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日曜日は日帰りで海へ行ってきた。<br /><br />同じ日にBBQに誘ってくれていた先輩に海に行くからと断ると、<br /><br />“そっか~海は一人ではないから、女の子と行くのかな。こちらの海はトップレスの女性がわんさかで<br />びっくりしたのを覚えています。”<br /><br />というメールがくる。<br /><br />すかさず、“一人で行ってきます。前々から一年に2回は一人で海外に出ているくらいなので。海にいってゆっくり本でも読んでこようと思います。”<br /><br />と答えた。<br /><br />日曜日、朝10時にブリュッセル中央駅へメトロで行き、平日と比べ半額になるWEEKENDチケットを<br /><br />購入(16ユーロ)し、OOSTENDEへ。<br /><br />GENTを超え、BRUGGEを超え、OOSTENDEへ着いたのは12時過ぎ。<br /><br />駅を出ると潮の匂いが充満している。<br /><br />改札なんてものはなく、人の流れに従って歩いていくとたくさんの船が停まっている波止場が現れる。<br /><br />海ハトがたくさんいるものの、辺りはシーフ-ドを扱う屋台が軒を並べ、開放的な雰囲気が溢れている。<br /><br />やっぱり、海はいいなー。<br /><br />途中シーフードを食べながら、軽く散策し、お昼を食べる。<br /><br />そこまで混んでいないけれども、地元っぽい人が何組もいるアットホームなレストランへ。<br /><br />ビールと定食を注文。<br /><br />ビールを飲む。<br /><br />空は快晴だ。<br /><br />ふわっと気持ちが軽くなる。<br /><br />手元には沢木耕太郎の“旅する力”。<br /><br />前菜のスープ、その後のステーキとフリッツ(ポテトフライ)を食べながら、ビールを飲みながら、<br /><br />のんびりとページを進めていく。<br /><br />場所は、ベルギー西岸にあるリゾート地、”OOSTENDE”。<br /><br />北海に面したベルギー唯一の海があるこの地には、アクセスが良いため隣国ドイツからも<br /><br />旅行者がたくさん来ている。<br /><br />この場所にはトラムが南のフランス国境まで走り、終着駅近くにはベルギーを代表するシュールリアリ<br /><br />ズムの美術館もあるという。<br /><br />お昼を食べた後に、早速トラムへ乗り込む。<br /><br />海沿いを走るトラム。<br /><br />みな、夏を満喫している。<br /><br />家族で、友達で、カップルで。<br /><br />海沿いにたつ別荘のようなマンションのベランダには上半身裸で読書をするおじさんや、食事をとる夫<br /><br />婦などの姿がそこそこにある。<br /><br />海がもたらす独特の雰囲気。<br /><br />海が呼び寄せる人々、活気。<br /><br />いいな。<br /><br />“旅する力”で印象に残ったページがあったのでページを折り返してみた。<br /><br />そこにはこう書いてある。<br /><br />『旅は人を変える。しかし変らない人というのも間違いなくいる。旅がその人を変えないということは、旅に対するその人の対応の仕方の問題なのだろうと思う。人が変わることができる機会というのが人生のうちにそう何度もあるわけではない。だからやはり、旅には出ていった方がいい。危険はいっぱいあるけれど、困難はいっぱいあるけれど、やはり出ていった方がいい。いろいろなところに行き、いろいろなことを経験した方がいい、と私は思うのだ。』<br /><br />フランス国境に近い終着駅につき、美術館へ行く。<br /><br />一時間程見て回り、海沿いを歩いて、OOSTENDEへ再び戻るトラムへ乗る。<br /><br />沢木耕太郎の本がそうさせるのか、夏のバカンス、それも一段と開放的な海沿い独特の雰囲気がそうさ<br /><br />せるのかはわからないが、少しばかりセンチメンタルな気持ちになる。<br /><br />ちょうど自分と同じ26歳でデリーからロンドンへの旅に出た沢木耕太郎。<br /><br />OOSTENDEの駅手前で降り、海沿いを再び歩く。<br /><br />ああ サーフィンやりたいな。<br /><br />サーフィンもそうだけども、あの修学旅行にも似た気持ちにさせてくれるサーフィン旅行に行きたいな<br /><br />と思う。<br /><br />「今日は日曜日、ちゃんと帰らないと。」<br /><br />19時30分前のOOSTENDE発BRUSSELS行のICに乗りこむ。<br /><br />読了した本を手元に、心地よい疲れに浸りながら、明日からの仕事を思う。<br /><br />日本とは違い、日曜日夜になってもさほどサザエさん病に似た気持ち、ああやだな~仕事とは思わない。<br /><br />アパートメントを囲む森、オフィスを囲む森、多国籍の同僚達、やりがいのある仕事・・・。<br /><br />巡りあわせなんてよくわからない。<br /><br />こんな展開になるなんて誰が思っただろう。<br /><br />でも、だからこそ人生なんだろう。<br /><br />先行きがわからないゆえ、悩み悲観し、希望をもつ。<br /><br />想像以上のもの、想像以下のもの。<br /><br />いつものことで話が脱線してきたが、やっぱり海はいい。<br /><br />ただ、それが言いたかったのである。<br /><br />いつもありがとう。<br /><br />ダイサク(09.08.11.2118 BRUSSELSにて)

