2009/09/20 - 2009/09/20
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riverwillさん
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シルバーウィークを利用して、今回は単身ブラジルへ高飛びしました。
日本列島が何個もすっぽり収まる広大な国で、7日間計5都市を周遊、タフでハードで楽しい旅となりました。
今回はサン・ルイスよりレンソイス・マラニャンセス国立公園編 第1日目です。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- ユナイテッド航空
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-
ブラジル北東部にあるサン・ルイスに深夜02:30ごろ到着。
今回の旅の目的地「レンソイス・マラニャンセス国立公園」の玄関港です。
こじんまりとしながらも、カフェも24時間OPENし、清潔感あふれる空港。
下手に移動するより空港内のほうが安全。
というわけで、朝まで空港にて待機。 -
空港内にある巨大壁画。
移民時代を表現しているのでしょうか。
さて、
インフォメーションは到着口出てすぐのところにあります。
ただし、係のお姉さんは、とても親切ですが英語はNG。片言のポルトガル語とスペイン語のちゃんぽんと身振り手振りで会話。
市内ホテル、空港を回って同じ目的地の客をピックアップして回るミニバス(というか、ミニバン。なかなか乗り心地は良い。長距離バスよりはちょっと高い)への相乗りを手配してもらいました。
早朝05:45ピックアップ。
片道BRL35(約1750円、後払い)。
レンソイス・マラニャンセス国立公園の玄関口のバヘリーニャスまで4時間のドライブです。 -
2時間ぐらい走ったところでドライブインにて朝食タイム約30分。
もちろん自腹です。
ブッフェスタイルでBRL8.00(約400円)みたい。
ハム、チーズ、パン、パウンドケーキ、サラダ、フルーツ・・見た目とても美味しそうでした。
わたしは、アイスクリームだけオーダー。
ドライブインは高めでBRL3(約150円。通常はBRL1ぐらいなのに)
ここに無料のインターネットパソコンが2台置いてあります。
意外!日本語のサイトは閲覧できますが、書き込みはNGです。 -
バヘリーニャスのまちに到着したのは10時ごろ。
観光地化もまだまだ発展途上の片田舎まち。
宿も決めていなかったので、ドライバーに旅行代理店まで送ってもらい、そこで今日と明日の日帰りツアーと宿をアレンジしてもらう。
宿は、ホテルリスト(ブラジルでは民宿はPousadaポウサーダというらしい)を渡され、自分の予算に見合ったホテルを選べます。
で、決めたホテルに電話予約してくれて、そこまでミニバスのドライバーが送迎してくれる。
なかなかサービスが行き届いています。 -
わたしが泊まったのは、市内から徒歩10分程度のところにある「Pousada Sao Jose(ポウサーダ サオ ジョセ)」。(地球の歩き方には未掲載)
1泊BRL50(約2,500円)、朝食ブッフェ付。
宿のオーナーはポルトガル語オンリー。
でも気さくで陽気で親切ないい方でした。
宿の前は、見ての通り何もない・・・
片田舎の、小さな小さな砂のまちです。 -
泊まった部屋。シャワー・トイレつき。
ちゃんとホットシャワーも出ます。ありんこぐらいはいましたが、蚊も虫もいませんでした。
蚊にはそれほど神経質にならなくても大丈夫そうです。
なかなか清潔感あふれ、この安さでは上等です。 -
本日の日帰りツアーの時間まで暇つぶしに市内を観光。
市内といっても、土産物屋もレストランも旅行代理店も数少ない、10分も歩けば回れそうなほどこじんまりとしたまち。
とにかく沿岸の砂丘のまちなので、一日中風が強く砂埃が強烈に舞う。ハードコンタクト利用者には地獄のまちです。荷物も砂まみれになりますよ。
日差しももちろん強いので、気温34度ぐらい。
ブラジルは冬のはずですが、ここはほぼ赤道直下。さすが。 -
バヘリーニャスの目抜き通り、ベイラ・リオ通り(Av. Beira Rio)。
ここだけ妙に整備され、とてもきれい。
彼方に見えるのは砂丘。
この通り沿いに、こじゃれたレストランや高級ホテルが立ち並んでいます。(と言っても数件)
この近くに、インターネットカフェもありました。 -
ツアーはジープで移動します。
3人3列、計9人乗り。
客はブラジル人か欧米人ばかり。アジア人はわたしのみ。
違うツアーのジープにたった一人、日本人のおじ様がいらっしゃいましたが。
ガイドのお兄ちゃんはポルトガル語のみ。
ポルトガル語、スペイン語、時にイタリア語が飛び交い、何を言っているかさっぱり分からぬまま、ツアーは進む。
これは、レンソイス・マラニャンセス国立公園とバヘリーニャスのまちの間にかかるプレグィシャス川を渡るための渡し船です。 -
川幅は200mぐらい?
