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<br />シャハラで日の出を見ることはメインイベントだったので、 <br />ソワソワしながら眠りについていた。 <br /><br /><br /><br />そして、起きたら既に日が昇っていた… <br /><br /><br /><br />というしょーもない夢を2回も見たおかげで、 <br />5時には目が覚めてしまった… <br /><br />シャハラでは市内と同じく、<br />電気は決まった時間にしかつかない。 <br /><br />電気の灯りのない、空に近い場所、 <br />少ーしずつ空が黒から青に変わっていく。 <br /><br />シャラフに”屋上から日の出が見えるよ”と <br />教えてもらっていたので、屋上へ。 <br /><br /><br /> <br /><br />屋上は”天空の城ラピュタ”の <br />最初にパズーが屋根上でラッパを吹くシーンの場所そのまんまだった。 <br /><br /><br />その頃には、空は薄い青とオレンジのグラデーションを魅せ始めていた。 <br /><br /><br /><br />こんなとこで見るのはもったいねー!外の崖から見たい!と思って、 <br />慎吾の母に頼んで、鍵を開けてもらった。 <br />(ちなみに鍵はドラクエでゲットできそうなデカイ鍵) <br /><br /><br />シャハラ来た時、 <br />「シャハラのガスや電気、水道をひいたのは日本人なんだぜ!」 <br />大人も子供も自慢げに教えてくれた。 <br /><br />日本人はイエメンを知らない人が多いけど、 <br />イエメン人は日本を知ってくれてる人が多い。 <br /><br />道に迷わないように、我らが日本人のひいた水道管に沿って、 <br />光の方向へ走っていった。 <br /><br /><br />標高が高いのを忘れて走ってしまったので、 <br />息がぜいぜいなりながらも、道を抜け、べスポジ発見 <br /><br />目の前には空しかない。 <br /><br /><br /> <br /><br /><br />私はイエメンで初めて、やっと一人っきりになれた。 <br /><br /><br /> <br /><br />太陽が見えるまで月を見てボーーーーーーットしていた。 <br /><br />そしてシャハラに来た実感と感動を再確認した。 <br /><br /><br /><br /> <br /><br />少し曇っていたけど… <br /><br /><br /><br /><br /><br /> <br /><br /><br /><br />ああ感無量。 <br /><br /><br /><br /><br />しっかり心も洗われたので、 <br />ホテルに帰るじょ~と水道管に沿って帰っていると、 <br />慎吾の友達のアッハマルが。 <br />(本当の名前は知らないけど、赤い巻物巻いてたから、<br /> アラビア語で赤の意味のアッハマルと命名) <br /><br /><br />アッハマル「一人なの?いいもの見せてあげるよ。おいで!」 <br /><br /><br />そして、てくてく着いていくと… <br /><br />アッハマル「これがアンダーザシャハラさ」 <br /><br /><br />と階段式になったカート畑を見せてくれた。 <br /><br />さらっと楽しんで、ホテルに戻る。 <br />あ、なんだか嫌な予感。 <br /><br /><br /><br />「チップくれ。」 <br /><br /><br />あーーーーーーーーーーーー。 <br />カート畑しか見てないので、200リアル(100円)渡す。 <br /><br />すると「1000!(500円)」と怒りやがる。 <br />…多分アッハマルは昨日、私が橋ガイドのチップで <br />慎吾にしゃーなしの1000リアルを渡していたのを<br />きっと見てたんだよ。 <br />だからコイツは1000リアルくれるって思ってるんやわ… <br /><br /><br />でもな、カート畑で1000なめんなコラ!<br />10分で1000なんて、日本の時給より高いじゃねーか! <br /><br /><br />挙句の果てには <br /><br />「日の出もアンダーシャハラ見せてやったやろ!」<br /><br />とか言い出す。 <br /><br />いやいやいやいや、日の出は私一人の力で見に行きましたから!<br /><br />結局、400リアル渡して、<br />”いらんのやったら返して”と言ったら、 <br />400を手にめっちゃ納得いかなさそうに去っていった… <br /><br />楽して儲けようなんて思ったらあかん!<br />人生そう甘ないよー!!!<br /><br /><br />そしてシャラフと朝食タイム。 <br /><br /><br /><br />この後、シャハラの1000m下のアルガベーヤという村まで <br />2時間位トレッキングなので、 <br />気分悪くならないように軽めに…とゆで卵を食べきった後、 <br />シャラフがおかわりを頼んだ。 <br /><br />まさか…の私の分のおかわりだった。 <br />”お腹いっぱいだから食べられないよ”と伝えると、 <br />シャラフは「オーケーオーケー」と言いながら、 <br />ゆで卵の皮をキレイにむいて、 <br /><br />満面の笑みで <br />「はい、いずみ、たまーご!