ちょいとそばを食べに行く旅＠出石2009

2009/07/05 - 2009/07/05

そばって、粋な食べ物ですよね。…いや、うどんが粋だ。ぜったいにうどんのほうが粋だ！…とか、…いやいや、長崎が壱岐だ！…とか、…てやんでい、壱岐は対馬だ！…とかいう方もいらっしゃるとは思いますが、ワタクシにとっては、そばが粋な食べ物なんです。

なんで粋に感じるのか、気になりますねえ。え、気にならない（涙）？そういうあなたは、3番目の「壱岐は対馬だ！」と思っている人ですね？間違ってますからね（笑）。壱岐は対馬ではありません。

ちなみに、そばが粋だと感じるのは、江戸時代、江戸に住んでいた皆さんがそばを食べていたからだと思うのは、想像の「イキ」なのでしょうか…。

エリア 出石・但東(兵庫)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車

8時27分です。

ちょいと、そばが食べたくなりました。では、行きましょうか…。

9時28分です。福石パーキングエリアです。

ちょいと休憩。

神戸ジャンクションで中国道に乗り換え、戻る形で今度は吉川ジャンクションから舞鶴若狭自動車道へ。

福知山インターで高速道路を降りて、出石方面へ向かい、12時28分、出石の駐車場に到着。

12時31分です。石垣沿いに歩いていくと、あぁ、見えた見えた、時計台が。

…確かに時計の台だけど、時計台ってなんだか変だなあ。なんていうんでしたっけ？あと4コマのうちに考えておこう。

12時35分です。まずは、いずし観光センターへ。ここで、昔のお金を買います。

12時41分です。

「いずし皿そば巡り巾着セット」1680円ナリ。これで、3つのお店で、3皿ずつそばを食べることができるのです。ちなみに、この巾着袋は出石ちりめんが使われているそうです。高級品？？

12時41分です。

巾着の中には、ほーら、昔のお金が3枚。「永楽通宝」というそうです。つまり、1つのお店で、1枚の永楽通宝を払えばよいのです。

12時43分です。

さて、時計台ならぬ「辰鼓櫓（しんころう）」の横を通って1軒目のお店へ。

…どこにしようかなあ。なにしろ、38店ものそば店が軒を連ねているのです。こりゃ、悩むなあ。

同じく12時43分、デスク、目撃してしまいました。激写しましょうか？？

…了解！

殿「なあ、姫、もうちっと近う寄らぬか」

姫「いやーん。恥ずかしうございます」

殿「いいではないか、なあ」

姫「あ、殿ぅ、アレが欲しうございますぅ」

殿「なんじゃ、姫は甘えんぼさんじゃのう。わしはやっぱりバニラじゃ」

姫「姫はやっぱり抹茶がいいわーん。二人合わせて…」

殿・姫「ソフト戦隊 城レンジャー」



というシチュエーションで使える、便利な逆お面です。

12時44分です。1軒目、決定〜！パンパカパーン。

この、「おたべ」みたいな人形が店番をしている「松福堂」へ。

このお店は、例の「辰鼓櫓」が店内からもよく見えるのです。

12時47分です。

ほら、ボクは永楽通宝を3枚も持っているのです。おそばをくーだーさいっ！

12時49分。はいはいーっ、とまず運ばれてきたのが、こちら。

え、ボクは車で来ているので、お酒は飲めませんよ。

いえいえ、違うのです。これはそばつゆ。

ほかに、玉子やらネギやらトロロやら出てきます。わくわくしますね。

12時51分。ほれ喰えー。

…

ごちそうさまでした。はい、お金です。

まいどありー。

13時12分です。2軒目、決定〜！パンパカパーン。

ちょっと通が通いそうな趣のある「桂」へ。

ほら、ボクは永楽通宝を2枚も持っているのです。おそばをくーだーさいっ！

13時23分、ほれ喰えー。

…

ごちそうさまでした。はい、お金。

まいどありー。

13時38分です。3軒目、決定〜！パンパカパーン。

店先の縁台が小粋な「皿そば きさらぎ」へ。

ほら、ボクは永楽通宝を1枚だけ持っているのです。おそばをくーだーさいっ！

13時44分、これらのものが運ばれてきました。

わさびと鮫皮おろし。本格的ですね。こちらでは、生卵の代わりに大根おろしがやってきました！タカジアスターゼ、ばんざーい！

おなじく、13時44分です。

では、おそばがやってくるまで、すりすりしちゃいましょう。

すりすり。

13時48分。ほれ喰えー。

…

ごちそうさまでした。はい、お金です。

まいどありー。



…それにしても、たいてい、観光に行ったら、お昼の時間に入る飲食店は1軒。なのに今回は、1時間ちょっとの間に、3回お店に入って、3回注文して、3回水が運ばれてきて、3回割り箸を割って、3回そば湯を飲んで、3回レジを通りました。滅多にない経験です。

