福州 ― 中国庶民の生活を見る

2009/10/18 - 2009/10/18

福州に来て2カ月近くになりました。土・日曜日に時間があると、散歩を兼ねてあちこちを見て回っています。人々の生活振りは旅行者の目で見るのと在住者の目で見るのとではずいぶん違います。そんな違いを意識しながら、写真を撮るよう努めています。

先日福州市の中央部にある干山風景区というところに出掛けてみました。小高い丘があって、市内を見渡すことができる公園になっています。その公園の一角で「お見合いパーティ」とでも言うのでしょうか、開かれていているのを知り、偶然その会場に行く機会がありました。

このようなパーティがあるのは聞いて知っていましたが、実際に見るのは初めてです。興味を覚えたので、会場を覗かせてもらいました。

エリア 福州(中国)

干山風景区は五一広場の正面にあります。左側に干山風景区、右側に五一広場があります。この大きな通リは吉田路という道路です。このあたりは福州の中心部で、大きな建物やデパート、劇場などがあります。

五一広場の中央に大きな噴水があり、その向こうに福州で一番立派なシャングリラ・ホテルが見えます。

広場の前には立派な毛沢東の銅像があり、例の片手をあげたポーズで立っています。

干山風景区の入口です。

公園に入ると、占い師の姿が見えました。一人の女性が何やら相談しているようです。中国では、このような風景をよく目にします。

公園では年配の京劇愛好家たちがマイクを手に唸っています。

「軍地相親会」と書かれた看板のあるお見合いパーティ会場に来ました。

胸にハート型の番号を付けた軍人の方々がたくさん参加していますが、このパーティは彼らを対象としたもののようです。掲示されている情報を一心に携帯電話でメモしていますが、この人は海軍の方でしょうか。

こちらも熱心に情報を集めていますが、陸軍の方々でしょうか。

掲示されているチラシの一部です。興味のある方は拡大して見てみるとよいでしょう。

この集まりには両親や家族なども来ていて、彼らも掲示されている結婚相手を求めるチラシを熱心に見ていました。

相当たくさんのチラシが掲示されていますが、どれも女性側のものです。

会場中央には特別の席が設けられていますが、これはうまくお見合いが成功した軍人さんたちの席でしょうか。

相談委員の方が待機していますが、手もちぶたさのようです。

盛んに話がはずんでいるグループもあるようです。

会場ではこのような光景があちこちで見られました。

入り口のところにはハート型の形をしたゲートが作られ、なかなか手が込んでいます。

しばしば同性同士で固まって話が弾み、あまり進展のないグループもあるようです。

この男性はあちこちで女性に話しかけられ、人気があるようです。

公園の別のところでは多くの人々が集まって、三々五々話し合っていますが、ここも結婚情報交換会のようです。

このような情報交換会が毎週開かれているのでしょうか。それにしても本人だけでなく、周囲の人々も大変ですね。

ピンクと青の「縁」と書かれた綴りがベンチの上に置かれています。多くの人が手に取って見ていますが、これは結婚相手を求める男女の情報が記載されたものです。ピンク色は女性、青色は男性のものです。

結婚相手を求める人々のプロフィールが書かれた紙が木に止められています。下に貼られている紙には、女性側から男性の結婚相手を求める内容のようです。

このような場は福州に限らず、中国各地で見られる光景です。このような場を通して中国人の結婚感や結婚難と言えるような状況を垣間見ることができました。