カリフォルニア・ゴルフ紀行　Ⅱ　その②　ペブルビーチ

1993/09/18 - 1993/09/26

　カリフォルニアでのゴルフも、サンフランシスコ周辺から名コースの集まるモントレーへと移りました。

　スパイグラスヒルＧＣ、そして、ペブルビーチＧＬでのプレーの顛末です。

　

エリア モントレー(アメリカ)

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ユナイテッド航空

　アメリカ第４日目、モントレー半島の名コースのひとつ「スパイグラスヒルＧＣ」に朝鮮です。


←　とても可愛い「スパイグラスヒルＧＣ」のクラブハウス。

　この裏手が１番のティグラウンドです。

　６８１０ヤード、パー７２、コースレート76.1の、堂々たるチャンピオンコースです。


　１番、５９５ヤード、パー５のティショットは、鬱蒼とした大木の間を狭いフェアウエイへ向けて打っていく、林間コースのいでたちです。

　セカンド地点では鹿の親子が草を食んでいました。

　コースのいたるところからリスや野ウサギたちが顔を出す、野趣豊かなコースです。

　小鹿たちもコースに現れて、応援です。

　第３打地点から、コースはいきなり海辺へ出て、砂丘の間にフェアウエイが延びるリンクスコースへと豹変します。
　ブッシュと砂地と、加えてこの日は風…。


←　グリーンは、海を望む砂地の中。どこから見ても、リンクスコースです。

←　ここもコースの中を一般道路が通っていて、ほら、バスが走っているでしょう。

　ただでさえもヘタリ気味の章くんたちは、一打一打にプレッシャーのかかる風のリンクスに立ち向かう気力はすでになく、ダボ・ボギーを繰り返していきます。

　この日、９２を叩いた章くん、明日からのペプルビーチ戦を控えて不安！


　

　プレーの後、ペブルビーチ･ゴルフ・エリアに向いました。今夜は、ペブルビーチ･ロッジに泊まります。

←　ペブルビーチ･ゴルフ・エリアに入っていくと、車はコースのすぐ横を走っていきます。ボールが飛んでくる範囲です。

　ボールが車に当たったりしたら、すぐに｢設計上の問題が…｣などという、日本では考えられないですね。

　ペブルビーチ・ロッジ。ここに泊まらないと、世界の憧れ｢ペブルビーチＧＬ｣では、ゴルフができません。
　泊まってプレーして、３８５ドル…。


　（プレー記を書き直している２００９年現在では、５万円以上だって聞きました。日本の川奈ゴルフ場より高い…って。それでも、向こう１年以上、予約が満杯らしいです）

　車を駐車エリアに入れるとポーターが来て、部屋まで荷物を運んでくれます。

　フロント前のロビーです。

　章くんは、いつものようにサンダル履きですが、世界の名門「ペブルビーチ」では、「サンダルお断り」なんて細かいことは言いません。

　夕食に、芸術の町「カーメル」へ出かけました。家々は花いっぱいに飾られた、とてもキレイな町です。

　「カーメル」は画家の卵たちが集う町…。町の中には、ギャラリーがたくさんあって、画家の卵たちの才能を見つけ将来に投資することを目的に、彼らの作品を買っていく人もたくさんいると聞きました。

　緑がいっぱいの小さなレストランに入って、夕食をとりました。

←　ページプルビーチ・ロッジにて

　広い部屋、大きなベッド、金ピカのバス…。暖炉には、赤々と火が燃えています。


　隊長は、「この写真をカミさんが見たら、『貧乏旅行やと聞いとったのに、あんたらッ！　何という豪華なとこに泊まっとんのッ。何が食うや食わずの貧乏旅行や。　私ゃ、実家へ帰らしてもらいますわ！』って言うぞ」と笑っていました。

　おやすみ…。

アメリカ第５日目。

　ペプルビーチ挑戦、第１戦です。

　この日の章くんたちのスタートは午後１時過ぎ。　朝、練習場へ出かけて５０球ほどを打ちました。

スタート前の記念撮影。

　スタート係のお兄ちゃんにシャッターを押してもらいました。

　スタートです。

　１組１３時１８分、２組１３時３０分ですから、１２分間隔ということですね。

←　コースレイアウト

　１番から３番までは道路沿いの内陸部…。
　４番から海辺に出て、１０番までが海沿い（５番のパー３は少し内陸へ入るけれど）…。
　１１番から１６番はまた内陸へ…。
　１７番で海辺に出て、１８番は有名な海越えのティショットです。

　４番グリーンにて。

　ペブルビーチ･ウオータークラブの建物とヨットの桟橋が見えます。

７番１０７ヤード、パー３はあまりにも有名。

　海に突き出た打ち下ろしのグリーンに向かって、普段はショートアイアンで十分届きますが、強いアゲインストの時にはプロでもミドルアイアンを持ち、海の上へボールを打ち出すという、勇気が試されるホールです。

　ピッチングを持った章くんの勇気のショットは、軽いドローを描いてグリーン左奥のバンカーへ。２オン２パット、何とｅうことはないボギーでした！

←　10番 ４２６ヤード パー４のティグラウンド。

　このホールがクラブハウスから一番遠い。

　そして最終１８番　５４８ヤード パー５。

　ティグラウンドはこの左手で、海に突き出たティグラウンドからえぐり込んできている入り江の上を、自分のドライバーの飛距離に合わせてショートカットに打っていきます。

　たしか出発前、日本で立てていた攻略法では、２オンを狙うはずだった章くんのティショットは、もうここまでペプルビーチの難しさにかなり痛めつけられていて、狙いはショートカットなのですが気持ちと体が逃げてしまい、かなり右目のラフへ…。

　　

←　１８番のティグラウンド横の岩礁に、海鳥の群れが居ました。

　セカンド地点へ向かってフェアウエイを歩いていると、左手の海からカッチカッチと音がします。
　何かなと目を凝らすと、ナント、ラッコがいるじゃありませんか。仰向けになって泳ぎながら腹の上に貝を乗せて、カッチカッチと叩いているのです。
　「少々スコアが悪いからってどうってことないじゃないか、カッチカッチ…！」と励ましてくれているみたい。

　章くん、この日　４５・４７の９２。

　夜はカーメルの篝り火の燃えるレストランへと出かけました。

　横須賀の海兵隊に居たというご夫婦が、「日本の方ですか？」と話しかけてきて、とてもフレンドリーなひと時を過ごしました。