2008/11/15 - 2008/11/16
79位(同エリア96件中)
ナオさん
友と二人、ちょっとロマンチックになって、行く秋を惜しもうと紅葉(黄葉)見物に出かけました。
行き先は岡山県北。目当ては、法然誕生の「誕生寺」。ここには岡山県の天然記念物に指定された公孫樹があります。それに、まきばの館と三休公園。
ところが、行く途中の車のラジオから、普門寺の四季桜の情報が入ってきて、それではと、紅葉(黄葉)と四季桜の両方を楽しんできました。
これは岡山県の中北部の久米南町、美咲町、鏡野町、真庭市南部の紅葉(黄葉)スポットと四季桜を尋ねたアルバムです。
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 自家用車
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倉敷を出発、岡山に出て、国道53号線を津山方面に向けて走りました。ここは久米南町にある「道の駅くめなん」です。休憩に立ち寄りましたが、ここのイチョウも綺麗に黄葉していました。
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続いてやってきたのは「誕生寺」です。栃社山「誕生寺」は浄土宗の特別寺院です。
誕生寺は、「道の駅くめなん」からすぐで、国道53号線から見えており、国道から少し入り込むだけです。
誕生寺は、浄土宗の開祖・法然上人の誕生の聖地に建っています。熊谷直実が、師法然上人を慕ってこの地にやってきて、1193年(承久4年)、法然上人の父親の旧邸を寺院に改めたものだそうです。
誕生寺は法然上人二十五霊場の第一番、中国三十三観音霊場の特別霊場、中国三十地蔵尊霊場の第一番霊場になっています。
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見えている誕生寺の山門は1716年(正徳5年)創建で、国の重要文化財に指定されています。
山門から続く筋塀は、1857年(安政4年)伏見宮家より寄進されたものです。
誕生寺の山門を潜り、境内にと入ります。 -
見えてきたのは、誕生寺の大いちょうです。樹齢は約850年で、樹高10m、目通り周囲5・9mあります。この公孫樹は、大きいのも大きいのですが、見た目が少し変わっていて、幹が逆円錐形に太り、枝が扇上に延びているので、「逆木の公孫樹」と呼ばれています。
法然上人が「菩提寺の公孫樹(樹齢900年 国指定天然記念物 全国名木百選)」を杖として持ち帰り、庭に挿したら根付いたのが、この公孫樹だと言われています。
気根が多数たれさがり、秋には小ぶりな実が無数につきます。
誕生寺の大いちょうは、「名木100選」にも選ばれており、岡山県の天然記念物に指定されています。
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誕生寺の大いちょうです。このフォトだと、上にいくほど太くなっているのがよくわかると思います。
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ここは誕生寺御影堂(本堂)です。1695年(元禄8年)再建の建物で、国の重要文化財に指定されています。
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ここは誕生寺の旧・阿弥陀堂で、現在端應殿といいます。平成15年再建されたばかりです。
誕生寺には日本三代練供養の一つに数えられているお祭りがあります。
会式法要とか、二十五菩薩練供養と呼ばれていますが、正式には「法然上人ご両親追恩二十五菩薩天童迎接練供養会式大法要」と言います。法然上人のご両親を、娑婆世界から西方浄土に お迎えするという行事です。元禄13(1700)年から続いているのだそうで、岡山県の県指定重要無形民俗文化財になっています。毎年4月第3日曜日に行われます。 -
ここは誕生寺の宝物館です。拝観は中学生以上200円です。
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誕生寺には「逆木の公孫樹」の他にも見事な大公孫樹があります。大公孫樹の木の下に佇むのは「旅立ちの法然さま」の銅像です。
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これも誕生寺の大公孫樹です。後ろに見えているのは謡曲碑です。
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見えているのは誕生寺観音堂です。この奥に法然上人御両親廟(勢至堂)や産湯の井戸、大仏、奥の院六角堂などがあります。
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誕生寺観音堂です。中国三十三霊場の特別霊場となっています。
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これは誕生椋(両幡の椋)と誕生寺石造五輪塔です。
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これは登録有形文化財の無垢橋です。
この橋を渡った向こうに、法然上人の御両の御霊廟の勢至堂や産湯の井戸、大仏、五輪石塔、宝きょう印塔、奥の院の六角堂などがあります。