食べて!」と手渡してくれた… <br /><br />そして、朝の7時、満腹でトレッキングは始まった。 <br />シャラフと護衛は車でアルガベーヤへ。 <br /><br />私は子供のガイドと二人でトレッキング。 <br />ガイドは…なんと…アッハマルだった。 <br /><br />完全に気まずい空気が流れていた。 <br />少し英語が話せるはずなのに<br />アラビア語しか話してくれなかった。 <br />そして無表情だった。 <br /><br /><br /><br />ちょっと…おばちゃん…つつ…辛いな… <br /><br />いやいや気分は明るく行こうじゃないか! <br />朝なので橋も通学路になる。 <br /><br /><br /> <br /><br />もちろんスーラ撮って!攻撃。 <br /><br /><br /> <br /><br />アッハマルがせかすので、写真あんまり撮れず… <br /><br /><br /><br />でも撮っちゃうぜ!<br /><br />せかされる… <br /><br /><br /> <br /><br />そして歩くのが早いアッハマルを小走りで追いかけてると… <br /><br /><br />ッワンワンワンワーーーーーーーーーーーーン!!!! <br /><br />と野犬の声と共に、こっちに向かって走ってくる野犬の姿が! <br /><br /><br /> <br /><br />私を追い越し、おいて逃げるアッハマル! <br /><br />おっおい!お前! <br /><br />焦る私。 <br /><br /><br /><br /><br />そしてアッハマルが大きめの石を拾い、 <br />野犬にジャストミーーーーーーーーーート <br /><br />キャンキャンキュイーン!という泣き声と共に去っていく野犬… <br /><br />た…たたたたたたすかったーーー… <br /><br />てかめちゃめちゃ怖かったんですけど!!!!!! <br /><br />ちょっちょちょっとアッハマル!こんなん良くあるもんなん?! <br /><br />「…サムタイム」 <br /><br />時々あるのかよー!怖すぎるぜ! <br />あードキドキ止まらへん… <br /><br />そして、トレッキング再開。 <br /><br /><br /> <br /><br /><br />めーーーーーーーーーーっちゃいい景色☆<br />きゃー写真とろー!キャッキャッ!<br /><br />つかこれトレッキングっていうか…崖くだり? <br /><br /><br /> <br /><br /><br />もちろん柵も手すりもないわけで、 <br /><br /><br /> <br /><br />スニーカーの私は滑るわ、コケルわの繰り返し… <br /><br /><br /> <br /><br />アッハマルみたいに早く歩ける靴欲し… <br /><br /><br />ってあんたスリッパやんかー!!! <br /><br /><br />小学校とかのトイレにある草履やんかーーーー!! <br /><br />慣れてるにしてもなんでそれで滑らんのか謎過ぎる… <br /><br /><br />そして30分に一度の小休憩。 <br /><br />半分位行った時、アッハマルが初めて声を発した! <br /><br />「ガイドしたら…チップ…」 <br /><br />”OKOKわかってるよ。アルガベーヤに着いたらな!” <br /><br />きっとアッハマルは内心、 <br />「それでもコイツケチやから、<br /> ちょっとしかくれへんねんやろな…」 <br /><br />と思ってるぽくて、テンションは下がったままだった。 <br /><br />そして1時間半かけて、やっとアルガベーヤに着いた。 <br /><br />なんだか早くシャラフに会いたくなった。 <br />”シャラフ何分位で来るん?” <br /><br />アッハマル「5分後」 <br /><br />…30分後にシャラフは来た。 <br />ああそうだ、カートタイム然り、 <br />5分後ってのは当てにならないのを忘れてたよ… <br /><br />そしてチップタイム。 <br />慎吾に比べて、 <br />まだ男前になりそうな10歳そこらのアッハマルには <br />朝から申し訳なかったな… <br /><br />今から1時間くらいかけて、またシャハラに戻るわけやし、 <br />空気の悪さも感じていた。 <br />なんだか気の毒にも思ってしまい、 <br /><br />2000リアル(1000円)渡した。 <br /><br />あ…ちょっと渡しすぎかな…でも、 <br />少ないと催促されるのももう嫌だった。 <br /><br />しかし、アッハマルにはケチなコイツが!と<br />想定外だったんだろう。 <br /><br /><br />めーーーーちゃ嬉しいのを <br />めーーーーーーーーーーーちゃ我慢した表情で、 <br /><br />「…ノノノ ノープロブレム」と最後は英語で答えてくれた。 <br /><br /><br />って当たり前だ!1000円高けーよ!!! <br /><br /><br />やっぱり私チップ苦手だわ…と実感しつつ、 <br />シャハラをあとにしたのだった…

