2009/06/12 - 2009/06/20
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hakodadiさん
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スペインのアンダルシアをめぐる旅も後半、アルへシラスからバスで「天空の白い村」アルコス・デ・ラ・フロンテラへ向かいます。今回の旅行の目的のひとつ、Parador(国営ホテル)の宿泊体験!
以下は建築史家、陣内秀信氏のアルコス紹介
(地中海都市周遊 中公新書より)
アルコスはセビーリャからバスで2時間の地点。アンダルシアでもモロッコにだいぶ寄った所にある。凝灰岩の切り立った崖の上にそびえる丘上都市で、太陽の下、真っ白に輝く町並みが目に鮮やかだ。いかにも地中海都市らしく、歴史の層が厚いアルコスは、ローマ都市を受け継いで、イスラム時代に発展した。中心にあるサンタ・マリア教会は大モスクの上に建てられているし、絶壁の上に威容を誇る支配者の城は、イスラム時代の11世紀につくられた城砦を受け継いでいるのだ。高台の尾根を通る町のメインストリートに接して最も重要な教会が置かれ、その隣の視界の開ける絶好の位置に支配者の城がある。
このあたりを頂点として、町は北へ、そして東にも西にも緩やかに下り、斜面地に迷宮状の個性的な住宅地を形成している。ほとんどの家が、魅力的なパティオを囲む形式をとり、その中庭を居心地よい生活の場として活用しているのだ。
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アルヘシラスからバスで約2時間。シェリー酒(スペイン語で"ヘレス”)の産地として有名なヘレス・デ・ラ・フリンテラでアルコス行きのバスに乗り換え、さらに40分。
アルコスのバス停に1台だけ停まっていたタクシーで10分(6ユーロ)。ひたすら坂道を上り詰め、突然現れた大きな教会の裏手を回ると、突然視界が開けて広場に出る。
教会を背に左に目的のパラドール、右には古い城館。
写真はパラドールのフォサーード。外観からは普通のよくある3階建てのビルにしか見えませんが。
パラドール デ アルコス デ ラ フロンテラ ホテル
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ホテルの前の広場は、実質的には駐車場と化しています。なにしろ、(後から説明がありますが)ここは小高い丘の上のとてつもな
く狭いエリアで、公共駐車場はここだけ。あふれた場合は、随分下の駐車場において、徒歩か車でここまで登ってくるしかないそうです。広場の正面が展望スペース。
この展望台からの眺めが実に雄大。観光客のみならず住民にとっても、ちょうどよい休息スペースのようです。 -
パラドールの客室に入り、とるものもとりあえずテラスへ直行。実は広場側の客室にはテラスなし(料金はもちろん差があります)。しかしこの眺望を考えれば、断然テラスありの客室を選ぶべきです。
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なにしろ高さがあり、かつ絶壁からの眺めですか。アンダルシアの広大(かつやや荒涼とした)平原がはるか地平線までほとんどさえぎるものなく見渡せます。
18時というのに、6月の太陽はまだかなり高く、光と影のコントラストも楽しめます。 -
右側の建物はホテル。眺望のいい場所に展望テラスが設けられています。絶壁の上で、涼風に体をさらしつつ、スペインワインを傾ける・・・という快感を楽しむ贅沢。
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あえて断崖の下を覗き込む。標高100メートル?
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廊下。なるほど、元々は貴族の館というだけあって、備品にいたるまで、年代を感じさせます。天井部分のアーチ、絨毯、そして照明の暖かさ。いい雰囲気を出しています。
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壁の赤はアンダルシア特有なのだそうですが、落ち着いた温かみのある雰囲気をかもし出しています。さりげなく飾られた絵画も、年代を感じさせます。
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客室のある2階から1階への階段。手すりの意匠。廊下の壁の下の部分のタイルなど、細かなところにデザインの妙が。
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1階にあるパティオ。中庭といっても天井部分にはガラスが入っていて採光が主目的ですが、樹木を配し、椅子を置き、床はタイル貼りで、ちょっとした休息スペースになっています。奥にはドアを隔ててレストランがあるので、お茶のサービスも(多分)可能。少人数の催しなども可能な広さです。
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パティオの隣はなかなかすがすがしい、意外にシンプルなダイニング。
明るい光の向こうは、断崖を望むテラスに続く。 -
寝室。巨大な収納壁が右側に。床は石造り。ベッドはセミダブルくらいのサイズ。
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浴室。なんとこちらにも窓があります。内部設備(水回り、通信、電気など、なんとLAN回線も)は数年前に大改装したということで、すっかり近代化されています。お湯の出も十分。
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居室部分。そういえばやたらに鏡がありました。
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部屋は居室部分と寝室に分かれた「セミスイーツ」。テラス付き。朝食込み。料金は55歳超割引を使って160ユーロ(21,000円)
環境、部屋の格、朝食のレベルから考えると、リーズナブルと思います。
さて写真は寝室からテラス側。テラスへのドアは6つの小窓に分割されています。 -
2階のテラスから、外を見回す。
広場の正面には由緒ありげな教会。スペインではどこの町でも中心には広場と教会がつきもの。 -
パラドールの真向かいの堂々たる建物はかつての城館だという。現在はなんと個人の所有で、残念ながら内部立ち入りはできない。城館の前(一部)の白い2階建ての建物は用途不明だが、右側の入り口のある部分は観光案内所になっていた。
パラドール デ アルコス デ ラ フロンテラ ホテル
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教会とパラドールの間の小路は人がやっと生き返るほどの狭さ。こういう小路が入り組んでほとんど迷路のようになっている。
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小路をさらに突き進んでいくと、丘が終わる、見晴らしのよい場所に出る。
白い壁の光と影の対照が眩しい。 -
丘の突端からの景色。一段下がったところにも教会のような建物がみえます。
そもそも、なぜこんな不便な丘の上に市街地があるのか?10世紀頃から、この付近は北アフリカからやってきたイスラム教国により支配され、13世紀以降、今度は北からキリスト教国側が「領土回復=レコンキスタ」の戦いを断続的に仕掛けてきたという歴史があるのだそうです。平地部分は、戦場と化すことが多く、農民はこうした丘陵の上に住居を構え、周りを城砦で固めて身の安全を図ったとか。
そういえば、ヘレスにもアルコスにも地名の最後に、フロンテラが付きますが、これは「前線」の意味なのだそうです。 -
夕食に出てきたハモンセラーノ。残念ながらピントが甘かった
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翌日の朝食。
オレンジジュースはさすがに旨い。
ハムにソーセージ、卵焼きなどのホットプレートもあって、非常にバラエティに富む。
コーヒーの味はこの旅で一番。
次回はご「自慢」のディナーにも挑戦したくなった。
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