2007/07/17 - 2007/07/17
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シュンスケさん
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26時間のバスの旅を終え、とうとうやってきましたフンザ。アレクサンダー大王の末裔、長寿の国、風の谷、桃源郷。ここに来るまでいろいろな言葉でフンザのことが語られてきたけれど、この美しさを語るのに形容詞はいらない。心からそう思った。
緑の里に茶色の岩山、そして白い雪山に青い空。この4つの色がどれも際立っていて、ずっと見ていても飽きない。人間ってなんてちっぽけなんだろう。この風景を見て感じた気持ちは、初めて上高地に行った時に感じたものに似ていたと思う。この景色の中に、そしてこの世界に生きていることがなんて幸せなんだろう。そう切実に感じた三日間のフンザ滞在だった。
【全日程】
□7/14
*TG645 名古屋 10:30 ⇒バンコク 14:30
*TG505 バンコク 19:50 ⇒ラホール 22:30
□7/15 ラホール ⇒ラワールピンディ ⇒(バス)
□7/16 ⇒ギルギット ⇒フンザ(バス)
■7/17 フンザ
■7/18 フンザ
■7/19 フンザ
□7/20 フンザ ⇒タシュクルガン ⇒カシュガル(タクシー、バス)
□7/21
*CZ6802 カシュガル 22:45 ⇒ウルムチ 0:25
□7/22
*CZ6911 ウルムチ 8:10 ⇒北京 11:45
*NH160 北京 14:15 ⇒関空 18:15
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 航空会社
- タイ国際航空
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-
昨夜8時過ぎに着いたらあたりは真っ暗。とりあえず乗り合いタクシーのドライバーに連れられた宿で朝を迎えた。朝になってみてみたらけっこういい宿。
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初日は26時間のバス旅の疲れをいやすためにスローメニュー。まずはバルティット・フォートへの坂道を登っていき後ろを振り返るとこんな景色が!
バスの最後部でやられた腰の痛みや、仕事のこと、プライベートの悩みなんて吹き飛んでしまう。なんて美しいんだ。この世に生まれてよかった。
それにしても美しすぎるラカポシの姿。 -
バルティット・フォートの門番。頭の羽根飾りはフンザ王国時代から伝わるものだとか。パキスタンはかなりの人が英語を話せるから意思疎通が楽だ。
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バルティットフォートから西側を眺めると、ここはきれいな氷河地形が広がる。きっと氷河期は谷全体が氷河だったはず。前にはラカポシ、後ろにはウルタル。なんて贅沢な場所なんだ。
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ここらでチャイでひと休憩。この旅の間、毎朝必ずチャイを飲んでいた。中国人が真夏の暑い日でもお茶を手放さないように、パキスタンではとにかくチャイだった。
朝起きて一杯、食後にも一杯。そして疲れたときは多めに砂糖を入れてもう一杯。さらに話がはずむともう一杯。 -
そして思い出深いヌードルスープ、ダウドスープ。シンプルな塩味なんだけど、羊のダシがしっかり出ていて印象深い味だった。
もちろん初めて食べたのだけど、なんかどこかで食べたことのあるそんな素朴という言葉がぴったりくる懐かしさ。きっと何百年前からフンザの人々に受け継がれてきた味なんだろう。日本の家がぬかみそを受け継いできたように、フンザの家もダウドの味つけを受け継いできているのかな。 -
トレッキング情報を集めようと、かの有名なコショーさんのレストランで昼ごはんを食べていると、山男の匂いを漂わせたパキスタニがレストランに入ってきた。
彼の名前はMr. Gull。話してみるとかなり英語がうまい。ふと会話が途切れたころにおもむろに一言、「フンザに来てトレッキングをしないのかい?」いや!しないわけないじゃないですかー!ってか、山と谷を見に来たんですから!
と、周りにいたツーリスト二人を巻き込んで明日から一泊二日のトレッキングツアーがさっそく決定。(トレッキング詳細はこちらに↓)
http://4travel.jp/traveler/shunsuque/album/10376326/
とりあえず準備をして、このだるい身体を何とか治すべく初日はおとなしくベッドで休む。
(以下、2日目はVol.4に続く) -
3日目、まで寝てようやく身体が軽くなる。結局フンザでの滞在中、ほとんど風邪で寝込んでいたことになってしまった。強行日程とはいえ、情けない。
この日はフンザ最終日、気を取り直してトレッキングを途中中断して行き損ねたイーグルズネスト(Eagle's Nest)で夕日を見るため、ドゥイカル村に向けトラックを捕まえる。
途中、こんな石垣を発見。山から引いている水といい土に根差した暮らしが伝わってくる。 -
カリマバードのあたりではほとんど棚田が耕作放棄されていたけれど、このあたりはまだまだしっかり耕されていた。もちろんここにも山からの用水が流れている。
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春にはこの谷が杏色に染まるのか。いつかそれも見てみたい。
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イーグルズネスト近くの家の親子三世代。まずはお父ちゃん。
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息子、17歳。
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最後におじいちゃん。すごくきれいなブルーの目が
印象的だった。これがアレクサンダー大王の末裔なのか。 -
こうしている間に夕暮れの時間が迫り、そそくさとイーグルズネストの夕暮れスポットに到着。青空にこの白い服が映えるぜ。
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写真を撮らせてもらって話をしていたら、右側の人はガイドだった。彼と20分くらい話したのだけれど、実に理知的でこんな言葉が印象に残った。
フンザの農業を支えている山から引いている用水は私たちの先祖が、多くの犠牲を払ってつくり守り続けてきたんだ。何十年、何百年かけて農業中心の生活をつくりあげてきた。それなのに、70年代以降道ができて多くの村人が他の場所へ移っていったんだ。
今ではパキスタン全土にフンザ人は散らばってるんだよ。それとともにカリマバードのように観光で暮らしていくところも出てきた。僕を見てみろよ。毎日英語ばかり話して外国人相手に仕事をしている。「変わっちまった」そう嘆く人もいる。けど、僕はそれでいいと思う。時代とともにフンザは変わっていかなきゃいけない。そうやって僕らが新しいフンザをつくっていけばいいんだ。 -
さあ、いよいよ夕暮れ。ラカポシの白い峰からだんだん光が消えていく。
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透き通った空の青が次第に深みを帯びた青になっていく。
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そして青かった世界が紺色の闇と赤い光の二つの世界に変わっていく。目を見張るような美しさってこういうことなんだろうな。
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そして日が暮れる。山の向こうから昇った月がとてもきれい。
さて、いよいよ明日はフンザを出発してフンジュラーブ峠越えです。
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