イエメン一人旅⑥ シャハラ編

7いいね!

2008/10/20 - 2008/10/25

7位(同エリア16件中)

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36

ピグ

ピグさん


シャハラで日の出を見ることはメインイベントだったので、
ソワソワしながら眠りについていた。



そして、起きたら既に日が昇っていた…



というしょーもない夢を2回も見たおかげで、
5時には目が覚めてしまった…

シャハラでは市内と同じく、
電気は決まった時間にしかつかない。

電気の灯りのない、空に近い場所、
少ーしずつ空が黒から青に変わっていく。

シャラフに”屋上から日の出が見えるよ”と
教えてもらっていたので、屋上へ。




屋上は”天空の城ラピュタ”の
最初にパズーが屋根上でラッパを吹くシーンの場所そのまんまだった。


その頃には、空は薄い青とオレンジのグラデーションを魅せ始めていた。



こんなとこで見るのはもったいねー!外の崖から見たい!と思って、
慎吾の母に頼んで、鍵を開けてもらった。
(ちなみに鍵はドラクエでゲットできそうなデカイ鍵)


シャハラ来た時、
「シャハラのガスや電気、水道をひいたのは日本人なんだぜ!」
大人も子供も自慢げに教えてくれた。

日本人はイエメンを知らない人が多いけど、
イエメン人は日本を知ってくれてる人が多い。

道に迷わないように、我らが日本人のひいた水道管に沿って、
光の方向へ走っていった。


標高が高いのを忘れて走ってしまったので、
息がぜいぜいなりながらも、道を抜け、べスポジ発見

目の前には空しかない。





私はイエメンで初めて、やっと一人っきりになれた。




太陽が見えるまで月を見てボーーーーーーットしていた。

そしてシャハラに来た実感と感動を再確認した。





少し曇っていたけど…









ああ感無量。




しっかり心も洗われたので、
ホテルに帰るじょ~と水道管に沿って帰っていると、
慎吾の友達のアッハマルが。
(本当の名前は知らないけど、赤い巻物巻いてたから、
 アラビア語で赤の意味のアッハマルと命名)


アッハマル「一人なの?いいもの見せてあげるよ。おいで!」


そして、てくてく着いていくと…

アッハマル「これがアンダーザシャハラさ」


と階段式になったカート畑を見せてくれた。

さらっと楽しんで、ホテルに戻る。
あ、なんだか嫌な予感。



「チップくれ。」


あーーーーーーーーーーーー。
カート畑しか見てないので、200リアル(100円)渡す。

すると「1000!(500円)」と怒りやがる。
…多分アッハマルは昨日、私が橋ガイドのチップで
慎吾にしゃーなしの1000リアルを渡していたのを
きっと見てたんだよ。
だからコイツは1000リアルくれるって思ってるんやわ…


でもな、カート畑で1000なめんなコラ!
10分で1000なんて、日本の時給より高いじゃねーか!


挙句の果てには

「日の出もアンダーシャハラ見せてやったやろ!」

とか言い出す。

いやいやいやいや、日の出は私一人の力で見に行きましたから!

結局、400リアル渡して、
”いらんのやったら返して”と言ったら、
400を手にめっちゃ納得いかなさそうに去っていった…

楽して儲けようなんて思ったらあかん!
人生そう甘ないよー!!!