Highlight Vol.4~海を求めてOostende~

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2009/08/09 - 2009/08/09

9位(同エリア20件中)

0

1

ダイサク

ダイサクさん

日曜日は日帰りで海へ行ってきた。

同じ日にBBQに誘ってくれていた先輩に海に行くからと断ると、

“そっか~海は一人ではないから、女の子と行くのかな。こちらの海はトップレスの女性がわんさかで
びっくりしたのを覚えています。”

というメールがくる。

すかさず、“一人で行ってきます。前々から一年に2回は一人で海外に出ているくらいなので。海にいってゆっくり本でも読んでこようと思います。”

と答えた。

日曜日、朝10時にブリュッセル中央駅へメトロで行き、平日と比べ半額になるWEEKENDチケットを

購入(16ユーロ)し、OOSTENDEへ。

GENTを超え、BRUGGEを超え、OOSTENDEへ着いたのは12時過ぎ。

駅を出ると潮の匂いが充満している。

改札なんてものはなく、人の流れに従って歩いていくとたくさんの船が停まっている波止場が現れる。

海ハトがたくさんいるものの、辺りはシーフ-ドを扱う屋台が軒を並べ、開放的な雰囲気が溢れている。

やっぱり、海はいいなー。

途中シーフードを食べながら、軽く散策し、お昼を食べる。

そこまで混んでいないけれども、地元っぽい人が何組もいるアットホームなレストランへ。

ビールと定食を注文。

ビールを飲む。

空は快晴だ。

ふわっと気持ちが軽くなる。

手元には沢木耕太郎の“旅する力”。

前菜のスープ、その後のステーキとフリッツ(ポテトフライ)を食べながら、ビールを飲みながら、

のんびりとページを進めていく。

場所は、ベルギー西岸にあるリゾート地、”OOSTENDE”。

北海に面したベルギー唯一の海があるこの地には、アクセスが良いため隣国ドイツからも

旅行者がたくさん来ている。

この場所にはトラムが南のフランス国境まで走り、終着駅近くにはベルギーを代表するシュールリアリ

ズムの美術館もあるという。

お昼を食べた後に、早速トラムへ乗り込む。

海沿いを走るトラム。

みな、夏を満喫している。

家族で、友達で、カップルで。

海沿いにたつ別荘のようなマンションのベランダには上半身裸で読書をするおじさんや、食事をとる夫

婦などの姿がそこそこにある。

海がもたらす独特の雰囲気。

海が呼び寄せる人々、活気。

いいな。

“旅する力”で印象に残ったページがあったのでページを折り返してみた。

そこにはこう書いてある。

『旅は人を変える。しかし変らない人というのも間違いなくいる。旅がその人を変えないということは、旅に対するその人の対応の仕方の問題なのだろうと思う。人が変わることができる機会というのが人生のうちにそう何度もあるわけではない。だからやはり、旅には出ていった方がいい。危険はいっぱいあるけれど、困難はいっぱいあるけれど、やはり出ていった方がいい。いろいろなところに行き、いろいろなことを経験した方がいい、と私は思うのだ。』

フランス国境に近い終着駅につき、美術館へ行く。

一時間程見て回り、海沿いを歩いて、OOSTENDEへ再び戻るトラムへ乗る。

沢木耕太郎の本がそうさせるのか、夏のバカンス、それも一段と開放的な海沿い独特の雰囲気がそうさ

せるのかはわからないが、少しばかりセンチメンタルな気持ちになる。

ちょうど自分と同じ26歳でデリーからロンドンへの旅に出た沢木耕太郎。

OOSTENDEの駅手前で降り、海沿いを再び歩く。

ああ サーフィンやりたいな。

サーフィンもそうだけども、あの修学旅行にも似た気持ちにさせてくれるサーフィン旅行に行きたいな

と思う。

「今日は日曜日、ちゃんと帰らないと。」

19時30分前のOOSTENDE発BRUSSELS行のICに乗りこむ。

読了した本を手元に、心地よい疲れに浸りながら、明日からの仕事を思う。

日本とは違い、日曜日夜になってもさほどサザエさん病に似た気持ち、ああやだな~仕事とは思わない。

アパートメントを囲む森、オフィスを囲む森、多国籍の同僚達、やりがいのある仕事・・・。

巡りあわせなんてよくわからない。

こんな展開になるなんて誰が思っただろう。

でも、だからこそ人生なんだろう。

先行きがわからないゆえ、悩み悲観し、希望をもつ。

想像以上のもの、想像以下のもの。

いつものことで話が脱線してきたが、やっぱり海はいい。

ただ、それが言いたかったのである。

いつもありがとう。

ダイサク(09.08.11.2118 BRUSSELSにて)

  • やっぱり夏は海へ行かなくちゃ。

    やっぱり夏は海へ行かなくちゃ。

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