小さな街・小さな旅：児島を訪ねて

2009/07/19 - 2009/07/19

瀬戸大橋の袂、岡山県倉敷市の南にある児島を訪れてみた。
倉敷の美観地区から少し離れ、瀬戸大橋が架かり、ややもすると素通りされそうな町だ。
しかし下津井の風待ち潮待ち港が当時の繁栄の面影を残し、塩田で財を築いた旧野崎家住宅を拝見すると時の隆盛を感じずにはいられない。
そして今は日本のジーンズ発祥の地として街を売り出そうとしている。
帰りにお立ち寄りで倉敷市美観地区近くの本町あたりをブラリしてみた。
ここも美観地区のすぐ横にも関わらず自然体の生活が感じられ、また新しい発見がありました。

エリア 鷲羽山・児島・瀬戸大橋周辺(岡山)

まずは由加山蓮台寺です。
どっしりと大きなお寺さんです。
桜が良いと聞いたことがあります。
詳しくはhttp://www.yugasan.jp/top.html

七福神がお出迎えです。

春に再訪・・・したいですね。

素敵ですね

おやっ
お隣の由加神社ですが・・

備前焼の鳥居です

狛犬までもが備前焼

由加神社詳しくはhttp://www.yugasan.or.jp/

金毘羅さんと両参りの神社ですね。

２年前息子君と娘君とで訪れた下津井に再訪。
前回は車のトラブルで中途半端でしたし、女房殿は未踏で今回は女房殿と二人旅である。
大好きな瀬戸内の風待ち汐待ち港である。

むかし下津井回船問屋
無料でいろいろ資料が展示されています。

内部はまるで京町屋です。

北前船のレプリカがあります。

むかし下津井回船問屋の中の「蔵ホール」
レストランになっています。
お店の方の呼び込みで入って見ましたが、準備中でお持ち帰りのタコ飯しかありません。
今回はここで蛸天ぷらが食べたいとの思いもあったので、街を一回りしてからにしましょう。

ふと見上げるとお隣のベランダに蛸が干してあります。

お隣の表に出てみると、名物らしいです、干し蛸。

おや・・・・
なんだか賑やかですが
近くの祇園神社のお祭りでした。

どんどん水をかけるのですね。

いらっしゃい・・・

そ〜りゃ・・・

もう、好きにしてくださいって感じでびしょびしょ

子供たちも「掛けてっ〜」て・・・

蛸天ぷらが注文できる時間までちょっと町歩きをしてみることにした。

祇園神社です。
全国にいったいいくつあるのだろうと思ってしまう。

拝殿横から本殿を

拝殿前からは瀬戸内の眺めが・・・
そして瀬戸大橋

ちょっと裏路地に入れば
木造３階建建造物。
建ぺい率とか、容積率とか関係ないのか？
住宅の強度は大丈夫か？などと要らんおせっかい（笑）
なぜかannak、木造３階建に思わず反応するのです。

白壁、土蔵の魅力って何だろう？
なんて答えの無いようなことを考えながら歩いている自分がおかしくて（笑）

さてさて、お昼時間にもなり今日の主目的の一つ「蛸天ぷら」を食べに（蔵ホール）に戻ってきました。
ところがである・・・・
朝呼び込みされた時は「まだ時間が早くて蛸天はできない、お昼なら」と言われていた。
そしてお昼に訪れて席に着く前に「蛸天は」と尋ねたら「どうぞ」と言われ席に着いた。
遅いオーダー聞きにいらつきながらも暫し待ち、やっと来た女性に「蛸天と蛸飯」とオーダーした。
するとどうだ「蛸天はできません」と申すではないか。
「なぜ」と聞けば、「団体客が入るんで」とわけのわからないことを・・・・
それならそれで朝の段階でできないと言えよ・・・
「いいです、もう二度とここでは食べません」と一人怒っているannak。

蛸天があきらめきれないannak
近くの漁協婦人部が運営するこんなお店で
蛸天と蛸ライスをいただいた。
ちょうど揚げたての蛸天を半額以下の料金で、缶ビールとともに・・・

おいしい（笑）食べたとたん機嫌が良くなるannak

蛸天に満足し児島市内に向かう途中に北前船が残していった景観がある。
「ニシン蔵」跡である。

素敵な街です、下津井。

缶ビールを飲んでしまったannakはおとなしく助手席に座り着きました、旧野崎家住宅。
塩田王の暮らしぶりを見ることができます。
annakここは未踏でして、ルンルンですね。

