2009/10/24 - 2009/10/24
3299位(同エリア5392件中)
ねいちゃさん
第61回の正倉院展を見てきました。
開展初日の10月24日に行ったので、ものすごい人でした。
その日には別に興福寺で仮金堂で見る阿修羅展も行われており、奈良公園あたりは人であふれておりました。
東京・九州と長旅を終えた「阿修羅様」に再会したいと思って早めに奈良に入ったのですが、60分待ち・・・次の予定があったので、断念しましたが、次は平日の昼間あたりにこそっと来ようかなぁ。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 私鉄
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近鉄特急の車窓から平城京宮址を見る
再建された平城京大極殿、10月に覆いが外されて全貌を表しました。来年2010年は710年平城京遷都の1300年にあたり、記念行事が行われる予定です。
来年も来なきゃね。 -
興福寺仮金堂
右手に長蛇の列が見えますね、ここで阿修羅展が開かれております。興福寺阿修羅様は常は国宝館におられるのですが、今回は八部衆らとともにここで整然とお並びになられているお姿を拝見できます。
ただ、私は正倉院展の研修講座に参加する予定だったので、時間の都合で拝見できませんでした。 -
こちらもこの度公開されている北円堂
こちらは50分待ちでした。 -
やっぱ奈良といえば鹿でしょ。
ココの鹿は本当に人を全く恐れませんね。
東大寺の参道でも普通に居て、人の方が鹿をよけて歩いている感じです。触られても逃げないしねぇ。 -
奈良国立博物館
第61回正倉院展はここで開催されております。
期間は2009年11月12日まで、その後展示品を一部変えて東京でも開催されます。
60回を越える正倉院展は、もう秋の風物詩ですねー。 -
正倉院は750年くらいに建設されたとされ、校倉造の北倉・南倉とその間の平板造の中倉の3つの倉に分かれています。
校倉造は三角形の木材を組み合わせるもので、いまだに語られる「木材の伸縮によって湿度を一定に保った」というのは真しやかなただの伝説。実際は木材の伸縮は見られません。御物は二つの箱に納められていたため今日まで残ったというのが真相。 -
高床は2m以上あり、倉庫全体の長さは30mを越える巨大なもの。もちろん現在は御物は空調の整った近代的な施設に移されていますが、それにしても今から1250年もの前の品々がよく残ったなぁと思います。
出土品ではなく、幾度かの天災や兵火などにも耐え、今日まで伝わったものは世界に例がありません。 -
現在正倉院は国宝となっていますが、元々管轄は宮内庁で、格下である文科省が指定するのはおかしな話ですが、これは世界遺産として登録してもらうためにこうなったとか。国が管理するという体制を見せないと世界遺産にならないというのが理由だそうです。
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正倉院の開封権限は天皇の許可制であったため(これを「勅封」といいます)、多くの品物が残ったわけですが、ただ天皇によっては借りパクしたり、違うものを返したりする人もいて・・・蘭奢待(香木の一種)なんかも、足利義政や織田信長が切り取った痕もあって、権力者というものはいつの世もジコチュウなんですよねぇ、悪いヤツです。
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東大寺大仏殿
研修の一環の施設見学で大仏様に会うことができました。間近で連弁を見て細かな絵が今も残っている様子や建造の至る様子など思い描けて貴重な体験をさせていただきました。 -
盧舎那仏
この大仏はもちろん建造当時のものではありません。平安末期と戦国期に兵火に焼かれ、現存するものは江戸時代に再建されたものです。
建造当時の大仏も建造後バランスが崩れ、後方に倒れそうになったとか、そこで長らく土盛りが背中に作られ倒れないようになっていたらしい。なかなか面白いお話です。 -
東大寺南大門
歴史の教科書にも載ってる南大門には有名な金剛力士像があります。鎌倉期の「大仏様」と呼ばれる形式で平安末期の装飾的な美しさから脱し、構造美と豪放で力強い表現が用いられました。南大門はその代表で、高さは26mもあります。 -
屋根まで届く柱は一本の大木で構成されますが、付近には巨木はないため、遠く四国や中国地方から運ばれたとか。奈良へは海路から淀川に入り木津から陸送されたそうです。
もし、この建物が崩れたら、このレベルの巨木がないため、再建できないであろうとされています。このような説明を受けると何としても残ってほしいと思いますね。 -
金剛力士像(像高8m)
運慶・快慶作と長らく伝えられてきましたが、平成の解体修理の結果、納入文書から運慶・快慶・定覚・湛慶らが小仏師多数を率いてわずか2か月で造立したものであることが裏付けられました。運慶はおそらく総指揮という立場だったと考えられています。 -
南大門を見てから、正倉院展を見学しました。
今年の展示品で一級品は「紫檀木画槽琵琶」背面の装飾は見事の一言。「平螺鈿背円鏡」も琥珀の赤が鮮やかな一品です。
一級の展示品は10年から12年で一回りするので、次会えるのは約10年後・・・密かに再会を約束してきました。みなさんも是非会場に足を運んでください。
では、今回はこのへんで。
ご高覧ありがとうございました。
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