あっという間に渡ります。
ジープ2台+大の大人25人乗れるぐらい頑丈な渡し舟。
見た目的にはとってもボロですが・・・ -
川を渡り、もちろん舗装もされていないガタガタ悪路、
頭もからだもゆさぶられ、今にも投げ出されそうでパイプにしがみつきながらひたすら走ること30〜40分、
ようやく眼下に広がる白い砂丘。
麓にジープを駐めてそこからは歩きです。
バヘリーニャスから北西に約15km。
大西洋に面し、広さは沖縄本島くらいあるそうです。 -
このレンソイス・マラニャンセス国立公園はGoogle Mapの衛星写真でも見ることができます。
それぐらい、広大です。
「レンソイス」とは、ポルトガル語でシーツのこと、マラニェンセスというのは「マラニョン州の」と言う意味です。
風によって造形された白い波紋が真っ白なシーツを広げた様に見えることから名づけられたみたいですね。 -
レンソイスのこの白い砂、これはほぼ100%石英の結晶出てきているそうです。数万年という気の遠くなるような時間をかけて細かく砕かれた石英の結晶が積もった結果なのですね。
-
この美しい青い池、白い砂漠になぜ枯れずにあるのかと言うと、
Wikipediaより
「半年ごと(1〜6月)の雨季には、その間だけ存在する無数の湖が出現する。これは、石英の層の下にある地下水が雨によって水位が増し、砂丘の谷間に湧き出るためである。」
とのことでした。 -
淡水なのであまりしょっぱくないです。
池には小魚もたくさん泳いでいます。
観光シーズンは7〜12月。
でも、10月以降干上がりが激しくなり、11月頃はあまり見応えがない、と噂で聞きました。 -
池の深さはそれほど深くないようです。
私は泳いでいないのでよく分かりませんが、背の高い人が頭まで浸かっているぐらい中央付近は深いようです。
水温はぬる〜い感じでした。 -
とにかく、大西洋から吹き付ける風が強烈です。ひとときも風が止むことはありません。
精密機械泣かせで、砂丘の微粒が、全身にもバッグにもカメラにも吹き付けて侵入します。
これでカメラが壊れることが多々あるようです。
わたしは防塵策として仮止めテープを隙間という隙間にベタベタはりました。
おかげで故障と言う最悪の事態は避けられました。 -
余談。
レンソイス・マラニャンス国立公園については、こちらのサイトも参考になります。
NHK「ダーウィンが来た!〜取材ウラ日記」の「ブラジル/レンソイス・マラニャンセス国立公園編」です。
http://www.nhk.or.jp/darwin/report/report050.html -
何が写っているのか訳が分からないと思いますが、実は池の小魚を撮ってみたんです。
こんな砂漠の孤立した池に、なぜこんなにも無数の小魚が生息できるのか、不思議です。 -
空の青、白い砂丘、紺碧の湖。
そのコントラストが強烈に美しいです。
湖の色は本当はもう少し藍に近いです。 -
このレンソイスの醍醐味は、本当は空の上から見ることです。
白い砂丘に無数に点在する紺碧の池を空から見ると、それはそれは、眼を見張る絶景だそうです。
ご興味があれば、是非検索してみてみてください。 -
バヘリーニャスからセスナが飛びますが、4人乗りで不定期飛行だそうです。
わたしがツアー会社にお願いしたときは人数が集まらず催行してくれませんでした。
お金を4人分積めば、可能だったかもしれませんが・・・
近県のフォルタレーザからサンルイスに向かうフライトの飛行機からも、運がよければその光景が見れるそうです。 -
毎日催行されるツアーでは、主にLagoa Peixie(ラゴーア・ペイシェ=魚の池)とLagoa Azul(ラゴーア・アズール=青い池)を訪れます。
さらに離れたところにあるLagoaBonita(ラゴーア・ボニータ)はやや砂丘の高台に位置し、ここからの眺めもまた、息を呑むほど絶景だそうです。 -
LagoaBonitaのツアーは、あまりガイドブックには紹介されていないようです。