野崎家旧宅は創業者野崎武左衛門が天保４年（１８３３）頃から建築した屋敷。

長屋門・・・鉢巻積工法の石垣とパンフにあります。

う〜ん・・期待膨らむ

入る前から圧倒される・・・

いきなりこの景観である。
こちらの蔵は現在塩業資料館になっている。

長屋門を裏側から

御成門（貴賓出入り口）は別にありまして

御成門から通じる表玄関

枯山水のお庭の手前に「さざれ石」がお出迎え

水琴窟って必ず聞いてみませんか（笑）

表書院（貴賓の応接）とぬれ縁「二尺五寸」
そしてそれを見入る女房殿を盗み撮り（笑）

向こうが見えないくらいのお屋敷である。
桁行７間、梁間３，５間の入母屋造り本瓦葺表書院と入母屋造り本瓦葺の中座敷がつながり、中座敷の北側に土間を隔てて向かい座敷が続く・・・

ここはお城か？（笑）

ここには五つの茶室があり、当時の隆盛を物語る。

中座敷
重層入母屋造り

緑が美しい・・・
石垣が美しい・・・

使用人のお食事処・・・
靴を履いたままでお食事できます。

「食事が終われば休む間もなく働けってか・・」なんてね・・・

美しい白壁と焼板張り、そして青空。

塩業資料館になっていますが、内部撮影は×で。

野崎家旧宅・・・ここはやはりはずせません。

帰りにちょっと倉敷にお立ち寄り。
おなじみ美観地区を横眼で眺めながら・・・・

ちょっと違った倉敷を御紹介。
本町あたりを歩いてみましょう。

美観地区から一筋二筋入れば、普通の生活がありまして・・・・

気持ちのいい風も通り・・・

素敵なお食事処や

ショップもありますが

ここには普通の生活があります。

美観地区からちょっと入ってみませんか？

静寂の路地裏を歩いて行くと

ステンドグラス素敵な中国銀行。
ここは元倉敷銀行本店みたいです。

それにしても中国銀行ってどこの支店も同じような建物ですね。

はい、有名処エルグレコ。
大原美術館横、倉敷で喫茶店といえばココ・・・

annakここは未踏で入ってみることにした。

セージや桔梗がお出迎え
懐かしい味のコールコーヒーを頂けば・・・

素敵な一日の締めくくり。

下津井〜野崎家旧宅〜倉敷本町界隈
また新しい発見がありました。

この旅行記へのコメント （2）

• 前日光さん 2009/08/27 22:43:40

  蔦に覆われたエル・グレコ

  こんばんは〜
  
  こちらも、今じっくりと見せていただきました。
  倉敷美観地区の陰で、ひっそりと、しかしながら生活のにおいをさせて息づいている町。
  石垣や緑も美しいですね。
  倉敷は出張で、美観地区と大原美術館という有名処しか知りませんでした。
  エル・グレコも、その前を通過しただけでして。
  
  由加神社の備前焼の鳥居や狛犬、心惹かれます。
  下津井の京風町屋、annnakさんの腕前もいいからでしょうか。
  明暗が絶妙ですね。
  
  気になる蛸天にもありつけたようですし、ビールまで飲んじゃったりして。
  良い機嫌ですねぇ〜
  
  旧野崎家住宅、すごい規模ですね。
  地方には、時々このような豪邸が残されているようです。
  倉敷本町辺りの町並み、静寂な路地裏、中国銀行の建物も、素敵ではありませんか！
  
  そして、エル・グレコの中もご紹介いただきまして、ありがとうございます。
  山陰ばかりでなく山陽も、素晴らしい所がたくさんありますね。
  日本はいいですよねぇ〜(~o~)
  
  　　前日光

  annakさん からの返信 2009/08/28 00:18:25

  RE: 蔦に覆われたエル・グレコ

  前日光さん今晩は、いつもありがとうございます。
  
  > 倉敷美観地区の陰で、ひっそりと、しかしながら生活のにおいをさせて息づいている町。
  > 石垣や緑も美しいですね。
  > 倉敷は出張で、美観地区と大原美術館という有名処しか知りませんでした。
  
  倉敷は美観地区も最高なのですが、
  その横でひっそりと佇む本町界隈も魅力満載です。
  本んの一筋入るだけで、ちょっと別世界を感じることができます。
  
  > エル・グレコも、その前を通過しただけでして。
  
  はいここはannakも未踏でしたので、入ってみたのですが
  さすが・・・いいところはやはりいい（笑）
  
  
  > 下津井の京風町屋、annnakさんの腕前もいいからでしょうか。
  > 明暗が絶妙ですね。
  
  ありがとうございます。annakはストロボ撮影が嫌いなので
  できるだけストロボを使わない写真を心がけ、何枚か写した
  中の１枚です。数打てば・・・・（笑）
  
  >旧野崎家住宅、すごい規模ですね。
  > 地方には、時々このような豪邸が残されているようです。
  
  ここは確かにすごいですよ。
  いったいどれくらいお金持なのだ・・・と心の中で叫びました。
  
  おっしゃる通り
  まだまだ素敵な日本を発見したいものです。
  
  annak