14時14分です。

さて、3枚のコインを使い果たしまして、一文無しとなったご本人さまは、木戸孝允くんをたずねることにしました。木戸銭っていうぐらいですから、木戸くんはたくさんお金を持っているに違いない。

あ、そうそう。ご本人さまは頭がよいので、木戸孝允くんが桂小五郎くんとほんとは同一人物であることをちゃーんと知っているのです。萩で勉強したのです。

http://4travel.jp/traveler/bamo47/album/10247126/

そんな城戸真亜子さんがお住まいになった家の跡ですね。

城戸真亜子は、まったく関係ないですね。桂小五郎の旧宅跡だってのに。城戸真亜子・桂小五郎…「こ」しか合ってない。

そんな14時18分です。田結庄通です。味のある商店街ですね。「たいのしょうどおり」と読むようですよ。

田結庄通りを通りたいのよう！


…ビュー（強風）

強風が吹いたので、風鈴も揺れている14時19分です。

前のコマで、田結庄通のファンの方々と城戸真亜子さんのファンの方々が、残念ながら右上の×印をクリッとしてしまいましたので、ご覧になっている方も減ってしまったかと思います。これもひとえに、ワタクシの不徳の致すところでございます。

14時24分です。出石川沿いにやってきました。1本の柳の木と灯籠があります。夜に見るにはあまりにも怖い取り合わせですよね、柳と灯籠。別のものまで見えてしまうに違いありません。

そんでもって、この灯籠、「おりゅう灯籠」というそうです。

…絶対、別のものまで見えてしまうと思います。昼でよかった。

14時30分です。御用とお急ぎでないお方様は、ぜひ大きくしてご覧くださいナリ。

14時40分です。

「咳・声・のどに、浅田真央」

六輔さんの御宅にやってきました。

…真央さんもいい迷惑です（笑）。

14時41分ですが、それにしても豪邸ですねえ。

お芝居でもできそうな広さです。

あ、ちなみに、お察しのとおり、浅田真央さんのファンの皆さんは右上の×印をクリッと…

…もういい？

14時42分なのです。

そう、ここは「永楽館」といって、明治時代にできた芝居小屋なのです。昭和39年に閉館し、ずーーーーーっとほったらかしにされていたのを平成20年に復元したのです。

http://www.izushi-tmo.com/eirakukan/

「中を見せてくーだーさいっ」

「はい、300円です。でも、あなたは巾着を持っているから2割引の240円にしてあげますよ」

「わーい」

14時47分です。入館すると、ちょうど団体さん向けの解説がはじまりました。舞台の上の係の人が指差しているところは、太夫座。その下が、囃子場。

14時48分です。見上げると、地元商店の看板がずらり。これも、閉館当時のものだそうでして、きちんと塗りなおしたんですねえ。

14時56分です。

ひととおり説明を聞いたあとは、自由に見学OKでした。舞台から客席を見ると、こんな感じ。

座布団の間に走っている平均台みたいなところを、かつて、お茶子さんがお弁当を売りながら歩いていたんだそうです。

14時57分。廻り舞台を見学しています。この廻り舞台、人力です。セリも備えているので、五木ひろしさんが来ても大丈夫。

14時58分、太夫座か囃子場か忘れちゃいましたが、壁にはかつての演奏者の落書きが残されています。

14時59分。これも落書き。…というか、自分がここに来た証、とでもいいましょうか。これが海外の寺院とかだったら、大騒ぎになります（笑）。

15時00分です。

舞台の下手には奈落に下りる階段があります。奈落は、舞台の真下で廻り舞台を回すところと、花道の下を通って客席の後方に抜ける道が作られています。

15時01分です。

はい、これが舞台の真下。手作り、手作業の廻り舞台ってとこですね。すごい。

おっとびっくり15時04分です（なんで？）。

舞台の上を見ると、ここは古さと新しさの融合。照明器具とバトンが近代的に見える一方で、その上にあるキャットウォークは、…竹でできてます？？ぶどう棚と呼ばれているそうです。