催行も不定期で、人数が集まらないと組まれないとか。
わたしがはじめお願いしたときは即、断れたのに、ツアーから帰ってきたらどうやら人が集まったらしく「明日やるけど、行くか?」と唐突に聞かれ、飛行機の時間に間に合わないということで、泣く泣く諦めました。 -
こんな砂漠にも緑が豊富にあります。
本当に不思議な光景。
ブラジルの北の果てにこんな世界があるのが本当に意外です。 -
熱帯の植物でしょうか。
かわいらしいお花をつけていました。 -
池に水草が群生していました。
-
愛らしい可憐な蓮の花が咲いていました。
-
とにかく、現地の人、欧米人は泳ぎまくります。
あ、日本語が聞こえたので、日本人も泳いでいたようです。
気温は35度前後。入りたくなる気持ちも分からなくもない。 -
この光景は、どこかで見た光景にいております。
そうそう、
USAのホワイドサンズ国定記念物。(国立公園ではないらしい。ニュー・メキシコ州)
そこも大陸のど真ん中、灼熱の太陽の下に真っ白な砂丘があって、驚いた記憶があります。
ご興味があれば検索してみてください。 -
風で生まれた風紋の台地。
自然の造形は人智を超えた卓越したデザインで、圧倒されます。 -
夕方4時半頃。
やや日が暮れてきました。ここは夕焼けスポットです。
地平線上に白くボヤッとしているのは、舞い上がった白砂のベールです。
ハードコンタクト泣かせの吹き付ける砂嵐は、時に眼を開けていられないほどです。
身に着けているもの全てを容赦なく砂まみれにします。
後片付けが大変です。 -
少しずつ日が暮れてきました。
あちらこちらから、各ツアーのお客たちが群がってきます。
こうしてみると、私以外の日本人も2〜3人見かけました。
こんなマイナーなところにシルバーウィークを使って目ざとく来る人はやっぱりいるんですねぇ。 -
日が暮れるまでひたすら待つ。
砂丘と池と風しかないところで1時間も暇を潰すのは結構退屈です。 -
とにかく砂が細かく風が強いので、今後訪れる方はだまされたと思って防塵対策は厳重に。
本体とレンズの隙間に砂がたくさん入り込むとファインダーが動かず、あえなく故障・修理、その後の旅行にも響きます。 -
夕焼けを見るスポットの目印の旗。
-
ようやく日暮れ。
時間は17時半頃。
本当はもうちょっと朱色のグラデーションできれいです。
日が沈むと同時に、集まった観光客はワラワラと自分のジープに戻ります。
似たようなジープが駐車場に何台も駐めてあるので、ナンバープレートや目印を覚えておくと便利ですね。
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こうしてバヘリーニャスのまちに戻ったのは20時半頃。
すっかり真っ暗。
明日午前のツアーのスケジュールを改めて確認した後、かすかに開いている商店で夕飯を買ってホテルに戻る。
街頭もない民家も少ない観光客も出歩いていない暗がりの道路をひとりポツンと歩いていると、さすがに警戒と緊張が走ります。こんな田舎町でも観光客は絶好のカモ。危ないらしい。
幸い何事もなく宿にたどり着けました。皆様は真似しないように。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- れいこさん 2013/08/06 23:19:05
- 教えてください
- レンソイスの貴重な体験談ありがとうございます。来月ブラジルにいきます。私も深夜2時半にサンルイスにつき、早朝バスをピックアップしバリーニャスに向かいたいです。
質問です。深夜空港についても、その日の早朝のバスはスムーズに取れましたでしょうか?サンルイス空港のインフォメーションは何時からオープンしてますでしょうか?
- riverwillさん からの返信 2013/08/07 02:43:33
- RE: 教えてください
- れいこさん、
はじめまして、わたくしの旅行記を読んでいただいてありがとうございました!
