2005/08 - 2005/08
24位(同エリア52件中)
Masaさん
オーストリアの首都・ウィーンから自転車でイタリア・地中海まで抜けるという目的をめでたく達成しました。
この旅の第2の目標は、オーストリアで一番高いグロスグロックナー(3798メートル)の山腹を走るグロスグロックナー山岳道路を自転車で走破することです。
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スロヴェニアから国際特急ECで、オーストリアに入ります。
列車は、山間を時速140キロくらいで快走しはじめました。
最近は珍しくなってきた食堂車が付いていました。 -
そしてさらに北上すると、森林限界を超えて岩肌を見せる3000メートル級の高山が間近に迫ってきます。
青く澄んだ空にくっきりと浮かび上がる峰々は、翌日の走りへの期待を膨らませてくれるのでした。 -
この日は、高原の湖畔にあるツェルアムゼーの町のユースホステルに泊まりました。
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翌日は見事な青空が広がりました。
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聳え立つ山々に向かってペダルをこいでいきます。
まだ坂はゆるく、足慣らしです。 -
谷間を遡ると、やがて道路は有料のグロスグロックナー山岳道路になります。
ここは自動車だと3000円くらい取られますが、嬉しいことに自転車は無料です。
まるで壁のような上り坂が連続し始めました。 -
10%〜14%の勾配が、延々と13キロほども続く恐ろしい道!
ヨーロッパの各国から、多くのバイクや自転車乗りが集まってきています。 -
標高1800メートルくらいで森林限界を突破します。
休憩を取りすぎず一定の速度で上ろうと心掛けていましたが、だんだんと疲労に負けてペースが落ち、道端に座り込む回数が増えてきてしまいました。 -
森林限界を越えると、石が転がる草地と、宇宙へと続く真っ青な色の空。ここはもう日常とはまるで別世界です。
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綿をちぎったような輪郭のはっきりした雲が、目線と同じくらいの高さの山あいに浮かんでいます。
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そんな別の惑星のような場所でも、牛が放牧されて、わずかな草を食みながら悠然とこちらを見ています。
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現地のサイクリストも多く見かけます。
結構なスピードで坂を上っていき、タフだと思います。
ヨーロッパの人々は、平均的な体力では日本人より上なのかもしれません。
一度追い抜かされると、遠ざかっていく背中に追いつくことはもうできません。 -
標高2000メートルを越えて、コースのクライマックスではヘアピンカーブが連続します。
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そしてへたばりながら、なんとかこの道の最高所、標高2505メートル地点に到着しました。
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峠の反対側に下り、ハイリゲンヴァルトの集落に至ります。ここまで来ると、ようやく道の険しさも和らぎ、人里でお店もあるので一安心です。
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あとは、オーストリア国鉄の駅まで走って、輪行でツェルアムゼーまで戻るだけ。
ずっとゆるい下り坂を走れば、鉄道駅まで出られるかに思えました。
濃い緑の牧草地と、瀟洒な家々。街から離れた山奥の田舎ですが、この完璧なまでに整った景観はオーストリアの顔で、大切な観光収入の獲得源でもあるのでしょう。 -
予定の列車には十分間に合うと思っていたのですが、最後に予想外の急な上り坂が現れました。
もう足が動きませんでした。一気に坂を上れないわが足の低性能を呪いたくなります。
乗り遅れてしまうと、次の列車は2時間後までなく、ホテルに戻るのは夜11時になってしまいました。
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