2階客席から全体を眺める、15時06分です。

いやー、ホール系（笑）が好きなもんで、結構、熱く語ってしまいました。…って、全部ホームページの受け売りですけどね。ダメじゃん。ダメダメじゃん。

さあ、では次のところに行きましょう〜。

15時16分、辰鼓櫓近くまで戻ってきました。

これは、旧出石町役場の車寄せ。車寄せだけ保存してあるとのことなのですが、このすぐ後ろは出石城のお堀になっていて、…どこに建物があったんだろう。

1切れのカステラみたいに薄っぺらい役場だったんだろうか…。

疑問に感じる15時26分です。

「ねずみや」です。地元では、ディズニーストアと呼ばれているとかいないとか…。

すみません、呼ばれてませんね。以後、チュー意します。

柳行李を作っているお店を見つけたのは、15時31分です。

このあたりは、カバンの産地ですもんね。あとで、豊岡にも寄ってみます。


「なあ、ヨーコ。カバンの中に何が入ってるんだよ。恥ずかしがらずに見せろよー」

「いやん、カバン」




……。

たまに、「そんなこと書いてておまえこそ恥ずかしくないのかよ」と言われそうな気がしてどぎまぎする15時33分です。

魚屋会館です。

やっぱり、クロマグロが獲れたときに、魚屋さんが船の上で言うんでしょうね。

「カ・イ・カ・ン！」


…あ、マグロを獲るのは魚屋さんではありませんね。漁師さんです。

それにしても、この魚屋会館、どうして玄関がフツーの民家みたいなんでしょうか。

15時35分、いい時間です。そしてここは、明治館です。


「中を見せてくーだーさいっ。」

「はい、100円です。でも、あなたは巾着を持っているから2割引の、たったの80円にしてあげますよ」

「わーい」


中には、元巨人軍の大友 工選手にまつわる資料や、地元の画家や文人の資料が展示されていました。

知ったように書いてますが、元巨人軍の大友 工選手って、…ダレ？　存じ上げませんです…。

ちょっと恥ずかしい15時36分です。

ということで、この建物は旧出石郡役所だったのです。素敵なつくりですね。

はい、出石はここまでー。質問がある人…はいないですねっ（笑）。では、豊岡に行きましょう〜。

16時32分です。

豊岡はカバンの町。カバンの町にはカバンストリートがあるのです。

16時34分です。

豊岡はカバンの町。カバンの町にはカバンの自動販売機もあるのです。

まっさかー！

カバンストリートにある自動販売機だからそう書いてあるだけでしょ。よく見たら、缶みたいのが展示されてるし。

…！

もっとよく見たら、筒状のケースに入ったカバンだ！

…今度こそおっとびっくりな16時35分です。

1）急にカバンが欲しくなりました。
2）あたりを見回すが、お店はない。
3）ま、カバン1個だけだし、いまさら手にとってじっくり品定めするほどのものでもないから自販機でいいか…