そしてシャラフと朝食タイム。



この後、シャハラの1000m下のアルガベーヤという村まで
2時間位トレッキングなので、
気分悪くならないように軽めに…とゆで卵を食べきった後、
シャラフがおかわりを頼んだ。

まさか…の私の分のおかわりだった。
”お腹いっぱいだから食べられないよ”と伝えると、
シャラフは「オーケーオーケー」と言いながら、
ゆで卵の皮をキレイにむいて、

満面の笑みで
「はい、いずみ、たまーご!食べて!」と手渡してくれた…

そして、朝の7時、満腹でトレッキングは始まった。
シャラフと護衛は車でアルガベーヤへ。

私は子供のガイドと二人でトレッキング。
ガイドは…なんと…アッハマルだった。

完全に気まずい空気が流れていた。
少し英語が話せるはずなのに
アラビア語しか話してくれなかった。
そして無表情だった。



ちょっと…おばちゃん…つつ…辛いな…

いやいや気分は明るく行こうじゃないか!
朝なので橋も通学路になる。




もちろんスーラ撮って!攻撃。




アッハマルがせかすので、写真あんまり撮れず…



でも撮っちゃうぜ!

せかされる…




そして歩くのが早いアッハマルを小走りで追いかけてると…


ッワンワンワンワーーーーーーーーーーーーン!!!!

と野犬の声と共に、こっちに向かって走ってくる野犬の姿が!




私を追い越し、おいて逃げるアッハマル!

おっおい!お前!

焦る私。




そしてアッハマルが大きめの石を拾い、
野犬にジャストミーーーーーーーーーート

キャンキャンキュイーン!という泣き声と共に去っていく野犬…

た…たたたたたたすかったーーー…

てかめちゃめちゃ怖かったんですけど!!!!!!

ちょっちょちょっとアッハマル!こんなん良くあるもんなん?!

「…サムタイム」

時々あるのかよー!怖すぎるぜ!
あードキドキ止まらへん…

そして、トレッキング再開。





めーーーーーーーーーーっちゃいい景色☆
きゃー写真とろー!キャッキャッ!

つかこれトレッキングっていうか…崖くだり?





もちろん柵も手すりもないわけで、




スニーカーの私は滑るわ、コケルわの繰り返し…




アッハマルみたいに早く歩ける靴欲し…


ってあんたスリッパやんかー!!!


小学校とかのトイレにある草履やんかーーーー!!

慣れてるにしてもなんでそれで滑らんのか謎過ぎる…


そして30分に一度の小休憩。

半分位行った時、アッハマルが初めて声を発した!

「ガイドしたら…チップ…」

”OKOKわかってるよ。アルガベーヤに着いたらな!”

きっとアッハマルは内心、
「それでもコイツケチやから、
 ちょっとしかくれへんねんやろな…」

と思ってるぽくて、テンションは下がったままだった。

そして1時間半かけて、やっとアルガベーヤに着いた。

なんだか早くシャラフに会いたくなった。
”シャラフ何分位で来るん?”

アッハマル「5分後」

…30分後にシャラフは来た。
ああそうだ、カートタイム然り、
5分後ってのは当てにならないのを忘れてたよ…

そしてチップタイム。
慎吾に比べて、
まだ男前になりそうな10歳そこらのアッハマルには
朝から申し訳なかったな…

今から1時間くらいかけて、またシャハラに戻るわけやし、
空気の悪さも感じていた。
なんだか気の毒にも思ってしまい、

2000リアル(1000円)渡した。

あ…ちょっと渡しすぎかな…でも、
少ないと催促されるのももう嫌だった。

しかし、アッハマルにはケチなコイツが!と
想定外だったんだろう。


めーーーーちゃ嬉しいのを
めーーーーーーーーーーーちゃ我慢した表情で、

「…ノノノ ノープロブレム」と最後は英語で答えてくれた。


って当たり前だ!1000円高けーよ!!!


やっぱり私チップ苦手だわ…と実感しつつ、
シャハラをあとにしたのだった…

同行者
一人旅
一人あたり費用
15万円 - 20万円
交通手段
タクシー
航空会社
カタール航空

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