ただ、大仏など移転の準備が進んでいるようなので、次に行った時は、どこか他の場所にあるかもしれませんが。 -
勢至堂は法然上人御両親の御霊廟です。
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ここは法然上人ゆかりの産湯の井戸です。
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この誕生寺の大仏は、1745年(延享2年)造られたもので、岡山県指定重要文化財で、高さ6・42m、重さ450kgあります。
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岡山県重要文化財指定の南北朝時代の宝きょう印塔です。
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これは岡山県重要指定文化財の誕生寺の五輪石塔です。
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然上人御両親菩提所・奥の院 浄土院 六角堂です。
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誕生寺の裏手には、笛吹川歌碑公園があったので行って見ます。
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笛吹川歌碑公園にはたくさんの歌碑が建てられていましたが、その中に、佐藤春夫の文学碑も混ざっていました。
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続いてやってきたのは、JR津山線にある駅で、おめでたい名を持つ亀甲駅です。
誕生寺前に立つ周辺案内図を見て、亀の頭の乗った駅舎を見て見たいと思ったのです。
ごらんの通り、駅舎に大きな亀の頭が付いています。
駅の入口やホームなど色んな所にも亀の彫刻が置かれています。この辺り亀だらけです。実は駅名だけでなく、この辺りの地名が亀甲なのです。 -
亀も有名ですが、この辺りで、今売り出し中のものが、「たまごかけごはん」なのです。
三咲町出身で、明治時代を代表するジャーナリスト
岸田吟香が「たまごかけごはん」を愛好し、日本に広めた説があることと、また、町内に西日本最大級の養鶏場 があることから?たまご?での町おこしがスタートしたのだそうです。 -
ここは亀甲駅近くにある「亀甲岩」です。この大岩が地名の亀甲の名の由来になったと言われています。
この亀甲岩の言い伝えは二通りありますが、一つは、この近くで行き倒れた六部を手厚く葬ったところ、巨大な亀に似た岩が弘法大師の尊像を乗せてせりあがってきたというもの。もう一つは、城主が嫁いだ娘のために別荘を作ったところ、大きな亀に似た岩がでたので、吉兆と喜び大事にしたというものです。
ここにも黄葉したイチョウがありました。
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国道53号線から鏡野町に抜け、津山近くで一泊。翌日はゆっくり出発、国道181号線を走りました。
これは鏡野町の国道181号線と広域農道が合流する地点です。
思いかけず、ここで四季桜を見かけました。結構大きな木が3本花を咲かせていました。四季桜の花は小さいですが、これだけ花が付いていると、きれいです。
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国道181号から国道313号に抜け、途中から標識を見て、「まきばの館」へ向かいました。
山道に入ってすぐ、「市が峪 延命の泉」を見つけました。泉の傍には、「往く人は 呑千年の 岩清水」(露萩)の句が添えられていました。
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「まきばの館」は岡山県が県民に畜産に対して親しみと理解を深めてもらおうと、岡山県総合畜産センターのふれあいゾーンとして整備したもので、レストラン、ハーブガーデン、ラベンダー園、乗馬クラブ、ふれあい動物広場、フィルドアスレチック広場などがあります。
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ここ「まきばの館」でも、きれいな紅葉に出会いました。
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「まきばの館」の中の乗馬クラブです。
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「まきばの館」の中です。この時期ですから花は期待していなかったのですが、ハーブガーデンには色々な花が残っており、ここでも四季桜が咲いていました。
レストランの売店では、大きなシュークリームを購入して、食べました。1個230円です。
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ここは岡山県総合畜産センター「まきばの館」の大家畜ゾーンです。
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まきばの館から国道429号線に出て、旭川ダム湖に沿って走り、民話の村の標識を見て、車で三休公園に登って行きました。