（↑通常は「カバン」のところが「ジュース」とかになるわけですね）



…というシチュエーション、考えられないっ！1500円も出すんだったら、じっくり品定めしたいっ！

16時36分です。

豊岡はカバンの町。カバンの町にはカバンのベンチがあるのです。

16時39分です。

豊岡はカバンの町。カバンの町にはカバンのポストもあるのです。

…持ち運びに便利です（笑）。

16時41分です。

豊岡はカバンの町。カバンの町にはカバンステーションもあるのです。

町じゅう、カバンだらけです。

とりあえず、カバンの呪縛を解くために、カバンストリートから離れることにしました。

カバンは買わん（爆）！

17時00分です。ロータリーにやってきました。

…え？

いえいえ、脳足りんではありませんよ。脳足りんは、ワタクシです。ここはロータリー。

脳足りんなワタクシはロータリーが好きなのです。「寿ロータリー」。名前もおめでたくていいですね。

17時01分です。ロータリーの真ん中は公園になっていまして、毎年5月には「水道まつり」が開催されると書いてありましたね。

17時02分です。そんな豊岡の上下水道の礎を築いた、中江種造さんの像が鎮座ましましておりましまし。

ま、中江種造の像、ひらがなで書くと「なかえたねぞうぞう」ですね（笑）。

もちろん、夜になると目からビームが出ます。いえ、出ません。どっちやねん。

その後、和田山を通って、播但道（下道）で帰ることに。

和田山といえば、そう「パオパオ」。

18時13分。ちょいと小腹が空いてきましたのでね、なにか食べて帰りましょう〜。

「但馬牛ハンバーグサンドのセットをくーだーさいっ」

「はいはいー」ってなことで、ファーストフードのカウンターから商品が出てきましたのは18時22分。630円ナリ。ハンバーグが大変やわらかかったナリ。もしかするとなにか秘訣があるのかもしれないナリ。

さあ、それでは、これでおウチに帰ることにします。長くなりましたが、おつきあいいただきありがとうございました。

また次の旅行記で。

この旅行記へのコメント （2）

• さすらいの食いしんぼうさん 2010/02/24 00:36:12

  楽しみに待っとるぜよ！

  なんや、ワシ、上方落語協会のサイトに入ってしもたんやろか…。風情あるはずの出石の町も豊岡も、みーんな笑い飛ばしてしもうたやんか。
  
  bamo47はん、こんなおもろいブログ書いてたらリクルートから「あんた、悪いけど4トラへの投稿はご遠慮いただいて、代わりに天満天神繁盛亭か落語協会にでも投稿しなはれ。」と言われてしまうよ。タイトルの「ちょいとそばを食べに行く」もこっちにしたら「ちょいと寄席をのぞいてみる」ような楽しい雰囲気でよー笑ろたわ。
  
  三重、長野、高知、熊本まだよーけ宿題が残ってるみたいやし。（と、さりげなくプレッシャー。）こっちとしたら当分は新しいネタで楽しませてもらいまっせ。ちーとばか風邪ひいたって、布団の中でもキイは打てますさかいに。
  
  「楽しみに待っとるぜよ！」

  bamo47さん からの返信 2010/02/25 01:06:02

  RE: 楽しみに待っとるぜよ！

  あ、龍馬さまだ！
  
  
  …さすらいの食いしんぼう様
  
  書き込み、ありがとうございます。本来ならば
  書き込みがあった時には、祝杯をあげて小躍りを
  踊ることにしているのですが、ワタクシ、なぜか
  風邪をひいてしまったようで（笑）、アルコールは
  避けておこうと思います。あ、体力が消耗するので
  小躍りも割愛させていただきます。
  
  上方落語協会についてお詳しいようですねえ。
  …というか、上方の方なんですか？？
  
  たまたま昨日、仕事の関係で、まさに上方落語協会
  の関係の方と、まさに「繁盛亭」の話をしたばかり
  だったので、ちょっとこの2つの単語にドキッと
  しました。…どんな仕事やねん。
  尚、ワタクシは、落語がそれほど詳しいわけでは
  ありませんし、落語家でもありません（あたりまえだ）。
  
  それにしても、「セントマーチン島」と「繁盛亭」
  の、言葉のもつ大きなギャップの谷間でツボに
  はまってしまい、…ほら、もうこんな時間です。
  
  確かに宿題はようけ、あるんやけどね。
  なにせ、1冊つくんのに、丸1日かかるもんやから（笑）、
  なかなかすぐにすぐには、できへんのですよ。
  おまけに、この風邪ですやろ。もうあかん。
  布団のなかでキーはたたけますけど、上方落語協会級の
  文章が浮かんでけえへん。首を長うのばしてお待ち
  いただかなあきません。えらいすんませんなあ。
  
  慣れない関西弁は疲れます。体力を消耗しては
  いけないのです。治る風邪も治らなくなります（笑）。
  
  てなことで、もう寝たほうがいいような気が
  してきましたので、今宵はこのへんで。
  
  あ、そうそう。さすらいの食いしんぼうさんの、
  プロフィール。プロフィールを見て、あれだけ
  お腹がよじれたのは初めてでした。そのことを
  お伝えして、おやすみなさい。