わたしのときは、深夜に着いたときに、到着口目の前にある、こじんまりとしたインフォメーションにいた現地のお姉さん(ポルトガル語のみ)が一人ぽつんといて、片言のポルトガル語とスペイン語のちゃんぽんでタクシーバスのことについて尋ねてみたら、タクシーバス会社の人にたまたま連絡を取ってくれて、「入口の前で早朝バスが泊まるから、時間になったらそこで待ってなさい」と言われ、その通りに空港内で待機していました。
早朝、時間になったとき、そのインフォメーションのお姉さんが気を利かせて
呼びに来てくれたような記憶があります。確か…
インフォメーションセンターは、便があるうちは開いていた気がします。
とはいっても、現地女性が一人だけ(英語NG)、居たり居なかったりでした。
最終便の空港客がはけて、早朝便が就航するまでは無人だったと思います。
また、バスといっても大きなワゴン車という感じで、定員は8〜10名ぐらいだった気がします。
空港からは、3人ぐらいでしたが、途中途中でピックアップして、最終的には
満席近くになっていました。
それが事前予約なのかたまたま拾ったのかは定かではないのですが…
全てうろ覚えでごめんなさい>< 何といっても、もう5年前。
もしかしたら変わっているかもしれません。
あと、レンソイスでは、英語がほとんど通じませんでした。
現地の旅行代理店のお兄さんがまぁ、通じたぐらいですね。
ちゃんとしたホテルに泊まれば大丈夫かもしれませんが、ちょっとした
レストラン、商店は通じなかったです。
ポルトガル語お分かりでしたが問題ないですが、もし英語だけ、という場合は、
だまされたと思ってポルトガル語会話集を持参した方が賢明です。
では、良い旅を!
> レンソイスの貴重な体験談ありがとうございます。来月ブラジルにいきます。私も深夜2時半にサンルイスにつき、早朝バスをピックアップしバリーニャスに向かいたいです。
> 質問です。深夜空港についても、その日の早朝のバスはスムーズに取れましたでしょうか?サンルイス空港のインフォメーションは何時からオープンしてますでしょうか?
- れいこさん からの返信 2013/08/07 20:11:56
- RE: 教えてください
- 親切な返信ありがとうございます。
イメージがつきました。
そして、ポルトガル語の英会話本も持っていこうと思います。
- れいこさん からの返信 2013/09/23 22:28:06
- Re: 教えてください
- riverwillさん
前回はアドバイスありがとうございました。
お陰様で無事着けました!
英語が通じなくて苦労しましたが、ポルトガル語を教えてもらう機会もできてよかったです。
あと、レンソイスにいくのに、VANをチャーターすることになったのですが、なんの連絡もなく、2時間遅れでVANが現れました(笑)
まぁ外国ですし、10分前行動の日本と違う文化というのと、迎えに来てくただけありがたいことだと思って、楽しく道中を行きました。
- riverwillさん からの返信 2013/09/24 22:40:38
- お帰りなさい!
- そうですか!無事、レンソイス行かれたのですね!
絶景は堪能できましたか?
あの強風でカメラやられたりしませんでしたか?
ちょうど、わたしの友人もこのシルバーウィークを使って
レンソイスに遊びに行ってFacebookで実況中継してくれました。
カメラ落としたら砂で壊れた〜と嘆いていました。
何はともあれ、お疲れ様でした。
地球の裏側への長時間に渡るフライトで相当披露されたと思います。
癒してくださいね!
わたしは、来月カザフスタンへ個人旅行します!
-
- honeyさん 2013/02/12 09:50:07
- 心が洗われます
- ご無沙汰しております
レンソイス・マラニャンセス国立公園
すばらしいですね
あらためて堪能いたしました
riverwillさんは人がいかない
大自然を満喫されてますね〜
honey
- riverwillさん からの返信 2013/02/17 22:09:36
- ありがとうございます^ー^*
- メッセージありがとうございます。
honeyさんも、国内、アジアなど旅を堪能されていますね〜
わたしも、今年は国内も攻めてみたいと思います。
そうですね、あまり日本人にはなじみの少ない場所に行くのが
ここ最近の旅のスタイルになってしまいました。
まだアップできていないですが、
2012年は反日暴動真っ只中で中国の秘境を観光してきました^^;
そこが、この前NHK60周年記念ドラマ「メイド・イン・ジャパン」で
高橋克実さんが眺めていた風景として出てきたのでびっくりしました。
秘境を訪れると、何とも言えない達成感と地球の偉大さと、
そして自分のちっぽけな人生観を重ねたりして、心あらわれます。
いつ写真をアップできるかわからないですが、
今後も是非ご期待ください〜、ありがとうございました!
> ご無沙汰しております
>
> レンソイス・マラニャンセス国立公園
> すばらしいですね
> あらためて堪能いたしました
> riverwillさんは人がいかない
> 大自然を満喫されてますね〜
>
> honey
- honeyさん からの返信 2013/02/17 23:59:54
- RE: ありがとうございます^ー^*
- riverwill様
こんばんは
もう秘境にいかれてたんですね〜
脱帽!!
素敵なお写真
たのしみにしてますね
honey
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