三休公園は(みやすみこうえん)と読みます。桜の名所で5000本の桜が植えられており、春の桜の時期は花見客で賑わいます。また秋の紅葉も見事です。 -
三休公園(みやすみこうえん)には民話村があります。桜茶屋の周りには花咲爺さんを初め、桃太郎、金太郎、浦島太郎、一休さん一寸法師などの像が置かれています。
ここ三休山のいわれをかいたものを読むと、昔むかし、桃太郎が鬼が島に鬼退治に向かう途中、桜の美しさに見とれ度々休憩したが、その三度目の休憩場所が三休山だとか? -
三休公園(みやすみこうえん)です。ぶらぶらと散策しながら、桜茶屋へと登って行きます。
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桜茶屋の所には、ここでも四季桜が咲いていました。
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これは「うそ鳥大明神」で、ウソが祭られています。
これは、ある年、ウソに桜の蕾を食べられてしまったのですが、それからはうそ鳥をお祭りして、みんなの持つ嘘の芽や実をも、全部一緒に食べてもらおうと考えたのだそうです。
なかなかユニークで、面白い発想ですよね! -
続いて「花の山寺」と呼ばれている、普門寺へ向かいました。普門寺は落合町田原山上にあります。地名からしても山の上にあるのがわかると思いますが、本当に山の上にあるお寺です。
が、近くには小学校もあり、普門寺周辺は四季折々の花が楽しめる所です。4月下旬〜5月はシャクナゲ、6月中旬〜7月はアジサイ、7月中旬はユウスゲ、10月はそばの花、そして10月中旬〜11月は桜と紅葉が出迎えてくれます。
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石段を上がり、菊の飾られた山門を潜り、普門寺境内へ入って来ました。
ここは普門寺の庭園です。大きくはありませんが、京都のお寺のお庭を思わせるようなよく手入れされた庭園です。
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ここは笠場山普門寺の客殿です。今「まちかど展覧会」の開催中で、普門寺周辺の四季の写真が飾られ、公開されていました。
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ここは普門寺の仁王門です。落合町の指定文化財になっています。
ここのモミジもいいです。
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ここは高野山真言宗・美作八十八ヶ所第28番のお寺、普門寺の本堂です。御本尊は聖観世音菩薩です。
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ここは普門寺の大師堂です。
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この日は日曜日で、前日テレビやラジオで紹介されたこともあり、普門寺周辺は参拝客でごたがえして(?)いました。
門前にはテントも立ち、地元産の野菜や植木、餅やだんごなどが売られていました。 -
これが普門寺の四季桜と紅葉です。モミジが鮮やかで、その間に咲く四季桜の可憐さをより引き立てています。
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ここは花見茶屋といいます。普門寺の門前というのか、道を挟んでちょうど普門寺と相対する丘の頂上にあります。うどんや蕎麦を食べられる場所ですが、ここの周りがまた四季の花が咲き乱れる所です。特にそばの花の時期など、カメラを手に多くの人がやってきます。
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これは普門寺の門前茶屋です。
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これは普門寺の門前茶屋で売られている「たかきびだんご」です。味噌ダレが塗ってありおいしいです。これで2人前400円です。
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普門寺からは北房方面に道を取ると、「道の駅醍醐の里」の近くに下りてきました。続いて行ったのは「コスモス街道」から「コスモスの里」です。コスモスの里にはコスモス広場があり、見渡す限りコスモスが咲き乱れます。
ここには特産品ふれあいセンターもあり、地元の人たちが野菜などを出しています。私もトマトや葱、白菜を買って帰りました。
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コスモス広場のコスモスは、もうほとんどが終わりかけていましたが、国道313号線をはさんだ田の中のコスモス畑のコスモスは、まだまだ綺麗でした。
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今回の紅葉(黄葉)と四季桜とコスモスを尋ねたドライブ旅、久々に岡山県内の行く秋を、おもいっきり楽しんで来ることが出来ました。 (*^_^*)
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