っていませんがこの偉容です。 -
お堂の内部は意外と殺風景。
秋の日射しが射し込んで風が抜けるので毘沙門天も居心地は良いことでしょう。 -
結構な高さがあるので境内を眺められます。
山寺の五大堂からの絶景と比較してはいけませんが、黄色く色づいた銀杏が見事でした。
下に見えるのは小さな弁天堂。 -
お堂の並びの岩には「岩面観音」と言われる磨崖仏がありました。
顔の長さは3.6Mと堂々としたお顔。
八幡太郎義家が彫らせたとも言われる北限の磨崖仏だそうです。
古すぎて伝説だか史実だかさだかではありません。 -
達谷窟毘沙門堂の隣は別当寺の西光寺です。
茅葺きの姫待不動堂も悪路王に因んだ伝承があります。
まぁ、簡単に言えば名前の通り悪い奴だったということですな。
実際は蝦夷が朝廷に逆らっていたというだけですけどね。(^^; -
不動堂の先を行くと真新しい金堂ができていました。
完成が平成7年(1995年)ということです。 -
続いて目的地の毛越寺に向かいます。
まずは山門を潜って境内へ。 -
で、お腹が空いたのでお詣りの前に腹ごしらえだ。(^^;
頼んだのは「藤原三代お餅膳」です。
今日は団子や餅という消化の良いもの中心になります。
左手前から、生姜餡・口直しのおろし・胡麻餡
右手前から、胡桃餡・小豆餡・ずんだ餅
奥のお椀はお雑煮です。
搗きたての餅は柔らかくて、どの餡も美味でした。 -
では境内を巡ってみましょう。
この辺りの紅葉もまだかなぁ。 -
本堂は平成元年(1989年)に再建された平安様式。
ご本尊は薬師如来で脇侍に日光・月光菩薩を従えています。
まだ新しいので内部も綺麗で気持ちよいです。 -
その本堂の脇に数本あるモミジはすでに真っ赤。
やっと紅葉に巡り会えました。
やはりお寺と紅葉は良いですね!京都みたいだ。 -
で、お待ちかねの浄土庭園を回ります。
毛越寺は堂宇も少ないし塔もありませんが、好きなお寺の一つなのはこの庭園があるから。
何度か来てますが、秋に来たのは初めてです。 -
こちらは慈覚大師を祀っている開山堂です。
角材を組んだ珍しい構造をしてます。 -
『吾妻鏡』には「堂塔四十余宇禅房五百余宇」とあり、ここには一大伽藍が連なっていました。
金堂・講堂・経蔵や嘉祥寺などはすでになく、想像力を駆使して平泉の栄華を偲ぶしかありません。
でも、かえってその方がロマンがあって悪くないです。 -
日本唯一の平安時代の遺構と言われる「遣水」。
春には平安装束を纏った人々が集い「 曲水(ごくすい)の宴」が開かれます。
そんな雅びた雰囲気が感じられます。 -
モミジを背にポツンと一人瞑想する地蔵菩薩。
なかなか個性的なお顔のお地蔵さんでした。 -
こちらの茅葺きのお堂は亨保17年(1732年)に建てられた常行堂。
新しい本堂も良いけど、古いお堂はもっと良い。 -
常行堂のご本尊は宝冠阿弥陀如来。
ちらりと奥に佇んでいるお姿が見えました。 -
鐘楼から池に沿ってモミジが一列に並んでいます。
この辺りは色付きもなかなか良いですね。 -
紅葉越しに大泉が池を眺めてみます。
藤原時代にはこの池で優雅な宴が行われていたのでしょう。
2艘の竜頭鷁首の船が浮かんでいて雰囲気を出していました。 -
対岸のかつて堂宇が建ち並んでいた辺りは洲浜になってます。
池一つとっても細かい造作が施されています。
いつまでも眺めながら往古の栄華を偲んでいたい気分です。 -
池の中に佇立しているので池中立石と言います。
僧侶が手を合わせている姿だそうです。
こんなに完成度の高い庭園は他にないですね。 -
ということで時間をかけて池を一回りしてきました。
これで建物が復元でもされたら、時間がいくらあっても足りないでしょう。
紅葉も綺麗で来た甲斐があったというもの。 -
お詣りも済ませたので御朱印を頂きます。
四寺回廊の御朱印も3ヶ寺揃いました。
毛越寺は左下の「寶」の印です。
空白の所は数時間後に埋まる予定ですが、今のうちに紅葉を置いてみました。(^^) -
平泉の栄華を偲んだのは古人も同じ。
「夏草や 兵どもが 夢の跡」
と芭蕉が義経主従を偲んで詠んだのは近くの高館だそうですが、直筆の句碑は毛越寺境内にあります。
こちらはその英訳。
「The summer grass
is all thats left
of ancient warriors dreams]
訳者は新渡戸稲造です。 -
毛越寺の隣は何もない広場、じゃなくて観自在王院の跡です。
芭蕉が訪れた頃は平泉の史跡はことごとくこんな感じだったのだろうなぁ。
正しく夢の跡です。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- 唐辛子婆さん 2009/11/07 00:33:54
- うわ〜〜きれいきれい!!
- もろずみさん、こんばんは♪
毛越寺、修学旅行で行ったきりです。
で、もうつうじという読み方のほかは何がなんだか全然覚えてません(汗)
なので、今日初めて行って散策を楽しませていただいた気分です。
お餅おいしそう。
とうがらしばば
- もろずみさん からの返信 2009/11/07 17:50:34
- RE: うわ〜〜きれいきれい!!
- 唐辛子婆さん、こんにちは。
> 毛越寺、修学旅行で行ったきりです。
あら、私も修学旅行は東北で、平泉にも寄りました。
唐辛子婆さんの方が前?
無量光院跡と中尊寺くらいは見たのか、私もよく覚えてません。
いずれにせよ、毛越寺は礎石があるだけで本堂もなかった頃ですよね。
覚えてなくて当然です。
> お餅おいしそう。
搗きたてのようでした。(^^)v
-
- CANさん 2009/11/03 20:50:04
- 毛越寺いいですね〜
- もろずみさん
こんばんわ!CANです。作成中失礼します!
みちのく毛越寺いいですね。
私はまだ行ったことはないのですが
紅葉画とっても綺麗!ちょうど盛りだったのでは?
それよりあのお餅三昧チョ〜気になります。
美味しそう・・・
- もろずみさん からの返信 2009/11/04 21:13:12
- RE: 毛越寺いいですね〜
- CANさん、こんにちは。
平泉は世界遺産を目指せるだけあって良い所ですよ。
機会があったら行ってみてください。
私は中尊寺より庭しか残ってない毛越寺の方が好きです。
紅葉はだいぶ見応えが出てきてましたが、ちょっと早かった感じです。
> それよりあのお餅三昧チョ〜気になります。
しっかりコメントで解説しておきました。(笑)
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